Live Depot
Every Thursday, PM7:00〜 from TOKYO FM HALL
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Vol.213 2005/06/23 ON AIR (guest:古内東子)
「こんばんは、大江千里です。みなさん、ようこそ。今夜お届けする音楽は一言で言うと切ないです。この方の音楽には恋する気持ちがいっぱい詰まっている、そんな感じです。古内東子さんです」
(古内東子登場)
千「ようこそ!」
古内「こんばんはー」
千「梅雨を吹き飛ばすかのようなピンク色のドレスで登場です。一言ラジオ聴いてるみなさんにも」
古内「みなさん、こんばんは。今日は本当に楽しみにしてまいりました。よろしくお願いします」
千「よろしくお願いします。初対面なんですよね、僕たち」
古内「そんなはずはないんですけど、そうなんです」
千「同じ事務所だったりするんですけど初対面です。今日はよろしくお願いします。古内さんは93年にデビュー、これまでに12枚のオリジナルアルバムをリリース、6月29日新曲『Beatiful
Days』がリリースされます。今日はこの曲も初披露して下さるということで楽しみにしてます。どうですか、この梅雨、体調の方は」
古内「雨はそんなに嫌いではないんですけど洋服を決めるのに(笑)、天気ははっきりして頂きたいじゃないですか」
千「濡れたら困る服とかありますもんね」
古内「途中で晴れたら、晴れるんだったらあの服着てくるんだったとか、細かいのがあるわけですよ」
千「女の人の場合は男よりもっともっと細かくあるでしょうね。草履…じゃないミュールっていうんでしたっけ(笑)、それの一つのニュアンスとかもありますもんね。今日のステージはピアノ一本弾き語りですけど、去年から始められたこのスタイル、慣れてこられました?」
古内「やっと楽しんで出来るようになって。究極のシンプルな形なので、みなさんの息づかいだったり、あと言葉を聞いて頂けるスタイルだと思ってるので特別な場になってますね、私にとっては」
千「じゃ、今夜のステージへの意気込みを一言」
古内「千里さんもおっしゃったようにいやな天気が続いてますが、ちょっと心の晴れるような、そしてあったかくなれるような、蒸し暑いじゃなくあったかくなれるような、そんな夜になればいいなと思ってます」
(古内東子ライブ)
『星空』『OK,OK』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)じめじめする季節ですけど、この東京ホール…FM
東京ホール…TFMホールですか」
古内「(笑)」
千「なんか今、僕、変なものが降りてきてしまいました(笑)。爽やかにいこうとするとキャラが反発するんですかね、やだなぁ(笑)。今夜のゲスト、古内東子さん!会場でみなさんと一緒に聴いてたんですけど心臓がキューッとなるんですよね。中央に古内さんが今まで弾き語りしていたピアノに僕が座って、フロント寄りにスツールがあって、そこに古内さんが腰かけてらっしゃいます」
(セッション)
スティービー・ワンダー『LATELY』(千里さんのピアノに古内さんのボーカルがしっとりと聴かせました)
千「今夜この曲をやろうと思ったのは?」
古内「なんか…やりたかったんですよね。この曲、すごく好きだったんですけど、スティービー・ワンダーの曲はカバーしたことがなかったのでパッとこれが思い浮かびました」
千「古内さんの歌うスティービー・ワンダーというより、また一つ別な世界があって」
古内「楽しかったです」
千「カバー曲はライブ以外で家でそういう気分になって弾いたりすることってあります?」
古内「そうですね。弾いてるとこんなコードがあったんだって発見があったりして」
千「自分の作曲する曲っていうの好きなコードってあるでしょ」
古内「ありますね」
(古内東子ライブ)
『Beautiful Days』『本当ね』『いつもどおり』
千「ピアノ一本ですごいミニマムな音楽の伝え方をやってるんですけど、そのぶん歌詞の持ってる行間の匂いとかまで伝わってくるような感じでしたね」
古内「ありがとうございます」
千「今日も古内さんに一枚の写真を持ってきてもらいました。(ディスプレイ見ながら)これはインテリアグッズかな、プラスティック?」
古内「これはプラスティックですね。大きさとしては大きめの肉まんを想像してもらえれば」
千「でかく見えるんですけど。すっぽり手に収まるような。全体白なんですけど真ん中の窓みたいで中に何か入ってるのが見えますけど」
古内「これはグッスリープといって、私がかつてはまったんですけど、しばらく忘れていて、そしてまたはまりつつある。これは要するによく眠れるための芳香剤っていうか」
千「中に入ってるんですか」
古内「中に固形の芳香剤が入っていて香りはちょっと電気を入れて蚊を取るやつ、ああいう感じの香りを想像して頂ければ」
千「えーっ、それでぐっすり眠れるんですか」
古内「そうなんですよ」
千「これって効果どれぐらいですか」
古内「私、眠りに対して割と神経質な方で、これを枕元に置いて、ちょっと電話いじったりとか雑誌読んだりとかすると二ページ目いかないんですね。5〜6秒ですね」
千「じゃあ、これは僕も試してみます。僕はどこでも寝れる人なんで(笑)、あんまり試しても試し甲斐がないかもしれないけど(笑)」
古内「今、寝苦しいじゃないですか。そういうときに重宝するんじゃないかと思います。眠りも深くなるんですよ」
千「そうですか。詞や曲を書くときもリラックスするグッズって必要ですもんね。6月29日に出た新曲、今日は弾き語り初披露ってことで、僕やはり残るんですね、大事なものがどんどん増えていくってフレーズ。ちっちゃいことが積み重なってものすごく大事なことに思えるっていうか。実感から生まれたのかなって思って」
古内「実感ですね。この曲は結婚っていうテーマが隠れてあるんですけど、それにしても一番大事なものを見つけるのが人生ではなくて、小さいものが増えていく、大事なものが、それが人生なのかなって。人生っていう言葉を使うにはまだ若輩者なんですが(笑)、そういうイメージないですか」
千「ありますね。音楽もそうですね。小さい曲一つ一つが重なって、お客さんの拍手のパチンのパで膨らんだりもするし。膨らんだなって思うとすごい幸せですね。(全国ツアーのお知らせ)ライブものこのスタイルだと思いますけど」
古内「そうなんです。今まで東京でしかやったことがなかったので、いろんなところに出かけて、この雰囲気を、すごくお客さんと近いのでMCとかも毎回決めずに行って、その場の雰囲気で話すのが楽しくてですね」
千「さっき質問とか見てたら恋の悩みとか指南して下さいとか結構あったんですけど、そういう話もされるんですか、ステージで」
古内「恋の話ですか。あー、あんまりしたことがないけど。した方がいいですよね」
千「いや、この(会場の)笑いを察して頂ければ。みんな恋してますからね、どっかで」
古内「どっかでねー。私が聞いて頂きたいくらいなんですけど(笑)。曲をもってして何か見つけて頂けたらいいなーと思うんですけどね、いつも」
千「近いってことがキーワードですね、今度のライブは。気持ちも近く詞とメロディも近くなるし」
古内「そうなんですよ。みなさんCDを聴いて頂いてから来る方もそうじゃない方もいらっしゃると思うんですけど、全然違って聞こえると思うんですね」
エンディングテーマは『水無月散歩』