Live Depot
Every Thursday, PM8:00〜from TOKYO FM HALL
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Vol.166 2004/08/12 ON AIR (guest:中村あゆみ
「こんばんは、大江千里です。ようこそ。今年、記録的な暑さのミッドサマーですけど、なんと今日連続真夏日更新というニュースが入ってまいりました。うだりますけどねー。でも、そんな中でも、これが夏だなぁとどっかで快感も僕はあったりするんですけど、お盆休みの中ようこそ足を運んで下さいました。それではゲストを早速お迎えしましょう。1984年にデビューし、しばらく活動をお休みしてましたけど、つい先日ニューアルバムをリリースしました。この夏、本格的に活動を再開したこのかたです、中村あゆみー!」
(中村あゆみ登場)
千「はじめまして」
中村「はじめましてですね、大江さん」
千「84年、あゆみさんデビューで、僕は83年で。お互いにメディアを通して知ってるんだけど」
中村「会うの初めてですよ。いつも私はFMとか出てらして、わー、こんなかたいるんだなと思って。私とほら、詞の世界、男の人と女の人が逆になったような感じで、だからすごく対照的なかただったんでイメージすごく印象に残ってて。あの歌い方、個性的じゃないですか、千里さんも」
千「個性的じゃないですか、ええ、ええって言ってる僕も何だろう?って思いますけど(笑)。このアルバムのジャケットと同じような……」
中村「あのジャケットはスカートなんですよ。でも今日は中村あゆみイコール網のブーツなんで」
千「改めておさらいをしたいと思いますけど、84年デビュー、そして『翼の折れたエンジェル』は85年です。そして先日8月4日にニューアルバム『rocks』が出ましたね。久々の活動再開ですけど結構忙しく全国を飛び回ってらっしゃるんですか」
中村「各地でインストアライブをやらせていただいたり、ラジオ、テレビ、秋に向かって番組も入ってきてまして、頑張ってやっていきます」
千「今夜のステージですけどメンバーの編成はどんな感じでしょうか」
中村「今日はアコースティックギター二人で」
千「それではライブの前にFMを聴いてらっしゃるみなさんにブロードバンド中継をご覧のみなさんに一言メッセージをお願いします」
中村「みなさん楽しみにしてて下さい。今から歌います」
(中村あゆみライブ)
『ONE HEART』『Cry Baby』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)どうも!東京FMホール、ブロードバンドとFM放送で生中継!Live Depot!大江千里!もう一回改めて紹介いたしましょう、今夜のゲストは中村あゆみー!」
中村「どうもー!中村あゆみですー。お久しぶりですー(笑)。ただ今帰ってきました。すっきりして帰ってきましたから(笑)」
千「(笑)、後々その話も聞かせて下さいね。僕もデポピアノに向かって今夜一緒にお届けするのは意外な選曲なんですよね」
(セッション)
ラズベリーズ『All by myself』
(演奏は千里さんのピアノとサポートメンバーの高橋研さん、鎌田ジョージさんのギター)

千「中村あゆみー!」
中村「大江千里ー!」
千「鎌田ジョージ!高橋研!嬉しいなぁ、なんか。お互い知ってるんだけど一緒に演奏したのは初めてなんですよね」
中村「あのね、リハーサルとの時にね、思わず千里くん、千里さんの……」
千「君でいいよ、君でいいよ(笑)」
中村「(笑)、リハーサルの時についついピアノ聴き過ぎちゃって自分のサビのとこにいけなかったって(笑)」
千「(笑)、僕はドン!とコードを弾いてんのに『All by myself』を誰も歌ってないっていう状況があって(笑)」
中村「いいですねー、千里さん、ピアノ」
千「僕も今日はすごく気持ち良くキャッチボールをやらせてもらいました。どうしてこの曲を選ばれたんですか」
中村「やっぱり10代の時と20代の時と違って、聴く音楽も全然違うけど、例えば10代20代の時に『All by myself』聴いてもかっこいいなと思っても、どうやって歌っていいのかわかんなかったんです。元々これはエリック・カルメンのところからきてるんだけどシェリル・クロウがやってたんです、カバーを。これなら私も歌えるかなって(笑)。捨てっぱちな歌い方が、この感じなら私も歌えるかなってところから。今日、解禁だったんです、この曲をみんなの前でやっていいって」
千「じゃ今までは?」
中村「内輪では。特に研さんがダメだよー、お前、ちゃんと英語歌えんのかって」
千「(笑)、じゃ今日は記念日だったわけですよね、貴重な。一般公開、初公開」
(中村あゆみライブ)
『レイニー・ドライヴ』『翼の折れたエンジェル』『飛びたい』
千「実際には時間はそうでもないんだけど思いがグーッと詰まったステージでしたね、今日。いかがでした?」
中村「今日来てくれた、多分ラジオの向こうからも波動をすごく感じるんですよ、客席のみんなの感じも本当におかえりっていう。なんて言ったらいいのか、お互いいろいろあって同窓会のもっとすごい感じの。簡単にまとめられないんですけど人生のいろんな違ったところでみんながバラバラに暮らしてて、特に私を応援してくれてたファンの人って一体性が昔からあったので、いろんな今日来てないんだけど、すごいスタジオの中にブワーッてエールがきてるのを感じるんでしょうね、自分で」
千「きっと場所が離れたところでもブロードバンドでここにいるような気持ちで見てくれてる人たくさんいると思うんですけど。アルバムは六年ぶり?」
中村「本当の活動としては十年ぶりなんですけど。アルバムっていっても妊娠八か月の時にアルバム出したんですよ、ライブを収録してて」
千「動き出すのも十年休むとパワーがいるんじゃ?」
中村「いやいや、逆にパワー全開で周りのスタッフが恐ろしがってんです(笑)」
千「トレーニングとか一切してないんですか」
中村「してないです。でも基本的に普段の私、昔からそうなんですけど、ジムに行ったりあまりせずに自分の体操があるんですよ」
千「だってスタイルっていうか、今日はローライズのジーンズで全然……」
中村「大丈夫ですか?そのかわり筋肉も(笑)。男前の体ってよく言われるんですけど(笑)」
千「(笑)。直球ですけど、どうして活動を再開しようと?きっかけありました?」
中村「んー、人のため、愛する人のためっていうのも素敵な経験だったんですけど、私は私のためにというよりも私の歌を愛して下さるかたのために応えたいなぁ、それはイコール自分をすごく愛することなんですけど。失って初めて、違うものに、愛というものに私は行ったんですね、だけどどっかで歌の重みを自分の中で実感したという。私は生まれてきたのは歌うため、それ以上に何かできたりするんですけど、やっぱり歌うために生まれてきて、どんな歌を歌うのかというと、私の歌を聴いて明日頑張ろうとか私に何かできるんじゃないっ?って、俺って天才じゃんって思える瞬間が相手のかたに差し出せることができたら何より、もともと歌が好きでも、こういうふうになりたいっていうのはなかったんです、歌って私にとって一つの表現で、言葉で言うところを歌のフィルター使ってハートの隙間にはめやすいというか、歌が一番」
千「今日すごくファンに向けてというか、みなさんに届けるっていうか、誰かのためにっていうバイブがすごい出てたと思うんですけど昔はそうじゃなかった?」
中村「昔は私一人でいっちゃって、みんなついて来れないとか(笑)、かと思ったら向こうのパワーに圧倒されて上手にキャッチボールができなかった。ステージ立つ方がエスコートする方じゃないですか、ちょっとでも大人しいと焦っちゃったり。今って歌聴いてくれてるんだなーとかすべてが一人一人と話してないんだけど、何かが通ってる感覚を自分んでキャッチすることがやっと少し、年月かかったんですけど、離れてた分だけ余計に吸引力があるっていうか。恋人に会ったような気分ですよ、そういう意味では」
千「昔の曲を今の気持ちで歌ったときってかなり印象違ったりしました?」
中村「20年前に歌ってた私の歌声じゃなくて、それからいろいろ経験あって今の私の『翼の折れたエンジェル』っていうのを聴いてもらいたかったし、今の私の声でどこまでみんなの鼓動にプッシュできるかなっていうところで自分への挑戦でもあったんですよ」
千「これからライブも目の前に控えてるんですけど、どんな感じにいきそうですか」
中村「今まですごくちっちゃな枠の中で音楽やってて、びっくりするような夢のような時間も与えられて。で、また音楽から離れてっていういろんな時期があったんですけど、私しかできない道の行き方っていうか、私しか歌えない歌に変えてしまえるような魔法を自分でかけて」
千「何年かしたら『My Way』とか聴きたいね。どういうふうになるんだろうって思いますね」
エンディングテーマは『ママはROKCS