Live Depot
Every Thursday, PM7:00〜 from TOKYO FM HALL
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Vol.250 2006/03/09 ON AIR (guest:高田みち子)
「こんばんは、大江千里です。Live Depotは今週もAORスペシャル、とびっきりの生演奏を東京FM七階、ここスタジオイリスからお送りしたいと思います。今週のアーティスト、紹介しましょう。高田みち子さんです、どうぞ」
(高田みち子ライブ)
『雨は優しく』
千「♪雨 っていうグッと心臓わしづかみされるような切ない曲でスタートです。車で聴きたい曲でもありますね」
高田「この歌を歌って野外で一回大雨降らせたことあります」
千「♪雨、雨、ザーッで(笑)。小雨ぐらいがいいかもしれないですね」
高田「そうですね。でも去年はそのおかげでこの歌を歌うと雨が降る回数が多くて」
千「ジンクスになってしまいましたか。その大雨の数だけヒットにつながるといいですよね」
高田「よろしくお願いします(笑)」
千「今夜のゲスト、改めて紹介しましょう。高田みち子さん!高田さんは幼い頃から歌うことが大好きで大学でも音楽を学んで、2002年にアルバム『MICHIKO SONGS』をリリース、ピアノの弾き語り中心のライブ活動を始め一昨年ソニージャズからメジャーデビュー。都会の夕暮れが似合う大人のポップスと吟醸本仕込みの大型新人」
高田「それ、お酒から来てるんですかね、やっぱり(笑)。ありがたいです」
千「今日は黒を基調にしたすごくシックな装いなんですけど。新宿系って呼ばれることもあるって伺ってるんですけど」
高田「活動拠点が新宿中心なんですよね。ライブもそうですしプライベートでも遊んだり買い物するのも新宿が多かったりとか。よくウロウロしてます」
千「雑踏の景色の中に自分がいても新宿と渋谷ではずいぶん違いますよね」
高田「違いますね。渋谷はちょっと苦手な方なんですけど」
千「Live Depotは一応新宿系ですからね、こう見えても(笑)。地元でやってるようなリラックスした気分でやって下さい」
(高田みち子ライブ)
『51st Street, Lexington Avenue』『Don't Say A Word』『Farewell Mr. Old City』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)東京FM七階のスタジオイリスからお送りしているLive Depot、今夜はシンガーソングライター高田みち子さんをお招きしています。CMの間に僕と高田さんのポジションが見事に入れ替わりました。結構部屋にいるみたいですね、このピアノの前。目の前にポンとカメラがあって、これで抜かれているわけですね」
(セッション)
バート・ハワード『IN OTHER WORDS(FLY ME TO THE MOON)』
(千里さんのピアノ演奏に合わせて高田さんのボーカルでしたが、彼女の中音域のボーカルはとても心地いいです)

千「人のピアノに合わせて歌うって大変じゃなかったですか」
高田「いえ、本当に…ありがとうございました!」
千「こちらこそありがとうございました」
高田「今日リハーサルも含めてすごくたくさん歌わせてもらったんで、もうそれだけで胸がいっぱいです」
千「あ、ありがとうございます。これは『FLY ME TO THE MOON』という有名な曲に少しバースが付いてる曲なんですけど、どうしてこの曲を選ばれたんでしょうか」
高田「小さい頃にジュリー・ロンドンのドーナツ盤で『FLY ME TO THE MOON』、もっとアップテンポなんですけど、最初のバース付いてないやつですけど、それがすごく好きで気に入って」
千「ご両親は音楽をやられてたとか?」
高田「いや、趣味でいろんな種類のレコードがざっくばらんに置いてあったんですけど、親のレコードをあさっては」
千「それ以外にはどんな曲が?」
高田「でも、そのとき見つけて一緒に歌ってたのはさだまさしさんとか(笑)」
千「えー、♪山は死にますか とかですか」
高田「そうです。あと布施明さんとか」
千「♪真綿色した とかですね。何となく共通項ありますね、高田さんの歌にも。あまりプッシュしないで柔らかい中に心地よさがあるという。高校時代にキャロル・キングとか大江千里も聴いていたという?」
高田「本当にもう。今モニターはずそうと」
千「なんでモニターはずすんですか(笑)」
高田「本当にあの、アイドルだったんです、私の」
千「僕がですか」
高田「はい」
千「どのアルバムを聴かれてたんでしょう?」
高田「一番よく聴いてたのは『1234』。『APOLLO』がいくつくらいだったかな、いつも家に帰ったら聴いて歌ってましたよ、一緒に」
千「ちょうどニューヨークに行って作った」
高田「写真集、入ってましたよね(笑)」
千「アイドルですね(笑)」
(高田みち子ライブ)
『Still Crazy After All These Years』『夕暮れと嘘』
千「スタジオの中でマイクに向かって喋ってるんですけど吸音が良くて、声がどんどん吸われていく、歌ってらして、おうちにいるような」
高田「そうですね、たぶんこれでモニターをしなければ全くおうちと変わらない状況で」
千「そうですね。普段はさっき僕の曲も高校時分聴かれていたという話を伺いましたけど、どんなアーティストを聴かれているんでしょう?」
千「本当に大御所といわれているビリー・ジョエルも聴いてましたし、最近とても気に入って聴いてたのはサラ・マクラクランというカナダのアーティストですね」
千「スピリチュアルな、癒しを超えた強さみたいなね。そしてちあきなおみさんが好きだっていう。♪いつものように幕が開く っていう」
高田「(笑)、そうですね。あと『赤とんぼ』っていう歌が好きですね。店じまいをするバーのママが歌う歌なんですけど、あの人のその歌を聴いたときに、演歌調なんですけど、とっても台詞のように歌うっていう。最近聴けないのは残念かなと思います』
千「ご自身でもスタンダードをもっともっと覚えてレパートリーに加えてライブもCDもどんどん作っていきたいんだっていうことをおっしゃってましたけど」
高田「元々私は、今ジャズレーベルに所属してるんですけど、私が作る曲とか今までやってきたことはあまりジャズとは違うというか、本当にポップスをやってたので、どっぷりジャズにいくまでの技術とかないですけど、一緒にレコーディングしてくれるミュージシャンのみんながジャズの人だったりするのでいっぱい教わってますね、今」
千「高田さんの音楽ってジャンルないですね、本当に。いろんな音楽の要素が高田流に混在してて」
高田「元々ジャンルを固定して音楽を聴くということがなかったので」
千「なるほど。去年の秋、セカンドアルバム『TALEA DREAM』が出ました。一言でこの意味は?」
高田「これはカクテルの名前です、お酒です」
千「あ、なるほど。どんなカクテルですか」
高田「タレアっていう甘いリキュールがあるんですけど、アマレットクリームですね、それを氷入れてシェイクするとタレアドリームになります」
千「どうしてアルバムのジャケットがイラストなんですか。お会いするまでこんな眼鏡かな、あんな眼鏡かなっていろいろ」
高田「眼鏡っ子で(笑)。イラストというのは決めてたんですけど、あとは曲を聴いていただいて想像にお任せしますっていって上がってきたのがあれなんですけど。私も含めてスタッフもびっくりして。でもとってもいい絵が出来たねって本当に感動しましたね」
千「高田さん自身が雰囲気を持っていらっしゃるから。高田さんを初めて見た人があの絵を見るとえっ?ってサプライズがあるだろうし」
高田「今日はまたシックな感じなので」(このあとライブ予定の案内)
エンディングテーマは『インスピレーション』