Live Depot
Every Thursday, PM7:00〜 from TOKYO FM HALL
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Vol.215 2005/07/07 ON AIR (guest:諫山実生)
「こんばんは、大江千里です。ようこそ!今夜は七夕なんですけど外は今にも降り出しそうな空です。これから一時間くらいは音楽で気分転換して頂きたいと思います。今夜はこの雲を突き抜けて天まで届きそうな真っ直ぐな歌をみなさんにご紹介したいと思います。シンガーソングライターの諫山実生さんです」
(諫山実生登場)
諫山「こんばんはー」
千「ようこそ!着物のような生地で作った上半身、そして黒のスカート、きらびやかです。はじめまして」
諫山「はじめまして、よろしくお願いします」
千「まずはプロフィールから紹介させて頂きたいと思います。1980年東京生まれで中学生の頃から作曲を始めて三年前デビュー、去年はみんなのうたとして紹介されたシングル『月のワルツ』がロングヒット。そしてそれに続くニューシングル『サハラの誘惑』が昨日リリースされました!この東京FMホールっていうのは初めて?」
諫山「はい、初めてです。すごく天井が高くて気持ちいいですよね」
千「今日はスタインウェイのフルコンが中央にでんと置かれてますが」
諫山「(笑)、手が震えますね」
千「シンガーソングライター実生としては今日はどんなステージになりそうですか」
諫山「そうですね、みなさんが今日はすごく思い出に残ったなとか、7月7日今年はこういうことがあったなってすぐ思い出せるようなライブにしたいなと思います」
(諫山実生ライブ)
『ふたり』『君に伝えたいこと』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)東京FMホールから生中継でお送りしています大江千里のLive Depot、今夜のゲストは諫山実生さんです。先ほどまで実生さんが座っていたグランドピアノに僕が向かって実生さんはステージセンターに移りました」
(セッション)
中島みゆき『糸』(千里さんのピアノ伴奏に合わせて諫山さんがそれこそ天まで届きそうな声でしっとり歌い上げました)

千「この曲をステージで歌うのは初めて?」
諫山「初めてです!緊張しましたー」
千「この歌詞の強さって実生さんの声で一段と響いてくるんですけど。中島みゆきさんの歌を家で歌われることはあるんですか」
諫山「あります。70年代フォークソングみたいなのが大好きで、中島みゆきさんだけじゃなく松任谷由実さんだったり、たくさん聴いてます。自分でこの歌いいなと思ったら弾いてみたり」
千「CDでオフコースの『秋の気配』とか歌ってらっしゃいますもんね。そういう曲はご両親が聴いてらしたんですか」
諫山「そうです。父が大好きで昔ギターを弾きながら歌ってました」
千「さりげない会話の中から世代ギャップを感じておりますけど(笑)」
(諫山実生ライブ)
『手紙』『月のワルツ』『サハラの誘惑』
千「お疲れ様でした。歌い終わるとほっとするでしょ?」
諫山「ほっとしますねー」
千「今日も一枚の写真をこの番組用に持って下さいました。(ディスプレイ見ながら)これはCDですよね?」
諫山「そうです。これは韓国のイ・ソウンさんのCDです。私が以前出した『ふたり』をこの方がカバーして下さったんです」
千「ハングルバージョンは初めて聴いたときはどうでした?」
諫山「鳥肌ものでした!自分の住んでいるところじゃない違う国の人が私の歌を聴いてカバーしてくれて、そして私の歌がその国でちゃんとみなさんに伝わるっていうのは、ちょっと自分では考えられないですよね。一人歩きしていってくれたな、みたいな。成長してくれて良かったなーっていう」
千「そのイ・ソウンさんは諫山さんのメロディを聴いて、これだ!歌いたい!っておっしゃったわけなんでしょ?」
諫山「そうなんです。この歌を歌いたいんですがっていうお手紙をいただきまして。是非是非歌って下さい!」
千「Very Welcomeですと(笑)。ご自分の中でも韓国熱がきてるみたいですけど」
諫山「そうなんです。デビューしてちょっとくらいのときに一度韓国に遊びに行ったことがありまして一気にお友達を作りまして。あ、これは自分でも韓国語喋ってお話しできたら楽しいなと思ったのでちょっとずつですが勉強して。最近ブログを始めまして、そこでも毎日一つやってるんですけど」
千「ブログは僕も拝見しましたけど、今日のハングルってありますよね。『私はカラオケに行ったときによく諫山さんの歌を歌わせてもらってます。しかし、あまりうまくありません。サハラの誘惑を上手に歌うコツを教えて下さい』。どうですか、難しい曲ですよね」
諫山「私は自分で作っているので…」
千「サビは階段式に上がっていくじゃないですか」
諫山「でもカラオケでもすごく歌いやすくて、これから夏、ドライブしながらでも車の中で覚えたりとかしたら、すっごい盛り上がると思うんですけど」
千「いろんな場所で自分が主人公になって歌うといいかもしれないですね。『この誘惑にだけは勝てないというものがありますか』。食べ物とかね。食べちゃいけない、食べちゃいけないと思いながらここの餃子だけは二つも食べてしまうとかね」
諫山「(笑)、私食べちゃいけないと思いながら夜お菓子食べたりしちゃいますね。そのまま寝ればいいんですけど、どうしても食べたくてチョコレートとにらめっこするわけですよ。で、一個食べて寝ちゃおうって感じで(笑)、食べちゃうんですよね。意志が弱いっていうか、なんでも誘惑されたらついて行っちゃうタイプです(笑)」
千「一個だけ食べて素直に寝るわけですね(笑)」
諫山「いいえ」
千「え?あれ?それがまた二個…」
諫山「三個…あれっ?なくなった(笑)、みたいな感じになります」
千「(笑)。『プロとしてやっていこうと思ったのはいつですか』」
諫山「高校生のときですね。ボランティアがきっかけで曲を作ることがあったんですけど、そのときに自分の知ってる人以外に歌を聴かせるということ、あと、私は喋るのがすっごい苦手で、今こうして喋ってるのはビックリ…」
千「得意なのかと思いますけどね、当時は…」
諫山「当時はホント苦手で。なので歌だったら恥ずかしくなく自分の思ってることを伝えられると思って書いてみたら、私のこと知らない人からお手紙が来て。私もすごいわかります、みたいなお手紙をもらったら、伝わるってことは素敵なことだなって思って、この仕事やりたい!って思ったんですね」
千「なるほどね。人それぞれ十人十色で人それぞれが得意な部分、きっとあるはずですよね。昨日新曲がでましたけど、情熱的な女性…」
諫山「太陽をイメージしてみました。前作が神秘的で月の満ち欠けをモチーフに作っていったんですよ。なので今度は真逆の昼の世界、そして熱いぎらぎらの太陽の下だったらサハラだろうってところから、意志が強くてとても男勝りな女性をイメージして。今、女性で男の人の中で働いてる人いっぱいいるので」
千「そしてデビュー三年目、自分の中で意識も変わってきたと思いますけど、これからチャレンジしたいことを教えて下さい」
諫山「えーっと韓国語で韓国で歌を出してみたいですね。すごく漠然とした夢なんですけど」
千「でも叶いそうじゃないですか」
諫山「叶えたいと思って、ここでプッシュしているんですけど」
千「有言実行ね」
諫山「誰かが聴いてくれてるだろうと思って(笑)」
エンディングテーマは『この一日を永遠に』