Live Depot
Every Thursday, PM7:00〜 from TOKYO FM HALL
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Vol.233 2005/11/10 ON AIR (guest:木根尚登)
「こんばんは、大江千里です、ようこそおいで下さいました。秋も深まって街路樹の葉っぱの色も徐々に変わってまいりました。今夜は人間味に溢れる音楽をたっぷり聴いて頂きたいと思います。木根尚登さんです、どうぞ!」
(木根尚登登場)
千「久しぶりです、木根ちゃん」
木根「また出して頂けるとは。本当にありがとうございます」
千「こちらこそ来て頂いてありがとうございます。デビューが同じ年でほぼ同期ですが」
木根「三人組の話ですね」
千「ああ、そうですね(笑)」
木根「でも千ちゃんの方が一年くらい先ですね」
千「先でしたか。今日はビロードというか別珍のジャケットに白のシャツ。木根ちゃんをちょっと紹介させて頂きます。84年TM Networkとしてデビュー、92年からソロ活動を開始されましてシングル11枚アルバム12枚をリリース。楽曲提供、プロデューサー、作家として小説、エッセイ、なんと23冊も。そして独自の人柄で業界内の友人も多いです。僕も何かあると木根ちゃん頼りで」
木根「最近、千ちゃん、よく会いましたね。一、二回くらいバッタリ。道でも会ったし名古屋駅でも。千ちゃん、僕に和菓子くれました」
千「いやいや。ニューアルバムが出て今ツアーが始まったところ?調子どうですか」
木根「すこぶる健康で」
千「よくライブ始まってどうですかって聞いて、バッチリですよって言うけど、バッチリなわけないですよね」
木根「ボチボチと少しずつ良くなってきます」
千「今日のライブはどんな感じなんでしょうか」
木根「今日はライブでやってる感じをそのまま再現しようと思って」
千「じゃ木根ちゃんからリスナーのみなさんに一言やる気をお願いします」
木根「(サポートメンバーと)三人でアルバムを頑張って再現してますので、聴きどころなんでチェックして下さい」
(木根尚登ライブ)
『ONE DAY AND NEW DAY』『Clover』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏は『Self Control』のメロディ)今夜のゲストは木根尚登さんです!木根ちゃんと大江千里が二人でお送りするセッションタイムがやってまいりました。ステージの上手にデポピアノがありまして今夜は二人でこんな曲をやってみようかと思います」
(セッション)
坂本九『上を向いて歩こう』(千里さんのピアノ演奏で木根さんが気持ちよさそうに伸びやかに歌っています)
木根「とても贅沢ですね。千ちゃんの伴奏に合わせてさ、こんな世界的な名曲をね。今なんてラジオの感じじゃなかったもんね、僕、カラオケの気分」
千「(笑)、その気持ちが伝わってきましたよ。ものすごく気持ちよさそうな声で。合ってるね、木根ちゃんとこの曲。これ、新曲で出せば?」
木根「千ちゃんが弾いてくれるなら」
千「千ちゃん、木根ちゃんでやりましょうか。この曲は木根ちゃんにとって大事な曲なわけですか」
木根「今年20年という年を迎えて、そういう思いもありまして。これ、日本人が誇りと出来る曲じゃないですか」
千「こうやってセッションするとお互いに重ねてる月日の変化がわかるね。昔、僕はTMのコンサートで縄跳びを跳ばせて頂きました」
木根「ほんっとに申し訳ないでした。この場を借りて謝る。千ちゃんがNHKで自分のコンサートが終わったばかりなのに」
千「クタクタでした」
木根「終わってすぐ駆けつけてくれて、来たところがアンコールで。ちょうど僕ら何が悲しくてアンコールで縄跳びしてたんですよ。千ちゃん、早く、みたいな」
千「縄が一番タイトなところなんですよ。本当に足腰やられましたね。でも、こうやってね」
木根「いやーすごく嬉しいです。今日は思い出の日です」
(木根尚登ライブ)
『帰れない二人』『I Say Good Morning』『Hello Mr. Alone』
千「久しぶりに木根ちゃんの生音を聴いてサウンドの感じがAORな大人の世界というか」
木根「ずいぶん大人になったんで頑張っていろいろ作って。昔はAORなんて若いんだけど背伸びをしてやってたけど、今は自然と出来るようになってきたんで」
千「声の響きとかすごい好きでしたね。さて木根ちゃんは最近の秘蔵の写真を持ってきてくれました。(ディスプレイ見ながら)これ…(会場の)微妙な笑い声。体育館、フットサルのチームが正に入場している様子ですけど」
木根「これは九月にやったファンイベントで。小室哲哉さんのファンイベントと木根尚登のファンイベント合体しましてフットサル大会をやろうと。僕は元々チーム持ってるんですけど、てっちゃんはなかったんですけど急遽作りまして。吉本のお笑いさんたちの若手が集まって。ホント上手いんですよ、みんな。元プロみたいなものもいるし」
千「強敵ですね」
木根「何とか頑張って勝ちましたけどね」
千「サッカーって木根ちゃんにとっては?」
木根「子供のときから音楽の次というか同じくらい好きだったものだから」
千「どの瞬間が一番カタルシスを燃焼するんですか」
木根「観るのが好きな人、今たくさんいますが僕はやる方が好きで。怪我しないように気をつけてますけど点を取った瞬間っていうのがね。ただシャイなんでちっちゃくガッツポーズ」
千「(笑)、みんな寄ってこないで一人でガッツ」
木根「と言うタイプ」
千「サッカーはいいですね。サポートされて点を決めた瞬間っていうのがね」
木根「僕以外はみんな上手い人を集めてまして、僕はそこにいればボールが集まるようになってんの(笑)」
千「(笑)、先月末にニューアルバムが出ましたけど『LIFE』というタイトル。人生って一人だけじゃ作れない」
木根「そうですね。生活っていろんなところで人と関わり合いがありますから、そういう意味で全部つながっているんだなっていう発想で生活っていう意味で作ったんですよ」
千「しいてはそれが人生にもつながっていくし」
木根「地球のどこかにもつながっていくし」
千「ラブソングを聴いてても広いっていうか響いてくることがあって、何があったの?木根ちゃんっていう(笑)。一緒に口ずさみながら歌の中に入っていけるんですよね」
木根「いろんなこと思うようになったんですよ。昔はただ好きでいろんな歌を歌ってたんですけど今は歌うにも責任っていうか、そういうものを感じながら歌わなきゃいけないかなとか」
千「たくさん質問頂きました。『お二人は長いおつきあいですが出会った頃のエピソードをもし覚えてたら教えて下さい』」
木根「僕の記憶だと千ちゃんの『BOYS & GIRLS』を三人でハモりに行ったのが。そのときに、あ、どうもー、よろしくお願いしますなんて出逢いがありましたね。あれからプライベートなつきあいですよ」
千「もう一人EPOちゃんも一緒でしたよ。四人でブースで。それから…」
木根「20年近くですよね。デビュー当時からですよね」
千「ファミレスでご飯食べたりとか」
木根「しましたね。千ちゃんと一緒にコンサートを観に行ったりとかね」
千「最近は木根ちゃんのお芝居の舞台をね」
木根「来て頂きまして。本当に嬉しかったです」
千「度肝抜かせて頂きました(笑)。木根ちゃんが芝居してましたね」
木根「ゴメンナサイ!よく千ちゃん呼んだね。よく言えたよね。図々しい、初めての舞台を」
千「とんでもない。最後まで残りましたもん。残って一言言いたかったから。お父さんの役になってて、俺、ちょっとジワッと来ちゃいましたね」
木根「嬉しいなぁ、ありがとうございます」
千「『チャレンジしたいことは?という前回の問いに、舞台とか、と答えていた木根さんですが今年はそのチャレンジを果たしましたよね。年の数だけライブをやったり』」
木根「やりました!」
千「『ホノルルマラソンに出たり』」
木根「出ました!」
千「出ましたか」
木根「歩きました!走ったんじゃないんです」
千「(笑)、微妙ですけどね、いいじゃないですか。『チャレンジ精神ってどっから来るんでしょうか』って」
木根「やっぱりいろんなことしたいなとずっと、特にTMが終了してからいろんなことに挑戦してるんで、そのまま続けて…本って一番大きいんですよ、本って書く気なかったのにこんなふうに書かせて頂いてる自分がいたんで。じゃ何が自分の中に出てくるのかわからないので、いろんなことに挑戦してみようと、そういうことです」
千「二人で芝居とかやってみましょうかね」
木根「やりましょうよ!二人芝居」
千「やりましょうか、企画して。下北とか出させて頂いて。探しに行きましょうよ、芝居小屋を」
木根「やりましょう、脚本から煮詰めて。脚本はどっかの旅館のこたつで作りましょう」
千「わかりました!神楽坂かどっかで二人で。隣の部屋は山田洋次さんが書き下ろしてたり」
木根「盗みに行ったりとかして」
千「そうそう、暇なときは神楽坂で二人で竹馬しましょうよ」
木根「(笑)、竹馬はしないと思うね」
千「竹馬はしませんか。(ツアー、インストアイベントの案内)イベントではクールな木根ちゃんだけでなくトークもバッチリ聞けると」
木根「誰が聞いてるかわかんないですからね」
千「(笑)、逃がしちゃいけませんから」
木根「呼び止めなきゃね」
千「そうですよ!我々サバイブですから。木根ちゃんとホント冗談じゃなく今日みたいにピアノ弾きながら」
木根「またやりたいですね。千ちゃんもすごく精力的に動くじゃないですか。いろいろなもの観させて頂いてますけど励みになります」
千「お互いに体に気をつけつつ来年も…今年か、まだちょっと早いか。もう来年のカレンダー出してるもんでね(笑)、気がせいてて、せっかちなもんで」
エンディングテーマは『Lifeのテーマ』