Live Depot
Every Thursday, PM8:00〜from TOKYO FM HALL
http://www.tfm.co.jp/senri

Vol.173 2004/09/30 ON AIR (guest:D.F.O.
「こんばんは!大江千里です。このLive Depotはロック、ポップス、ジャズ、毎週様々なタイプのライブをお届けしてますけど、今夜はクラシックとデジタルサウンドを融合させたクラシカルクロスオーバー、そう呼ばれている音楽をみなさんにご紹介したいと思います。サウンドはもちろん、ファッションやパフォーマンス、いろいろ注目していただきたい点がございますけど、五人の女性ユニット登場です。Digital Future Orchestra、D.F.O.!」
(D.F.O.登場)
千「はじめまして、ようこそおいでやすー。D.F.O.のみなさんです!まずはお一人ずつキャッチコピー付きで担当とご挨拶をお願いします」
寺田「みなさん、こんばんは。最近お部屋の模様替えに凝っているキーボードの寺田志保です。よろしくお願いします」
有子山「チャームポイントはえくぼ、最年少の有子山久美子、サイレントバイオリン担当です。よろしくお願いします」
楢村「しっかりしてそうに見えるサイレントバイオリンの楢村海香です。よろしくお願いします」
千「しっかりしてそうに見えてどうなんでしょう?後で聞いてみたいと思いますけど」
森末「いつも元気いっぱいの森末夢美です。サイレントバイオリンです。よろしくお願いします」
三浦「グループの肝っ玉母ちゃん、サイレントセッションドラム担当の三浦智津子です。よろしくお願いします」
千「五人それぞれの個性の持ち主ですけど。D.F.O.はヤマハのバイオリンアーティストオーディションで選ばれたバイオリニストのみなさん、そしてキーボード、サイレントセッションドラムが入って五人編成のユニットで四年前、2000年にデビューして四枚アルバムをリリースされてるわけですけど。ロンドンとか台湾とかライブ活動も頻繁になってまいりましたけど。独自のスタイルで注目を集めている五人組ですけど、サイレントバイオリン、普通のバイオリンとどう違うんですか」
楢村「もともとこれはヤマハで開発されたものなんですけど、お家で練習するように開発されて、本当はイヤホンで自分だけで聴ける音なんですけど、私たちはそれをスピーカーを通してみなさんにお届けしてるって形で使わせていただいてます」
千「初めて聴かれる方もいらっしゃると思います。そういうみなさんにライブのアピールをお願いします」
楢村「はい。久しぶりのライブなんですけど、ラジオ聴いてるみなさん、そして会場のみなさん、私たち精いっぱいこれから頑張りたいと思いますので今日はぜひ楽しんで聴いて行って下さい。よろしくお願いします」
(D.F.O.ライブ)
『パッション』『セレス』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)東京FMホールから生中継、大江千里のLive Depot、続いてはセッションタイムです。今夜のゲストはD.F.O.!D.F.O.の面々は前半二曲は白のジャケットを着用されてたんですけど、今はそれを脱いで、それぞれ脱ぐとそれぞれ個性的な印象なんですけど。僕もピアノの前にスタンバりました。今夜はさわやかなソウルの名曲ですけど、『Lovin' You』をお送りしたいと思います」
(セッション)
ミニー・リパートン『Lovin' You』
(有名な曲ですが、小鳥のさえずりのようなフレーズがバイオリン、キーボードで奏でられて本当にさわやかな一曲になってました)

千「他のアーティストとジョイントした経験とかあるんでしょうか」
楢村「今までに三味線の上妻さんと」
千「あ、この番組にゲストでいらっしゃいましたよ」
楢村「そうですか。あと、雅楽の東儀秀樹さんと」
千「じゃ、三人目が私ですか」
楢村「そうです、三人目の大江さんと」
千「イケメンばっかりですね(笑)」
楢村「そうですね、その通りだと思います」
千「あ、ありがとうございます(笑)。そう言われるとかしこ入谷の鬼子母神でございます。この曲は誰の一押しなんですか。プッと今寺田さんが笑いましたけど(笑)。みんなが好きな?」
寺田「そうです。みんな好きで。あと大江さんと今日競演できるということで楽しくできる曲がいいなと思って」
千「異常に楽しかったですよ」
寺田「あ!私たちも楽しかったです、すごく」
千「六人で黒一点で入って、六人で回る?みたいな。会場、失笑でございますけど(笑)。失礼いたしました」
(D.F.O.ライブ)
『エリーゼのために』『鮫』『祈り』『Space Flight』
千「お疲れ様でした。どうでした?この東京FMホール」
楢村「すごく天井も高くて、みなさんも暖かくて、すごく楽しく演奏できました」
千「お客さん、あったかいですよね。今週もD.F.O.のみなさんにお宝写真を(笑)、持って来ていただきました」
寺田「そんなものがあるんですか」
千「いや、お宝らしいんですよ。ちょっと見てみましょうよ。(PDPを見ながら)ライブの写真、まるで中世のヨーロッパで演奏してるような写真ですけど、バックは最後の晩さん?」
楢村「そうです。これはロンドンのセントピーターズチャーチっていうところで演奏させていただいた時に、プロモーションビデオも一緒に作ったりなんかしながらライブをさせていただいたときの写真ですね」
千「それぞれのサイレントバイオリン、ピンク、ブルー、イエロー、派手ですね。本当に宇宙服みたいなミニドレスでね。これ、決めのポーズとか、今日もかなり動き激しかったりしましたけど、何かコレオグラフィックとか習ってたりするんですか」
楢村「パフォーマンスも重視してるグループなので、リズミックカンフーというのを」
寺田「夢美ちゃんが得意なんです」
千「こうやってげんこつを出す感じで?」
森末「パフォーマンスの時にやっぱり足腰を鍛えようっていうんで、ずっと続けてるんです、始めたときから」
千「サイレントバイオリンも思った以上にウェイトがあるってことで。さて、もう一枚写真いきたいと思います。これは野外ですけど」
楢村「これも同じときで、これはハイドパークで二日間演奏させていただいて。ジャパン2001っていうフェスティバルがあったときの写真です」
千「両方ともロンドンということですけど、これは何かのイベント?」
寺田「日英文化交流イベント2001という。で、日本代表で」
千「お客さん、だいたいどれぐらい集まったんですか」
寺田「ハイドパークは何十万人……」
三浦「二万人」
寺田「あ、二万人?(笑)」
千「何十万人とは大きく出ましたね」
三浦「いやいやトータルで二十万人(笑)」
千「D.F.O.のステージはインストゥルメンタルですよね。どういう反応でした?」
楢村「初の海外だったんですけど、私たちもすごく緊張はしたんですけど、いろんなハプニングはありながらも、すごく今日の会場のお客さんのようにあったかくて。すごく良かったです、楽しかったです」
千「そうですか。サイレントバイオリンの音色っていうのは不思議ですね。三人の音ががんと重なるとオーケストラみたいな分厚い音になって。時に胡弓とか二胡を聴いてるような切なーい感じになってね」
楢村「弾き方一つで、いろんな音が出せて。またエフェクターをかませることによってギターの音も出せるので」
千「なるほどね。D.F.O.はもうすぐニューアルバムが出るんですけど、タイトルが『Dear Heart』、これはどんな内容なんですか」
寺田「五枚目になるアルバムなんですけど、今回は個人に戻った時に心とか気持ちとか感性とか、そういったものってすごく大事で、一番人で大事なもんじゃないかなって思って、それを表現したいなってことで、そういうものを打ち出したアルバムになっています」
千「D.F.O.はクラシックとデジタルが融合してるじゃないですか。一見相反するものを融合させてる、そして面白いものが出来上がってる。最初バイオリンの方ってどうだったんですか。音大でクラシックやられてたって思うんですけど。最初戸惑いとかなかったですか」
楢村「戸惑いっていうよりも、あ、こんなふうな楽器があるんだっていう、まずそこから入ったので、すごく興味を持って接することができたっていうのと、このバンドもキーボードとドラムとバイオリン三本っていうのは世界にないグループの組み方じゃないですか。なので、どんなものができるんだろうっていうので結構ワクワクしてましたね」
千「このD.F.O.を組んでみて、一番面白いなって思った、思うことってどんな?」
寺田「この編成ならではってことで、いろんなタイプの曲が作れるってことがまず一つ、クラシカルでもポップスでもできるし、聴かせ方の種類がいっぱいできることが一番楽しいです」
千「さすがアレンジとか曲を書いてらっしゃる寺田さん、客観的というか集まったときの良さっていうのをよく把握してらっしゃいますよね。ここまでね、もっとテープが回ったりするのかなと思ったら生演奏で、こんなに迫力ある、しかもパフォーマンス見てるの面白い、いやーびっくりしましたけど。これからもライブ活動いっぱいあると思いますけど体に気をつけて、リズミックカンフーやりながら団結して頑張って下さい」
エンディングテーマは『In Your Pocket ポケットの中に』