「こんばんは!大江千里です!FM東京ホールにみなさん、ようこそ〜!そして、ラジオをお聴きのみなさん、こんばんは、大江千里です。今週は月曜日が休みだったんで、もしかしたら今日ぐらいにちょっと息切れ気味?そんな感じでいらっしゃるかもしれませんが」-CM-
(the indigo登場)
千「こんばんは〜、はじめまして。三人で登場したんですけど、お一方が向こうに行かれましたけど(笑)。まずラジオをお聴きのみなさんにそれぞれの担当楽器と自己紹介をお願いします」
田岡「indigoのボーカルやってる田岡美樹です。よろしくお願いしま〜す」
市川「ギターの市川裕一です。こんばんは〜」
高木「はい、ベースの高木です。今日は普段着で…」
千「市川さんとボーカルの田岡さんがちょっとテロッとしたよそ行きふうのね、シャツなんですけど。よそ行きふうっていうのもどうなんでしょうか?(笑)。ベースの高木さんだけがリハと同じ格好」
高木「予算がここでなくなっちゃったの」
千「(笑)。笑うとこですよ、ここ、みなさん。お願いしますよ(笑)。さて、2002年、スタートはいい感じで切れましたでしょうか」
田岡「はい、おみくじは大吉で。今年はいいことあるといいなぁと思ってます」
千「それを信じて強気でいくしかないですね。男性陣はレコーディングだったと」
市川「レコーディング三昧で。正月返上でやっております」
千「去年からず〜っとレコーディングなさってて、実は今日、ニューアルバムのリリース日なんです」
田岡「そうです。(会場の拍手に)ありがとうございます」
千「『Poetic Beaty』。意味深な」
田岡「詩的な美しさっていうタイトルなんですけど」
千「今日はその中から歌って下さるわけですよね。indigoはFM東京ホールにも縁があるというふうに小耳にはさみましたが」
田岡「デビューして初めてのワンマンライブをここでやらさせていただきました」
千「あ〜そうですか。じゃ、ここに来ると」
田岡「ピュアな気持ちを思い出します」
高木「(笑)。あの頃は若かったんだよね」
千「あの頃ってつい最近じゃないですか」
田岡「つい最近なんです。一年ちょっと前なんですけど(笑)」
千「じゃ今日のライブの意気込みを。それではベースの高木さんに」
高木「僕ですか?スゴイっすね」
千「衣装費が足りなかったという」
高木「いや〜もうね、何とか細々と年も越せまして、このままダラダラともう一年…」
田岡「意気込みだよ」
高木「今日の意気込み?ま、恥をかかない程度に頑張って」
千「いやまあ(笑)。今日も最高の一時間にしましょう」
田岡「すいません(笑)。MCがかみ合わないんです」
高木「生放送、僕、苦手なんですよ」
千「生に限ったことか(笑)?いやいや」
高木「あ、巻きが出ましたからどうぞ(笑)」
(the indigoライブ)
『TAKE A WAY』『きれいな時間』-CM-
千「セッションタ〜イム!(千里さんのピアノ演奏)今日はみなさんが知っている曲ですよね。これは田岡さんが選んでくださったという」(セッション)
田岡「私が勝手に選ばさせていただきました(笑)」
千「その心は?」
田岡「この曲歌ってるといつも夢の中にいけちゃうんですよ」
千「言っちゃいましたね(笑)、タイトル」
田岡「ゴメンナサイ(笑)」
千「アッと驚かそうねって言ってたんだけどね(笑)」
田岡「いや、みんな、まだわかってないです」
千「わかってない。『あの日に帰りたい』かもしれないしね」
井上陽水『夢の中へ』(the indigoライブ)千「いかがでしたか?」
田岡「すっごい気持ちよかったです」
千「何か熱くなってしまいましたが。シングル『BLUE』でデビューされて一年半ですか」
田岡「そうですね。あっというまでしたね」
千「最近、三人のやり取りみたいなのは変化ありましたか?ほら、お互いに音楽的な注文とか」
市川「僕が中心になってやってたんです、初めは」
千「自宅にスタジオを持ってるとか」
市川「自宅で籠もりっきりでやったんですけど、今回のアルバムは高木くんもサウンドプロデューサーになったりとか、今、カバーアルバムを作ってんですけど、アレンジもやったりとかして、そろそろポジションを広げ始めてる感じ」
千「ミキシングもやられるし。じゃ普段は曲を書くときっていうのは市川さんのスタジオにみんな寄って」
市川「個々に呼びつけまして」
田岡「定員二名までなんですよ」
市川「そんなに広くないんですよ」
田岡「だから私と高木さんは会わないね」
高木「入れ替え性で時間差でやってますんで。昨日も行こうと思ったんですよ、ギター取りに。そしたら家の前で水道工事始まっちゃって、こりゃギター取れないなって」
千「高木さんも話にかんでくるんだけど」
高木「後ろ向きなね、話が」
千「(笑)。場所を変えましょうか。田岡さんは実はタワーレコードでCDのバイヤーをやられてたんですね」
田岡「まさか自分がCDデビューするとは思ってなかったです」
千「詞とかずっと書きためて?」
田岡「そうですね。その頃からメンバーと知り合って」
市川「だってレコード屋で自分のデビューアルバム、自分で注文して」
田岡「あ、『BLUE』、自分で受注しました、返品不可って」
千「返品不可(笑)。いいね。その受注がタワーレコード最後の仕事とか?」
田岡「そうですね」
千「(笑)。マジで?いいですね。お店も場所取っちゃってね」
高木「仕入れすぎで問題なっちゃったみたいで」
田岡「(笑)。それ、私が買い取りました」
千「実は肩肘つきながら話をしている衣装代がなかった高木さん」
高木「だって俺の前でテーブルがないんだもん(笑)。これはインターネットで見ないとね」
千「高木さんはずっとマイクあるんですけど歌ってらっしゃらない?」
高木「あれは飾りなんですよ」
千「突然に高木さんのMCが始まるとかそういうわけじゃなくて?」
高木「今日は生放送ですから言葉は厳選して」
千「もう今日、これね、高木さんと話してて7回ぐらい聞いてますからね。言葉は絶対に厳選しないとって廊下で会うたび(笑)」
高木「僕が生放送出るとディレクターの方、移動なっちゃうんで」
田岡「危険、危険」
千「何を言いたかったというと、音楽大学で歌をやられてたっていう」
高木「いや、裏口の方ですから」
千「(笑)。私にどうまとめろと?三人が音楽というところで集まって共通項みたいなのってどういうところなんでしょう?」
市川「特に考えないとこですね。あまりビジョンとか堅く考えないというか。ただやっぱり、今やってる音楽は普遍的なやつなんで、常に手を抜かないいいものをっていうのをやってますね」
千「『RECORDS』っていうアルバムの中に70年代のマイク・マクドナルドが入ってた頃のドゥービーのエッセンスの曲とかありますよね」
市川「あの頃ポップだったんだけど質も良かったし。80年代になって、ま、いろいろあって大変なっちゃいますけど、音楽は」
千「すいません、80年代で(笑)」
市川「(笑)。いや、進化の過程で大事だったと思うんですけど」
千「(笑)。すいません。進化の過程で」
市川「(笑)。いやいや、いいっすね。いい感じでしたね、あの頃は。僕も12、3歳の頃とか」
千「じゃリアルタイムで聴いてた曲なんですね。で、また田岡さんの声が月並みですけど何というか、声のカプセルの中に自分が聴いてて入っちゃうような感じなんですよね」
田岡「ありがとうございます。プチ癒し系ですからね」
千「メガじゃないんですね」
田岡「メガ癒し系じゃないんです(笑)」
高木「癒したかと思ったら騙されたような感じです」
田岡「何ですか?それ(笑)」
千「(笑)。高木さんはおいといてですね。これをどうまとめろと?(笑)」
『BEAUTY』『MELODY』『BLUE』--CM--
千「いかがでした?」
田岡「初ワンマンのときとか思い出しちゃって泣いちゃいそうでした。あと、大江千里さんと歌えて幸せでした」
千「ありがとうございます。さっき袖で言ってたんですけど、さっき声がカプセルみたいだって言ってたじゃないですか。昔ハンマープライスっていう番組あったけど、100万出して僕だけのために子守唄を枕元で歌ってほしいとか、オヤジな会話をしてました(笑)」
田岡「あ、歌います、歌います(笑)」
千「自分で言っといて焦ってますけど(笑)。さて、今日ニューアルバムが出ました〜。これはジャケットにも出てますけどカフェから聞こえてきそうなみたいな。そういう感じもあって盛りだくさんな5曲なんですよね」
市川「そうですね。カバーもやってるんですよ、バート・バカラックの。高木くん得意のインストも入ってたり、セルフカバーも入ってて盛りだくさんでどうしていいもんやら」
千「もうすぐカバーのアルバムっていうのも出るんですよね」
田岡「今そのレコーディングで多分ほとんど洋楽になると思うんですけど、寝ても覚めても英語で、助けて〜ってもうアルファベットが攻めてくるんです」
高木「関西弁で歌いなよ」
千「え、田岡さんって関西ですか?」
田岡「いや、広島です(笑)。じゃけんです(笑)」
千「(笑)。そうなんですか。高木さんのマイクを切っといてください(笑)。わからないようにオフにしといてください。今年のプランというか年頭に目標とかありますか」
田岡「今年は三枚目のアルバムを年内に出したいと思ってます、ね!」
市川「うん…え?」
千「男性陣のその突き放した(笑)」
田岡「そんなぁ〜(笑)。一人で作るよ」
市川「カバーがいいクッションになると思うんで違う味も出るんじゃないかと」
千「オリジナルがどんな感じになるか楽しみですね。プライベートで何か予定していることはありますか、それぞれ」
田岡「私、今髪の毛伸ばしてるんですけど、頑張って今年はビューティーになりたいです。すみません(笑)、ダメですか?」
市川「結婚するとか夢のある話はないの?」
田岡「あ、そうそう。リーダー、去年ご結婚されたんで妻帯者になられたんで」
高木「それは墓場だよ」
田岡「何それ〜?(笑)」
最後のエンディング曲のタイトルは『今も心に』
「この曲は二つのテーマがあって。僕はindigoを聴いてて自分がリアルタイムで聴いてた70年代後半ぐらいの音楽を背景に感じてしまうという。何か自分が懐かしいなと思うときってどういうときだろうって思うと現在とかこれからのことを考えているときに意外にそういうふうに思うなっていう気持ちと、あともうひとつは今日は1月17日、7年前に阪神大震災があった日ですけど、これからのために忘れちゃいけないことってあるなと今日改めて思ったので、それを曲の中に込めてみました」