Live Depot
Every Thursday, PM7:00〜 from TOKYO FM HALL
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Vol.220 2005/08/11 ON AIR (guest:オルケスタ・デ・ラ・ルス)
(いきなりライブの音から始まる)
「みなさん、こんばんはー!大江千里でーす!Live Depot、今夜のゲストはオルケスタ・デ・ラ・ルスー!」
(オルケスタ・デ・ラ・ルス ライブ)
『真夏に咲いた花』
千「改めまして、みなさん、こんばんは、大江ラティーノ千里です!今日はメンバーですからね、僕も。メンバー総勢12人、全員がお揃いのTシャツを思い思いに着こなして登場です。オルケスタ・デ・ラ・ルスは84年に結成、90年に全米デビューを果たしラテンチャートで11週連続No.1を記録、そのあと世界中でライブを行って国連平和賞も受賞されてます。これまで22カ国でツアーを行って、つい先日ヨーロッパツアーから帰ってきたばかり。忙しいですね」
NORA「今ね、夏ですから。私たちの季節です」
千「今日のライブ、どんなふうになるのか一言」
NORA「今日はとりあえず熱いです。真夏にぴったりな音楽をお届けしたいなと思ってます」
千「よろしくお願いします。NORAさんはお揃いのTシャツに白いちょっとウェスタンな…」
NORA「ちょっと暑いんですけど(笑)」
千「全員お揃いの赤のTシャツっていうのは意味があるんですか」
NORA「今ツアーを回っていて結構怒濤な強行ツアーで。Tシャツをみんなで着るっていうのはバンドの意識をお互い持っているという表れではないでしょうか。すごく盛り上がっています」
(オルケスタ・デ・ラ・ルス ライブ)
『永遠に』
NORA「それではLive Depot恒例の大江さんとのコラボレーションですね。大江さんを呼んでみましょう。千里さーん!」
(千里さん登場)
千「番組を盛り上げて頂いてどうもありがとうございます。一緒に出来るのを楽しみにしてました。サルサの動きにノレるかどうか(笑)。途中ではぐれていって別のレールを向こうの方に行ってドナドナにならないように歌いたいと思います」
NORA「今日はメンバーですから。ラティーノ千里ですから」
(セッション)
キャロル・キング『SO FAR AWAY』
(歌い出しはゆったりでしたが途中からサルサのリズムへ。千里さんとNORAさんのツインボーカル)

千「久しぶりに会ったんだけど、つい前回が昨日のことのような気がしますね。楽しかったです。今日は一枚の写真を持ってきて頂きました。(ディスプレイ見ながら)野外?」
NORA「闘牛場なんです」
千「闘牛場にステージを作ったんですか、コンサート用に」
NORA「日の丸見えますか、みなさん。ステージとお客さんの間に。日本じゃとても出せませんけどね(笑)。これは7月31日のフランスのヴィックっていうところですけど、ちょっと田舎町なんですね。南の方でスペインに近いんですけど、そこのラテンフェスティバル」
千「全国から集まるんですか」
NORA「フランス人だけでなくスペイン人とか、いろんな中南米の人も」
千「反応どうでした?」
NORA「この日は今回のツアーで一番良かったんじゃないですかね。この写真はバラードを歌ってるときだと思うんで」
千「バラードを歌ってるときのように見えませんけどね(笑)」
NORA「これでも盛り下がってるんですよ(笑)。ノリは良かったですね」
千「こういう時ってトークは英語なんですか」
NORA「この日はスペイン語、フランス語がちょっととほとんどスペイン語で喋りました」
千「日本語の曲が今回のニューアルバムに入ってるじゃないですか。そういう曲はやったんですか」
NORA「やりましたよ!これは日本語の詞が付いてますって言って。意味わかんないじゃないですか。でもウケはいいですよ。私たちの日本語っていう文化とサルサっていう向こうの文化、ミックスした瞬間っていうのが面白い、好奇心をかき立てられるようで」
千「前、この番組にみなさんがいらしたときに日本語をサルサに乗せるのは本当に難しいって」
NORA「いや本当に。裏のリズムが多いので、それに日本語の柔らかい感じはアクセントがあまりないじゃないですか、すごいリズムに乗りにくくて。今回は8曲は日本語の曲をアルバムに入れたんで、すごい自分たちでビックリしてます、入れられたことが(笑)」
千「新生オルケスタ・デ・ラ・ルス、二枚目のアルバムの話に移行してますが、タイトルが『ARCO IRIS』」
NORA「虹っていう意味ですね、スペイン語で」
千「日本語を取り入れようって思ったきっかけはあるんですか」
NORA「やりたかったんですよね、ずっと。サルサってスペイン語の音楽で、それで歌うのが自然な形だと思ってたんですけど。オリジナルもスペイン語で書いてたりしてたんですけど、やっぱり日本人なんで、乗るなら日本語でやりたいってすごくあって」
千「じゃチャレンジでそれ、やってみようってことで。今回詞を書いたのがGENTAさんということで」
GENTA「すいません、詞を書くようなやつじゃなくて」
千「いやいや、自分でそんなこと言わないように。海太(かいた)っていう、詞を書いたっていう(笑)」
GENTA「(笑)、そのままなんです。詞はNORAが歌うのが多いんで女性詞が多いわけですよ。こういう打楽器やってるやつが女性の詞を書くのかって思われてもなんかな?と思って照れ隠しで海太っていうペンネームをつけて」
千「僕は海太さんっていうのはどの方なんだろうって思いながらしばらく聴いてましたね」
GENTA「すいませんね、本当に(笑)」
千「一番苦労したところってどういうところですか」
GENTA「日本語でやるっていうのはもちろんなんですけどダンスミュージックなんで踊りたい気分にさせなきゃいけない、詞の内容もありながら、だから踊るんだっていうところにつなげなきゃいけないかなっていうのが一番苦労しましたね」
NORA「私が歌うってことを考えて作るのが難しかったでしょ。アイドルだったら楽なんだけど(笑)」
千「NORAさんを知り尽くしてるだけに」
NORA「イメージがあるじゃないですか。だから使っていい言葉とそうでない言葉があって。かなり大変だったと思います」
-CM-

(オルケスタ・デ・ラ・ルス ライブ)
『地上に砕け散った恋は…』『ARCO IRIS』
千「今日いかがでした?」
NORA「良かったですよ。すごい音が良くて。歌詞間違っちゃいましたけどね(笑)。普段間違えないところ間違えるって何でだろう?(笑)」
千「ライブって何が起こるかわからないし。(ツアーのお知らせ)サルサを聴いてて思うんですけど、こういう表現あるじゃないですか、コップに水が半分入ってると半分しか入ってないっていう人と半分も入っているっていう人と、サルサ聴いてるとそういう気分になるっていうか」
NORA「いつも半分も入ってます。悲しい歌詞でも悲しくならないんですね」
JIN「悲しくならないっていうより悲しくなることが難しすぎて」
NORA「みなさん、普段辛いこととか疲れるとかいろいろあるじゃないですか。サルサ聴いて下さいよ、元気になりますから。私もそうやって元気に毎日毎日生きてるんです。エネルギーをもらってるんです」
千「NORAさんとJINさんにそういう話聞くと伝わってくるものあるんですけど。やっぱり日本語で今回チャレンジして良かったなって思うのって母国語じゃないですか、そういうのってないですか」
NORA「カラオケで歌えるのっていうのはいいなーって(笑)」
JIN「カラオケで歌えるサルサってないですからね」
NORA「自分がサルサ好きでも隣の人には伝わらないっていうのが。でも、これだったら隣の人にも日本語なんでとりあえずちょっと聴いてみてって言えるのが、その気軽さがいいなと思いますね」
エンディングテーマは『隣人の名前はオルケスタ・デ・ラ・ルス』