ポカリスエットLive Depot
 Every Thursday, PM8:00〜 from TOKYO FM HALL
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Vol.69 2002/08/29 ON AIR (guest:相川七瀬
「こんばんは。大江千里です。ようこそ〜!八月最後の木曜日ですけど、ちょっと涼しくなってるなってここんとこ思ってたんですけど、今日はまた暑かったですよね。島根のほうで37度いってると。でもいくら夏が盛り返しても秋に巻き込まれてるっていうか、そんな感じしますね」
(相川七瀬登場)
相川「よろしくお願いします。はじめまして」
千「よろしくお願いします。はじめまして。赤の水玉とかいろんな模様の入ったスカート」
相川「ちょっとピエロっぽく」
千「ビックリしました。リハーサルのときも白のタンクトップにちょっと光った感じだったんですけど」
相川「派手でした(笑)?」
千「今のほうが派手ですね(笑)。髪も真っ赤で」
相川「ちょっと子持ちじゃないように装ってみたりして(笑)」
千「いい色ですね、毛根に痛そうな(笑)色ですけど。今日、東京FMホール、いかがですか」
相川「こんな近距離で歌うってあまりないので、すごく緊張するんですけど」
千「一番前のお客さんが2メートルぐらい…あ、僕にも手振ってくださいね(笑)。今日の編成はアコースティックな感じでお送りしたいと思いますけど。楽しみです。今日の意気込みをラジオを聴いてるみなさんに」
相川「今日は力まずにしっとりといきたいと思います」
-CM-

(相川七瀬ライブ)

『Sweet Emotion』『Heat of the night』
-CM-
千「セッションタイム!(しっとりとした静かめのピアノの音)今日はアコースティックな、たっぷりとステージもそれぞれが散らばってる感じなんだけど、まん中に占領するかのように生ピアノが」
相川「ものすごい威圧感なんですけど(笑)。緊張しちゃう」
千「僕が生ピアノを弾いて相川さんが歌うという、このコンビで今日はお送りしたいと思います」
(セッション)
吉田美和『生涯の恋人』

千「生ピで歌うのって」
相川「気持ちいいですね」
千「この曲は好きだったんですか」
相川「好きですね。美和さんに言ったんですよ、今度Live Depotで歌うんですって。どんなふうに歌うのか聴いてみたいって」
千「じゃもしかしたら聴いてるかも」
相川「可能性ありますよね(笑)」
千「この曲が出た95年って相川さんがデビューしたぐらい」
相川「そうなんですよ。デビュー前の想い出がいっぱい詰まってるっていうか。あの時の匂いみたいなのがありますよね。音楽って昔聴いてた音楽を聴くと急にそのときの風景とか誰といたとか、いろんなこと思い出しませんか」
千「うん、思い出しますね。辛くて途中で止めちゃったりとかね(笑)。急に海が横に見えたりとかね。相川さんは僕と同じ大阪?」
相川「そうです。大阪です」
千「大阪時代に子供の頃とか聴いてた音楽ってどんな感じだったんですか」
相川「子供の頃は歌謡曲とか大好きでしたよ。おニャン子クラブとか」
千「自分で歌手になろうって思ったきっかけってのは何なんですか」
相川「何でしょうね。あまり覚えてないんですけど気がついたら歌が好きで。幼稚園のときとか歌ったりしてたんですよね、マイクを持って」
千「マイク持って(笑)?ちょっと高いとこあがって?」
相川「高校生のときは机の上に乗って、休み時間コンサートとか開いてました(笑)」
千「みんな拍手送ったりして?」
相川「みんな見てくれなくなっちゃいました。飽きちゃって(笑)」
千「またやってるよ、みたいな(笑)?相川さんは最近出産されて。僕、今日お会いするの初めてなんですけど、画面を通してとか雑誌とか、そういうのでしか相川さんを知らなかったんだけど、どっか刹那的というか、行くぞーってそのまま駆けていってギリギリのところで歌ってるような。勝手に思い込みで見てたところあるんだけど、生活がガラッと変わりました?」
相川「ホントに千里さん今おっしゃったように結構刹那的な生き方をしてたと思うんですよ、20代前半って。やっぱり妊娠したと同時に自分の中の孤独感がスッと落ちたようになくなって。すごい孤独感があったんですね。誰と会っても孤独だったし。自分の中で卑屈になってる部分あったんですけど、妊娠したときにスーッとなくなって、あ、やっと自分の本当の意味でつながった人ができたんだって感じで、すごい安心して。それから精神的に変わりましたよね」
千「今の話、ビリビリビリって電気が走るような話なんだけど、刹那的にある意味生きてて、つながった存在を守るというか、大事な存在が生まれて…」
相川「だって自分しか守れる人間はいないんだと思うとすごく力が湧いてくるっていうか。今まで感じたことのないクソ力みたいなものが」
千「母の口からクソ力(笑)」
相川「ギューッみたいなのが湧いてきて(笑)」
千「逆に変な話だけど、エネルギーが大事な人を守りたいとか、そこからエネルギーが生まれてくるかたや、なんかまとまっちゃうんじゃないかっていう。自分がロックに対してとか音楽に対して臆病になっていくんじゃないかっていう心配はなかったですか」
相川「妊娠中はすごい心配しましたね。家にいることってないじゃないですか、仕事してると」
千「ずーっとコンサートでね」
相川「急に休みになると家にいること多くて、自分のこと考える時間多すぎちゃって、変に考え込んで怖くなったときってあるんですけど。そういうときHPにみんな書き込んでくれたりとか手紙くれたりして。待っててくれるんだっていうのが、そこだけがつながっていられるところだったから、この間のライブのときに嬉しかったですね」
千「ガーッと涙が出て?」
相川「出ますよね。でも泣いて歌えないのは今日は勿体ないから絶対泣かないって頑張って」
千「せっかくまた出会ったのにね。自分の人生があって、そこで音楽なり、そういうものがあるんだなっていう」
相川「そうですね」

千「質問来てますよ。『最近ロングヘアですが私生活はどんなヘアアレンジで過ごしてますか?それと絵本大変良かったので』。絵本出されたんですか」
相川「は〜い、そうなんです」
千「『二冊目の予定は?』っていう質問ですけど」
相川「髪なんですが普段はボサボサです。ホンットにめんどくさがりなんですよ」
千「普段は?じゃ、草履で」
相川「それで許されるのなら、それでいたいっていう感じなんですけど許されないじゃないですか?ずっとパジャマでいたいような人なんですけど、ホントは(笑)。でも長くなってきてるんで編んだり、たまにするんですけど」
千「寝起きとか山姥のようになっちゃうでしょ?絵本を出して?」
相川「クジラの親子の話を書いたんですけど、第二弾はもう書いたんで近々出せればいいなと」

(相川七瀬ライブ)
『恋人じゃなくなる日』『COSMIC LOVE』『今でも…。』
--CM--
千「お疲れさまでした。そしてスペシャルな、僕、同期なんですけど、織田哲朗さんです」
織田「お邪魔しちゃいました」
千「三年ぐらい前に飲み屋でバッタリ会ったんですよね」
織田「大江くんはいきなりちゃんとヒゲそってきて。本番になると」
千「さっきまで僕、泥棒だったんですよ(笑)」
織田「さっき見て同じなんだなーっと思って、お互いちゃんと汚らしくなったなと思ってたのに、すっかりキレイにしてきて。クソッ!俺だけこんなじゃないかって(笑)」
千「言われちゃいましたね(笑)。二人はプロデューサーとアーティストとして。元々出会いはかなり昔に遡るんですよね」
織田「すごい昔ですね」
千「大阪で彼女に会ったんですか」
織田「たまたま、俺滅多にオーディションとか行ったことなかったんですけど、それがほとんど唯一なぐらいのオーディションの予選というものに行ったときに一人目だったんですよ」
相川「一人目だったんですか?ホント?知らなかった(笑)」
千「そのときにビビビッと彼女だって?」
織田「いやいやいや、なんか変なヤツだなって思って」
千「そのときは高いとこに登って歌ったんですか」
相川「登ってません、登ってません(笑)」
千「それから、かれこれ」
相川「もう12、3年?」
織田「今や一児の母になりましたからね」
千「歌を聴いてて、突っ走る相川七瀬っていうのもいいけど、ちょっと引いた感じで包み込むような感じっていうのもあって、ちょっと飲みたいなぁって、一晩(笑)」
相川「あ〜ぜひ(笑)。今晩行きますか」
織田「あそこ行きましょか」
千「あ、あのママがいるね」
織田「あとであそこで(笑)」

千「さて、そのプロデューサーとまた縁あって。これからリリースのシングルのタイトル、相川さんから発表してください」
相川「『六本木心中』っていうカバー曲をやります」
千「『六本木心中』ですよ、みなさん!(会場から拍手)今、みなさん!って拍手をもらうタイミングが買い物番組に似てましたけどね(笑)。どうですか?この腹筋がって。いい感じで拍手をいただきましたけど(笑)。これ、どういういきさつで『六本木心中』になったんですか」
織田「俺もせっかく久しぶりにやるんで原点に返ろうよってことを考えてたんですよ。相川の原点、どんなところだろうみたいな話をしてる中で『六本木心中』みたいな曲がいいんじゃないかって」
相川「そのままノリでちょっと歌ってみるみたいなことになって、あまりにもピッタリはまって、これでじゃ行こうよってバタバタって決まって」
織田「カバーっていうより丸々そのまま相川の曲じゃんってニュアンスになったんで、これ行ってみようって」
千「言われてみれば世界重なる部分ありますよね」
織田「彼女にとってもカバー初めてかもしれないけど、俺も人の曲を単にアレンジするってあんまりないんですよ(笑)。結構面白かったですよ」
千「発見とかありました?」
織田「当時アン・ルイスさんと結構仲良かったんで。アンちゃんって、アンさまっていうかドカッとした味わいがあるじゃないですか。いや、味わいの問題ですよ」
千「今この話には関わらんとこってマイクから遠のいてましたね、俺(笑)」
織田「いい意味で頼りがいがあるっていうんですか。言えば言うほど墓穴掘りそうなところが微妙ですけど。当時27、8だったですよ。美勇士くん産んだばっかりで、27、8で。でもだいぶ味わいが違うなって感じで」
千「でも回り回ってこの曲が違った形でブレイクすると面白いですよね。さて、織田さんのこれからの予定聞く前に発表しますけど、来月のこのLive Depot出演が決定しました!」
織田「いい感じで買い物番組にきてますね」
千「きてますね(笑)。今日来てるお客さん、そっくりそのまま来てくださいよ。そこでまたゆっくり話を聞きたいと思いますけど。相川さん、今後相川七瀬としてアルバム、ライブ、どんなふうに?」
相川「七年間歌っていろいろ幅もでてきたんで今回カバーだったんですね。だからそういうふうに遊び心を少し持ちながらやっていきたいなっていうのがあるんですけど」
千「十年後ぐらいにどんなアーティストになってると思います?」
相川「どんな感じになってるでしょうね?変わんないような」
千「また吸収して、その生活で味わい深い、そういう歌に、オリジナルにも期待しています」

エンディングテーマは『七瀬ふたたび』