ポカリスエットLive Depot
 Every Thursday, PM8:00〜 from TOKYO FM HALL
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Vol.57 2002/06/06 ON AIR (guest:木根尚登
「こんばんは!大江千里です!みなさん、ようこそ!Live Depotへいらっしゃいました!今週も素晴らしい音楽をお送りしますよ!(久々にかなりテンション高い声)6月になったらいきなり暑いですね。毎日ジョギングしてるもんで、今日思わず公衆トイレの蛇口をひねって思いっ切り水を飲んでしまいました。それぐらい暑かったです。サッカーの熱気も熱いですからね」
(木根尚登登場)
千「みなさん、最大級の拍手でお迎えください。平成の歌う寅さんを紹介しましょう。木根尚登さんで〜す!木根ちゃ〜ん!」
木根「どうも〜よろしくお願いします。いや〜千ちゃん、いくらラジオだからってさ、人入ってんだからビーチサンダルはどうなの?」
千「(笑)。すいません。木根ちゃんが多分ラフなシャツだろうと思って僕も一応衣装をコーディネートしてきてんですけど」
木根「ラフすぎる。犬の散歩の途中じゃないんだから」
千「(笑)。すいません。木根ちゃんは今日はこれはどういう…雪舟ですか?これは」
木根「雪舟(笑)?」
千「でもカッコいいですよ。木根ちゃんは番外編のトーク&ライブ全国ツアーが終わったばっかり。この会場にもラジオ聴いてるみなさんの中にも行かれた方いらっしゃると思いますけど…こういうときは拍手ですよ、みなさん!(と会場に拍手を促す)先週ニューアルバムがリリースされたばかり。そして木根ちゃんは今はワールドカップに専念中?」
木根「このお仕事いただいたときもどうしようかと思ったんですよ」
千「そんな(笑)。出てよ、友達の番組なんだから。ということで、専念中の中ありがとうございます。ズバリ今どんな日常ですか」
木根「大体試合が3時半から始まります。で、6時から、8時半から。で、そのあとニュースとか解説とかいろいろ。24時間サッカー三昧ですね」
千「いろんな媒体で?じかに観たんですか?2日前の日本は」
木根「宇都宮くんと二人で行って盛り上がってきましたよ」
千「あ、ホントに。最新情報をお教えしましょう、みなさん。カメルーン勝ったそうですよ」
木根「カメルーン、いろんな意味で今、日本人のね。なんとか村…」
千「中津江村ですよね。みんな応援してるし、サウジは王子さま来たんですけど」
木根「王子さま来てニコニコしてましたけど結構脅かしたみたいですよ」
千「(笑)。そのプレッシャーに負けた?意外な展開の試合が多くて、僕もサッカーあんまりよく分からなかったんですけど楽しんでますね、今回は。さて、今日のステージはどんな感じになりますでしょうか」
木根「トーク&ライブ終わったばかりなんで、そのまま抜粋して持ってきました(笑)。ホントにいい時期に組んでいただきましてリハーサルしなくて済みました」
千「あ、なるほどね。今日は英美くんも来てるってことでね」
-CM-

(木根尚登ライブ)

『Sad Emotion』『投函されない手紙』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんと木根さん、そして英美さんの三人でTM Networkの『Self Control』を歌詞つき演奏)みなさん、武道館からやって来た小室で〜す(もちろん小室さんの物真似で)。ちょうど三人だもんね」
木根「そうだよ、俺たち、小室哲哉〜ズだよ(木根さんも負けずと物真似)」
千「哲哉Aで〜す」
木根「哲哉Bで〜す」
千「そして」
英美「哲哉Cだよ〜」
千「三人揃って小室〜ズだよ〜よろぴく〜」(ここまでみんな物真似^_^;)
木根「大丈夫。あいつ今日、武道館で聴いてないから」
千「聴いてない(笑)。これに出るってことは言った?てっちゃんに」
木根「昨日久しぶりに会って、『明日武道館来れないの?』って言うから『あ〜明日、千ちゃんの番組出させてもらってライブです』って。『あ、千ちゃん、元気〜?』みたいな。『じゃ、よろしく言ってといてね』って(小室さんのセリフはすべて物真似)」
千「(笑)。そうか、やっぱり最近話しただけあって似てるね。会ってないと物真似もにぶるって言うからね」
木根「そうそう、会ってないときもなるべく練習するようにしてるの」
千「あ、大事かもしんない、うん。今日のゲストは木根尚登〜、そして山本英美〜、そして僕も下手のキーボードの前に座りました。今日のセッションの曲はですね、木根ちゃん」
木根「これは千ちゃんに詞を書いてもらった曲なんですよ。千ちゃんに書いてもらうのは2曲目なんですけども、でも僕にとっては大事な大切な曲です」
千「こうやって一緒に演奏するのは…テープのやり取りはやってたんですけど(笑)、初めてということで」
木根「いや〜だって、千ちゃんにピアノ弾いてもらって歌うなんて、俺、多分こんな贅沢なことないっすよ、この先。ホント、ありがたいことです」
千「いや、こちらこそ。なんかお歳暮を押し合ってるような感じですけど(笑)。ちょうど英美くんの頭越しに喋ってんだよね」
木根「ちょうど見えないんだよね」
千「英美くんに向かって喋ってるっていう感じですけど」
(セッション)
木根尚登『長い影』(千里さんのピアノと英美さんのギターでのシンプルな演奏。メインボーカルは木根さんで、千里さんはコーラスつけてました)

千「これは僕が木根ちゃんに詞を書かないって電話をいただいて、そこから始まった…」
木根「そうです。その前に『永遠のスピード』っていう曲があって、それで初めて千ちゃんに」
千「あんな経験できるなんて思ってなかったのでビックリしたけど楽しかった、すごい」
木根「いやいや、それで調子に乗って2曲目書いていただこうかなということで、この曲を依頼して。なんか千ちゃん、忙しかったですよね、海外に行くギリギリ。ホントに千ちゃん、いい人だなって思ったのは、『大丈夫?大丈夫?』って電話を千ちゃんが。その日もレコーディングだったの、その歌入れ。成田に行く車の中からくれたの。『大丈夫?あれで大丈夫?なんかあったら、こういうパターンもあるんだけど』って。『千ちゃん、ありがとう。大丈夫だから。すごいいいんで』」
千「もし万一のときはこれもこれもあるからね(笑)。ニューヨークから送るから、送るから、なんてこと言ってましたかね(笑)」
木根「日本にいるギリギリまでやっていただいて感謝してます。素晴らしい詞をいただきまして」
千「とんでもないです、僕も貴重な体験をさせてもらって。長い影法師っていうのは自分だと出てこない。不思議な感じですよね、木根ちゃんが歌い出すと時間が回るんですよ。すごく切ないような嬉しいような、なんて言ったらいいのか、グッとくる感じがね、あるんですよね〜。ほぼ同期ですけどね、僕たちは」
木根「千ちゃんの方が一年先輩です」
千「あ、僕のほうが」
木根「先輩ですよ。千ちゃんがもうアルバム出してて」
千「僕はよっちゃんと」
木根「え?よっちゃん?」
千「野村よっちゃんのグッバイと同い年ですから。よっちゃんと嶋大輔です、同期は」
木根「(笑)。あの、ちょっと(笑)。野村義男さんですね。僕たちはちょうどレベッカとか同期だったから。千ちゃんに初めてお会いしたのは、TMの三人で千ちゃんのアルバムの、プロデューサーが共通してるってことで、コーラスをTM Networkでやらせていただいたんですよね」
千「♪ロマンス〜とかやりましたよね」
木根「違う(笑)」
千「(小声で)あ、『BOYS & GIRLS』?」
木根「そうです」
千「もう一人大事な方、EPOちゃん」
木根「あ、そう。EPOさんも一緒。EPOさんとTM Networkの4人で」
千「(EPOさんの物真似で)はじめまして、EPOです、って感じでしょ?で、EPOがてっちゃんに『これ自毛なの?』って聞いて(笑)。狭いスタジオに4人が寄りそうように、4畳ぐらいのスタジオの狭いところにマイクの前で4人で寄って、♪BOYS & GIRLS〜ってやってくれたんだよ」
木根「あれが最初に千ちゃんと仕事したっていうか」
千「なんかね、俺熱くなってきた、体が(笑)」
木根「そういう意味ではつき合い長いっすよね。もう十何年ですね」

千「最近トーク&ライブ、トーク&ライブっていうところには驚かないんだけど(笑)、トーク&ライブ番外編2002っていうこのタイトル…」
木根「去年から試みで少人数で、今日いた山本くんと二人でライブハウスツアーを回るってことで。今までライブハウスってもちろんバンドではやったことあるんだけど弾き語りでやったことなかったんで、よし回ろう!時代はもうバブルの時代は終わったと。TM Networkはおかげさまで、もう大名行列みたいなコンサートやらしていただきましたけど、もうそういう時代は終わったんだということで各駅停車に乗り継いで(会場から笑い)」
千「(笑)。いや〜、盛り上げてくれる」
木根「いや、それは嘘ですけど。そういうふうに地味に」
千「聞く話によると広島で夕暮れを見ながらライブをやったという」
木根「ストリートライブって僕らの時代なかったじゃない。一回やってみたいなぁと思ってまったく告知なしで広島ドームの前で。誰も来ませんでした(会場から笑い)」
千「それは気をつけた方がいいよ。岡村くんもやったらしいけど、分かんなかったんだって」
木根「(笑)。それで歌ってたの。忙しい夕方だったから、みんな家路を急いでるの。そしたら、おばさんが自転車に乗りながら俺の前を『あ、木根尚登だ』って言った瞬間、そのまま行っちゃったんですよ(会場から笑い)」
千「(笑)。みなさん、ここは拍手で締めましょう」
木根「なんだ、気づいたんだったら止まってくれればいいのに、みたいな。多分夕飯の支度をしなきゃいけなかったんでしょうね」
千「まさか夕暮れ時に木根尚登が路上でライブをやってるとは思わないでしょ。木根ちゃん、時間を選んでください(笑)」
木根「いろんな体験させていただきました」
千「そしてニューアルバムのタイトル曲『running on』、これは木根ちゃん的には個人的非公式ワールドカップ応援ソング(笑)?」
木根「そうです。リリースがワールドカップが始まる前々日だったので、超非公式ってことで」
千「(笑)。あ、超がつきますか」
木根「ほら、公式っていっぱいあるじゃないですか。だったら非公式もあっていいんじゃないかってことで。だから絶対歌わないでください、一緒に(笑)。そりゃ嘘ですけど(笑)。そういう自分の中で個人的に応援しようってことで」
千「木根ちゃん、サッカーが好きで。ああいう大きい目標持つときっていうのは、いきなり持った途端に苦しみが始まるじゃないですか。ハードル超えていかなきゃいけないから走り続けるっていうのもね」
木根「だからイメージしたのはサッカーやって代表くるまでの選手の、特に今回漏れた選手もいるわけだし。そしたら4年後をみなきゃいけないわけだし。そういう意味で挫折のほうが多いわけですよね。それでもやっぱり夢に向かって走り続けていくっていう意味合いを込めて。ま、自分にも言い聞かせている部分なんですけど」
千「カズだってさ、狙ってるよ、きっと。この後さ、トルシエからラモスに監督変わったら…」
木根「ラモス呼びますよ、というかラモス、自分で出ると思う」
千「(笑)。あ、自分で出るか」
木根「監督兼、絶対」
千「木根ちゃんにとってもさりげない決意表明みたいな感じなんですね」

(木根尚登ライブ)
『RUNNING ON』『浮雲−Good & bad old days-』『REMEMbER ME?』
--CM--
千「ニューアルバムに入ってる『観覧車』って曲が今流れてますけど、高校生時分に観覧車っていうとリアルすぎて近すぎて、目の前になんとかするぞってみたいな(笑)、感じだったんだけど、この『観覧車』の手を握って時間をここから、もうちょっといたいっていう、何か違う哀愁っていうか」
木根「そうですね。これは実はモデルになってる人がいて。30何歳になって大人なんですけど、ピュアな恋、初めてこの人ができたみたいな人が周りにいたもんで。それを歌にしたいなぁと思って。大人でもピュアな関係ってあるじゃないですか。それを歌にしたくて」
千「行くとこまで行って、結構汚いこともやって。で、それで…」
木根「(笑)」
千「(笑)。いや、やってっというか、汚れちゃって、どうしようもなくなって。でもピュアなものをかすがいのように掴んで、やっぱり俺はピュアなんだっていうね(笑)。そういうのを確認する時期かなぁ、なんて(笑)。何を言っとんねん!(と自分で自分にツッコミ)今回のアルバムっていうのは大袈裟に人生観じゃないけど、今の年齢の実感みたいなのを出そうかな、みたいなことあったの?」
木根「もう、その通りで。前まではそうは言っても何かどっか目線を下げてたんですよね。なんて言うのかな、聞き手の顔色伺ってみたりとか。もうそういうんじゃなくて、自分の年代でそのまま思ったことを歌っていこうかなと思って作ったアルバムですね」
千「なんか背中とか肩とかに出るってよく言うじゃん」
木根「あ〜年齢とか哀愁がね」
千「だけど、それって積み重ねてっていうか、時間を経てやっと手に入れてるものだから(笑)。そこらへんをもっと書きたいね」
木根「うん、確かに。これからの時代って、昔はある程度年がくると引退みたいな音楽もあったじゃないですか。今ないよね、きっと」
千「そう。ラスベガスで木根ホールを建てて、1月1日から12月31日まで」
木根「ホールを建てて?あ〜、小室哲哉に金借りて?」
千「そうそうそう(会場からも拍手)。ファイナンシャル的には向こうね。武道館で稼いでいただいて、で、(ここから木根さんとハモって)こちらいただいて。そこをずっと運営するんですよ」
木根「あ〜いいですね」
千「いろんな人に出ていただいて。で、25日は木根ちゃんの日」
木根「いいね〜、素晴らしいね。千ちゃんも一緒にどうぞ」
千「あ〜僕もね。そこはやっぱりせり上がるように、早替えとかできるようにしていただきたいという(笑)」
木根「じゃやっぱりコントも含めたいね〜」
千「でも、ずっと続けていくっていうのは、ほら、プロデューサーとかやってるじゃないですか。だけど劇場の支配人じゃないけど(笑)、ずっとアップトゥーデートな気持ちを」
木根「やっぱり、僕が20代の頃に描いた40代って、音楽普通にやったとしたら、プロデューサーになったりとか普通のスタッフになったりとかいうイメージだったんですよ。でも実際40になったらそうじゃないんだなって感じて、何かやっぱり作って歌っていくっていうことって、ずっとやってきたことで、きっとそれはずっとやっていきたいなっていう思いがアルバムには入ってます」
千「次のバンドのコンサートもまたね」
木根「今度千ちゃんに全曲ピアノ弾いてもらって(笑)。そんなことない。そんな贅沢な」
千「(笑)。いや、ピアノは弾きますよ。縄跳びはいやだけど(笑)」
木根「TMのね(笑)」
千「(笑)。それは次回話しましょう、縄跳びは。てっちゃんも読んで(笑)」
(縄跳びの話は結局放送終了後の会場のインターネットだけどのおまけ時間に話してました)

エンディングテーマは『木根ちゃん』
「木根ちゃんに会うと変な話、血液のコレステロールが取れるっていうか、サラサラするっていうね」