Live Depot
Every Thursday, PM7:00〜 from TOKYO FM HALL
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Vol.196 2005/02/24 ON AIR (guest:RAG FAIR)
「こんばんは!大江千里です。ようこそです!うわー今週の会場は若い(笑)!超満員でナウでヤング…ヤングって(笑)。素晴らしい状態ですけど。みなさん、ようこそ!今夜は息の合ったコーラスワークとパンチの効いたグルーヴ、骨の髄まで楽しんでいただきたいと思います。早よ出せよ、彼らを、だんだんそういう逆風を感じましたんで早速、引っ張ろうかなーなんて、嘘です(笑)。じゃ思いっきりの拍手で彼らを呼んでみたいと思います。いいですかー?なんや、その『はい』は。いいですかー?(会場から大きな『はーい!』)RAG FAIR!」
(RAG FAIR登場)
千「ようこそ!Welcome Back!まずはお一人ずつお名前と一言お願いします」
奥村「ボイスパーカッション担当してます、おっくんです。よろしくお願いします」
荒井「RAG FAIR一ナウでヤングな荒井健一です。よろしくお願いします」
土屋「ステレオのレオは土屋のレオ、土屋のレオはステレオのレオ、どうも土屋です」
加藤「加藤です(笑)」
千「ちょっといきなり暗ーい感じで(笑)。(会場に向かって)盛り上げて、盛り上げて」
加藤「よろしくお願いしまーす」
引地「えーと、特に何もございません(笑)。引地洋輔です。どうも。リーダーです」
加納「以下同文、加納です」
千「相変わらず加納さんはベースボーカルで低い声が魅力的ですけどね。全員白い、なんて言うんですか、ベスト、テロッとした素材のジャケットでシャツがピカピカ」
土屋「このまま電子レンジに入れるとキューッと小さくなるような素材を使っております」
千「そんなベタはええねん(笑)。RAG FAIR、今年デビュー四年目に突入ですけど、前、番組に出てくれた時っていうのはちょうどデビューしてから半年ぐらい。この番組もスタートして半年だったんですよ」
土屋「あらっ!一緒じゃないですか。双子みたいなもんですね。マナでカナみたいなもんですよね」
千「なるほど、うまいこと言うな(笑)。この番組と同期という感じですけど、今夜のステージの意気込みなどを、誰にしようかなー、健ちゃんにじゃあ」
荒井「難しいことは言えないんですけど、抽象的な言葉で言うと『ウーッス』みたいな感じです」
引地「すいません、日本に来て間もないもので」
荒井「ウケようと思ったんだけどな」
千「はい、わかりました(笑)。それぞれのモニターの前で準備のほうお願いします」
(RAG FAIRライブ)
『ハレルヤ』『半熟ラプソディ』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)東京FMホール、生中継!大江千里のLive Depot、僕もピアノに向かってセッションタイムがやってまいりました。今夜のゲスト、RAG FAIR!今日は70年代を代表するポップスの名曲を一緒に演奏したいと思います」
(セッション)
キャロル・キング『You've Got A Friend』(メインボーカルはRAG FAIRの加藤さん。千里さんはピアノ演奏のみ)

千「実はこの番組のためにこの曲を選択していただいて。リハーサルでアレンジをみんなで考えてっていう。この曲はシンプルに聞こえて非常に難しい曲ですよね」
引地「いい曲ですよねー」
千「いい曲ですけど歌いにくくなかったですか」
引地「なんかやっぱり欲張っちゃって、最後の大さびのところをちょっとコード展開変えてみて」
土屋「アレンジ担当、ちょっと自慢げでしたよ。変えちゃっていい?みたいな」
千「でも結構難しくて途中で挫折とかなかったですか」
土屋「正直そこらへん、話し合いです。ここ、もうちょっと変えたほうがいいんじゃないかってところあたり」
千「交渉事項ですよね」
土屋「でも、いい曲なんで歌ってて気持ちいいですね」
千「曲によって誰が中心になってアレンジ考えたりとかするんですか」
奥村「まぁ中心はリーダーっていうか」
千「リーダーがずっとアレンジはやってると」
土屋「こんだけやってもギャラはおんなじという。僕が言うことじゃないけど」
千「(笑)、どんどん面白い方向に持ってこうとしてるでしょ?」
引地「カバー曲はいっぱいあって、キャロル・キングでも『ロコモーション』とかやったりして」
千「あ、そうなんですか。なじみの深い、なおかつフレッシュな」
引地「大江さんのピアノありき!で今回考えてみました」
千「またまたまたまた(笑)。もう四年もやってると口うまいなぁ。じゃあ後半の準備のほうをしていただきたいと思います。準備なんてないですよね。そんなことないか(笑)。いつでもOK!っていう雰囲気が漂ってたんですけど」
土屋「機材のセッティングがなくていいので」
千「そうですよ。全員がずらーっとステージに並んでると圧巻ですよね。楽器がないわけですから。楽器は身体ですよね」
(RAG FAIRライブ)
『Dip! Dip! Dip!』『ヨー・ヨー・マン〜気づけばそこに雪が降る〜』『あさってはSunday』『ノホホン』
千「お疲れ様でした。どうでした?今日は」
土屋「(息を切らしながら)六人だけなんで休ませてくれないんですよね。二小節空いてたらハモれっていうスパルタRAG FAIRなんで」
千「RAG FAIRの声のアレンジっていうのはひと味ふた味スパイスが効いててハッとするような仕掛けが、さっきの『You've Got A Friend』の時もそうだったんですけどね」
土屋「洋輔くんは人に伝わらないこだわりが多いですよ。コーラスって歌詞カードにならないじゃないですか。コーラスを言葉にするんです。ずっと韻踏んでるんです」
引地「『半熟ラプソディ』で、It's hard to sayのとこが、いっちょはずせ、とかいろんなこと言ってるんですよ」
土屋「伝わりづらいんですよね!うちのリーダーは」
千「そうやって聴くとすり込むように、聴くたびに浮かび上がってくるというか」
土屋「あとは歌ってる方は楽しいです」
千「一緒にやってて、ちょっとした仕草とかやりとりとか、その空気が声の重なりみたいなものをクッと、そういうムードって踏んでいくんじゃないんですか」
土屋「僕の隣が加藤くんなんですけど、いつも笑顔で歌ってるんですね。僕のほうを見てるときは楽しいのか、もうちょっとピッチ上だぞと怒ってる顔なのか、それをわかるのに二年かかりました」
千「(笑)」
引地「過去最高の笑顔は過去最高に転調しすぎの時に。もう笑うしかないって」
千「(笑)、笑っていいのかどうなのかって(笑)。今夜もRAG FAIR秘蔵の写真を持ってきてくれました。どうぞ!(会場から爆笑)これは金ぴかの着物を着てポーズを取ってヅラまで付けた荒井健一さん…」
土屋「これ流出しちゃいましたか。これ、隠していこうって思ったんですけど」
千「もう隠せないですよ、これは」
土屋「これ、ファンクラブイベントの時にマツケンサンバを歌ってくれという依頼があったので、じゃアラケンサンバにしようと。で、歌ってるだけじゃってことで本物にしようと東急ハンズに行って買ってきまして、メイクさんに頼んで」
千「これ、写真はおっくんが撮られたってことなんですけど、この写真を撮ったポイントを」
奥村「ピントをマゲに合わせてるんです、実は」
千「これ、ピント、マゲですか?荒井さんの顔っていうのは割とグッと濃い、真ん中に集中型じゃないですか」
奥村「少々ピントがずれても彫りが深いので」
千「あえてそこに合わさずに」
奥村「それよりも、よく見るとマゲに細かい模様がついてるんですよ」
千「なるほど、良く映ってますよ」
荒井「もういい、次いこう、次の話いこう。もう、これ隠して下さい」
千「でも広がるじゃないですか。企画好きなんですね、RAG FAIRは」
土屋「いろいろゴールが決まってるものを作るのは好きですね」
千「目標があるとアイディアが出てきて楽しんで作っていくと」
土屋「自分らで生みだすのがやっぱり楽しかったりしますね」
千「蕎麦打ちツアーもやったという」
引地「蕎麦打ちは僕と加藤くんで信州まで」
土屋「ファンクラブのコアな少人数のイベントと、より多くの人に聴いてもらうライブと、年に一回ずついってるわけです」
千「ファンクラブの中でもどんどんコアなイベントっていうのが今後あったりするんですか」
土屋「虎視眈々と狙ってますよ」
千「ゴールドカード五人の人のためのライブとか?」
土屋「正直言うと、それより少ない人数の人のためにも、みたいなことも今後あるかもって話です」
奥村「ファンクラブツアーなんかもメンバーがやりたいことをやるので、礼央だったらゲームやりたいって言ってわざわざ群馬の温泉まで行ってゲーム大会をすると。僕だったらお酒を飲みたいって言って、お酒をみんなに振る舞うっていうこととか。なんだかんだ自分たちが楽しんでるとこもなきにしもあらず」
土屋「今回のファンクラブイベントは加藤さんが『天城越え』を歌いました」
千「ワンフレーズ聴かせて下さいよ」
加藤「(会場の拍手に応え)♪隠しきれない移り香が〜」
千「いやー、色気たっぷりでね」
土屋「カラオケで歌ったんですけど彼だけ画面の歌詞を見ないんです」
千「(笑)、完全に入ってる。素晴らしいですね。ありがとうございます、加藤さん。RAG FAIR、昨日新曲とライブDVDが出ました。この新曲への気持ちを、じゃあ、礼央さん」
土屋「僕、いつも曲作ってるときに、あ、これ、RAG FAIRに向いてるからRAG FAIRに持っていこうっていう形で。今回は最初からRAG FAIRだったらどんな曲だろうってことから来ました」
千「作家的なスタンスで」
土屋「六人いるので音域がいろいろ違うので、普通のフレーズじゃなくて、ここは加藤さんが歌ったほうがいいからこの音域でメロを作っていこう、まずメンバーありきでした。おっくんだから、こういうパターンのほうが気持ちいいだろうとか」
千「それがウキウキするような仕掛けの多い楽しい曲に仕上がったわけですね」
土屋「みんな渋いんですけど出たがりなんですよ」
千「(笑)、RAG FAIRの作ってるコツを一個聞いたような気がします。三月から全国ツアーがスタートします。これは原点の声だけで」
引地「通常のホールツアーとは別に楽器を一切入れずに耳でお楽しみいただけるような予定で」
千「ギャグも一切なし?それはありますよね(笑)。楽しみですよね」
エンディングテーマは『A Love Affair of RAG FAIR(ALAORF)』