Live Depot
Every Thursday, PM7:00〜 from TOKYO FM HALL
http://www.tfm.co.jp/senri/
Vol.247 2006/02/16 ON AIR (guest:笹川美和)
「こんばんは!大江千里です。Live Depot、今夜は揺るぎない落ち着いたボ−カルで独特の世界観で我々に音楽を伝えてくれる女性アーティスト、早速紹介したいと思います。笹川美和さんで
す。どうぞ!」
(笹川美和登場)
千「どうも!初めまして」
笹川「初めまして。よろしくお願いします」
千「素敵なドレスですけど。今日、新潟からこちらに来たということで、普段は新潟をベースに暮らして?」
笹川「そうです」
千「どうですか、やっぱり寒いですか」
笹川「東京も同じくらい寒いような気がするんですけど雪がないですね」
千「ちょこっと降ってちょこっと残ってたりするんですけどね(笑)。笹川さんの紹介をさせてください。今話にもありましたように新潟県出身で、小学校の二
年からピアノを初めて六年からオリジナル曲を作り始める、そして2000年に音楽コンテストでの受賞をきっかけに本格的な活動をスタートされて2003年
にメジャーデビュー、3rdアルバムが来週リリースされまーす!今年ももう二月半ばですけど、こういう年にしたいなっていう目標はありますか」
笹川「ライブが割と苦手なんですけど…」
千「リハーサル見てると苦手って感じはしなかったけど(笑)」
笹川「すっごい苦手なんですよね。なので去年ライブをあまりしなかったので今年は去年よりも多くしたいなと思っているんです」
千「去年は作る方にこもってやってた感じなんですか」
笹川「そうですね、あんまり人前に出るってことはなかったかもしれないですね」
千「じゃLive Depotをきっかけに今年はいろんな笹川さんを聴かせてください。ライブの前にラジオ聴いてるみんなに一言」
笹川「割と一曲一曲アレンジが違うので楽しめて聴けると思いますので、楽しんで聴いてください」
(笹川美和ライブ)
『夜明け』『向日葵』『笑』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)東京FMホールからお送りしている大江千里の
Live Depot、今夜のゲストは笹川美和さんでーす!今度は先ほどまで美和さんが弾いてたピアノに僕が座って笹川さんはスタンドマイク前、中央にいらっしゃい
ます」
(セッション)
李香蘭『蘇州夜曲』
(千里さんのピアノ演奏に合わせて笹川さんが歌いましたが雰囲気のある歌い方です)
千「1940年、半世紀以前の名曲ですけど、この渋い選曲、笹川さんの方からこれをやりたいっていうふうに言ってくださったんですが、なぜでしょうか」
笹川「どれにしよう、どれにしようって選んでるときに某スタッフがこれがいいよ、これがいいよみたいになって、聴いてみたらなんてきれいな曲なんだろうっ
て思いまして。難しいけどと思って」
千「これはシンプルそうに聞こえるんですけど、すごい難しい曲で。李香蘭さんのテイクを聴かれたということはミュージカルの(笑)」
笹川「ちょっとピチピチいって」
千「レコードだ、当時の」
笹川「そうなんですよ」
千「皆さん、情景が浮かびましたでしょうか。ライブでこうやって他のアーティストとセッションすることは結構あるんですか」
笹川「初めてです、大江さんが。良かったです、大江さんで」
千「あ、ありがとうございます(笑)。僕も弾き語りするからわかるんだけど、ピアノと声って一緒になってて」
笹川「そうなんですよ!」
千「鍵盤にポンと指が落ちて音が響いたとたんに喉がポンと開くんだよね」
笹川「そう、声が出るんです」
(笹川美和ライブ)
『誘い』『無情』『美しい影』
千「いろんな拍手を今まで僕も聴いてきたんですけど、笹川さんの歌を支える皆さんの拍手ってい
うのは手のひらが熱い拍手って感じがします。さて、今夜も笹川美和さん秘蔵の写真をこの番組に持ってきてくれました。(ディスプレイ見ながら)なんとコメ
ントしていいのやら」
笹川「けしてきれいですとは言えないですよね(笑)」
千「いやいや、そういうことじゃ(笑)。楽屋でメイク中の鏡越しの美和さんなんですけど、前髪が下がってて目が隠れてて、一見普通といえば普通の写真です
がポイントは?」
笹川「これは『美しい影』という曲のプロモーションビデオの撮影の時にヅラをかぶったんですよ。ロッカーなんですが日本人形みたいなイメージで」
千「PVの中である種女優さんじゃないですか。なりきるのは好きですか」
笹川「私らしいのよりもちょっと飛んでる方がやりやすいです(笑)」
千「シンガーソングライターとして自分で作って演奏してて、それに絵がつくわけでしょ?となると自分で詞と声とメロディで完結してる世界がさらにもう一歩
広がるわけで」
笹川「自分でも想像つかなかったことになったりとかっていうのは面白いです」
千「それは割と楽しめる?」
笹川「楽しいです」
千「『美しい影』って曲もいろいろ想像がふくらみますもんね。来週アルバムが出ますけどデビュー三年目にして三枚目って結構ハイスピードでのリリースだと
思うんですけど。小学校六年生の時書いた『向日葵』っていうのは…」
笹川「小六から作ってるんですけど、でもやっぱり作んなきゃ、作んなきゃっていうのはありますね」
千「へー、昔書いてた曲とかなり変化してますか」
笹川「『向日葵』って自分の中で恋愛を歌ってたんですけど、今改めて聴くと恋愛というより友達、家族とか、おっきな愛情の中にくくられるので。今はつっこ
んで恋愛っていう歌を歌ったりするので、約十年の間に…」
千「その部分ではね」
笹川「ね(笑)?そうですよね」
千「東京に引っ越そうとか考えたことありますか」
笹川「ないんですよね。東京が嫌いだとかってわけじゃないんですけど」
千「僕の大親友でミュージシャンがいるんですけど新潟に戻ったんですね、この間。元々新潟の人で東京で仕事してたんだけど、新潟をベースにやりたいってこ
とで」
笹川「そうなんですか、いいことですね」
千「新潟の郊外に住まれてると聞いたんですけど、毎日どういう暮らしをされてるんですか」
笹川「人とあんまり変わんないんですけど家から出ないです」
千「普通家から出ますよね、ある程度は」
笹川「靴を履かないってことが二、三日ありますよ」
千「何やってんですか」
笹川「ピアノ弾いてるか映画観てるか本読んでるか寝るか。あと、祖母がいるので祖母とお茶したりとか(笑)」
千「曲ができるなっていう瞬間わかりますか」
笹川「私、ピアノの前ででしか音楽モードにならなくてですね」
千「あ、同じだ、俺もそう。ピアノに向かってて、さぁやるぞってポロポロ弾いてると出てくるよね」
笹川「そうなんですよね。それ以外は降りてきたなんてないですよね」
千「新潟といえばお米どころですけど、やっぱりパクパクご飯は」
笹川「米うまいですよ」
千「なんかでも、あんまりご飯食べそうにないっていうか菓子ばっかり食べてそうな」
笹川「そうそう当たりです(笑)。お菓子大好き」
千「僕も大好きな北日本食品、ブルボン」
笹川「ビバ、ブルボンですよね。多いですよね、新潟、米菓が。亀田製菓さんとか。ことごとくおせんべいの裏は新潟の米菓があるのでチェックしてみてくださ
い」
千「会場の皆さんの質問もぶつけてみたいと思います。『美和さんが一番歌いたい場所はどこでしょうか』」
笹川「いつか歌いたいなと思うのが地元が海があるんですけど、その海岸で歌えたら」
千「まさにはまりそうな歌がありますもんね。ライブはこれからどんなふうにやっていきたいですか。5月21日に横浜BLITZが決まってますけど」
笹川「タイトルが『夜明け』なんですけど、夜明けの雰囲気を出せたらいいなってすごい思うんですね。アルバム自体も夜明けのイメージでというか、夜明けっ
て凛としてる空気があったりっていう、そういう空気感を出せるライブにできたらいいなって」
千「僕、笹川さんの歌を聴いててものすごく明快な歌だと思うのね。東京のど真ん中に僕らはいて、結構抽象的なことの中で生きてたりするんだけど、スコーン
と射抜かれるような歌詞が心地いいっていうかピターッていう感覚があって」
笹川「ボキャブラリーがないのかなと思ってましたけどね(笑)」
千「いやー、そうじゃないんじゃないですかね」
エンディングテーマは『beautiful harmony』