「こんばんは!大江千里です。みなさん、こんばんはー!夏の甲子園も始まって夏本番ですね。外で真っ黒に日焼けした子供を見ると、あー日焼けしなくなって何年目だろうと思いますけど」-CM-
(Begin登場)
千「それぞれ思い思いのアロハというかシャツで登場ですけど、お一人ずつ、お名前と夏のご挨拶を(笑)」
上地「まだまだ暑い日が続きますが、みなさん、お元気でしょうか?ピアノの上地等です」
比嘉「ボーカルの比嘉栄昇です。夏の高校野球、沖縄、無事に勝ち進んでおります。これからもよろしくお願いします」
島袋「ギターの島袋優です。夏ばてにはゴーヤーがいちばんいいのじゃないかと思います」
千「歌にドラマにも大活躍で夏休みとかあるのかなって感じですけど」
比嘉「全然ないですね」
千「一言インターネットで見ている世界の逆側の、地球の逆側のかたにも一言」
比嘉「今日は沖縄の三線(さんしん)という楽器を使って自分たちが作った島唄を中心にやっていきますので、是非みなさん、楽しんでください」
(Beginライブ)
『竹富島で会いましょう』『イラヨイ月夜浜』『風よ』(フューチャープロスペクト)
今回は千里さんの『これから』をカバーしているQoonieが登場。『これから〜2001年、夏〜』もちょっとだけオンエア-CM-
(千里さんのピアノ演奏に会場から手拍子)「ようこそ!Begin!」(セッション)
かまやつひろし『どうにかなるさ』(Beginライブ)
(1番のボーカルは比嘉さん、2番が千里さん。最後の♪どうにかなるさ〜の部分は四人のハモリ)千「この曲はかまやつひろしさんの名曲ですが…」
比嘉「ええ。はい…え…?僕ですか?今喋るのは僕ですか?」
千「中途半端な振り方をした俺が悪かった(笑)」
比嘉「かまやつさんはもちろん音楽作るセンスも歌も大好きですし、それ以上に尊敬しているところはですね、僕らもずっと三人でライブ続けてきて、ここは絶対来てないだろう、他のアーティストは誰もここではやらないだろう…」
千「ここではやらないだろう(笑)」
比嘉「ここではやらないだろうところでも、かなりやったんですけど、そのたびにかまやつさんのサインがあるんですよ、絶対に」
千「(笑)なるほど」
比嘉「かまやつさんとピアノの山下洋輔さん。絶対あるんです、サインが。あの二人にはこれから一生かけてもかなわないだろうと。ライブの本数は。すっばらしいです」
千「ちょっといいですか?僕もアマチュア時代、大阪でコンテスト受けたときの審査員、ムッシュでした」
比嘉「(笑)あ、そうですか?いろんなつながりがありますね」
千「(笑)すいません、古い話で。20年ぐらい前ですけどね。今日は前半島唄で盛り上がろうということですけど、沖縄のアーティストって紫もそうだし、どっかチャンプル感というか、イメージが、聞く方のあれかもしれないけど、あるんですけど、Beginはそういうところがちょっと違うというか、純粋にラブソングだったり、そういうものを歌ってきてると思うんですけど。ここにきて島唄っていうのはいかがですか?」
比嘉「僕たちはですね…多分沖縄に素晴らしいアーティストはいっぱいいるわけですよ。それよりもいちばん優れているのは、多分いちばん標準語がうまいというところなんですね」
千「あー(笑)」
比嘉「そこぐらいしか勝てるところはないんですけど(笑)。僕らがデビューしたときって三線を弾いても珍しい楽器だって言われたし、島唄が渋谷、原宿で流れてるなんて考えられなかったんですけど、今はいろんなところで沖縄の音楽聴くし」
千「そうですよね」
比嘉「そういう意味では僕たちが出し惜しみじゃなくて、どっかおじけついててやれなかった島唄が時代の流れによって、あ、今、島唄歌いたいな、また、唄って喜んでくれる人がいるっていうことは感謝してます」
千「自分たち10年いろいろ試行錯誤してきて肩の力が抜けて、灯台もと暗しじゃないけど、すごくいいものをやってみようみたいな…」
比嘉「安室奈美恵ちゃんだったりDA PUMPのみんなだったりMAXだったり、そういう同じ島出身…むこうは沖縄本島ですけど、そういう人たちが出てきて頑張ってやってるのを見てると、今まで僕らは沖縄のアーティストとして、それこそ標準語うまくしゃべれなきゃとか、そんなこと思ったりするわけですよ。そんな思いがなくなりましたね。こんな若い子達が頑張ってるんだから、俺らも気持ちの奥からね、この音楽をやるべきじゃないかって逆に勉強させられましたよ」
千「沖縄ってイメージがついてる部分とかあるんですが、実際どうなんですか?沖縄の音楽事情って。FENを聴いてハードロックが盛んだったりとか」
島袋「ハードロックは今でも盛んじゃないですかね。俺ら、石垣島だったんで、石垣島に来る頃にはちょっとソフトな音楽になってるんですよね」
千「(笑)あ、そうですか」
島袋「それが良かったんじゃないですか、逆に(笑)」
『涙そうそう』『かりゆしの夜』--CM--
千「今日は島唄スペシャルって感じでしたが、いかがでした?この会場の雰囲気は」
比嘉「今日はいろんなかたがいらしてくれてて」
千「そうですね。背広のかたもいらっしゃるし」
比嘉「また来て下さい、是非」
千「Beginのステージにも、このLIVE DEPOTにもね(笑)。ところで最近ドラマの方に出られてますよね」
比嘉「そんなことないですよ」
千「あ、僕のあれは…」
比嘉「(笑)すいませんね。照れくさかったです、ホントに」
千「『ちゅらさん』。あれは泥棒の」
比嘉「役柄が泥棒だったもんですから日本全国で指名手配あってる人物かのように」
千「(笑)各地に行くと」
比嘉「各地行っても、沖縄に行ってももちろんそうですし、この前小樽に取材に行ったときにも『泥棒さんよ、泥棒よ』って言われて。『泥棒さん、写真撮ってください』って言われて(笑)。にこやかに撮りましたけど」
千「8月10日、明日、『ちゅらさん』で最後の出演というか演奏がもしかしたらあるかもしれないと」
比嘉「ええ、そうです」
千「これは僕も、早起きできないんで(笑)昼見たいと思います。今日はたっぷり聴かせていただきました。島唄、バンザイって感じですけど。なんかヒタヒタ入ってきました」
最後のエンディング曲のタイトルは『波』。いつもに比べると短めの曲。