Live Depot
Every Thursday, PM7:00〜 from TOKYO FM HALL
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Vol.249 2006/03/02 ON AIR (guest:TOKU)
「こんばんは、大江千里です。今週と来週はAORスペシャルです。東京FM7階のスタジオイリスから生中継でお送りしたいと思います。早速パフォーマンスをお届けしたいと思います。日本で唯一のボーカリスト&フリューゲルホーンプレイヤーです。TOKU!」
(TOKUライブ)
『Moondance』
千「ありがとうございます。TOKUさんです。普段だと下の東京FMホールからライブを生中継してるんですけど、今日はイリスということでお客さんはいないんですよね」
TOKU「なんか違う感じですね(笑)」
千「不思議な感じなんですけど、オンデマンドでこれを観てくれてる、ラジオを聴いて下さってる皆さんは拍手を送って下さってると思います。今週、TOKUさんは渋谷でライブをやられてたんですけど、たまたま私、こそっと見に行かせてもらってたら(笑)、えらい深く関わることになってしまって」
TOKU「(笑)、そのとき初めてお会いして突然久保田利伸さんに呼ばれて千里さんが出てきてくれて。面白かったですね」
千「久しぶりに久保田君と会って同窓会のような気分で楽しく過ごさせていただきました。そんなこんなでアンコールは飛び入りさせてもらった私なんですけど(笑)。TOKUさんを改めて紹介したいと思います。2000年にデビュー、日本で唯一のボーカリスト&フリューゲルホーンプレイヤー、去年は日野賢二さんとユニットを組まれていて」
TOKU「一年間の活動と最初から決めていて」
千「面白いことやろうよってことで?」
TOKU「そうですね。自然発生的に始まったんで、すごくいい感じでスタートして」
千「そのスペシャルな感じでフジロックフェスティバルに出演したりとか。TOKUさんの活動っていろんな音楽を今までやってらしてジャンルレスなんですけど、飛び入りしたり誰かとセッションしたりとか、ナチュラルな」
TOKU「大好きですね」
千「今日はよろしくお願いします。フリューゲルホーンっていうとトランペットとどう違うんだろうって思ってらっしゃる方もいるかもしれないので、初歩的な質問になってしまいますけど、僕ももう一回聞いてみたいと思うんですが」
TOKU「これは吹き方はトランペットと一緒なんですよ。形はずんぐりむっくりした感じで、音も太め、丸い音が出るんですね。音が気に入っちゃって。前はトランペット吹いてたんですけど、メインでやるときはこれですね」
千「フリューゲルホーンにしか出せない音ってあるんですか」
TOKU「あると思います。次の曲で吹くんで聴いていただけると」
千「じゃあ改めてラジオ聴いてる皆さんに一言だけ」
TOKU「一言ですか。今日どうなるかわかりません(笑)」
(TOKUライブ)
『In The Moon Hour〜sweet night〜』『ため息 Angel Blue』
-CM-
千「(ピアノを弾きながら)セッションタイムfromイリススタジオ、今夜のゲストはTOKU!東京FM7階のスタジオイリスから今夜はお送りしています。今日は二人でこの曲をお送りしたいと思います」
(セッション)
スティービー・ワンダー『My Cherie Amour』
(1フレーズ目はTOKUさんのボーカル、2フレーズ目は千里さんがボーカルを取って後半はコーラス。TOKUさんはフリューゲルホーンも演奏されてました)
千「ちょっとそちらに移動するので、その間TOKUさん喋ってて頂けますか(笑)」
TOKU「(笑)、えーこんばんは、皆さん、TOKUです。あ、もういらっしゃいました、早い」
千「瞬間移動で参りました。スティービー・ワンダーはリスナーとしては聴いてるんですが」
TOKU「あまりご自分では?」
千「自分ではスティービー・ワンダーの世界は深いなぁっていうのがあって、マービン・ゲイとスティービー・ワンダーはアンタッチャブルなんですね(笑)。でもすごく好きな曲で、今日はリハーサルの時に突然歌おうよっていうふうに言ってくれて」
TOKU「せっかくのセッションだから僕が乗っかってやるだけじゃなくて一緒に出来たらなと。僕は結構そういう質なんで」
千「(笑)、楽しかったです。こういう歌なんだと深く知ることが出来たし。悩みに悩んで、この曲に決めて下さったそうなんですが。スティービーのすごいところはどういうところなんでしょう」
TOKU「なんだろうなぁ。なんか溢れてるんでしょうね、あの人、自分の中から」
千「最近の作品はどうなんだってリスナーの人の中にはいるけれど時代の流れの中で全然変わらない…」
TOKU「一番新しいの好きですよ。かっこいいですね」
千「TOKUさんの中ではセッションするのはすごいナチュラルな、普段の延長線みたいな」
TOKU「そうですね。生活の中の一つっていうか、みんなジャズ屋さんたちはセッションや飛び入りで知り合って、一緒にライブやろうよとか、そういうのが普通に行われてるんで」
千「みんなが演奏しているところに飛び入りして仲良くなって」
TOKU「みんなそうですよ。そうやって知り合った人たちばっかりですから」
(TOKUライブ)
『You’ll Never Kno』『Kiss Of Life』
千「親父さんの影響で音楽を始めたってどっかで読んだんですけど音楽をやってらしたんですか」
TOKU「そうです。今でもやってますけど、ブルーグラスという音楽をずっとやってるんですよ。昔から好きなんですよね。幼稚園の頃からクラシックのレコードを自分で蓄音機の脇に椅子を持って行って、ちょこんと乗って自分で盤換えて針を置いて聴いてた人なんですって。おばあちゃんから聞いたんですけどね」
千「フリューゲルホーンに出会ったのはいつくらい?」
TOKU「トランペット吹いてたんです、その前まで。ジャズを始めたのが大学一年生の終わりくらいなんですけど」
千「それまでいろんなことやってたんでしょ?」
TOKU「やってましたね(笑)。バンクもやってたし、フォークも。ロックやってたときはドラムだったんですけど、ギター始めて最後にジャズですね」
千「ジャズの魅力っていうのは?TOKUさんを導いた強い力ってなんなんでしょう?」
TOKU「そうだなー、親父の影響で聴いてはいたんですけど自分でやり出したのは大学の一年生で。それまでいろんなことやってきて探してたんだと思うんですね、今思えば。マイルス・デイビスを耳で聴き吹いてるところをある人に聴き止められて、その人が演奏してるところに連れて行かれて人と一緒に演奏したときに、あ、即興の部分が強い音楽だとわかって、そこが一番魅力なのかな。これが探してたもんだと思えたし。すごく人間くさいんです、自分の感情や生活と同じというか、いろんなところに行きやすいので、生身の人間同士なので楽しいです」
千「セッションとか突然コーラスやろうよとかすべてがね。先週アルバム『A Brand-New Beginning』が出てまさに始まりということで味わい深いアルバムになっていますけど、皆さん是非聴いていただきたいと思います。いろいろユニット作って、これから活躍されると思いますけど、是非機会見つけて一緒にやりましょう」
TOKU「是非」
エンディングテーマは『TOKU TOKU Heat Beat』