Live Depot
Every Thursday, PM7:00〜from TOKYO FM HALL
http://www.tfm.co.jp/senri
Vol.177 2004/10/28 ON AIR (guest:曽我部恵一)
「こんばんは!大江千里です、ようこそ。今日はすごい、超満員ですけど。熱気、ラジオの向こう側にも伝わるでしょうか。今夜はまっすぐな音楽を着実に届けてくれる日本のシーンにおいてオンリーワンの存在、さっそく彼をステージに招き入れたいと思います。みなさん、大きな拍手、よろしくお願いします。曽我部恵一!どうぞ!」
(曽我部恵一登場)
曽我部「どうも、どうも」
千「良かったよー、間に合って!本番前に着替えたりするんだもん(笑)」
曽我部「(空いている席を見て)ここ二人はどうしたんですか」
千「これは僕の座り用に取ってますんで。よろしくお願いします」
曽我部「お願いします」
千「Tシャツにチノパンで登場ですけど。簡単に紹介させて下さい。サニーデイサービスを経て2001年に曽我部さんはソロデビューされました。今年はご自身のレーベルを立ち上げられて先日三枚目のソロアルバムをリリースということなんですけど、すごい忙しい日々を送っているという」
曽我部「いいですね、充実してます」
千「充実してますか。昨日、大阪から帰ってきたという」
曽我部「昨日、朝。で、昨日はリハーサルとかやってましたね」
千「そのあとにレコーディングで朝まで」
曽我部「レコーディングやって、その間に娘の幼稚園の面接行ったり」
千「(笑)、寝てない」
曽我部「背広着たりして」
千「ほんとに?」
曽我部「背広着たけどネクタイが結べなくって」
千「うんうん、あまり慣れてないから」
曽我部「適当に結んでいきました(笑)。だから落とされたかもしれない」
千「いやいや、それが良かったりして。わかんないですよ。でもやっぱ、Tシャツは普段の感じで。映画の音楽もされたって聞いたんですけど」
曽我部「そうなんですよ」
千「後ほど、その話はゆっくり聞きたいと思いますけど。今日このあと、このホールで放送のあとに映画の試写会ありますんで、みなさんLive Depotを楽しんで映画も楽しんで盛りあがっていって頂きたいですけど。さて、今夜のステージはギター一本で弾き語りということですけど、ラジオを聴いてらっしゃるみなさんに一言、今日のやる気をお願いします」
曽我部「えーと、とりあえず一生懸命歌いますんで聴いて下さい。よろしくお願いします」
(曽我部恵一ライブ)
『シモーヌ』『トーキョー・ストーリー』『ストーミー』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)さあ、東京FMホール、セッションタイムの時間がやってまいりました。今夜のゲスト。改めて紹介しましょう。みなさん、大きな拍手、曽我部恵一!」
曽我部「どうも!」
千「曽我部さんは中央でアコギで、で、僕は下手のほうでピアノ、このスタイルでセッションしたいと思います。今日はこんな曲です」
(セッション)
美空ひばり『りんご追分』
(一番を曽我部さん、二番を千里さんでボーカルをとってました。かなり原曲と違います)
千「みんな知ってる『りんご追分』、曽我部さんもアルバムの中でやってらっしゃいますけど、日本歌謡史に残る名曲を二人でほんとにぶっつけ本番で。汗びっしょりですね、二人とも」
曽我部「楽しかったです」
千「こちらこそ。ありがとうございます。弦は切れなかったですね、大丈夫?」
曽我部「大丈夫です」
千「曽我部さんのギターはすごいですよね。爪痕というか年期というか」
曽我部「僕より年齢上ですから」
千「あ、ほんとに?何年生まれ?」
曽我部「67年とかかな。僕、71年なんで先輩です」
千「先輩を抱えながらの『りんご追分』だったですけど。八月に出たCDでもカバーされてますけど、この曲の一番の魅力っていうのは曽我部さんにとって?」
曽我部「僕、これね、津軽娘だから青森でしょ。青森、車で高速でほら、美空ひばりベストとか、ちょっとインチキくさいベスト売ってるじゃないですか。あれを買って聴いたの。そしたら『りんご追分』がすごく良くって、これやろうって思って、青森着いてちょっとやってみたの。そういういきさつ」
千「へぇ、美空ひばりさんの『りんご追分』はもちろん素晴らしいんだけども、いったん上着を脱いで裸になって詞とメロディと曲だけになって、ふたりでどうやってみようみたいな感じでやった、その面白さみたいなのありましたよね」
曽我部「日本でしかできないサイケな曲ですよね。すごい好きです」
千「すっごい言葉もシンプルだしね」
(曽我部恵一ライブ)
『LOVE-SICK』『ギター』『おとなになんかならないで』
千「汗びっしょりですけど。お疲れ様でした」
曽我部「お疲れ様です」
千「いかがでした?(会場から拍手)あ、拍手が。いやー、嬉しいね」
曽我部「ライブ終わって、お客さんの前でまだいるっていうのは珍しいからね」
千「そうだね。サンキューつって、そのまま帰るもんね。そのあとパッと灯りがついて、どうもすいませんみたいな(笑)、感じですね」
曽我部「(笑)、楽しかったです、ありがとう。(会場から拍手)立って観てくれた人もありがとう」
千「ありがとうございますね、みなさん」
曽我部「また逢いましょうね、どっかで」
千「さてさて、今夜も曽我部さんに写真をとっておきの持ってきていただきました。ステージのディスプレイで会場のみんなと一緒に見てみましょう。これです、どうぞ!Tシャツ持ってますね。『where
your love、like a heaven』て書いたTシャツ。後ろのほうにもいろんな色のTシャツが掛けてありますけど」
曽我部「これはあるライブに行った時に、いつもTシャツとかグッズ持ってくじゃないですか。で、そのTシャツが売り切れてて売るものがなかったんですよ。だから、どうしようかって言って、せっかく行くしなっていうんで作ったんです、Tシャツ」
千「自分で?」
曽我部「Tシャツくんっていうのがあって」
千「プリントゴッコみたいなやつで?」
曽我部「プリントゴッコのTシャツバージョン。で、やってサインとかして作ったの」
千「へぇ。今年自分でレーベルを立ち上げたじゃないですか。ROSE RECORDS、いわゆる代表権でしょ?」
曽我部「そうです。僕と三人でやってます」
千「やってるわけですよね。Tシャツとかいわゆるアートワークからプロモーションまで」
曽我部「ぜんぶやってるんで大変すよね、楽しいですけど」
千「大変だけど楽しい」
曽我部「うん、そういうもんですよね」
千「そうですね、僕も四年ほど前に立ち上げたんですけど、わかる部分あるんですけど。映画の音楽も手がけて、『青い車』っていうね、よしもとよしともさん原作で。このあと会場で試写ありますんで、もし良かったら、みなさん残って、この映画観ていって下さい」
曽我部「僕もちょっと出てます」
千「らしいですね、演奏してて。あ、言わないほうがいいよね、まだね」
曽我部「まぁバーのマスター役かなんか。嘘ですけど(笑)」
千「なんかザワザワザワザワって(笑)」
曽我部「観てて下さい(笑)」
千「そしてツアーありますよ。11月の頭から全国的にスタートしますけど、すごい本数です。来年の一月半ばまで続きますけど。(関東の日程案内)すべてダブルオー・テレサと一緒」
曽我部「そうです、そうです」
千「ご機嫌な感じで?」
曽我部「そうですね、仲間でやってます」
千「また、この番組にも遊びに来て下さいね」
曽我部「大江さんの曲もカバーしてましたよ、ダブルオー・テレサ」
千「え、ほんとに?」
曽我部「♪格好悪い〜」
千「(笑)、こないだ堂島くんと会った時に、その話をちょっと聞いたんだけど、ゆっくりあとで聞かせて下さい」
エンディングテーマは『最悪の時は最高の時と同じ時』