Live Depot
Every Thursday, PM8:00〜from TOKYO FM HALL
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Vol.162 2004/07/08 ON AIR (guest:坂本サトル)
「こんばんは!大江千里です。東京FMホールへようこそ!今日はギター一本で弾き語り全国を回ってらっしゃるこの方がゲストです。坂本サトル!」
(坂本サトル登場)
坂本「こんちは」
千「赤のシャツに黒のパンツですけど。久しぶりです。札幌から帰ってきて?温度差とかすごかったんじゃないですか」
坂本「札幌は17度でした。寒かったです」
千「こっちは34度って言ってましたからね」
坂本「飛行機降りてタラップ降りたら海外旅行来たみたいでした」
千「今のツアーってどんな感じですか」
坂本「49公演中46本終わったところで」
千「そんなところまできてるんだ。あとちょっとですね。今日はどんなライブになりそうですか」
坂本「ほぼ、そのライブの内容をダイジェストでお届けする感じですね。今日聴いたら、もうライブに来る必要ないという(笑)」
千「(笑)。このステージ、ギター二本、それだけですね。非常に男っぷりのいい感じですけど。ラジオ聴いてるみなさんに一言今日の抱負をお願いします」
坂本「がんばって歌いますので最後まで番組聴いてて下さい。よろしくお願いします」
(坂本サトルライブ)
『天使達の歌』『Film』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)東京FMホール、セッションタイムの時間がやってまいりました。今夜はピアノとギターで音楽のキャッチボールやりたいと思います。ゲストは坂本サトル!久しぶりに坂本さんと僕会うんですけど、昨日電話頂きましてありがとうございました」
坂本「いえいえ。留守電は素っ気ないですね、大江さんは。間違ったのかと思いましたよ」
千「(笑)、でしょ?」
(セッション)
ムッシュかまやつ『やつらの足音のバラード』(演奏はギターとピアノのみ。ボーカルは一番がサトルさんで二番が千里さん)
千「これは最近スガシカオさんがCMで歌ってらっしゃいますけど」
坂本「ほんと悔しかったですね、あれを聴いた時には」
千「これは30年前のTVアニメ『はじめ人間ギャートルズ』のエンディングテーマで、オリジナルはムッシュかまやつ。どうしてこの曲を選びましたか。ま、好きなんだろうけど」
坂本「番組を札幌でやってまして、そこでカバーを歌うってコーナーをやってるんですよ。結構長い番組なんで、続けてて。ネタもなくなってきて、そのへんで売ってる歌本買ってきて適当に歌ってたんですね。その中で、これって歌詞を一番しか知らなかったんですけど、意外にどうでもいいようで、ジンとくるんですよね。歌ってみたら、すごく良くて。それからライブでしょっちゅう歌ってますね」
千「今日リハーサルで二回やったんですけど何回でもやってたいっていう。僕も楽しかったです」
坂本「大江さん、ピアノって、失礼ですけどほんとすごいですね」
千「あ、ありがとうございます。(会場の拍手に)そんなみなさん、仕込まれたような拍手はやめて下さい(笑)」
坂本「先輩に対してこういうこと失礼ですけど、ボーカリストが弾くピアノってほんといいですね」
千「ありがとうございます。ここ、もう一回拍手ですか(笑)。(会場から拍手)すいません、すいません」
(坂本サトルライブ)
『夜空に咲いた花』『アイニーヂュー』『かけがえのない朝』
千「どうでしたか、今日のライブ」
坂本「なんか良かったです。理由わからずにすごく良かったっていうライブってないですか。聞こえ方とかお客さんの感じとか。歌いがいがあるライブでした」
千「お客さんの熱さっていうのが大きいんじゃないですか。坂本さんの歌を聴いてると世の中にがんばれって励ましてるふうな歌とか、ちょっと優しい感じの歌っていうのはわりとあると思うんだけど、ほんとに相手をピンポイントでその人を見つめて本気で歌いかけてる、ぐーっと刺さってくるっていうのはそうなのかって聴いてて思ったんだけど」
坂本「そういう歌を作りたいなと思って作ってますけど」
千「坂本さんはツアー中ということでツアーの秘蔵映像を持ってきて下さいました。みんなと一緒に見てみましょう」
坂本「出た!」
千「帽子かぶってコート着てカラスをつかんで路上に座ってるんですけど(笑)」
坂本「これ、ほんとのカラスですからね(笑)。カラスを持って僕が座ってるとしか説明のしようがないんですけど」
千「カラスはこんなになじむもんなんですかね」
坂本「これは名古屋だったんですけど、鳴いてたんですよ、カァカァ。目の前で鳴いてたんでエサあげたら懐いちゃったんですね。触っても平気だし持っても」
千「なんかいい写真見せていただきました」
坂本「携帯で撮った写真がこんなでかくなるんですね」
千「これ、携帯なんだ。こんなに鮮明なんだね。ところで去年、地元南部町でやったんですよね。どうですか、自分が生まれ育った町に戻るっていうのは」
坂本「自分しかできないことをどれだけやるかということだと思うんですよね」
千「自分の生まれた町、育った町でライブをやるっていうのはもっともそうですよね」
坂本「自分しかできないからね。ファイナルを東京とか沖縄でやって、そのままオフみたいな、そういうのもいいんですけど、地元でやりたいなと思って。地元もほんとに自分の生まれた正にその町で」
千「実家ですか。実家は何やってるんですか」
坂本「リンゴ屋さんです、青森の。安いんですよね、コンサートやるとこじゃないから。楽屋なんて一日借りて千円ですよ。大江さんもぜひ(笑)」
千「南部町で?南部鉄のあれでしょ?俺、使ってるよ、南部鉄の。新曲も出ましたよね。宮城県の限定版が出てる?」
坂本「僕、学生時代仙台で過ごしまして。仙台の花火大会のために書いた曲なんですよ。寄付金がいまいち集まらないということで歌の力で寄付金集められないかと。去年はいつもより多めに寄付が集まりまして2000発多かったんですね、花火が」
千「ゴージャスだよね、2000発の花火見ようと思ったらずいぶん時間かかるよ」
坂本「今年になってリリースしようって話になって、だったら仙台の花火に役立ちたいということで一曲多くて300円高いんですよ。その300円がそのまま寄付されるという」
千「なるほど。この曲はどういうふうに伝わっていけばいいと思ってますか」
坂本「この曲がかかりはじめたら、そろそろ花火だなっていう、そういうこの季節の定番みたいになったらいいなと思うし。花火って特別な夜だと思うんですよね」
千「ちっちゃい頃の印象的な花火ってありますか。あったんだな、『今まで見た花火で最高の花火教えて下さい』」
坂本「父親と見に行った花火しか思い出せないですね。うちの田舎の花火って一発ごとに『次の花火はなんとか協会協賛』って言うんですよ。全然進まないの。それを父親と一緒に橋の上から見てたっていう」
千「(ソロツアーの残りとバンドツアーの日程のお知らせ)演劇を見てるような感じの曲もあるよね、坂本さんの曲って。リズムが自分のメトロノームを持ってるっていうか」
坂本「手拍子されると歌いにくくてしょうがない、なんちゃって(笑)。嬉しいです、嬉しいです」
千「(笑)、もう遅いわ」
エンディングテーマは『男の6/8(8分の6拍子)』