ポカリスエットLive Depot
 Every Thursday, PM8:00〜 from TOKYO FM HALL
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Vol.51 2002/04/25 ON AIR (guest:小谷美紗子
「こんばんは、大江千里です。会場のみなさん、ようこそおいでくださいました!ラジオの前のみなさんも一週間のご無沙汰です。今週末からGWですね。ラジオをつけてても、いろんなとこでGWの予定とかやってんですけど、僕は相変わらず新曲のレコーディングをスタジオの中でやっております」
(小谷美紗子登場)
千「こんばんは!はじめまして。小谷さんはついさっきまで、この周りが冷えてるってこともあるんですけど、ジャージじゃない、あれは何ですか?」
小谷「(笑)。パーカー」
千「パーカーを羽織ってらして、リハの時と同じ格好なんで、あ〜こういうナチュラルな、このままでいかれるかなと思ってたら本番直前にガン!と脱がれて、今は鮮やかな赤い花の…タンクトップじゃなくて、僕こういうのわかんないんですけど(笑)」
小谷「はい(笑)」
千「はじめまして」
小谷「はじめまして(笑)」
千「いや〜可愛い(笑)。すごく目が印象的な小谷さんですけど、最近は曲書き期間に入ってるという話を聞いたんですけど」
小谷「はい、書いてます」
千「ずっと昼夜、逆で?」
小谷「はい、夜中から」
千「ピアノ弾きながら?」
小谷「そうですね」
千「今日のステージもピアノと二人きりで。よろしくお願いします。ラジオをお聴きのみなさんに一言今日の抱負、意気込みを聞かせてください」
小谷「生なので、すごく意気込みも強いし、ミスタッチも生な感じであるかもしれないぞ、と」
千「もうミスタッチ宣告(笑)?始まる前に?まぁ、そんなふうな気持ちで時間の流れを共にしたいですよね」
-CM-

(小谷美紗子ライブ)

『嘆きの雪』『街灯の下で』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)小谷さんのピアノに僕が今座って、小谷さんは中央で、スタンドで」
小谷「ちなみにその椅子も私の私物なんですよ」
千「あ〜すいません!かたじけない」
小谷「あ、いやいや。友達に自慢します」
千「じゃ、僕の匂い、いっぱいすりつけておきます、演奏中に(笑)」
(セッション)
NOKKO『人魚』(千里さんのピアノ伴奏に小谷さんのボーカル)

千「お送りしたのはNOKKOちゃんの『人魚』でした。筒美京平さんの作品で。これはどうして選曲されたんですか」
小谷「17歳の時にオーストラリアに留学してて、姉がいるんですけど、姉が今日本ではこんな曲が流行ってるよということで、桑田佳佑さんの曲とかNOKKOさんの『人魚』が入ってて。で、その時に何と素晴らしいメロディだろうと思って。日本に帰ってきてから、そのメロディを作った作曲家を調べたら筒美京平って名前があって。今回、その尊敬していた京平先生に曲を1曲書いていただいたので」
千「実際にお会いしてどうでした?自分が描いていたメロディの主ですけど」
小谷「すごくジェントルマンというか、ダンディな感じだけど、おっとりしていて。で、レコーディングの時もずっとボーカル録りの時についてくれていて、『いいよ〜、いいよ〜』って言ってくれてました」
千「普段自分で弾き語りをやってらっしゃるじゃないですか。人のピアノで唄ったりするっていかがでした?」
小谷「やっぱり楽しいんですよ、立って唄うのって」
千「普段ピアノと一緒になってるから、そのぶん解き放たれたような感じですか」
小谷「はい、すごく好きです」
千「今日の会場のムードはどうですか」
小谷「基本的にライブってすごい好きなんですよ。みんなの考えてることとか、多分この空気の中にたくさん漏れていて、それが私のほうにも伝わっているだろうし、私から出ている気とか、そういうのも多分お客さんに伝わっているんじゃないかと思います」
千「何かヒタヒタヒタって音が聞こえますよね。アンケートを何枚か紹介したいと思います。『曲を作るときに必ずこれをするという決め事みたいなことはありますか』」
小谷「曲を書くところは誰にも絶対見られたくないので。例えば急に曲書きたくなったって言って」
千「急に人混みとか(笑)?」
小谷「今しか絶対この曲は完成されないっていうときはみんなに出てってもらいますね」
千「あ、今すごい優しい語り口調で、手で追い払う仕草で(笑)。渋谷の交差点で突然降りてきた!全員イレースってことですよね、DELETEキーで。必ず必要なものってありますか。普段はアコースティックピアノで作曲されてんですよね」
小谷「基本的にピアノが必要なんですけど、ないときは書きますね。五線譜もないときは自分で曲がりくねった線を五本書いて、そこに忘れないように書きます」
千「その部屋なんですけど『何ふうですか?自分の部屋は。ここがポイントというものがあったら教えて欲しいです』」
小谷「『何ふう』、ですか?」
千「最近、部屋の特集も多いですけどね、雑誌とかで」
小谷「すごく、こんな部屋にしたいなっていう憧れはあるんですけど、かなりバラバラふうな感じ」
千「バラバラふうですか?それ、バラバラってことですね(笑)。でも作曲してる時ってバラバラっていうか、グチャグチャになりますよね。特にラブソングの濃い、濃いヤツありますよね、小谷さんの。ああいうの書いてる時って髪振り乱して風呂も入らず。ま、そんなことはないと思いますけど」
小谷「(笑)。そうですね、お風呂は入りますけど(笑)。お化粧落とさずに感情が高ぶりすぎて涙が出てて、マスカラが落ちてパンダみたいになりながら書くっていうのはありますね」
千「じゃメッセージソングを書くときは自分の中でも気合いっていうか、何か特別な気持ちってあるんじゃないですか」
小谷「かなり覚悟して書かなきゃいけないというか。人に対して批判とかする時って自分も絶対そういう批判をされないようにっていうか、まず自分から頑張らなきゃいけないっていうのがあるので、書いた以上もっと頑張らなきゃいけないから、覚悟して書きます」

(小谷美紗子ライブ)
『僕の絵』『I Learned』『音』
--CM--
千「今日の空気はいつもと違います。いつも違うんですけど、今日は特に照明もすごくシンプルで染み入るというか、言葉と結びついてる照明かなぁと思って。言葉いっぱい入ってきました、今日聴いてて」
小谷「ありがとうございます」
千「ご本人としてはいかがでしたか?この場所、このムード」
小谷「このホールは結構お馴染みで、いつもやっていて気持ちいいし。で、やっぱりライブは基本的に全部楽しいです」
千「曲が始まる前に、こう、降りてくる瞬間を待たれてるんですよね。一瞬放送事故じゃないかと(笑)。僕とセッションした曲でも僕がピアノで入ろうと思ったら『待て!』っていう声が聞こえたんですよ」
小谷「(笑)」
千「一緒に降りてくる瞬間を待ってしまって。先月出たんでしたっけ?シングル。ギターの小倉博和さんとか、後はデビッド・キャンベル。僕も一度コンダクターとして曲をお願いしたことあるんですけど、いかがでしたか?」
小谷「一枚目のアルバムからずっとやっていただいてるんですけど、彼がすごくクレバーな弦のプレイが聞こえてくるので、すごく信頼してます」
千「そしてライブが5月30日に。こっちの方はどんな感じになりそうですか」
小谷「基本的には弾き語りなんですけど、今、私の中でどうしても一緒にやりたい人がいて」
千「誰ですか?え?まだ言えないんですか」
小谷「言っちゃ怒られます」
千「と言いながらスタッフらしき人のほうを見てますけど。これはまだ言っちゃいけないんですかね。誰かが出るぞっていう…あ〜(笑)、もう思いっ切りマイク外して耳打ちされました(笑)。なるほどね」
小谷「まだわかんないんですけどね」
千「聴いてる人は思いっ切りつむじ曲げてると思いますが(笑)」
エンディングテーマは『箱庭』
「小谷さんを初めて聴いたのはテレビだったと思うんです。『嘆きの雪』を聴いてアルバムも何枚か持ってんですけど、『箱庭』っていうのは、箱庭には花がいっぱい咲いていて、盗もうとすると意外にトゲがある。よく見ると怒りとか、そういう固まった肥料が土の上にいっぱいあって、でも、そのきれいな花がいろんなところに飛んでいって他のところで花を咲かせている。そういうイメージで作ってお送りしました」