Live Depot
Every Thursday, PM7:00〜from TOKYO FM HALL
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Vol.174 2004/10/07 ON AIR (guest:BOWWOW
「こんばんは、大江千里です。今夜のゲストをお迎えしましょう。1975年の結成以来ハードロックひとすじ、海外でも知られる日本を代表するロックバンドです。BOWWOWー!」
(BOWWOW登場)
山本「どうも久しぶりです」
千「久しぶりです。ラジオ聴いてるみなさんにお一人ずつお名前とご挨拶お願いします」
山本「BOWWOWのギター、ボーカル、山本恭司です。よろしく」
斉藤「ギターとボーカルやってます斉藤光浩です。こんばんは」
新美「ドラムやってます新美です。よろしく」
千「思い思いのスタイルですけど。これはカスタムされたんですかね、ジーンズ」
山本「世界に一着です」
千「これ、ペンキですか。白ジーンズをね。さて、BOWWOWは98年にオリジナルメンバーで再結成、最近は韓国づいてるという話を聞いたんですけど」
山本「去年のユニバーシアードっていう例の北朝鮮の美女軍団で有名になったあの大会のロックフェスがきっかけになって今年六月にBOWWOWのアルバム、韓国で発売になったんで、それで夏にはアジアンロックフェスとかやって、なんだかんだ、づいてますね」
千「その話は後でゆっくり聞かせて下さい。今夜のライブは東京では一年半ぶりということですけど、演奏前にBOWWOWワールドへの誘いをリスナーのみなさんに一言お願いします」
山本「今日こうしてみんなの前でプレイできること本当に楽しみにしてました。最後までゆっくり楽しんでって下さい」
(BOWWOWライブ)
『Let It Rock』『You're Mine』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)東京FMホールから生中継、大江千里のLive Depot、僕もピアノに向かってセッションタイムがやってきました。今夜のゲスト、BOWWOW!今日はロックの王道とでも申しましょうか、多分ご存じだと思うんですけど、あの名曲をBOWWOW with大江千里でお送りします」
(セッション)
エディ・コクラン『Summertime Blues』
(大爆音の中ではピアノの音も聞き取りにくいですが、とても楽しく演奏している雰囲気が伝わってきました)

千「演奏も会場のみなさんもすごい!会場は照明効果でスモッグもたかれて別府温泉のようになってますけど(笑)。これはよくやられるんですか」
山本「この『Summertime Blues』は僕らデビューしたての頃から、というか僕が高校生のときから(笑)、いまだにやっているという。セッションはBOWWOWではそれほど多くの機会はないんだけど、それぞれ個人的には僕なんかセッション大好き人間なので、しょっちゅうやりますね」
千「一緒に演奏させてもらっててハッピーでしたね。すごい楽しかったですよ」
山本「今のハッピーって永ちゃん入ってましたね」
千「永ちゃん入ってました?ハッピーでした。ちょっとタオルがないんですけど(笑)。ライブの時にこの曲を演奏するのはどういう時にやるんですか。原点回帰したい気分になるときですか」
山本「もうアンコール出尽くした後(笑)、やっちゃおうかなーという。高校生に戻って」
千「何年音楽やってても、そういう部分ありますよね」
山本「ひきずりますよね。つい先週も故郷の松江に帰ってきたんですけど、当時のバンドのメンバーと集まってセッションから『Summertime Blues』からもう(笑)、ついやっちゃいますよ。最高ですね、音楽を間に挟んでね」
(BOWWOWライブ)
『One Last Time』『Getting Back On The Road』『Heart's On Fire』
千「お疲れ様でした。どうでした?この東京FMホールという場所は。やりやすかったですか」
山本「うん、やりやすかった。実はこの東京FMホールができた時、その日かな?BOWWOWでこけら落としをやったんですよ」
千「えーっ、じゃ、ということは、お帰りなさい、BOWWOW?」
山本「ただいま(笑)。懐かしいですね。すごいライブな感じがいいじゃない、音のね」
千「まさにライブですよね。さて、今夜もBOWWOW秘蔵のオフショットを持ってきていただきました。ラジオ聴いてるみなさんに説明したいと思います。これは韓国、ソウルですよね?ハングル文字の看板、ネオンサイン見えますけど」
山本「このハングルがなければ本当に日本とそっくりね、最近は。歌舞伎町辺りの感じが」
千「これはいつの写真でしょう?」
山本「これは六月にやったライブのときですね」
千「レコード発売記念ライブの後の打ち上げかなんかの。さっき韓国での活動が去年のユニバーシアードをきっかけに始まったっていうふうにおっしゃってたんですけど、今年の六月でしたっけ?」
山本「六月にこのライブやって、八月にはアジアンロックフェスティバルという、いろんな国からのアジアのアーティスト、ハードものが中心だったんですけど、それをスタジアムでやって」
千「韓国っていうとバラードっていうイメージが勝手にあったんですけど、熱いんですね」
山本「確かにラジオとかテレビはバラード、あとダンスミュージックがかなり盛んなんだけど、結構ライブやると熱いんですよ。石焼きビビンバの鍋が如く」
千「(笑)、スタジアムでやって石焼きビビンバのように」
山本「そこまでいってないですけどね(笑)。キムチパワーかな?って僕らいつも言ってるんですけど」
千「コール&レスポンスとかどうするんですか。英語でやるんですか」
山本「全部ハングルですよ。(ハングル語で何か言う山本さん)」
千「『今日は盛り上がっていこうよ?』」
山本「いや、これは『日本から来たBOWWOWです』って言ったんです(笑)」
千「(笑)、なるほど。恭司さんがそう言うとワーッと返ってくるわけですね。音楽が国境を越えるような瞬間ってあったんじゃないですか」
山本「音楽っていうのは例えばさっき千里君とセッションやっても言葉を使わない会話してるわけじゃない、だから特別な言葉なしに意思の疎通だとか、何も決めないジャムセッションでも次のコード、んってお互い指しあっていったときのテレパシーが通じ合うような瞬間ってたまんないでしょ?」
千「いっぱいありましたよ。今日は俺が歌いそうになったら恭司さんがこうやってかっこ良くキメながら、まだまだまだってね(笑)」
山本「(笑)。雰囲気をお互い察しあいながら、それもさらに言葉の通じない国の人たちとそういうふうになれるっていうのはたまらない魅力ですよね」
千「今後もアジア、韓国だけじゃなくてほかでもやられるんですか」
山本「実際予定はないんだけど、それこそ香港だとかマレーシアとかもやってみたいな。アジアに限定するわけじゃないんですけどね。もちろんアメリカとかヨーロッパでもまたやりたいな。とにかく音楽って自由だから、そういった活動の場も自由に考えて出来たら最高ですよね」
千「最高ですよね。『BOWWOW初期の頃板橋区某学園祭に出演していただきました。学園祭出演はこれが最後とのことで感激ひとしお。事前準備からお見送りまで緊張の連続でしたがリハの音で体が震え、今我々の学校に出演していただけてるんだと涙したこと私の終生の思い出です。当日午前中に構内の中庭ステージで私の所属サークルバンドのライブがあり、そしてBOWWOWばかりコピーのまねごとで弾けた後の午後のBOWWOW、弾けました。違いを体で実感するにはもってこいでした。メンバーのみなさんがライブ前にファミレスで食されていたメニューで僕らも打ち上げをしました』(笑)」
山本「ハンバーグ定食かなにかだったでしょう(笑)。今もバンドやってらっしゃるんですかね」
千「今日いらしてるんじゃないですか。あ!いらしてますね」
山本「(その人に向かって)やってる?」
千「(その人のいってることを聞きながら)やってる、やってる、そうですかー」
山本「じゃ、いつかセッションができればいいですね」
千「『久しぶりにこのメンバーで集まって昔と変わったところ、そして変わんないなぁというところ教えて下さい』」
斉藤「そうですね。あんまり変わんないですよね。15年ぶりぐらいだっけ?俺があんまりしゃべんない人ですけど、若干しゃべるようになったけど(笑)。そんなに変わんないですね。15年前に『じゃあね、お疲れ』って別れたのと同じような感じで15年ぶりに会って『おはようー』みたいな感じだったんで、それはすごくうれしかった」
山本「会場に来てるみなさんもそうだと思うけど音楽ってその時に戻れるような、そんな不思議な力持ってるでしょ?高校時代に聴いた曲を久しぶりに聴いたら景色から色から戻ってくるようなね。だからBOWWOWも同じ感じで音出した途端にポンとそれまでの15年はどっかにいってつながってしまいましたね」
千「そういうのって音楽のなせる技っていうか、ずっと小僧で居続けていいんだなって気持ちになりますけど。(ライブとアルバムの案内)この会場にまた是非ただいまって戻ってきて下さい」
エンディングテーマは『終わりのないメモリアル』