Live Depot
Every Thursday, PM7:00〜 from TOKYO FM HALL
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Vol.224 2005/09/07 ON AIR (guest:馬場俊英)
「こんばんは!大江千里です、ようこそ!今日は晴れ上がりまして東京の方は最高気温が33℃超えたそうですね。このまま秋になるかと思ったら夏に戻っちゃった気がします。今夜はヒューマニティに満ちあふれるロックンロールをみなさんにお届けしたいと思います」
(馬場俊英登場)
千「ようこそ!髪の毛をツンと立てての登場です」
馬場「今日は多めに」
千「多めに立てましたか。洗いざらしのちょっとウェスタンなシャツです。ラジオ聴いてるみなさんに一言お願いします」
馬場「こんばんは、馬場俊英です。よろしくお願いします」
千「朴訥とした挨拶がいいですね。歌の世界そのもので」
馬場「はい」
千「はいって自分で言うな(笑)。馬場さんは67年生まれ、96年にソロデビューされて2001年からはご自分のレーベルで活躍されて、8月にマキシシングルをリリース、メジャー再始動を始められたシンガーソングライターです。2005年の夏は忙しかったですか」
馬場「8月の頭にリリースがあったものですからプロモーションが一ヶ月間に渡ってあったんですね。全国かけずり回って本当に心身共に暑い夏でした」
千「食べ物とかどうなんですか」
馬場「僕はおそばが好きで、特に各地の駅の駅そばを食べるのが好きで」
千「お薦めのおそばはありました?」
馬場「富山県にある立山そばっていう名前の、普通のつまんないそば屋なんですけど」
千「つまんないって言わない(笑)。朴訥じゃ許しませんよ」
馬場「(笑)、それがあんまりプレッシャーなく気軽に食べられて美味しい、敷居が低い…」
千「敷居が低いってほめ言葉じゃないですけどね」
馬場「(笑)、失礼しました。各地、立ち食いそばでも微妙に違って。機会あったら是非」
千「はい、ちょっと行ってみます、今度。この東京FMの番組から生まれた曲があると」
馬場「今年の一月に番組の中で30代の男性に向ける曲を作るっていうコラボレーションで一曲作って」
千「すごく長い…」
馬場「少し長めの。10分くらいの」
千「長めなんだけど、すごく詞が飛び込んでくる、リハーサルで生で初めて聴いたんですけど」
馬場「人生生まれてから現在に至るまでを列車の旅をするというコンセプトの曲なんです。今日歌おうと思ってます」
千「今日はどんなライブにしたいですか」
馬場「今年の夏、暑かったので、暑い夏の余韻を引きずって熱い時間をみなさんと過ごしていけたらいいなぁと思ってます」
(馬場俊英ライブ)
『人生という名の列車』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)東京FMホールから今夜も生中継、大江千里のLive Depot、今夜のゲストは馬場俊英!テンション高いんですよね、会場」
馬場「本当に。ありがとうございます」
千「我々も二人ならではの演奏をお届けしたいと思います。ステージ下手に僕はデポピアノに座っています。馬場さんはギターを抱えてセンターに」
(セッション)
ボブ・ディラン『風に吹かれて』(馬場さんのギターと千里さんのピアノだけの演奏に合わせて馬場さんがボーカルを取りました)

千「1962年、二十歳の時にボブ・ディランが作った曲です。この曲に決めた理由は何だったんでしょう?」
馬場「フェイバリットミュージシャンの一人なんですけど、ボブ・ディランの中でもシンプルな『風に吹かれて』を。よく反戦ソングと言われるんですけど僕はそういう受け止め方よりも自分で考えるんだっていう、そういうメッセージをこの歌からすごく感じます。曲もすごくシンプルなので演奏するときに自由なので逆に自分を知らされるっていうか」
千「冒険することもできるし、スペースがあるから」
馬場「今日是非一緒にやらせてもらえたらなぁと思って」
千「いかがでした?二人だけの、ある意味緊張感が」
馬場「今日初めてお会いさせてもらって演奏できて、やっぱり音楽はいいなぁというふうに改めて思いました」
(馬場俊英ライブ)
『スタートライン』『ボーイズ・オン・ザ・ラン』
千「汗びっしょりの熱いステージ、ありがとうございます。頭で言ってたような夏を引っ張るような熱い…」
馬場「会場のみなさんの雰囲気にあおられて歌わせてもらいました。ありがとうございます」
千「さて、今夜も馬場さん、一枚の写真を持ってきて下さいました。(ディスプレイを見ながら)これは地べたに座ってるふうですが、遠くの方を見つめている馬場俊英…」
馬場「これ、ちょっと説明が必要かと思うんですけど。僕はデビューが1996年で、そこから現在に至るまでにいろんな活動の時期がありまして、最近の五年間はインディーズのレーベルを自分で作って、そこからCDを出してっていう活動をしてたんですけど、この写真はそのレーベルを作って一番最初にリリースしたアルバムのジャケットの撮影の合間に撮られてた一枚です。そういう意味で僕の中でもう一度音楽との関わり合いを考えたり、これからの期待と不安を色々感じてた時期の再出発の時代の写真で、毎日これ見るわけじゃないですけど、たまに見るとその頃のことを思い出して今の自分を周りで支えて下さるみなさんに対する感謝の気持ちとか感じられるし、迷ったりするとここに戻ってという」
千「なるほど。何気ない表情なんですよね、どっちかっていうとボーッとされてるかもしれない。でも、そんな中に今話して下さったような、いろんな挫折があり、それを踏んで自分で音楽の財産築いて」
馬場「音楽をやることの意味っていうか自分がやりたいから歌いたいことがあるから歌を作って、届けたい人とつながりたいって改めて再確認できて」
千「僕も自分のレーベルを作ったんですよ。やっぱりファンの人は相変わらず来てくれる人がいる、やっぱり有り難いですよね。直接その人の顔見てたりすると、オリコンで何位になったとか、あのときのあのアルバムが売れたなとか、そういう歴史もあるけど、やっぱり今この場所でライブをやってて聴いてくれる人がいる喜び、それを分かち合えるっていうね」
馬場「そうですね。オリコンも狙ってるんですけど(笑)」
千「あ、狙ってますよね。そうですよぉ、そこもあっての音楽ですもんね。この『ボーイズ・オン・ザ・ラン』っていうのは三回レコーディングやってるんでしょ」
馬場「僕の中でも不思議な運命をたどった一曲で。最初はアルバムの中の一曲だったんですけどライブで歌うたびに聴きに来てくれた人が『いいんじゃない』っていう感想を聞かせてくれたり、ミュージシャン仲間がいいって言ってくれたり。去年は友達、コブクロの小渕くんと黒田くんがアルバムにコブクロ流の素晴らしいアレンジで収録してくれたんですね。それをきっかけにして僕に出逢ってくれた人もいたり。出逢いが出逢いを呼んでエネルギーが生まれていくっていう様をこの二年間目の当たりにして、音楽って楽しいし素晴らしいなと実感しました」
千「先週、馬場さんもLive Depotに遊びに来て下さったんですよね」
馬場「森山さんってギター抱えると格好いいんですよね、素晴らしいですね」
千「夢はマラソンをやってて目標を抱えてて、シティマラソン走ろうかなという話も」
馬場「三年前くらいに趣味でジョギングで走ってたんですけど、だんだん趣味が高じて二年前からレースに出るようになったんですね、たまに」
千「高じるってことは結構早かったんですよね」
馬場「元々中学校の時に駅伝の選手だったんですよ。名もない片田舎の中学校なんですけど(笑)。全く縁がなかったわけじゃなくて。レースに出ると感動がまたあって。目標はニューヨークシティマラソンに出たかったんですけど今年は準備不足かなって。来年くらい挑戦したいと思ってます」
(このあとライブのお知らせ)
エンディングテーマは『エスケープ』