Live Depot
Every Thursday, PM8:00〜from TOKYO FM HALL
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Vol.167 2004/08/19 ON AIR (guest:普天間かおり
「こんばんは、大江千里です。東京FMホールへようこそいらっしゃいました。今日また暑いですけど夜は夜でオリンピックを見なきゃいけないというわけで寝不足のかたも多いんじゃないでしょうか。この時間は音楽で少しクールダウンしていただきたいと思います。今宵は沖縄の風をお届けしたいと思います。普天間かおりさんです!」
(普天間かおり登場)
普天間「こんばんはー、はじめまして、普天間です」
千「ようこそー。普天間さんはピンクを基調にしたコスチュームですけど歌の世界にぴったりという感じですけど」
普天間「ありがとうございます」
千「普天間さんはこの番組を時々聴いてらっしゃるとか」
普天間「聴いてるんですよ。生放送のときもあるんですけどネットで配信してるのを夜よく見ます」
千「あ、そうですか、嬉しいですね」
普天間「大江さんの吐息が多いしゃべり方がすごい(物真似してみる普天間さん)、もうちょっといくと森進一さんになるかもしれない、私がやるとね(笑)」
千「(笑)、いきなり鋭い突っ込みですね。(けらけら笑う普天間さんに)普天間さんの笑いもすごいですね」
普天間「すいません(笑)」
千「笑いは健康の元ですからね。簡単に紹介させて下さい。中城村生まれ、沖縄の、そして七年前にシンガーソングライターとして活動を始めてアルバム『真南風(マフェー)』をリリース、そしてこれが沖縄県内でトップセールス、そして2002年にメジャーデビュー、最新シングル『祈り』は『みんなのうた』でも耳馴染みがあるかたも多いんじゃないでしょうか。HPとか見たんですけど本当に良く笑って良くしゃべられるというふうに伺ってるんですけど今日は楽しみにしておりました」
普天間「私も楽しみにして来ました」
千「いっぱいしゃべりましょう。この夏はかおりさんにとっても忙しかったんじゃないですか」
普天間「よく笑って歌って(笑)、元気に過ごしてましたね」
千「『祈り』ができて伝わっていく感じってひしひしと感じてらっしゃるんじゃないですか」
普天間「あちらこちら行くと広まっているのを感じているときがあって、そういうのって嬉しいですよね」
千「今日もライブです。一人一人に伝わる夜にしたいですね。今夜の意気込みを番組聴いて下さってるみなさんに一言お願いします」
普天間「一緒にまったーりといい時間を過ごしましょう。最後まで楽しんで下さい」
(普天間かおりライブ)
『芭蕉布』『ベーベーぬ草かいが』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)」
普天間「いいねー、沖縄の感じですね。ありがとうございます」
千「東京FMホール、生中継、大江千里のLive Depot、今夜のゲスト、もう一回紹介しましょう、普天間かおりさんでーす!さっきまでサポートメンバーの宇戸さんが向かっていたグランドピアノに私が向かいました。次にお送りするのは普天間さんと僕のピアノで」
普天間「いつも放送でセッションタイム楽しみにしていて聴いていて。毎回違う雰囲気ですごいですよねー」
千「毎回セッションですから全く違う感じになるんですよね」
普天間「でもすごい楽しそうにやってるのが伝わっていていいですね」
(セッション)
『Amazing Grace』(演奏は千里さんのピアノのみ)

普天間「千里さんはやっぱりすごいー、リハもすごく良くってさー」
千「一つだけ告白しちゃっていいですか。リハで僕はこの曲を四拍子で始めたんですね。普天間さんが三拍子でやりましょうよっていうことで三拍子ってことに決まってたんですけど、今日はじめ四拍子で始めてしまいました(笑)」
普天間「(笑)、どうしようかなって、でもいいよね(笑)」
千「そしてテンポ出してもらってね、三拍子に復帰したんだけど(笑)。まさにセッションって感じだったんですけど。これはイギリス民謡、ゴスペルとしてもみなさんご存じだと思いますけど、スタンダードなこの曲をなぜ選んだんでしょう」
普天間「元々好きっていうのもあるんですけど時代を超えて歌い継がれる曲ってやっぱり良さっていうものがいっぱい詰まってると思うんですね。あと、この曲って優しさと強さとすごく前向きな気分にさせてくれる、そういうきれいな曲なので今回ぜひ千里さんのピアノで歌いたいと思ってリクエストさせていただきました」
(普天間かおりライブ)
『R329』『祈り』『笑って』
千「特製のドリンクですか、それは、喉のための。これね、ってオフマイクで(笑)」
普天間「(笑)、ごめんなさい、つい」
千「本当に天真爛漫なかたで(笑)」
普天間「これはレモンティーなんですね。私、紅茶が大好きで、逆をいうとコーヒーがちょっと苦手でね。いつも紅茶を持ち歩いて飲んでます。ノンアルコールです(笑)」
千「(笑)、酒が入ってるわけではないと。いかがでしたか?今日の」
普天間「やっぱりねー、楽しみにしてたんですけど緊張しますね。みなさんも緊張しない?やるごとに時間が進むごとにみなさんと一緒にここにいるんだなって思えたらすごく楽しかったです」
千「ここからは普天間さんに縁もゆかりもある写真を持っていただきました。これはちょっと説明していただいていいですか。きれいな景色ですね」
普天間「これは沖縄県本島の私が育った中城村というところなんです。真ん中の中にお城と書いて『なかぐすく』と呼ぶんですけど。そこの丘の上には昔のお城の跡があって、そこからの眺め、朝日が昇るきれいなところなんですけど、そこと城壁の感じが映されてますけど」
千「この城壁もすごくヒストリーというか感じますし海がすごいきれいですね」
普天間「中城村って本当に田舎でね、さとうきびと海とお家って感じなんですけど、そんな中城村にもみんなに誇れるものができました。2000年の12月にこの城跡が世界遺産に登録されたんですよ。やった!もう村民の誇りだー!」
千「今ピースが顔の横で。これ、『天空の城ラピュタ』のモデルになったとかも言われてますよね」
普天間「言われてますよ。よく竜宮城って話に聞くでしょ?それが地上にあがってきた感じ、神秘的ですよ。ぜひ行ったら寄って下さい」
千「ここら辺でちっちゃい頃はよく遊んでた?」
普天間「駆け回ってました」
千「遠足なんかも?」
普天間「遠足って言ったらここ!大分飽きたんですけどね(笑)」
千「世界遺産も毎年行ってりゃ飽きるわな、みたいな(笑)。子供の頃から歌が好きで、おばあちゃんとよく?」
普天間「三歳から歌を歌っていて小学校の頃からは、沖縄って独自の芸能界が存在していて、民謡もそうだけどロックとかいろんなジャンルの中に混じって、ちびっ子タレントとして(小声で)お金もらって、小声で言っても放送されるけど(笑)、歌ってました」
千「来月は9月23日にアルバムが出るんですけど、ニューアルバムのタイトルは?」
普天間「『ゆらぎ』といいます。人間っていいときもあれば悪いときもあるしね、その度に心も揺れ動くと思うんです。恋愛もそうだけど、それだけじゃなくて。でも悪いから悪いんじゃなくて両方があるから心が揺れてこそ人間だし、そういうのが愛らしくていいじゃない、いつも揺らいでいようよっていう、そんなところからこのタイトルつけて。だからきっちり決められたものじゃなくて少しぐらいの揺れやずれはいいんじゃないって(笑)」
千「オリンピックでも10点10点じゃ面白くなくて、9点とか8点とかが出ても、それがある人にとってみれば12点とか13点かもしれないっていう部分ありますよね。アルバム出ると全国ツアー行くと思うんですけど東京は草月ホール」
普天間「草月ホールは初めてなんですけど今回アルバムの発売ライブで東京から始まって札幌とか名古屋、大阪、沖縄、いろいろ回るのでぜひみなさんも来て下さい」
千「これから作詞、作曲、歌うこと、そしてラジオ、いろいろあると思いますけど今後の普天間かおりを一言で言うと?」
普天間「そうですねー、何か誰かの心にそうっとじんわり残るような、記憶に留まるというか、そういう歌が歌えると、作れるといいなーっていうのが目標ですね」
千「お互いシンガーソングライターとしてがんばりましょうね」
エンディングテーマは『かおりの肖像』