「こんばんは。大江千里です。ようこそ。ラジオをお聴きのみなさんも一週間のご無沙汰でした。街が空いてますよね〜、お盆で。みなさん帰郷されてるんでしょうか。ぼくは昨日皇居の周りを走ったんですけど、夢中でジョギングして眼鏡落としちゃって。現在かけてる眼鏡がないので80年代の眼鏡を久しぶりに出してかけてみたんですけど。んちゃっ!みたいな…すいません(笑)」-CM-
(80年代眼鏡の照れ隠しだったのかもしれないけど「んちゃっ!」に会場のみんなはひいた模様^_^;)
「デビュー25周年、音楽の鉄人、尾崎亜美!」
(尾崎亜美登場)
千「はじめまして」
亜美「はじめましてっていうのが私も今日ビックリしちゃいました。会ってなかったんですね。仲良くなれるかな?」
千「(笑)そんな、いきなり。大丈夫ですよぉ(笑)。このテンション、いかがでしょうか?」
亜美「ワーッと盛り上がってたんでビックリしちゃいました。いい感じです。終わった時にはすっかりマブダチ状態ですね」
千「是非そう願いたいもんです。さて、夏休みのピークですけど、いかがですか?お墓参りとかされました?」
亜美「お墓参り…(笑)。すごい話題から入りますね。ビックリしてしまいました(笑)」
千「始まる前に、照明がきれいなんですよ、こんなにラジオなのに作りこんでやるんだ、じゃあメイクも松竹梅のどのランクでやろうかしらって(笑)」
亜美「今日は竹ぐらい(笑)。ノーメイクで出るつもりだったら、ちゃんとしてたんでビックリしたんですよ。しかもお客さんと近いっていうのが、つくづくやって良かったなって。お化粧して良かったなって」
千「今度ぼくにもしてください」
亜美「え?(笑)おや…?」
(どうも頭から謎な発言が多い今夜の千里さん^_^;)
千「今日は亜美さんの横で舞い上がりそうですけど、しっかり進行したいと思います」
(尾崎亜美ライブ)
『ボーイの季節』『蒼夜曲(セレナーデ)』(フューチャープロスペクト)
-CM-
千「セッションタイム!」(セッション)
(千里さんの声のあとに二人のピアノ演奏)
亜美「なんて足並みが揃わなかったんでしょう(笑)。やっぱり打ち合わせだけだとダメでしたね。練習もするべきでしたね」
千「本番になるとお客さんのパワーとかオンエアに乗ってる緊張感が独特のパワーを呼びますね」
亜美「何年やっててもいいですね、こういうのは」
千「尾崎さんにそう言っていただくと肩の荷降ります、僕も」
亜美「そうですか?乗せてあげようか?」
千「(笑)いやーちょっと。一言がグーッと来ますよ。縮まっちゃいました、今」
ベット・ミドラー『ローズ』(尾崎亜美ライブ)
(1番のボーカルは亜美さん、2番が千里さん。3番は千里さんのメインボーカルに亜美さんのコーラス)亜美「女性キーのまま大江千里さんに歌っていただいて大変だったでしょう?」
千「いや、あのーちょっと高いんですけど気合い入りました」
亜美「あ、気合いは感じました。静かな曲だったのが急にグーッと来ましたものね。でもダイナミックスが一曲の中にあるっていうのも二人でやるとそういうミラクルみたいなこと起こりますね」
千「ピアノも亜美さんが弾かれてるところにぼくが低音で入れさせてもらって3番になった時にフッと抜けて、また何かこう、クリアな感じになった瞬間とか。すごいボーカルとかきれいでしたね」
亜美「あ、自画自賛してる」
千「(笑)あ、すみません。同意を求めてましたね、今。この『ローズ』、ベット・ミドラーの79年の」
亜美「私、ベット・ミドラーさんが大好きなの」
千「ライブとか観られてますか?」
亜美「ビデオだけでしか観てないのと、あと、今ギターをやってるバジ−・フェイトンさんというのは仲良しなんですよ。私の作ったおみそ汁も飲んでもらってるし」
千「(笑)ポロッと出てくる言葉がズコーンと来ますね」
亜美「肩の荷、どんどん何グラムも増えてきて(笑)」
千「ミュージシャンとしては憧れの…」
亜美「そうですよね。ミュージシャンズミュージシャンみたいな方と私も結構長くやってるんですよ」
(千里さん少しピアノ演奏。バジー・フェイトンの曲?)
亜美「あ!そうそう!」
千「何かこういうのありましたよね」
亜美「ホントに音楽好きなんだね〜。(会場の笑いに)あれ?変なこと言ってるのかな?(笑)ジェネレーションはそんなに遠くないんですよね」
千「僕が15歳のとき大阪でラジオ聴いてるときに亜美さんの曲初めて聴いて。『マイ・ピュア・レディ』とか、あそこらへん。25年経って…改めておめでとうございます」
亜美「ありがとうございます。25年もやってこれて」
千「いかがですか?この25年というのは」
亜美「そうですね。25年分だった…」
千「(笑)そうですよね。4年でも6年でもありません」
亜美「(笑)どう言ったら…。あっと言う間だったとか意外と長かったとか普通は言うんですよね」
千「淡々と楽しく音楽をいろんな人と心に壁なく、シンガーソングライターであるのに人とセッションしたり人に書いた曲を肩の力抜いて歌われたりとかされてるように見えるんですけど」
亜美「ありがとう。全部言ってくれて」
千「あ(笑)、そうですか。先走ってますね」
亜美「(笑)いや、でもホントにそうで。好きなことしかやってこなかったと思うし。やっぱりわがままにやった人の勝ちな気がするんですよ、音楽って。ただ自分のドラマみたいなものは見すえてないといかんなとは思うんですけど。こんなお話ししたいんだっていうことが音楽になってくっていうことなので、その方法論はわがままでいたいんですよね」
千「わがままにやってこられて25年を記念して、すごいアルバムが出るんですよね」
亜美「おかげさまで面白いアルバム作っちゃったんですよ」
千「『Amii-Phonic』っていうフォーライフから出るんですけど、これは音楽仲間と気ままにアルバムを作ってしまったという」
亜美「ホントに大先輩も含めて仲間もみんなで私の方にベクトルを向けてくれて、曲も作ったしデュエットもしたり」
千「元々これは亜美さんのアイデアなんですか?」
亜美「いやーまさか実現するとは思わずに言ってみたら…。結構大変なんですよ、レコード会社が違ったりすると。みんなご祝儀だからって感じで」
千「ご祝儀?」
亜美「還暦の人をお祝いするのと似た気分かも?」
千「赤いちゃんちゃんこで?(笑)」
亜美「何か一緒にやりたいってみんなが言ってくれて、こんなにスムーズにいくとは思わないで出来ました」
『マイ・ピュア・レディ』』--CM--
(つい一時間半前に決まったという亜美さんと千里さんの『Amii-Phonic』。『ローズ』以上に女性キーが歌いにくそう^_^;)
『天使のウィンク』『オリビアを聴きながら』
千「尾崎亜美さんがステージを終えてぼくの側に来てくれました。側って言うとちょっと……(笑)」
亜美「ちょっとH(笑)」
千「(笑)すいません。何か膝に乗っていただいてるような(笑)。隣に来ていただきました。お疲れさまでした」
亜美「どうもありがとうございました。楽しかったでした」
千「いかがでした?この東京FMホール。『天使のウィンク』とかすごい盛り上がりでしたが」
亜美「コンサートやってるそのままの気持ちでいられたのが。放送っていうのを忘れちゃいましたね」
千「ラジオの前のみなさんもきっと楽しんでくださってると…。ちょっとフォローを(笑)」
亜美「あ(笑)、ゴメンね(笑)。そうだ、ほら、こういうとこダメなのね、25年もやってて」
千「55分も一緒にやってるんで、そこらへんはぼくが(笑)。今年25周年ということで『Amii-Phonic』、そして以前所属されてたキャニオンと東芝から二枚のベストアルバムが」
亜美「珍しいでしょ?三社祭とかいってやってくれてるの(笑)。そういうの超えてデザイナーも一緒でロゴも一緒なんです。ブタが好きなんですけど、ブタのマークが三つともついてて。そういうふうに何かを超えるのって楽しいですね」
千「さらっとおっしゃってますけど、さっき方法としてはわがままでいかなきゃっておっしゃってましたけど、やっぱりやってこられて、どうしてもレコード会社移っちゃったりとか、なかなかできないですよね。そういうムードになってるのって感動的でした」
亜美「大江さん、お願いしますわって言うと断りにくい感じしません?私って」
千「断れないですよ(笑)。断れないって言うかぼくはもういつでも。はい」
亜美「良かった。じゃ何かの時は是非是非一緒にお願いします」
最後のエンディング曲のタイトルは『亜美ファンタジア』。
(音色が違うと言って出だしを一度やり直し^_^;)
「今日ほど家で留守録しとけば良かったなと思った日はないです」