「こんばんは!みなさん、ようこそ。大江千里です。4回目なんですけど今週いちばん拍手が多いです(笑)」(SAKURA登場)
(先週と比べると随分落ち着いた声で4回目にしていちばんラジオ的なテンション?)
「今日限りのライブパフォーマンスをたっぷりとお送りします。もうひとつ、僕とゲストが毎週必ずセッションやってるんですけど普段聴くことのないような一期一会の取り合わせで今夜もお送りしますので、お楽しみに!」
千「目元がね…」-CM-
SAKURA「目元が緑な感じで…」
千「本番直前にお会いしたときと。本番になると目の色もそうですけど随分感じが変わりますね」
SAKURA「そうですね。カラーコンタクトで」
千「関西なんですよね。どちらの…?神戸の方でしたっけ?」
SAKURA「神戸と大阪両方です。千里さんも西宮に暮らしてたんですよね」
千「はい、僕も神戸と大阪両方なんですけど。西宮あたり」
SAKURA「さっきハンバーグステーキがおいしいよねって話で盛り上がってたんです」
千「西宮北口の。東京のリスナーの人、全然わかんない話かも(笑)」
(SAKURAライブ)
『love psychic』『愛する人よ』の2曲(フューチャープロスペクト)
-CM-
(キーボードの前に座っているのかCM明けは今週も千里さんの演奏から)(セッション)
SAKURA「今歌っていいのかと…(笑)」
千「歌ってくださいよ(笑)。今日は4回目にして随分まったりしたええ感じなんですけど。改めて紹介しましょう、今夜のゲストはSAKURAさんです!」
SAKURA「よろしくお願いします」
千「(キーボードを弾いて)セッションタイム!」
SAKURA「ありがとうございます!(笑)」
千「このライブデポのために一緒に用意したのは…名曲ですよね」
SAKURA「名曲です。ていうか、みんな忘れてるかもしれないんですけど。結構前の曲じゃないですか。みんな、いい曲やってわかってるんですけど、どっちかというと他の曲の方が目立ってて。私の父親がこの曲好きで」
千「え…そう?(微妙に言葉に詰まり)今、僕ぐらいかなと思わず言いそうになって飲み込んでしまいましたけど(笑)」
サザンの『栞のテーマ』を千里さんのキーボードのみのアコースティックな雰囲気でデュエット。(SAKURAライブ)SAKURA「楽しい〜!」
千「この距離で、今1メートルぐらいのとこで歌ったけど、いいね〜、近いとね」
SAKURA「これぐらいの距離感てなんかいいですよね」
千「リハーサルの時に4回ぐらいやったのかな?少し向こうのセンターぐらいにいはって、だんだん近くになって」
SAKURA「なんか変やもん(笑)、ここに…距離感が」
千「じゃ、こちらに。僕の横にいらして下さい。日本語の曲のセッションて初めて?」
SAKURA「結構初めてに近いかも知れないですね。80年代の名曲がいいんじゃないかっていうのでスタッフ一同お酒も入ってて、千里さんと何やったらいいかな?一回も逢ったことないしどんなんかな?て言ってたら、ま、あたりまえなやつはいかんほうがいいよねって(笑)。日本語で名曲探そうってことで『赤いスイートピー』とか『セカンドラブ』とかアイドルのとか、どんどん選んでいったらみんな『栞』が好きだって」
千「『栞のテーマ』をこんなに何回も練習したん初めてで。サビがこんな…なんていうか、ちょっと引いてるじゃないですか。すごいヒットした曲なのに、ちょっと引いた感じがええなぁと思って」
SAKURA「すごいジワジワ来ますよね。好きな女の子をこそっと見てる男の子っていうか。すごい思いやりがいっぱいある…。メロディ的にグーッと行かないところとか、詞と曲の雰囲気が押さえた愛っていうか、『見守るよー』みたいな。そういう感じがすごい出てて好きなんですよね」
千「桑田さんの詞って今おっしゃったけど男の子がちょっと覗いてるみたいな、ね。さっきも話に出たけどSAKURAさんは関西で阪神間にずっと長いこといはったらしいですね」
SAKURA「大阪と千里さんと近かった西宮と神戸の六甲に」
千「震災があったじゃないですか。それまでも神戸で歌ってはったと思うんですけど、ああいうのを目の当たりに経験されて『よし!形に残すぞ!』ていう感じがあったんですか?」
SAKURA「そうですね。私はどっちかというとデビューしたりレコード作るっていう欲求が逆にすごく大きな力だけに怖かった(笑)。自分で好きなメンバー集めて自分のオリジナルを歌ってというのがピュアな形だと思ってたんですけど、どうしても震災が来たときに歌う場所が全部なくなっちゃって」
千「ライブハウス、壊れましたもんね」
SAKURA「水どうしようとか御飯どうしようとかサバイバルなことの方が大事になってきて。だから1年ぐらい過ぎた頃から自分の部屋建て直してデモテープ作って、ちょっと形に、生きてた証って大袈裟ですけど、そういうことかな、形にしていきたいとか思うようになったんです」
千「神戸で思い入れ深い会館行ったんですよ、震災の後にね。壊されて形はなくなるわけじゃないですか。でもそこでライブやったことって思い返せるじゃないですか、人間て。だからレコードとかもそうですよね、心の中に…」
SAKURA「ライブって一瞬一瞬じゃないですか。でもその一瞬一瞬てなくなっていく一瞬やって私は感じててレコード作りたくなって東京出てきたんですね。でも今その千里さんの話を聞くと一瞬一瞬でもその人の中で、そこに行った人たちの心の中に焼き付いてると、それってなくなっちゃうわけじゃないねんなって。生き続けることが出来る、その人の中で…」
千「そう思う、僕も。お話もいろいろもっと聞きたいんですけど時間なんで演奏を」
『はじまり』『コエヲキカセテ』の2曲--CM--
千「SAKURAさんがステージを終えて僕の隣に来てくれました。お疲れさまでした!SAKURAさんの歌を聴いてるとゆりかごにゆられてるような気持ちになりますね」
SAKURA「ホントに?嬉しい」
千「ニューアルバムが出て。タイトルは『シシラ』。これってどういう意味なんですか?」
SAKURA「インドのヒンドゥー語なんですけど、季節の名前なんですよ。インドには6種類の季節があるらしくて」
千「春、夏、秋、冬以外に?」
SAKURA「シシラっていうのが3月、4月の季節なんですけど。灼熱じゃないですか、インドって。シシラの季節になると空気が動くというか風が吹いたりして1年間の中で過ごしやすいんですって」
千「へぇ〜。聞いててなんとなく、シシラ、心がリラックスするような。そういう意味合いも?」
SAKURA「それも多いです」
千「全国ツアーやりはるんですね。東京は6月の15日に赤坂BLITZ。いいとこですよね、あそこ」
SAKURA「結構好きです」
千「アクトシアターがあってBLITZがあって。両方のお客さんが重なる瞬間、僕すごいワクワクするんですよ」
SAKURA「ああ。あと、コント練習してる芸人さんの卵みたいなとかね」
千「道端で?」
SAKURA「アクトシアターの前で。早めにリハーサルに入るじゃないですか、いつも。そこで俳優さんがおっきめの声出して練習してたりするんですよ。そういうの見てると『あーええなぁ』って(笑)」
千「(笑)アクトの方に飛び入りせんように気をつけてください。15日は風邪ぶり返さないように」
(今週は『ゆりかご』というタイトルをつけた曲を演奏)
「SAKURAさんのライブを見たり音楽を聴いてると、かごで揺られてるように気分が良くなってしまいます。すごい強さを感じるんです。年下で女性なんだけど、性別も年齢もなくなっちゃうようなええ感じで話ができたと思います」
(SAKURAさんと話が長くなったわりには最後は時間的な余裕があるような終わり方だったのが意外)