Live Depot
Every Thursday, PM7:00〜 from TOKYO FM HALL
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Vol.219 2005/08/04 ON AIR (guest:日野賢二)
「こんばんは!大江千里です、ようこそ!早速ゲストをお迎えしましょう。ニューヨークで20年間の活動を経てソロデビューしたこの方です。注目のベーシストを紹介しましょう、日野賢二!」
(日野賢二登場)
千「こんにちは!はじめまして!」
日野「よろしくお願いします」
千「黒のタンクトップで。ガタイしっかりしてますねー。まずは紹介したいと思いますが、1967年東京生まれ、お父さんはあのジャズトランペッターの日野皓正さんです。小学校の時にニューヨークに移住してトランペットから初めてピアノ、ドラム、そして高校のとき、ミュージック&アートスクールですね、ベースに出会う、と。その後ニューヨークを拠点にプロ活動を開始して2002年に帰国してソロデビュー。ついこの間扁桃腺でダウンしたと?」
日野「(笑)、そうなんですよ。ちょっと頑張り過ぎちゃったのかなぁ。暑いし水分よく取らなかったし、あと弁当ばっかり買ってた、コンビニで(笑)」
千「栄養偏ったんだ。病院では点滴して?」
日野「五日間ぐらいずーっと点滴でした。初めて入院したんで」
千「ちょっとベース恋しかったでしょ」
日野「はい。でもちょっとゆっくりできたんで」
千「コンディションの方は何%くらいでしょうか」
日野「今95%くらいですね」
千「100まではいかないですか」
日野「頑張ります」
千「今夜で150くらいまでヒートアップして下さい、是非。演奏前に番組をお聴きのみなさんに一言、今日の気持ちを」
日野「今日こういうステージに立ててすごく嬉しいですのでピースでやっていきたいと思います」
(日野賢二ライブ)
『INTRO 』『RAIN-Portrait of Tracy』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)東京FMホールから生中継でお送りしています大江千里のLive
Depot、今夜のゲスト、改めて紹介しましょう、日野賢二!今夜、日野賢二with JINO JAMとお送りするのはこんな曲です」
(セッション)
ビートルズ『COME TOGETHER』
(ボーカルなしのインストでしたがすごく格好いい演奏でした。千里さんも日野さんもすごく気持ちよさそう)
千「楽しいね!最高だわ、ありがとうございます。会場の熱気も嬉しいじゃない。(フリップ見ながら)話はあと二分、ヤだよ(笑)。最近作ったアルバムの中でもいろんな人が入ってるじゃん。Charさんや」
日野「三年前に発見して、楽器屋で」
千「発見!?Charさんが陳列台に並んでいるやつを」
日野「いやいや(笑)」
千「会ったんだね(笑)」
日野「楽器屋で流れてて、この超イケてるギター誰なの?って店員に聞いたら、これがCharなんだよ、知らないの?すいませんでしたって感じで。そしたらムッシュかまやつさんが紹介してくれて一緒にイベントやったんで、来年の僕のアルバム一緒にやってくれないかってOKが出て。すごい嬉しかったね」
千「Charさんとやってる『COME TOGETHER』ってえらい格好いいですもんね」
日野「もう最高。でも大江千里とも楽しかった。良かったよね、これ(会場からも拍手)」
千「いやー楽しかったです。1969年アルバム『アビーロード』、ジョン・レノンがスコットランドで交通事故を起こした直後に書いた曲だそうですよ。原稿丸読みですけど(笑)」
(日野賢二ライブ)
『AALIYAH〜LIVE MUSIC GOTTA HAVE IT! 』『WONDERLAND
MEDLEY: WONDERLAND〜POPS 〜YOU ARE IN MY SYSTEM』
千「色々メールも来てます。『私はまだ仕事中なのですが仕事をほったらかしてPCに張り付いています。元気な姿を見れてむちゃくちゃ嬉しいです』。そして『賢二さんはどんなときに曲やアレンジのアイディアが浮かぶんですか』、こういう質問もきてます」
日野「やっぱり切ない気持ちになったり淋しいときや、それか反対に楽しくて面白い映画観に行ったりとか、博物館で面白いもの観に行ったりとか、すごいラッキーで出会いがあるので、そういう方からいっぱいアイディアをもらったりね」
千「なるほどね。今日も一枚の写真を持ってきて下さいました。(ディスプレイ見ながら)(笑)、これ、黒いキャップをかぶっている赤い服を着た男性、マーカス・ミラーと賢二くんがセッションしている…」
日野「そうです。彼が11月くらいに遊びに来てくれて。国際フォーラムで彼がライブやったんで、一日だけしかライブやらないから僕もちょうどライブだったから観に行けなくて。そしたら反対に自分のライブ終わったら僕の、他の出演者がやっているのを飛ばして観にきてくれて。そしたらもう弾かすしかないやと(笑)」
千「マーカス・ミラーっていうのは昔からの知り合い?」
日野「高校の僕の大先輩なんですよ」
千「彼の影響でベ−スを始めたんですか」
日野「そうですね。トランペットで高校入ったんですけど素晴らしい大先輩達が毎年一回、学校の先生と一緒にセッションをやるんですよ。それで初めて観て、トランペットなんてやってらんないなぁ」
千「やってらんないなぁって、お父さんもインターネット見てますよ」
日野「お父さん上手すぎるから追いつかないと思ってて(笑)。でもベースやってたら、いつか一緒にやれるかなぁと思って。良かったと思うんですよね、僕にとっては」
千「ニューヨークで僕の大好きなベーシスト、ジャコパストリアスに影響受けたんですか」
日野「彼も僕がベース始めて一年くらいの時に出会えたので。親父と乱入して、そのあと楽屋で親父が『俺の息子、ベース始めたんだよ』って言ったらジャコが『みんな!俺の新しい弟子だ』って俺のこと、よくわかんないけど言ってくれて(笑)。それで仲良くなって彼がアパートなくしたときに僕のところで居候したりとか。神様みたいに素晴らしいベーシストでね」
千「いろんな人に影響受けたりパワーもらって」
日野「どんなに自分がダメなのか思い知らせてくれるんですよね」
千「そして五月にアルバム『JINO』が出ました。どんなコンセプトで?」
日野「コンセプトは自分の中で溜まってたもの、10年前に書いた曲など、自分の中でミュージシャンとしてアーティストとして、出来るだけ表現したいものになったのが『JINO』で。自分のニックネーム、JINOだから、アルバムタイトルもJINOにしたんですよ」
千「ニックネームというだけあって聴いてて気軽に入っていって楽しく聴くこともできるし、深く入り込んで聴くことも出来るっていうね。今後はしばらく日本で活動して。食事とかどうですか」
日野「小さいときから自分で料理作ってて料理が大好きなんで、おいしいものが好きだから、日本来て、多分日本は世界一だと思うんですね、何でもあるし和食はすっごい美味しいし。普通のラーメンでも、僕はニューヨークで道産子ラーメンで育ったから博多とか行くとおいしいものがいっぱいあるんだって。寿司も魚もニューヨークで食べてた魚になりたいよりも金沢とか…」
千「食べ物の話、かなり盛り上がりそうなんで、あとで楽屋で中継しますんで(笑)、みなさん楽しみにしてて下さい(ライ分の案内)」
エンディングテーマは『JINOに捧ぐ』