Live Depot
Every Thursday, PM7:00〜 from TOKYO FM HALL
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Vol.226 2005/09/22 ON AIR (guest:下地勇)
「こんばんは!大江千里です、ようこそ!今夜のLive Depotは生まれ故郷の方言で歌うシンガーソングライター登場します。沖縄県宮古島出身の下地勇さんです!」
(下地勇登場)
千「黒のジャケットにジーンズ、爽やかないでたちでの登場です。こんばんは!下地さんは沖縄本島にお住まいということなんですけど今回いつから東京ですか」
下地「えーと、4、5日前から」
千「4、5日前!行ったり来たり?」
下地「そうですね。行ったり来たりしてます」
千「忙しいですか、東京では」
下地「忙しいですね」
千「東京は結構秋めいてまいりましたけど沖縄の方はどうですか」
下地「沖縄はまだ暑いですよ。東京の方が夏場は暑かったなーと思うんですけど秋になるのは早いなーと」
千「そっか、そっか。下地勇、1969年生まれ、18歳の時に宮古島から上京、25歳で沖縄本島に渡り…東京から戻ったんでしたっけ?戻られて音楽活動を始めて、三年前にミャークフツ、宮古島の方言という意味ですけど、このミャークフツで歌ってデビュー。この夏、ミャークフツでのアルバム『開拓者』、そして共通語のアルバム『また夢でも見てみるか』でメジャーデビュー。CD聴かせて頂いたんですけど歌詞カード見ながらでも何回か見失ってしまいました(笑)。時々自分はシャンソン聴いてるのかなって思うような、かなり空耳経験をさせて頂きましたけど」
下地「宮古はなかなか文字にできない発音が多いですね」
千「今日はそこら辺の話も聞きたいと思います。普段の生活の中でポロって出てしまうことも多いんじゃないでしょうか」
下地「出ますね」
千「ラジオ聴いてるみなさんに今日のやる気を一言お願いいたします」
下地「そうですね、いつもと変わらない感じでやらせて頂きます」
(下地勇ライブ)
『開拓者』『ジャズィー・ミャーク』『大和ぬ風(やまとぅぬかじ)』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)東京FMホールから生中継、大江千里のLive Depot、今夜のゲストは下地勇ー!僕はデポピアノの前に座りまして中央に下地さんは歌に専念」
(セッション)
イーグルス『DESPERADO(ならず者)』(千里さんのピアノ演奏に合わせて下地さんがボーカルを取りました)

千「イーグルスの73年の曲ですけど、まずは一緒に演奏し終えてのお互いの感想を言いましょうか」
下地「緊張しました。大江さんの伴奏、ありがとうございます」
千「いや、嬉しいですよ。『DESPERADO』って英語なんだけど、これも宮古島の言葉に聞こえてくるような、途中から錯覚がありましたけど。どうしてこの曲をやろうと?」
下地「この曲は僕が東京出てきたときに専門学校、外語の英語中心の専門学校で、そのときに英語の授業の中で曲を聴かせながら意味を説明していくってコーナーが。その先生がすごくイーグルスが好きで『DESPERADO』って曲をそこで初めて聴いて、ものすごく感動して、あとで聞いたら『ならず者』ってタイトルで、僕もそのあと学校中退して本当にならず者になってしまって(笑)」
(下地勇ライブ)
『また夢でも見てみるか』『狭道小からぴらす舟(いぱんつがまから ぴらすふに)』
千「いかがでした?」
下地「気持ち良く歌わせて頂きました」
千「さて、今夜も下地さん秘蔵の写真を持ってきてもらいました。本邦初公開の写真らしいですよ。(ディスプレイ見ながら)これはかなり高い…なんてことしてるんですか。ビルの鉄骨を組み立てている、地上何十メートルのところにいる下地さんですけど。これは怖くなかったですか」
下地「これは14、5階のビルだと思ううんですけど」
千「えーっ。命綱とかつけてないんじゃないですか」
下地「つけてますよ、ロープにかかってますんで全然大丈夫ですよ」
千「見てるだけでおろおろしてしまいますけど。僕、高いところは苦手なんで。いつぐらいの写真ですか」
下地「これはとび職やってた頃で、東京にいた頃に高尾の駅前なんですけど、24歳くらいの時ですかね」
千「25歳で沖縄戻って、でも宮古島に戻らないで本島に戻って、それから大学行ってサラリーマンになって、最初に歌を歌ったっていうのは28…」
下地「28ぐらいの時に音楽をやり始めて30歳の時に初めてオリジナルを」
千「お父さんの還暦祝いに?」
下地「そうです、方言で全部歌った曲を贈ったんですよ」
千「今のルーツですね。宮古島の方言で歌おうと思ったのは30歳の時、ライブでの反応はどうでした?」
下地「僕が予想していた以上にうけてしまって、次の曲、次の曲って感じで」
千「じゃ、どんどん作らなきゃって感じで?」
下地「そうです、追われるように」
千「なんか聴いてる方としてはわかんない部分もあるんだけど、わかる言葉もたまに出てくる、そこを糸口に自分の想像力をかき立てられるっていう聴き方しますね。『また夢でも見てみるか』、このタイトル、こもってますよね」
下地「一度夢を、目標を見失いかけた生活があったので、またもう一回って意味が込められています」
千「下地さんの中で自分の音楽スタイルっていうのは標準語と宮古の言葉と二つを?」
下地「いや、わかんないですよ。ウクライナ語あたりで歌うとか(笑)」
千「それはまた飛びますね(笑)。いや、でもいろんな挑戦をして欲しいですね」
エンディングテーマは『下地レース』