ポカリスエットLive Depot
 Every Thursday, PM8:00〜 from TOKYO FM HALL
 http://www.tfm.co.jp/senri/


Vol.65 2002/08/01 ON AIR (guest:柴田淳
「こんばんは!大江千里です。TFMホールへみなさん、ようこそおいでくださいました〜!今日はこのTFMホール、階段状の客席ができております。普段はフラットな場所で観ていただいてるんで、お客さんが迫ってくる感じで、いいですよ。後ろの席の人とも近い感じです」
(柴田淳登場)
柴田「どうも、こんばんは。よろしくお願いします」
千「白のドレープのタンクトップというか、それにジーンズというシンプルな」
柴田「そうですね!ありがとうございます」
千「簡単に柴田さんの紹介をさせていただきます。76年生まれ、東京出身なんですよね。シンガーソングライターということで、僕もシンパシーを感じておりますが」
柴田「あ、ありがとうございます」
千「去年の十月にシングル『ぼくの味方』でデビューして、今年に入ってファーストアルバム『オールトの雲』、そして六月の末には三枚目のシングル『月光浴』をリリース。僕の良く行くCD屋さんで『月光浴』が大フィーチャー(笑)」
柴田「あ、そうですか?ありがとうございます。買いに行かないと(笑)」
千「今インストアライブとか、全国プロモーションで回ったりとか?」
柴田「はい、回ってます。目の前で私の分身を買っていってくださる姿を見るのってホントに嬉しいですね」
千「握手したりしますか」
柴田「サイン会とかでホントに人が沢山並んでくださるので、そこまでしてる時間がないくらい」
千「(笑)。そこまでしてる時間がないくらい」
柴田「ホントにありがたい」
千「ラジオを聴いてるみなさんに今日の意気込みを一言」
柴田「はい。とにかくホントに普通のライブとはちょっと違うような空間じゃないですか。パソコンもラジオも聞こえてるということで、なんかすごいなぁと思ってるんですけど、とにかくいつもの私で気持ちよくみなさんと一緒に同じ空間を楽しめたらいいなと思っています」
-CM-

(柴田淳ライブ)

『それでも来た道』『変身』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)今夜のゲストは柴田淳さんです。今微妙な間が…」
柴田「ピアノが聞き入っちゃうので、今始まるのかな?って思っちゃいました(笑)」
(セッション)
松任谷由実『卒業写真』(千里さんはピアノ演奏のみ)

千「ジャパニーズポップスのスタンダード中のスタンダード。僕も作詞作曲をするときの六法全書として。ステージでカバーをするようなことはあるんですか」
柴田「初めてです、記憶が正しければ(笑)」
千「ちょっと聞いた話によると『異邦人』とか『神田川』とか」
柴田「大好きなんですよ。母が懐メロが大好きで、私は原曲聴いたことなくて、お母さんが台所で歌ってて」
千「(ピアノ弾きながら)♪あなたに〜 って歌ってるわけですか。あ、これ『22歳の別れ』か。(再びピアノ弾きながら)♪あなたはもう忘れたかしら〜 これだ」
柴田「原曲聴いたことないのにカラオケで歌えるんですよ」
千「やだな〜原曲聴いたことないなんて。世代が…。曲はピアノで作詞作曲するんですよね」
柴田「そうですね。やっぱりピアノになりますね」
千「ちっちゃい頃からやってたんですよね。僕ホームページあけちゃいました」
柴田「あ!ホントですか。ありがとうございます」
千「三歳から始めたけれど、みたいな」
柴田「それはもう進学塾のような音大に受かるためのピアノってことで楽しくなかったですね。それとは全然関係ないですよ、今弾いてるピアノ」
千「え?と言うことはピアノ、一旦やめたんですか」
柴田「やめました」
千「僕と同じですね。僕も三つでピアノを始めて途中で、僕の場合目が悪くなってきたんですよね、細かいの見れなくなってきて、もっと子供らしく外で遊べみたいなことでやめたんですよね。で、ある日ロックというかポップスを聴いて」
柴田「あ、私も」
千「あ!ピアノ弾きながらやってみようかなって」
柴田「そうそうそうそう、同じです」
千「あ、握手しましょう。よし!」
柴田「あ、でも手遅れかしらって思っちゃった(笑)。ピアノ練習しとけば良かったってすごい思っちゃった」
千「思いますよね。ちっちゃい頃のって細胞が覚えてる感じで。その頃の癖とか曲作ってて出たりします?」
柴田「そこまで覚えてない…」
千「ホントに?僕はなんかいつもモーツァルトの好きなフレーズが曲の中に出ちゃうことありますよ」
柴田「あ、それは出ます!たまに無茶苦茶弾いてるときにクラシック系のが出てきたら、そこからつなげちゃうみたいな感じでやりますね。そうですね。クラシック系の音は好きだったりするんですね」
千「昔広瀬香美さんとお話ししてるときに、こんな話が出てましたね。作曲するときって自分の原体験ていうのが」
柴田「出て来ちゃいますねぇ」

千「デビューして生活変わりましたか」
柴田「もう変わったって言うどころじゃないですね」
千「どころじゃないですか?今タオルをニギニギしながら」
柴田「そうなんです!もう、この後を考えちゃうとホントに緊張してきちゃって、もう」
千「この後も歌ありますからね。ピアノ弾いたりね。それはちょっと忘れてくださいよ。しばし千ちゃんとトーク」
柴田「え〜もう、大江千里さんですよ、もうほんとに」
千「しばじゅんですよ!」
柴田「私のとってもうバーチャルな人なので」
千「(笑)。バーチャル?」
柴田「バーチャルです。だからもう立体的…」
千「おいおいおい、平面じゃないって(笑)。ピョン吉じゃないんですから。いいかげんにしてくださいよ(笑)」
柴田「そんな感じ。胸がいっぱい」
千「僕もデビューしたあとって自分のアルバムをCD屋さんで見ると前の方に持ってきたりとか。なんか現実と自分が作ってるのと、街を歩けば、レコード屋さん行けば置いてたりするっていう、それとうまく足並みが自分の中で揃わないってとこあったんだけど、柴田さんはどうですか」
柴田「まだ全然あってないです。こうやって今、映像が流れてくるとか信じらんないですよ。あ、柴田淳が出てる」
千「あ、自分でそう思うわけ?」
柴田「まだ実感が湧いてないっていうか。今、なまりましたね(笑)」
千『『月光浴』のジャケットのブルーの湖に、あれを見てるから、なまっていただいたりするとすごく親近感を覚えますけど。『詞はどこで考えてるんですか?』」
柴田「あ、私は布団の上で」
千「布団は畳の上ですか」
柴田「フローリングの上に、お布団なんです」
千「意外と庶民派で(笑)」
柴田「小さいときに屋根裏部屋に住んでまして、体のサイズがピッタリだったんで住んでたんですけど、そのままおっきくなってしまって、でも居心地がいいので、そのまま住んでます」
千「あれって高さとか…」
柴田「でも私はピッタリなんです、まだ。160cmぐらいの人はダメです。入口はこのぐらいです」
千「このぐらいっていうのは鼻の高さぐらいですか、しばじゅんさんの」
柴田「くぐって入ります」
千「窓とかどうなんですか」
柴田「床に座るとちょうど肩の当たりに桟が来るので、そこにコーヒーを置けるんです。窓に寄っかかりながら詞を考えて」

(柴田淳イブ)
『夜の海に立ち...』『月光浴』
--CM--
千「どんな気分ですか、今」
柴田「いっぱいいっぱいです(笑)」
千「(笑)。今も流れてますけど、この『月光浴』。さっきもおっしゃってましたけど、自分の原点というか…」
柴田「そうですね。ホンット素直に誰に何言われても構わない!って感じで好きなメロディラインで、言葉も書いて、歌って。なのでアレンジにしても、今までとはちょっと違って中心に立たせていただいて、イントロも原曲のままで」
千「曲が産まれたときの骨がそのまま膨らんでるっていうね。でも、それ感じますね。弾き語りでやってるときにイメージが広がるもん」
柴田「あ、そうですか。嬉しい。ありがとうございます」
千「ストリングスも入ってるんですよね。弦一徹の落合くんの。『月光浴』で今会場に来てる人から質問です。『月光浴を今してみたい場所はありますか?』」
柴田「すごい空気のいい山の方に行って、すっごい平原っていうんですか、草原で寝っ転がって夜を待ちたい」
千「今日まん中で立って歌われてるときに、そういう景色浮かんだんですよ、一瞬。裸足で夜露に濡れながら歩いていく姿、浮かびました」
柴田「あ!じゃ、そうします」
千「それで足を草で切るんですよ」
柴田「あ、切っちゃうんだ(笑)」
千「もう一枚紹介します。『しばじゅんは昔どんなアルバイトをしてました?』」
柴田「数え切れないほどやりましたね。看護婦補助とか」
千「注射とかはやらないんですか」
柴田「そういうことはできないんですけど、ちゃんとナース服着て。あと、カラオケボックス、居酒屋、OL、やりましたね」
千「いろいろやってますね(笑)。この後もイベントあると思いますが八月には草月ホールでワンマンありますね。内容はどんな?」
柴田「まだこんないっぱいいっぱいな感じなので、いつもの私が出せるようにと、それを目標にやりたいと思ってますし、初めてのホールライブなのでワクワクしてます」
千「今のいっぱいいっぱいの柴田淳を出してください」

エンディングテーマは『打ち水・淳・夏』
「毎日うだって暑いとアスファルトのただ日を吸いこんでムンムンとする感じが、外出るだけで辛いですけど、そこにたまに水を打ってひんやりして蒸発する感じが気持ちいい、ああいうイメージを今日受けて、お送りしました」