ポカリスエットLive Depot
 Every Thursday, PM8:00〜 from TOKYO FM HALL
 http://www.tfm.co.jp/senri/


Vol.26 2001/09/27 ON AIR (guest:NORA
「こんばんは。みなさん、お元気ですか?大江千里です。今日はようこそLive Depotを見にTFMのこのホールにいらっしゃいました。ありがとうございます!私、何を隠そう今ツアー中なんですけど広島から帰ってまいりまして、お好み村で食べたニンニクいっぱいの料理の、まだ体にそのにおいが染みついて残っているような、そんな感じなんですけど」
 (NORA登場)
千「会いたかったです〜。どうも」
NORA「よろしくお願いします」
千「会いたかったってリハーサルで何度も会ってんですけどね(笑)。見事な。全身、紫で」
NORA「でも今日はラジオなんで地味ですよ、これ。いつもはキャァーッと」
千「袖が結構長いですね」
NORA「手、洗えないっていうね(笑)」
千「このLive Depotはインターネットでも生中継、動画でも送られています。NORAさんのステージを生で見れるわけですね」
NORA「ラテンの人も見てくれてるかしら?Ola! Como Esta!」
 (このあとのURLの紹介もNORAさんはスペイン語読み)
-CM-

(NORAライブ)

『Que Sera Sera』『Lion Heart』
(フューチャープロスペクト)

-CM-

千「セッションタイム!(ピアノ演奏)今夜の曲はスティービー・ワンダーです」
NORA「大好きな…。千里さんも好きですか?スティービー・ワンダーの中の曲でも、これは好きですか?」
千「僕は大好きですね。一番好きです」
NORA「一番好き?私もそうだな。子供産んだばかりなんですけど、子守唄で毎日。子供はいやかもしれないけど、しつこいくらい歌ってます、この曲は」
(セッション)
スティービー・ワンダー『My Cherie amour』

千「いっぱい間違っちゃってすみません(笑)。(「一番好き」と言った曲なのでは…?^_^;)すごく好きな曲なんです。改めて聴いてみると歌詞がすごくロマンチックというか」
NORA「そうなんですよね。叶わない恋、みたいな」
千「でも純粋ですよね」
NORA「こういうラブソングなんだけど、自分の子供に歌ってて。置きかえて、ね。名前がレオンっていうんですけど」
千「ライオンですか?」
NORA「スペイン語でライオンていう意味なんですけど。♪My Baby Leon〜って毎日歌ってるんですよ。今五カ月なんですけどギャーッと泣くんですけど、その歌を歌うとピタッと止まってくれんのよ。嬉しいんです」
千「止まってくれんのよって近所のお母さんみたいな(笑)。登場の時も、この曲もそうですけど、腰がこうフゥ〜っと」
NORA「腰、柔らかいですね」
千「(笑)よく見抜きましたね、この角度で」
NORA「ラジオで見えないのが残念」
千「よくダンスレッスンとかすると腰が別の生き物になるっていうふうに言われることがあるんですけど(笑)。やっぱり耳で聴くだけじゃなくて腰ですかね」
NORA「腰です。心と腰です。人生はやっぱり腰ですから(笑)」
千「麺もコシだし」
NORA「もうシコシコシコ(笑)」(NORAさん、相手にしてくれてますけど「う〜ん」て感じ^_^;)

千「伝説のオルケスタデラルスをはじめたのが84年で。『そもそもラテン、サルサに出会ったきっかけを教えてください』」
NORA「アマチュアバンドで、R&Bが好きだったんで、そういうバンドをやってたんです。それが19くらいの頃で。バンドの中でパーカッションやってる人がいて。その頃サンタナとか流行ってて、ラテン音楽聴いていくとサルサとかパーカッション主体の音楽が好きになるみたいで、押しつけられて聴かされたんです。でも聴いてみたらスペイン語だし何言ってるかわかんないし。でもリズムが他の音楽にないリズムで。横八の字を書いてるような」
千「あ、おしりが」
NORA「そう、腰が動くような」
千「無限大のマークが」
NORA「無限大のマークで動くようなリズムに感じて。踊り、すごい好きだったんで、電車の中だったんですけど、思わず踊ってしまったんです(笑)」
千「それ、聴きながら?(笑)。元々ボーカルに目覚めたっていうのは…?ハードロックとか」
NORA「やっぱりロックはやってましたね。ロックから入って、あとソウル系、ディスコ系…。今クラブって言いますけど(笑)」
千「いや、ディスコですよ。リスペクトを込めてディスコって言いますよ」
NORA「サルサに出会ってから、まさか歌うとは思ってなかったんですけど、やってるうちに楽しくなって」
千「自分のボーカルの唄ってて気持ちいい、これでやっていこうと思ったきっかけっていうのは?」
NORA「昔つき合った男に振られて。結婚したいぐらい惚れてたんですよ。すぐそうなっちゃうんですけど、私(笑)。まんまと振られて、俺には女はいくらでもいるみたいなこと言われて、すごいショックで。次の日ライブがあって、目なんか泣きはらしてすごい腫れちゃって。歌えるかなぁと思ったんだけど、悲しみを引きずりながらステージに立って歌ったら、すっごい明日から生きていけると思えたんです」
千「自分の歌で元気になれたわけですね」

(NORAライブ)
『Cielo』『Everything』
--CM--
千「SMAPの『らいおんハート』、Misiaの『Everything』。すべて6月に出たアルバム『Cielo〜空へ〜』に」
NORA「Cieloってスペイン語で空っていう意味なんですけど、その中からお送りしました」
千「ご自身でプロデュースされて、ラテンのスタンダードあり、オリジナルあり、三カ国語混じってて、カーペンターズの曲があったり。幅広い選曲っていうのはNORAさん自身が?」
NORA「そうです。日本人ですからね、ラテンをやっているとはいえ、いろんな曲を聴くことがありますし。『Everything』とかメロディがきれいですよね。スペイン語のせてみたらいいかな?と思って」
千「四月に母親になられたってことも結構大きいことだと思うんですけど、音楽に変化ありました?」
NORA「今まではデラルスの時代とかもノリノリっていうか、みなさんと盛り上がるっていう感じですよね。でも母になって子守唄歌ってると心に染み入るっていうか、優しい深い歌を歌いたいなって実感します。力強いのもいいんだけど、力強いだけだと子供泣いちゃうんですよね」
千「あー、かなり力強いですもんね。振りとかもスゴイですもんね」
NORA「やっぱり、こうね、母親らしい歌を歌ってあげたいなって思うようになったんで」
千「僕の中のイメージではノリノリでね。僕一回ラテン系のクラブでお見かけしたことあるんです」
NORA「どこですか?NYかなんかでですか?」
千「いや、それは青山で。すごくピースフルでいいですね」
NORA「ありがとうございます。音楽には国境ないですから」
 (最後も「Muchas Gracia!」とスペイン語で挨拶されたNORAさん)
 
最後のエンディング曲のタイトルは『マードレー』。
「マードレーというのはお母さんという意味らしいです、スペイン語で」