「こんばんは。大江千里です。今日はLive Depotにようこそお越しいただきました。もう10月になりました。みなさん、秋の夜はどのように過ごされてますか。僕はツアーがようやく終わりまして、一瞬抜け殻のようになってたんですけど、昨日は久々に東京に戻ってきて自宅でお茶を入れて虫の声を聞きながらボーっとしてたら、あっという間に何時間も流れてしまって。ちょっとギャップですね」-CM-
(花*花登場)
千「久しぶりです。2年くらい前に夏に大阪でお会いしたことがあったんです。相変わらず元気ですね。ラジオ聴いてるみなさんに、じゃ、こじまさんの方から自己紹介お願いします」
こじま「花*花のこじまいづみです。お願いします」
おの「花*花のおのまきこです。よろしくお願いします」
千「今日は二人とも秋ってこともあって、こじまさんはアニマルプリントの」
こじま「はい。網タイツなんかはいてみて(笑)」
千「バックスキンのブーツで。胸はふくろうのイラスト。えらい細かい説明してますけど(笑)。おのさんはドレッシーな。僕、こういう色見ると、すぐ『カビ色』って言っちゃうんですけど(笑)。モスグリーンですよね」
こじま「ひどーい(笑)」
千「でも、モスってカビじゃないですか」
おの「まあね(笑)。カビ色です(笑)」
千「今日の抱負など」
おの「そうですねー。ま、楽しく」
千「二人はいつもこんな感じですか?」
こじま「もう、こんな感じなんですよ。すみません(笑)」
千「今日の編成はギターとパーカッションとピアノ。ピアノ1台なんですね」
おの「今日は1台で」
千「3台並ぶかなって思ってたんですけど」
おの「それもよかったですよねー」
(花*花ライブ)
『さよなら大好きな人』『パンダ』『Calling You〜Super Star〜』-CM-
千「セッションタイム!」(セッション)
(今日のピアノ演奏は少しジャジーな雰囲気)
千「もしかしたらピアノが三つ並んだかもしれないんですけど、下手に僕がピアノに向かってます。そして上手にこじまさんが。たまたま同じ機種なんですよね」
こじま「これはエレキピアノですね。いろんな音が入ってて迷っちゃうんですよね」
千「僕、ライブのとき手ですぐ押してストリングスとか鳴ってしまうから気ぃつけるように、ここ、ガラス張りになってるんです、触れないように。そして僕とこじまさんの間におのさんが、このくるくる回る椅子に座って」
おの「くるくる椅子からお送りします(笑)」
キャロル・キング『You've got a friend』(花*花ライブ)
(この曲、1999年のPAGODAPIA〜specialの初日で千里さんもカバーしました。
その日は行かなかったので聴けなかったんだけど、こんな感じだったんでしょうか?)千「三人でやるにしてはステージの真ん中と両端離れて少し淋しかったけど(笑)」
こじま「淋しい〜。すごい淋しい〜(笑)」
千「どういう構成でやったかと説明すると一番が大江千里のピアノで花*花が歌う、二番がこじまさんのピアノで僕とおのさんが歌う」
こじま「なんかラブラブでしたね。うらやましいです」
おの「あ、寄りたかったんや。ちょっと参加したかったんや(笑)」
千「まず不思議だなと思ったのは、『古時計』って曲とこの『You've got a friend』と二曲セッションの候補曲が挙がってきて、結局この曲になったんですけど、そういうイメージでした?」
こじま「千里さんの声が優しい深い声をされてるんで、どっちかっていうと一緒にやりたいというか聞きたかったんですね(笑)」千「今も二人は関西に住みながら。こじまさんは京都でしたっけ?で、おのさんが大阪。通いながら」
おの「通ってますよ〜」
千「今も自分の根っこは関西で、ここは歌いに来てるって感じ?」
こじま「そうですね。出稼ぎミュージシャン…」
千「(笑)わかりやすい。デビューして二年目。変わったこと、変わらない部分…」
おの「音楽に対する気持ちとか曲を作る気持ちは二人やり始めてから変わってないと思うんですけど」
こじま「周りに人がたくさん増えたって…」
千「物真似されたりしてね」
おの「(笑)とうとうね〜。どうなんやろ?(笑)」
千「僕もされますんで、あの時の気分はわかるんですけど、嬉しいの二割、八割ぐらい違うって思うねんけど、世の中の人はほとんどの人が笑うんですよね」
おの「そうなんですよ。何がおかしいねん、みたいな(笑)。一生懸命やってるって」千「ニューアルバムもお互いが作った曲をピアノ弾き換えたりボーカル変えたりして歌ったりして。二人ともピアノ弾いて歌って作詞作曲して、その二人がくっついて一緒にやってるって、これ、どうなんですか?」
おの「非常に便利ですよ」
千「音、当たったりしないの?」
おの「同じピアノ二台置いて、さっきみたいに違う音を鳴らす…。一人は歌の伴奏の部分をやって、もう一人は違うことをやる…」
千「二枚目のアルバムの中で、例えばこじまさんがおのさんが作った曲を聴くとどうですか?」
こじま「二枚目にして思うことは、お互いでは個性がわからなかったんです。今まで自分たちでやってることやったから。でも人の聴いて、あ、これは彼女にしかできない世界やなってことは何となく最近わかってきましたね」
千「カラオケに入ってたら歌おうかなみたいな」
こじま「歌うでしょうね、多分」
おの「ほんとに二枚目のアルバムで気づいたこと、すごく多くて。相方が歌ってる歌を歌いたいと思うようになったんです」
千「それってすごいことですよね」
こじま「だから自分のアルバムなんですけど客観的に聴ける部分が多くて楽しいですよ」
『KING OF WINTER〜甘い罠〜』『あ〜よかった』--CM--
千「セカンドアルバムリリースされて、タイトルが『Spice』。これはお互いに影響与えつつスパイスになれればっていう意味?」
こじま「あ、なんかそれいいですね。あんまり考えず付けたんですけど(笑)」
千「(笑)そうじゃなかったの?そうなの?(笑)」
おの「いつもタイトル、最後になっちゃうんですよ。順番に並べて聴いてみたら結構音が遊んでたりとか」
千「ウクレレ弾いてへんかった?」
おの「弾いてたね(笑)。曲で遊んでたりして曲の個性が際だってて、いづみちゃんがスパイシーやなぁと一言言ったんです」
千「詞とか聴いてると、これほんとにあったことなんかなって。僕なんかもよく聞かれて、やめてくれよ、その質問て思うんですよ(笑)。もっと違う聞き方工夫せえとか思うねんけど(笑)。でも人の曲聴くと気になるんですよね。日記を覗き込んだようなね、すごくリアルですよ」
こじま「私たち二人とも曲を書くんで曲を見せ合いするときも『ははん、まきちゃん、最近そうなのね』ってわかってしまうんです」
おの「さっき大江さんもおっしゃったように日記を見てる感じ。ちょっと恥ずかしかったり(笑)」
最後のエンディング曲のタイトルは『時計』。
「『古時計』って案もちょこっと出てたんですけど、二人の歩調を考えてふたつの針をイメージして作りました」