Live Depot
Every Thursday, PM8:00〜from TOKYO FM HALL
http://www.tfm.co.jp/senri/
Vol.161 2004/07/01 ON AIR (guest:井上堯之)
「こんばんは!大江千里です。ようこそいらっしゃいました。今日から7月!昼は真夏の暑さで僕は久しぶりにたまった洗濯物を外に干してしまいました。そういう方も多かったんじゃなかったでしょうか。いきなりおばちゃんみたいな話でスタートですけど、今夜は1962年GSスパイダースでデビュー、その後はPYG、井上堯之バンドなどなどバンド活動しながらソロとしても大活躍、ギター一歩んでグッとくるメロディを作って聴かせてくれるスーパーギタリストが登場です。井上堯之です」
(井上堯之登場)
千「お久しぶりです。僕がお会いするのは二年前のこの番組以来なんですけど、この五月に『It's a world music』というイベントでこのホールで」
井上「そうなんです。私以外は日本人が一人もいないという。アジアのミュージシャンのみなさんとか在日韓国人の方々、そしてマリーンもスペシャルゲストで出てくれて。アジア向けっておかしいですけど、僕の音楽をアジアの方々が、あるいは中国の楽器で演奏するというユニットで」
千「堯之さんも最近音楽で国境を越えてらっしゃいますけどロサンゼルスのほうでも」
井上「はい。由緒あるジャズクラブで。身の丈に合わない背伸びかもしれないけどやらせてもらいました」
千「そこらへんの話、後でゆっくり聞かせて下さい。今日はどんな感じのライブになりそうでしょうか」
井上「AGでは三人でちょこちょこやってはいるんですけど私自身がリードギターを弾くという意識がやっぱりあるので、白浜櫻子さんのバイオリンと僕のギターだけで僕が伴奏に回るというのも喜びなんですよ」
千「AGは三人が三人とも主役でありサポーターであり、そんな感じでやってらっしゃいますよね」
井上「ギターの長谷川にしろ大変難しいギターを、通常のギター弾きのコードワークでありませんので苦労かけております」
千「リスナーの方に一言今日のライブの意気込みをよろしくお願いします」
井上「今日は前半は目一杯櫻子さんのバイオリンを楽しんでいただいて、僕が伴奏に回る姿をご覧いただきたい」
千「ソロも聴かせて下さいね」
(井上堯之ライブ)
『LA GARE』『流浪の民』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)東京FMホール、ブロードバンドとFM放送で生中継です、大江千里のLive
Depot。僕もデポピアノに向かって一緒にお送りするのは堯之さんのオリジナル曲なんですけど、CMでも流れてますよね。耳なじみ深い曲じゃないかと思います」
(セッション)
井上堯之『I'm In Love With You』(井上堯之AGのメンバーに千里さんが加わった演奏。楽しげでした)
千「この曲は三人で演奏することは多いんですか」
井上「多いですね。三人でしかやったことがないくらいです。ピアノが入るの初めてだから、すごく新鮮で楽しかったです」
(井上堯之ライブ)
『朝に祈る』『SAWA/水辺にて』『小鳥たち』『ROUTE 66』
千「久々のこのホール、いかがでしたか」
井上「緊張しましたね、やっぱりね。ダメですね、がんばりまーす(笑)」
千「堯之さんて普段から生活の中に音符が飛んでいるイメージがありますけどステージにのぼるときは、それは違った緊張感てあるんですか」
井上「そりゃそうですね。がんばんなきゃなっていう気持ちがあるし、せっかくだからいいプレイがしたい、それがなかなかうまくいかないのが現実ですね」
千「今日はすごく音楽の神様降りてきてた感じがしませんでした?」
井上「ほんとに?そんなこと言われたら、大江千里さん、いつもそういう表現だもん。だから大好き(笑)」
千「(笑)、大好き宣言、ありがとうございます。堯之さん、ロサンゼルスでライブをされて。プラズマディスプレイで会場のみなさんと一緒に見ながらトークを進めていきたいと思います。これはライブハウス?」
井上「何か由緒あるライブハウスだようで。櫻子さんに一緒に行ってもらって後半の一番いいときを二人で、そして根岸季衣さんも飛び入りでブルースを歌って下さって。ブルースバンドもやってますからね」
千「これは非常に盛り上がってますけど。ライブで行かれたわけではないんですよね」
井上「こんなこと絶対言っちゃいけないけど、うちのプロデューサーの優れたところだと思うんですけど、『遊べ』って言われた。二ステージやるでしょ?『一回目、遊べ』って言われて。お客さんに失礼じゃない。で、こうやって一人で出ていって無伴奏でギター弾いたりジャジーなこと一人でやったり、大変でした(笑)」
千「堯之さんのコンサートで僕が楽屋に遊びにいった時いつもかぶってるキャップですよね、あれ」
井上「そうです。今日はたまたま床屋に行ってきたので、たまには光ってんのもいいかなって(笑)」
千「(笑)。ライブとは別にレコーディングをロスであったわけですよね。それが目的なわけですよね」
井上「このライブやって翌日に取り急ぎレコーディングしようって」
千「アメリカでリリースされるわけですか、それは」
井上「今そういうことで、全米発売をどうにかしようと。決定はしてないんですよ。話し合いの中で早くレコーディングに来いと言われてる状態で。あと9曲レコーディングしようと」
千「日本とアメリカの好きなミュージシャンがミックスして。それ、売っちゃいましょうよ、強引に」
井上「(笑)、もし実現しなかったら嘘ついたことになるから」
千「売っちゃいましょう、売っちゃいましょう(笑)。日本でも八ヶ岳で定期的にライブをやってらっしゃいますけど」
井上「ここでは必ずそこに来て下さった方々に毎月新曲を一番最初に聴いていただくと」
千「じゃ、お客さんに約束して。一か月に一回必ず作るって」
井上「50人限定でやらしてもらって。レコーディングスタジオの中でやってるんです。そのスタジオはガラスなんですね、片方が。森が見えるの。そこにライトを当てるからきれいなんですよ。ぜひ照明を見にきていただきたい(笑)」
千「曲を作るときは今は八ヶ岳が多いわけですか」
井上「いわゆる純粋に自分の音楽挑戦として作る曲を聴いていただくというのは八ヶ岳が多いですね」
千「生活に根ざしてるというか生きてるリズムの中からできてくる音楽っていうのはシンプルで……」
井上「大地やら沢から小鳥たちから曲をもらえるようなイメージがありますね。作家として贅沢だと思ってたんですけど。都会の中で苦しんで作るのが筋だと思って贅沢だと思ってたんですけど現地行ってみると……」
千「なるほど。映画に出演されるって話聞いてますけど、役造りはもうやってるんですか」
井上「いやいや、まだまだやってません」
千「スパイダースでやってた映画とは全然違いますよね。楽しみですけど(今後のライブのお知らせ)」
エンディングテーマは『We're in love w/him』