Live Depot
Every Thursday, PM7:00~ from TOKYO FM HALL
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Vol.237 2005/12/08 ON AIR (guest:川村結花)
「こんばんは、大江千里です。ようこそおいで下さいました。今夜は心の深い部分にガツッと届いてくるピアノの演奏と歌声をたっぷりみなさんにお届けしたいと思います。川村結花さんです」
(川村結花登場)
川村「どうもご無沙汰しております。こんばんは」
千「どうもご無沙汰です。片手には譜面が握られております。最近ホットヨガに凝っているという噂もちらほら」
川村「(笑)、はい、ちょっと凝っております」
千「汗をかいて?」
川村「めちゃめちゃかきます。最近行けてないんですけど週に二回か三回くらい」
千「そうですか。川村さんの紹介を簡単にしたいと思います。SMAPや藤井フミヤさん、藤木直人さんはじめ多くのアーティストに楽曲を提供されてますけど、東京FMで『ヒーリング・ヴィーナス』という番組のパーソナリティをされています。いろんなアーティストとコラボやったりとか?」
川村「そうですね、毎週ゲストの方と割とセッションしたり」
千「今は先月末にニューアルバムをリリースしてツアー中ということですけど、ツアーのタイトルは『川村結花PIANO NIGHT第十二夜』、シリーズ12回目ということで?」
川村「そうです、いろんなところでピアノ一本で」
千「ピアノ一本っていうのは一人オーケストラをやっているような感じだと思うんですが、緊張したりとかは?」
川村「初めての場所とか、あとピアノが持ち歩けるものではないので、その日に会った初対面のピアノとやるのが、響きに慣れるまで時間かかったりとか」
千「互いにほぐれるまで時間かかったりしますよね。演奏の前に一言お願いします」
川村「今夜はちょっとミニPIANO NIGHTのような感じでお送りしたいと思います。千里さんとのセッションもとても楽しみにしております。よろしくお願いします」
(川村結花ライブ)
『夕日が沈んだら』『atokata』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)東京FMホールからお送りしている大江千里のLive
Depot!今夜のゲストは川村結花さん!中央に置いてあるロングのフルコンのピアノに川村さん、ステージ上手の方に小ぶりなんですけどデポピアノがあって、僕が陣取りました。今、ちょうど向かい合うような感じで」
川村「デポピアノっていうんですね」
千「デポピアノって呼んでるんですよ(笑)。僕は今日はオルガンで参加しようかなと思ってるわけです」
(セッション)
EPO『DOWN TOWN』(ワンコーラス目は川村さん、次は千里さんがボーカルを取り、サビはお互いにコーラスといった感じでした)
千「川村さんは今回が三回目の登場なんですが、この番組が始まって第一回目、もうどうなるんやろってドキドキしてるときに原田真二さんの『キャンディ』を一緒にやらせてもらって」
川村「あれから200回以上されてるんですよね、素晴らしい」
千「長いことやってるんですけど。その『キャンディ』でしょ、二回目が沢田研二さんの」
川村「『TOKIO』(笑)」
千「TOKIOが空を飛ぶってかましましたね。そして三回目がこの曲ですけど。今回セッションするときにジョン・レノンの命日だし、ジョン・レノンはどうだろうって話もあって。でもやっぱり日本のポップスがやりたいって」
川村「なんか今回セッションさせて頂くって聞いたときに最初から『DOWN TOWN』がいいなって思ったんですね。12月の週末ってすごいするので絶対やりたいとか思って」
千「12月ってカレンダーが変わった途端にソワソワ」
川村「焦るんですよね。いけてないー(笑)とか思って。焦りません?」
千「焦りますよ。僕はやってないこと、曲も書かなあかん、来年のアルバム用に、そんなこと思うと」
川村「いややわーって全部逃げたいような(笑)」
千「その焦りながらもどこか切ないような気持ちがこの曲に表れてますよね。ビートルズとかはどうですか」
川村「私の子供の頃というか一番多感な頃はそんなに…、タイムラグがあって『イエスタディ』って曲しか知らないとか。ミュージシャンとしてはあるまじき(笑)」
千「じゃ、聴いてた音楽っていうのは」
川村「その頃はMTV全盛でマイケル・ジャクソンさんとか。すげーなーとか思ったのは二十歳過ぎてから知って」
千「その時代を体験してへんかったらタイムラグで一巡して、自分の中で音楽の素養がある程度出来たときに聴くとね」
(川村結花ライブ)
『それでも明日の歌が聴こえる』『誰もあなたには』『朝焼けの歌』
千「ちょうど一年前かな?Live Depotで演奏聴かせて頂いて。あのときも女子のピアノっていうのも変だけど(笑)、もっとパワーがあればいいのになって思うこと多いんだけど、川村さんの場合すごいダイナミズムがあって好きなんです」
川村「ありがとうございます」
千「今日聴いててピアノの強弱記号をすごく膨らませていて、やっぱり場数踏んでるなーって(笑)」
川村「いやいや、最近ピアニシモに凝ってて。ピアニシモを弾くってすごい難しいっていうか緊張するんです、鳴ってんのかなって」
千「鳴ってんですよ、聴いてる方には」
川村「鳴ってなかったらどうしようっていう。ピアニシモが難しいなって最近思うんですよ。面倒くさくてフォルテにしちゃうんですけど(笑)。面倒くさいというか無理と思って(笑)」
千「(笑)。今日も川村さん秘蔵の写真を持ってきてくれました。(ディスプレイ見ながら)これは…」
川村「今日と同じ服(笑)」
千「スリーショットなんですよね。川村さんでしょ、メガネをかけた男性と笑顔のツーショット、そして機械という」
川村「毎週やっている『ヒーリング・ヴィーナス』の放送でゲストに明和電気の土佐社長がいらっしゃったときのショットなんですけど。毎週セッションをするんですが、千里さんとさせて頂いたような普通人間とのセッションなんですけど」
千「普通そうですよ(笑)」
川村「この日は生まれて初めてロボットとセッションをしまして(笑)」
千「(笑)、ロボットの名前教えてもらえます?」
川村「セーモンズっていう。声紋でしょうね、多分」
千「何の曲をやられたんですか」
川村「社長のリクエストで『夜空ノムコウ』をセーモンズに歌ってもらって私にはコーラスをして欲しいと(笑)」
千「(笑)、セーモンズの声って想像つかないんですけど」
川村「『ワレワレハ』みたいな。ゴムで作った声帯があって真ん中がジャバラになってるんですよ。なんか悲しいんか楽しいんかわからへんような声で(笑)」
千「(笑)。明和電気さんって尊敬してやまないそうなんですけど、触覚がいろんなところに向いているというか、一言で言うとどういうところが?」
川村「やっぱりものすごい考えられない頭のいい方って感じがして。でありながら千里さんもよくご存知だと思うんですけど楽器の名前がアホみたいな名前、プチプチパンチとか」
千「プチプチパンチ(笑)」
川村「そういう名前とか意味のないことをいかにやるかっていうところに情熱を持ってらっしゃって。科学者の人、好き、みたいなのと同じような感じの尊敬ですね。どうなってるんやろ?頭の中、って感じですね」
千「いいですね、番組やってていろんな人とね。ニューアルバム『a half note』、これは二分音符。これを持って川村結花PIANO NIGHT十二夜、東京は12月23、24、25日、原宿BJW。これはどんな感じになりそうですか」
川村「23日と25日はピアノソロで、23日がラブモード、25日がロンリーモードという名前で」
千「泣きたい人は25日に一人で来てくれと」
川村「いや、二人でも(笑)。こだわりはなく、ただわかりやすく、そういうタイトルを付けまして」
千「フラッと行ってもいいんですか?一人で」
川村「もちろん」
千「あ、ちゃうわ、25日は僕もステージでした(笑)」
川村「この時期はみんなね(笑)。で、24日はストリングスカルテットと一緒に」
千「いやーいいなー、それぞれが違う三日間、どんな感じになるんでしょうかね」
エンディングテーマは『Deep Impact』