Live Depot
Every Thursday, PM7:00〜 from TOKYO FM HALL
http://www.tfm.co.jp/senri/
Vol.193 2005/02/03 ON AIR (guest:saigenji)
「こんばんは!大江千里です、ようこそ!東京FMホール、今夜は心地よいギターサウンドで聴く人の心をわしづかみというコピーになってますよ。超満員ですね、今日は。ブラジル音楽を基盤に独自の世界を作り続けるギタリスト&ボイスパフォーマー、彼を紹介したいと思います。saigenji!」
(saigenji登場)
千「鮮やかなペパーミントグリーンのシャツで。前のほうにどうぞ。はじめまして」
saigenji「はじめまして」
千「どうですか、超満員ですよ」
saigenji「手振ってますね。どうもー」
千「簡単な紹介をさせて下さい。九歳の時にケーナからスタートして中南米の音楽に目覚めて、そして2002年にソロデビュー。去年の11月にはサードアルバムをリリースされてますけど。ライブとかレコーディングで超忙しで、年間150本!」
saigenji「そうですね。150から200ぐらいライブやってるんですよね」
千「こんがらがるでしょ?頭の中で」
saigenji「今どこだろう?見たいな」
千「大丈夫ですか。今日は東京で」
saigenji「大丈夫(笑)!」
千「ボイスパフォーマーって、これはどういう?」
saigenji「最初歌を始めたときにスキャットとかボイスパーカッションとか、そういうものから始めていったんで、歌手っていうのもおこがましいなと思って。ボイスパフォーマーっていうのはどうだろう?と」
千「なるほど。ツアー中ですね。食べるほう、飲むほうなんかも?」
saigenji「がっつり(笑)」
千「今、ザワザワザワッてざわめいてましたけど」
saigenji「すいません、こんな感じです(笑)」
千「今日のライブですけど、どんな感じになりそうなのか一言お願いします」
saigenji「とりあえず盛り上がっていきましょう。Yeah」
(saigenjiライブ)
『ECHOES』『雨の匂い』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)東京FMホールから生中継、大江千里のLive
Depot!今夜のゲストはsaigenji!今夜セッションする曲はバート・バカラックのスタンダードナンバーのこんな曲です」
(セッション)
バート・バカラック『(The long to be) close to you』
(ボーカルはsaigenjiさん。千里さんは演奏だけでしたが、間奏のソロ演奏にsaigenjiさんも思わず「Great!」)
千「カーペンターズをはじめ多くのアーティストが歌ってる曲ですけど。ずばり、セッションするときに意識してることってありますか」
saigenji「良く音を聴く」
千「あ、相手のね。表情とかね」
saigenji「音だけで会話するっていうのはいいですね」
(saigenjiライブ)
『光が差したら』『鼓動』
千「お疲れ様でした!素晴らしいパフォーマンスで」
saigenji「ありがとうございます」
千「やっぱりツアーやってる最中で、その仲間と一緒にやってる安心感、大きいでしょう?」
saigenji「大きい。何にも替えられないですね」
千「そうですよね。さぁこんやもsaigenjiさんに写真を一枚持ってきてもらいました!(ディスプレイで見ながら)これは穴蔵のような…」
saigenji「これはパリですね」
千「この女性は?」
saigenji「この女性はパリに住んでるブラジル人のシンガーのかたで」
千「お客さんの反応ってどうでした?パリの」
saigenji「やっぱりガッと心開けばちゃんと伝わっていくと感じました」
千「こっちがオープンで行くとお客さんも胸を開いて…」
saigenji「そうですね。最初から盛り上げる気でいくといい感じで」
千「何か印象的な出来事ってありますか」
saigenji「中華料理屋にツアーの途中で入ったんですけど、麻婆豆腐頼んだんですよ。どう見ても麻婆豆腐が出てきたんですけど、すっごいまずくて」
千「まずかった(笑)!?」
saigenji「すごい。ケチャップとか使って、豆腐がゴムまりみたいなんですよ。それが一番印象的です(笑)」
千「パリのチャイニーズには気をつけろと(笑)」
saigenji「フランス料理食ってたほうがいいかもしれない」
千「なるほど。saigenjiさん、去年の11月に三枚目のオリジナル『innocencia』が出ました!今日はその中からも歌っていただいたんですけど、男心を歌ったちょっと切ない日本語の詞の…」
saigenji「男心ですね(笑)。そういう感じで」
千「『innocencia』ってアルバムはsaigenjiさんにとって、どんなアルバムですか、一言で言うと」
saigenji「三枚出したんで。一枚、二枚、三枚で完結しようかなと思って作っていたんで、次は全然違う感じでアルバム作りたいなと思ってるんです」
千「例えば昔から、これは自分のルーツ的なんだっていうこだわりみたいなものはこれで出し切ったところあるんですか」
saigenji「今の方法論だとこれが、方法論って大学教授みたいですけど(笑)、今の方法論だとここまでかなという感じですね」
千「三枚目にして自分の中で変わってきたこと、もしくは全然変わらないことって教えてもらえますか」
saigenji「変わったのはやっぱり太った、っていうことが大きい(笑)」
千「(笑)、ツアーでおいしいもんとか酒とかね」
saigenji「おいしいもの、やっぱり食べちゃうんで。断れないですよね。変わらないのは見ての通りというか音楽が元々好きなんで、そこは全然変わらないですね」
千「(ツアー千秋楽のお知らせ)これは盛り上がるでしょう!」
saigenji「もう倒れるまでやりますよ!ね」
千「一言でブラジル、中南米の音楽の魅力って言うのはsaigenjiさんにとって?今日は一言一言が多いですけど(笑)」
saigenji「難しいな。ブラジル音楽って一人一人が個性的で、個性的な集団なんで、誰が何をやってもいいみたいなところがあって。僕が日本語で歌ってもブラジル音楽っていってくれるところがあって、胸板が厚いっていうか(笑)。そこがいいところですね」
エンディングテーマは『saigenji waltz』