Live Depot
 Every Thursday, PM8:00〜 from TOKYO FM HALL
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Vol.29 2001/10/18 ON AIR (guest:SING LIKE TALKING
「こんばんは、大江千里です。東京FMホール〜!うわぁ、嬉しいなぁ。今夜も東京FMホールは超満員です」
 (SING LIKE TALKING登場)
千「お一人ずつ、竹善さんから一言ずつください」
竹善「はい、ボーカルの竹善さんです」(「さん」づけに会場から笑い)
西村「西村です」
藤田「キーボードの藤田千章です」
千「非常にシンプルなご挨拶、ありがとうございます(笑)。今日の感じはどうですか」
竹善「いやぁ〜、この人数、ちょうど微妙な人数なんですよね、ライブやるのに」
千「超満員なんですけど、グァーッといる…」
竹善「一万人とかね、だと遠い感じがするんですが、微妙なんですけど少なくはないじゃないですか」
千「ライブハウスでっていうよりは多いですもんね」
竹善「そうなんですよね。あまり刺すように見ないでください、歌ってるとき(笑)」
千「今、全国キャンペーン中。アルバム『METABOLISM』が出たばかりで昨日は鹿児島にいらしたと」
竹善「その前、宮崎」
千「その前、思い出せます?」
竹善「福島、盛岡、仙台、札幌…」
千「そして今日どこにいるかわかります?」
竹善「今日はですね、え〜え〜、皇居のそば(笑)」
千「今日は三人のアコースティックセットということで、どんな感じになりそうでしょうか」
竹善「生放送なんで喋るとトーク中に番組終わっちゃうので(会場笑い)」
千「あ〜僕のところにも来てますね、『竹善さんに振るな』と(笑)」
竹善「そうです。今日は音楽だけです」
-CM-

(SING LIKE TALKINGライブ)

『Jack Lemmon』『魔力』
-CM-
千「セッションタイム!(ピアノ演奏の後に)僕もキーボードの前に座りました。向こう側から藤田さんがウォリッツァーというエレクトリックピアノ。これは非常にレアな楽器ですよね」
藤田「なかなか調整が大変な昔の楽器です(笑)」
千「自分のを移動させると勿体ないんで、借りてね」
藤田「その通りです(笑)。意外とせこかったりします」
千「そうなんですか?(笑)言わなきゃ良かった(笑)。そして竹善さんがボーカルです」
竹善「はいはい、よろしくお願いします。これは普通のマイクです」
千「そして西村さんがギターで。シンセギターで実はハーモニカの音を出す…」
西村「今日試しにやってみたら気持ちよくてね」
竹善「本番で試す男です(笑)」
千「試されましょう(笑)。そして大江千里がピアノとボーカル」
(セッション)
サム・クック『You Send Me』
 (♪Send Me〜の部分が♪せんり〜に聞こえたのは私だけ?^_^;)

千「この曲はSING LIKE TALKINGもステージでよくやられるんですか」
竹善「アコースティックバージョンの時はよくやりますね、最近」
千「ゆったりした、いいバイブレーションというかね」
竹善「僕らはサム・クックのバージョンよりは80年代のマンハッタンズがカバーしたときのやつが…。千章が六本木でブイブイいわせてた頃の…」
藤田「ばらすな、ばらすな」
千「(笑)ちょっとまた話が長くなりそうな…」
竹善「あ、よくわかりましたね、千里さん」
千「いや、短い時間の中で、何となくね」
竹善「僕も自分自身のウィルスにやられていくので」
千「4年4カ月ぶりの、あの〜一刀両断に切ってますけど(笑)、オリジナルアルバム、久しぶりですよね。何年やっててもアルバムが出たばっかりてのはいいですよね」
竹善「そうですね。出産前、後っていう感じでね。僕は知らないですけど(笑)」
千「産後の肥立ちはどうですか」
竹善「まぁ、順調じゃないですか。とりあえず五体満足で出てきたなってところで」
千「今日来てくれた人のアンケートにあるんですけど『今回のアルバムは前回と雰囲気がかなり違いますが、4年4か月の間に心境の変化がありましたか?』」
竹善「4年4か月の間に少しずつ変化して、まぁそれは今までの9枚と変わらないんですけど、4年分なので、4年前で止まっている方にはビックリすると思いますね」
千「藤田さんが後ろで喋りたそうな」
藤田「いやいや、そんなことないですよ。振られたときのためにこうやって構えてるだけで」
千「(笑)それは構えのポーズで。なるほど(笑)。藤田さんも西村さんも今回は3曲ずつ作曲されたり、竹善さんが作詞をやられたり。その変化っていうのはそれぞれソロ活動やったりとか、そういうのおっきいですか」
竹善「おっきいですね。ソロやって、より一層三人のやりたいものがどんどん離れていってる分、それをつないだところも今の音楽的な広さを出してる気がしますね」
千「それぞれソロで離れていったってところに一瞬ドキッとしましたけど、それをつないだものがSING LIKE TALKINGになるという…」
竹善「なるべく離れていけばいいなと思います。その間にできる三角の面がとっても広くなるんで最終的にボーダーレスな広い音楽性を持てばいいなと思いますね」
千「いい話ですね。よくバンドで解散とか音楽性の違いとかあるじゃないですか。でも音楽性がそれぞれ離れていけばいくほど、どっかで一緒にスタートしたものがSING LIKE TALKINGという形でまたひとつにまとまると」
竹善「そうですね」
千「西村さんはずっとチューニングをされてる模様なんですけど、何か一言」
西村「ホントにアルバムができましたって感じですね、おかげさんで」
千「眼鏡がウルトラマンのようなね。僕のほうからピアスが二つ見えるんですけど」
西村「すいません、ちょっと不良しちゃいました。親に怒られてま〜す。傷つけちゃいました、ゴメンナサイ」

千「もう一枚アンケート。『ステージに上がる前に必ずおまじないや験かつぎみたいなことはありますか?』藤田さん」
藤田「必ず僕は胸に手をやって」
千「心臓の上ですか?」
藤田「一応こんなことをしてステージに上がります」
千「自分の鼓動を聞いて」
藤田「あがり症なもんですから落ちつける意味で。おまじないじゃないですけど癖です」
千「竹善さんは?」
竹善「僕はなんにもないです」
千「あがるってこと竹善さん、ないんですか」
竹善「あがってるんですけど何をしてもダメなんで。ステージ上がる直前までジタバタジタバタしてますね」
千「上がってしまえばガラッと変わっちゃう?」
竹善「みんなの目線の中に入っちゃうと頭真っ白で終わるまでバーッとって感じですね」
千「意外ですね。マービン・ゲイがホントにあがり症でステージの袖までマネージャーが押していってボン!っと後ろか突くらしいですね。それまでは僕出れない、僕出れないBYマービン・ゲイで、でた途端にWhat's going on、どないやねん、みたいな」
竹善「そんな感じですよ、僕も」
千「あ、そうですか?自分をいいように言ってますよね(笑)。西村さん、どうですか?」
西村「ちょっと不謹慎なんですけど、缶ビール一本飲むんです、必ず」
千「今日も?」
西村「今日も飲んですますね。缶ビールぐらいで酔っ払わないですよ。気持ちをリラックスさせる作用がなきにしもあらずって感じなんですよね」
竹善「前、三本ぐらい飲んでリラックスし過ぎちゃって大変なときあったんですよ」
千「そういうとき、どういうふうになるんですか」
西村「まったりしすぎてダラダラ…。いいじゃん、もうって感じになっちゃうんです(笑)」

(SING LIKE TALKINGライブ)
『幻月〜A Tragediam』『Spirit Of Love』『La La La』
--CM--
千「いかがでしたか、今夜は」
竹善「今度ツアー始まるんですけど、それの予備戦になった気がして」
千「予備戦?(笑)手拍子とかライブを彷彿させる…」
竹善「4年振りのツアーですし、キレまくるんで、みなさんもキレに来て下さい」
千「この4年4か月、こだわってますけど(笑)、久々のツアー。どんな感じになりますか」
竹善「新しくなった自分たちと今までと変わらない自分たち、過去と今、未来、全部見つめながら安心してビックリするようなライブにしたいと思ってます」
千「千葉の方から『今回のツアーはロックの色が強くなりそうですね。盛り上がってきたら竹善さんは上半身脱いじゃったりしますか?力道山にならないことを祈ってます』」
竹善「おい!…おい!って千里さんにつっこんでしまいました(笑)」
千「僕を触媒のように返しておきます、おい!って。元柔道部としては?」
竹善「僕脱いだらすごいんでやめときますよ。ダイブとかしちゃおうかな。でもサーッとよけられて地べたに落ちたら悲惨ですからね」
千「フェスティバルホールとかNHKホールでダイブしても遠くの方でわかんないですからね。貴重品探してんのかな、ぐらいにしか見えなかったりしてね(笑)。10枚目のアルバム『METABOLISM』、これは変化って意味ですか?」
竹善「新陳代謝とか、変貌とか、変態とか」
千「変態?」
竹善「さなぎから蝶への」
千「その変態ですか」
竹善「やばい変態の意味もちょっと入ってると思います」
千「来月、11月7日にアナログ盤が出ますよね」
竹善「これ、二枚組のアナログ盤でして、厚みも一番いいやつにプレスできて音もいいですし、全部に番号入ってます。完全予約制ですので、もしよかったら是非聞いてください。プラス『ROUND ABOUT』っていう前のバラード集の中の未発表カバー曲も入ってるんで」
千「プロモトーク100点!(笑)」
最後のエンディング曲のタイトルは『BEAT LIKE SINGING』