「こんばんは!大江千里です。ウワァ〜、嬉しいな、このすごい拍手。Yeah〜!ジャニーズの応援歌と思うような。いろんな年齢層の方が入り混じってミックスされて。Yeah〜!うっわ、うるせぇっちゅうの(笑)。いや、いい感じですね。昨日友達が引っ越すって電話で話してて、3月1日に引っ越すって、あぁ、じゃその頃になったら電話するよって今日じゃねえかよって(笑)。いきなり3月が来ちゃうわけですよね。卒業、引っ越し、人事異動、春がちょっとずつ近づいてるなって感じですけど、Live Depot、今日も春めいていきたいと思います」-CM-
(Something Else登場)
千「ラジオの前のみなさんにお一人ずつ自己紹介をお願いします」
大久保「Somethingu Elseのボーカル、ギターの大久保伸隆です。よろしくお願いします」
伊藤「いつも向かって右にいますギターの伊藤大介です」
今井「ベースの今井千尋で〜す」
千「昨日ニューアルバムが出たばかりですね。おめでとうございます。全国をキャンペーン中と聞きました。大体終わったんですか」
大久保「大分終わって、あとは3月の頭に九州の方へ行かさせていただきます」
千「(客席の歓声に)あ、九州なんですか?違うようですね(笑)」
大久保「キャーッて言ったからね(笑)」
千「お店とかだったら、たくさん人が集まってやるんですよね。どうですか?そういうひとけを感じて、アルバムが外に出て、人と触れあうことが増えて」
大久保「そうですね。いろんな方に今回のアルバム、いいねっていう、例えばメールとか声とか、いろいろ聞くんで、全国各地行ったところで。なんかすごく嬉しいですよね」
千「大久保さんはすごくピュアな目をなさってますよね」
大久保「(笑)。そうですか?なんでですか?突然なんか恥ずかしいじゃないですか(笑)」
千「赤くなってますもんね(笑)。今日は3人原点に戻ったようなライブを聴かせてくれるということなんですけど、リスナーのみなさんに一言今日の意気込みを聞きましょうか」
大久保「今日会場に来てくださってるみなさんも、これを聴いてるリスナーのみなさんも楽しめるように、そして盛り上がるように、僕ら一生懸命に楽しく歌いたいと思います」
千「そのピュアな目で言われると(笑)。ラジオの前にもそれが伝わっていると思いますが」
(Something Elseライブ)
『自転車ラプソディ#1』『ウソツキ』-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)いつもよりたくさん、ブロードバンドで見てる方はお気づきだと思うんですけど、スモークが出てまして、照明用に。もう、ものすごい状態で。たき火でもしたの?水蒸気とすごい状態ですよね。今、みなさん、比較的落ちついた表情で座られてるんですけど、あの前列の方も1曲目のときは、もうね(笑)。あっら〜久しぶりに見たぞって、もう我を忘れるって…。音楽っていいですよね、ぶっとぶもんね、いろんなことが」(セッション)
ウエストコースト&オリンズ『Dance With Me』(Something Elseライブ)千「こういうカバーは普段のライブでも?」
伊藤「ええ。これが出会いのきっかけだったんですね、僕ら」
大久保「僕大久保とギターの伊藤が高校の同級生なんですけど、最初は高校卒業してから二人で活動してたんですよ。で」
千「(笑)。あの、今井くん。眼鏡と目の間をおしぼりを広げずに丸めたまま拭かないように(笑)」
今井「あ〜、言わなきゃわかんないと思ったのにな(笑)」
千「注意」
大久保「そう、それで地元の千葉でストリートライブやってたんですよ。その当時から二人で『Dance With Me』カバーしてて。たまたまストリートライブでそれをやっていたら今井くんが通行人として通りかかったんです」
千「通行人だったんですか」
今井「通行人Aでした」
千「そのとき、どう思ったんですか」
今井「最初はCDか何かをかけてんのかなと思ったんですよ。お店でも開いてんのかなって。駅の中ですし」
千「ということはコンと抜けてきてた?」
今井「抜けてきましたね。声とギターがガンきてまして。で、近づいていくと、なんと生演奏やってたんですよ。そこでビックリして。どんどん近づいて行けば行くほど顔とか鮮明になってくるじゃないですか。そんとき、伊藤くんの笑顔が素晴らしかったんですね」
伊藤「ムカつく。嘘くそいな、それ(笑)」
千「あ、でも、今日オープニングでまずフロントに前面に出たのはこの白いウェアの伊藤くんでしたよね。ど〜んと出ましたもんね、笑顔満面で」
今井「俺がっていう感じで」
千「俺が、っていうか、みんな〜っ!って感じで」
今井「お客さんに吸いこまれるんですよ、僕。いっつも」
千「出ました、伊藤節」
伊藤「ホントに、ホントに」
千「なんか寄席みたいですよね、今日(笑)。で、出会って新しいアルバムが出て。昨日ですよね〜。何か録音がナッシュビルでミックスをやったってことなんですけど、これはなぜ?」
大久保「これは『Y』っていうタイトルが元々分岐点ていう意味なんですね。一本道から二手に分かれていく、分岐点とか転機とか、そういう意味で僕ら使っているんですけど。実は去年の10月23日でSomething Elseはデビュー5周年を迎えさせていただきました。で、デビューして5年経って、もう一度3人の音楽性をひとつにまとめようって作業だったり、これから10年後のSomething Elseってものをお互いいろんなふうに想像して、そこに近づけていくにはどうすればいいのかって考え抜いたんですね、去年」
千「結構悩みの一年だった?」
大久保「そうですね、どっちかっていうと。でもそのおかげあって3人で、も一回新たな夢もできたし、突き進むべき音楽性もピシッと定まったのが去年の収穫ですね」
伊藤「去年はたくさん音楽的なこと話したんですけど、何か原点に返りつつあるんですよね」
今井「去年はツアーもやらさせていただいたんですけど、バンドでやったりしてたんですよ。でもどんどん3人でやっていく形が増えてきて、多分何となく、この形がしっくりくるんでしょうね」
千「今回のアルバム聴いているとギターのフレーズとか、指紋の表情までポンと耳を突く感じありますよね。そういう意味でアメリカのナッシュビルって、アコギのサウンド結構多いじゃないですか。そういうのあったんですか」
伊藤「まさにその通り。前から行きたかったんですけど、今回はより本物感というかクオリティの高いもの作りたくて、最初から行くことを頭の中に入れて作ってましたね」
千「仕上がりは本人としてはどうですか」
大久保「大満足だし、新たな出会いがね。そこでエンジニアとか向こうの人たちと新たな出会いがあったってのが一番の収穫だと思いますね」
千「言葉を超えた部分てありますよね。出来上がった瞬間とかね。同じ出前をつまんで、あっ!できた!っていうと、みんなで一緒に途中で置いたままスタジオに入っていく瞬間とかね」
伊藤「最終日に泣きましたもんね、帰るとき」
千「いや、なかなかいいっすね。泣かないよ、普通(笑)。今日来てるみなさんの中から質問を紹介します。『最近プライベートで3人で食事に行ったり遊びに行ったりすることありますか?』仲良さそうじゃないですか」
大久保「でもね、やっぱり仕事で親よりもたくさん一緒にいるんで、さすがにプライベートはね。それぞれの親友とかいるじゃないですか?そういう人たちとゆっくり過ごしてるんですけどね」
千「う〜ん、そつなくまとまったところで(笑)」
今井「今ね、客席で『親友?』って言ってたよね」
千「ねぇ。彼女、じゃないんですか」
大久保「はい?」
千「それは共撃沈てのがあるんでやめときましょう(笑)。『今、卒業シーズン。この間3年生を送る会をやりました。みなさんの予餞会とか卒業式にまつわる思い出ありますか』」
大久保「また、僕大久保と伊藤の話になりますけど、3年生を送る会のときに有志として初ステージ、全校生徒の前で歌ったんですよね。H2Oの『想い出がいっぱい』を。あとはそれぞれソロでも歌ったんですけど、伊藤くんは愛する人のために」
伊藤「そうそう」
千「ホント?」
伊藤「すごい振られちゃって、ずっと根に持ってたんですけど」
千「その彼女がいるわけですよね」
伊藤「いる前でやってやりました」
大久保「でも感動してたんだよね」
伊藤「感動してても何もなかったです。そんなものです」
『夏のラジオ』『夕立』--CM--
千「ライブ、最高でしたね」
大久保「歌ってて気持ち良かったですね」
今井「このホール、気持ちいいっすね、抜けてく感じ」
千「話を聞いてるときは穏やかな表情のお客さんなんですけど、曲が始まるといきなりドカーンときますね。この一体感というのがサムエルのライブの楽しいとこですね。僕も客席で聴かせてもらったんですけど」
大久保「嬉しかったですよ、パッと客席を見たら(笑)」
千「立て〜っ!とか言ってた、俺(笑)」
大久保「大江さんが一緒にノってくださったんで、すごく嬉しかったです」
大江「ノってくださったなんて(笑)。でもね、演奏してる本人がすごく楽しそうな表情してるっていうのが、いい感じですよね。いろいろ考えたところもありつつ3人でまた原点に戻って、そして10年先を見て走っていきたいみたいな話が出てましたけど、そんなこともありつつ、ツアーを始めたんですか」
大久保「3月23日から始まります」
伊藤「今回は3人だけしかやらないつもりなんですね。も一回スリーピースを磨いて、みんなにダイレクトに届けたいなと思って」
千「そうですよね。世の中で起こってることも含めて演奏する側も聴く側もみんなどっかにそういうピース?シンプルなものに、気持ちのこもったものに触れたいって思ってますけどね。10年先を目指していくっていう意味で夢みたいなことでてましたけど、言葉に今できるものってありますか」
今井「そうですね。結局僕らの場合は歌とギターとベースを伝えるってことが3人でやってる意味だと思ってるんで、ずっと3人でやっていくってことを、人生としてバンドを背負うってことはどんなに夢があることかなって最近思ってるんですよ。だから3人で命を懸けて何かができるのかなっていうのを、このSomething Elseで何か表現できたらいいなと思ってます」
大久保「ホントに去年話してて、3人だけでやるっていうことが一番僕らの魅力っていうか、良さが出せるんじゃないかと思ってるんで」
千「シンプルに、原点に戻るときって、やっぱり怖いなぁって気持ちもあったんですか」
大久保「ありましたね、いろいろと。でも今はそういう気持ちがなくて、すごく前向きな気持ちでいるんで、3人だけで自分たちの音楽を伝えたいって気持ちでいっぱいなんで、そういう気持ちで今度のツアーに望みたいと思います」
伊藤「当たり前のことだけど、ずっと続けていくことが一番大事かなと」
千「この『Y』になってて、ひとつの道を選んでいって、それがずっと続くわけですもんね」
伊藤「その続く道を歩み続けるというか、止まらずにいきたいなと思います」
最後のエンディング曲のタイトルは『on the road』
「Yの続き、まっすぐ膨大な向こう側の景色を見るんだけど、やっぱ足元を見てるっていうのはいいなと思いました。そういう気持ちで作って聴いていただきました。(来週以降の予定を説明したあとに)ニューヨークは曲を書きに行くというドキュメントだったんですけど、グランドゼロにも行ってきました。いろんな人に会って、いろんな話を聞いてきました。何かすごく街が静けさを取り戻したかのようで、まだまだ人の気持ちってなかなか回復するもんじゃないんだなって思いながらも、すごく前に向かっている力みたいなのを感じて、いっぱいホテルの部屋で曲を書いてきましたんで、僕もちょっとこれからまた曲書き、頑張ろうかなと思ってます」