「こんばんは!大江千里です。会場のみなさん、TFMホールへようこそおいでくださいました。東京も梅雨入り宣言したらしいんですけど、気持ちはほとんど日本のことで頭がいっぱい(笑)。奇をてらってハングル文字のTシャツを着てみたんですけど、頭の中は明日のチュニジア戦でドキドキしてます」-CM-
(GATS TKB SHOW登場)
千「はじめまして。さっきも話してて、初めてでないような」
GATS「僕、よく言われるんですよ。初めてじゃないようだ、とか、昨日も30年前に会ったって言われました。30年前ってまだ生まれてない(笑)」
千「でもこうやって話をしてると年上のよう…って失礼だけど(笑)。俺から年上っていったらずいぶん年上なっちゃうんだけど。でも何か話しやすいって勝手に思ってますけど。GATSさんは1976年生まれ、ということは」
GATS「26歳です。わかんないでしょ?眼鏡外すとわりと26歳なんですよ。感じませんか」
千「さっき打ち合わせのときにわーってあくびをしてると26歳に見えた(笑)。今はレコーディング中?」
GATS「今はサードシングルとアルバムに向けてレコーディング始めたという」
千「ずっと音に囲まれてスタジオの中で?」
GATS「この間もドラム叩いてきました」
千「あ、なんでも自分で?」
GATS「ドラムもベースも自分でやるんで」
千「ピアノとかは?」
GATS「ピアノはちょっとだけ(笑)」
千「ところでGATS TKB SHOWってのは人数は?」
GATS「僕たち、活動始めたときから不景気なわけですよ。一応、予算とか環境に合わせて人数が変わっていくリーズナブルな感じで」
千「マキシマムで何人ぐらい?」
GATS「今までやった中では15人ってありましたね。今日は7人です」
千「今夜の意気込みを」
GATS「今夜ですか?もうガッツリ(笑)」
(GATS TKB SHOWライブ)
『AROUND』『永遠の星』-CM-
千「セッションタイム!(千里さんとGATS TKB SHOWの演奏)」(セッション)
GATS 「今のにかけてましたから、今日は」
千「リハーサルとのときにいきなりやろうって話になって。まず成功だね。今日の曲は」
GATS「僕の大好きなマービン・ゲイの『What's Going On』をやりたいと。ぜひ、みなさんも♪What's Going On〜。一番が♪SISTER〜、二番が♪BROTHER〜なんで、一緒に歌ってくれたら」
千「最初が何だっけ?MOTHERだっけ?」
GATS「(笑)。それは歌い始め」
千「(笑)。ここでぼけてどうするってね」
マービン・ゲイ『What's Going On』(一番のボーカルはGATSさん、二番は千里さん)(GATS TKB SHOWライブ)千「GATSからテープをもらったときに、この曲をカバーしてる人多いじゃないですか、英語うまい人とかノリがいい人とかいっぱいいるんだけど、グーッと突き上げるものがあって。今日始まる前までドキドキで、ずーっと自分の歌う場所を聴いてました、テープで(笑)」
GATS「ありがとうございます。っていうか楽屋、隣じゃないですか。聞こえてました(笑)」
千「あ、失礼しました(笑)。GATSっていう名前はどういう意味なんですか」
GATS「ホントはUじゃないですか、普通ね、GUTSなんですよ。ちょっとスラング的な意味もあるみたいですね」
千「TKB SHOWってのはさっき…(笑)」
GATS「TKBは、ところ構わずばか(笑)」
千「そもそも音楽をはじめたのは」
GATS「小学校6年生ぐらいすかね。最初ギターで、歌全然歌ってなくて」
千「家にギターがあったとか?」
GATS「お母ちゃんがクリスチャンで教会に連れて行かれてて」
千「うちもクリスチャンなんですよ、カソリックで」
GATS「あ、そうなんですか?で、教会にフォークギターが3本くらいあったんですよ。それを借りて練習したのが始まりですよね」
千「一時は早弾きに凝ったりとか」
GATS「今から十何年前じゃないですか。僕たちはガンズ世代って自分たちで言ってますが(笑)」
千「もう十分にバリバリ仕事してましたね、僕」
GATS「僕見てました、TVとかで」
千「じゃレッチリとか」
GATS「レッチリ大好きでしたね。5年ぐらいコピーバンドやってました」
千「で、R&Bというかソウルな方にくるのって、きっかけがあったんですか」
GATS「レッチリとかスティービーのカバーやったり。そういうところから聴きだしたんですね」
千「話聞いたんだけど大阪に武者修行に。ボーカルの?」
GATS「大阪にクラブバンドというか行ってましたね、一年間」
千「それは大学で美術やっててソウルに目覚めて修行だと大阪だと?」
GATS「最近東京帰ってきたんです。東京帰ってきて2年ぐらいやったんですけど、歌う場は増えたんですけどなかなか大変で。その中で大阪で仕事やらないかって話があって、毎日歌えるんなら行こうと。B.B. KINGは年間240本ライブやってるらしいんですよ、今でも。僕も200本に近づけ!って思って行ったんですけど、結局160日間しかできなかったんですよ」
千「店に毎日出て?」
GATS「大変でしたね、いろいろ」
千「コピーもしなきゃいけないし」
GATS「コピーばっかりです」
千「何曲ぐらい?」
GATS「100曲はやったんじゃないですか」
千「じゃ、その当時流行ってたニューエディションとか」
GATS「一応僕らは帝国ホテルというホテルの地下だったので年齢層が高い方が多いわけですよ。なので50'sからやれと(笑)。50's、60's、70's、80'sぐらいまでですね」
千「じゃライブやりながら音楽の歴史もついでに学んじゃったっていう」
GATS「歌い方なんて面白いですよね。年代順に歌い分けていくと、なるほどこう影響されてるんだとかいうことがすごく勉強になりましたね」
『DEAR MY FRIEND』『HAVE A GOOD TIME』--CM--
千「じんわり頭に汗かいてますけど、どうでした?今日」
GATS「楽しかったですね。花粉症がひどくて、3月、4月は辛いんですよ。リリース時期が5月になったのも花粉症の時期にはキャンペーンができないという理由があったりして。花粉症が抜けてからこの一月ぐらい、ホントに楽しいですね」
千「僕も今年デビューなんですよ、花粉症」
GATS「あ、おめでとうございます。辛いでしょう?いろいろあったら連絡してください。うちは親子二代で苦しんでおりますから(笑)」
(シングルのレコーディング、ライブのお知らせなど)
千「さっき、ライブ大好きだって。ライブずーっとやり続けたいっていう思いが出てるもんね。例えば10年後に自分はどういう感じになってたいっていうのあります?」
GATS「体重はこのまま維持してたいですね(笑)。でも武道館でやってみたいな、とりあえず」エンディングテーマは『浪漫まりも』
「まりもは丸いんですけど、水にゆらゆら揺れながら、すごいフレキシブルで人の気持ちを吸収して、形はおっきいんだけど水から上げるとちっちゃくなったり、おっきくなったり、すごく不思議なんですけど、すごく好きなまりもをイメージして作ってみました」