「こんばんは、大江千里です。ようこそ。あ、長めのYeah〜をありがとうございます(笑)。寒くなったなと思ったら昼間は相変わらずちょっとあったたかったり。僕はこの時期、夜必ずコンビニに行くとおでんを買ってしまいますけど(笑)。そういう人多いんじゃないですかね。僕の好物はちなみに糸こんにゃくです(笑)」(うたいびと はねライブ)
(うたいびと はね登場)
千「こんばんは、はじめまして。それぞれラジオを聴いてるみなさんに自己紹介お願いします」
安岡「うたいびと はねの安岡信一です。よろしくお願いします」
本多「うたいびと はねの本多哲郎です。よろしくお願いします」
千「安岡さんのほうは黒のカットソー、本多さんのほうはリハのときと少し変わって」
本多「はい、モダンな感じで、今日は(笑)」
千「モダンな感じで(笑)。ちょっとクシャッとしたシャツを着ておりますが、これはわざとですよね?」
本多「はい、わざとですね。モダンなんで」
千「うたいびと はねは98年福岡で結成、デビューしてもうすぐ三年。三年てどうでした?」
安岡「いや、早かったですよ。あっという間にもう」
本多「(千里さんに向かって)マイクの持ち方がちょっと珍しいですね」
千「珍しい?ちょっとあの〜こういう…。つっこむなよ〜(笑)。もうすぐ三枚目のアルバム『音遊記』が出ます。そして全国ツアー中ということで、どうですか?手応えは」
安岡「楽しいですね、すごく。あんまりお客さんのことを考えずに」
千「(笑)。自分が歌ってて楽しい?」
安岡「自分たちが楽しんでるんで」
千「それが一番だよね、でもね」
安岡「すごく音楽が楽しいな〜って感じのツアーです」
千「本多さんはどうですか」
本多「僕もすごく楽しんでますね。お酒がおいしいですからね、地方」
千「あ〜気をつけなよ〜肉つくよ〜」
本多「肉つきますか?もう、ついてますよ。(客席の笑いに)なんで笑うの?」
千「(笑)。インストアもやったりして?大忙しですね。今日はバンドの人も来てくれてお送りするわけですけどLive Depotならではの意気込みをそれぞれ伺いたいと思いますが」
安岡「普通にやろうかなと(笑)。楽しくやろうかなと思ってます」
本多「頑張って。生なんで歌詞間違えないように(笑)」
千「(笑)。ノリでいきましょうよ」
『日常生活』『未タイトル』-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ)ミュージシャンの人がいなくなりまして三人になりました。ふたりのギターと僕はキーボードの前におります。じゃ、三人で一緒に演奏しましょうか」(セッション)
安岡「そうですね。初めてのセッションなんで」
千「ドキドキしますね」
安岡「哲郎がね、結構大江さんの物真似をしてたから」
本多「ちょっと止めてよ、ここで。本人を前にできるわけ…(会場の声に)『やって』ってなんだよ。それはまたおいおい」
(結局放送終了後に千里さんからのリクエストにより物真似を披露してました)
THE BLUE HEARTS『青空』(うたいびと はねライブ)千「この曲、いい曲だね。気持ち入るね。これは時々演奏したりするんですか?友達の結婚式とか」
安岡「ちょうど僕が小学校、中学校くらいのときで。うたいびと はねを結成して二人でやっていこうっていうときに一番最初にハモった曲なんですね」
千「へえ〜、じゃあ歌うとそのときのことを少し思い出したりとか?」
安岡「そのとき音楽とか全然わかんなくて。ドはミとハモるんだよって言われて、ドもわからん!みたいな感じで」
千「元々しんちゃんのほうがストリートやってて、てっちゃんと一緒にやるように。で曲を書き始めて一緒に…」
安岡「そうですね。この『青空』歌ったときに二人一瞬戸惑ったものな、ハモった!」
本多「これがハモリというのか!ただ上で歌えばハモリじゃないのか、と。だから今まで」
安岡「オクターブ上で歌ってたもの」
本多「お経みたいになってましたね」
千「(笑)。でも結成五年で、この12月でデビューして丸三年ということですけど、お互いそれぞれ変わったところと、ここは全然変わらないなというところがあれば教えてください」
安岡「そうですね。生活環境はすっごい変わって。向こうにいるときはホンットにお金がなかったから。バンドとか一応組んだんですけどスタジオに入るお金もなくて。だったら路上に出てやれば、もらえるんではないかと。そういう安易な考えからだって。向こうにいるときは栄養失調になったりとか」
千「マジで?」
安岡「一週間パンの耳とか食べてて。パン屋に朝一でいったらパンの耳を袋に詰めてくれるんですけど。今でこそ一日三食食べれるようになったけど」
千「てっちゃんのほうはどうですか」
本多「やっぱり、うん、いろんなことありましたね」
安岡「遠くなっちゃってどうする(笑)」
本多「あのね〜アマチュアのときはわりと一緒に遊んでたっていうか、僕がお兄ちゃんのように慕ってたんで。安岡くん自身も弟みたいな感じだったんだと思うんですけど。デビューしてこっち、兄弟とかそういう問題じゃなく、プライベートはまったく別で」
千「あ〜ライブでのパフォーマンスが濃密であればあるほど普段っていうのは時間が別々になったりとか」
本多「そっちのほうが新鮮」千「詞と曲ってどういうふうにできるの?先に詞を書くの?」
安岡「そのパターンと、曲から書くパターンとふたつあるんです」
千「へ〜、で、二人で集まってアレンジャーの人と三人で。で、詞が先にあればそれを持って帰って曲を作るとか?それでまた聴いてっていう?」
安岡「でもわりかし作業、二人でするのが多いですね」
千「『未タイトル』っていうのは、あれはどっちが先?」
安岡「あれは曲先で」
千「あ〜あれは曲か。曲が先にあって詞をつけるときっていうのは結構悩んだりすることってない?メロディの数に縛られたりとか」
安岡「縛られますよね。でも詞だけ最初に書くときって音楽をやってる感じじゃないんですよ。どっちかっていうと作家っぽいイメージがあって。たまに詞を書いてるときって、俺、音楽やってんのかなとか思ったんだけど、曲が先にあって曲を聴きながら詞を書くときって、すっごい音楽をやってる!って」
千「あ〜やっぱりね」
安岡「感じになるんですよ。だから楽しいんですよ、どっちかっていうと」
千「文字にするのとメロディで伝えるのって、やっぱ伝えなくていいことっていっぱいあるもんね。言っちゃわなくても行間でわかるみたいなね。でも、この三年で変わっていく自分も受け止めつつ、また何かスタートするぞみたいなの、いいですよね。煮詰まったり…あ!そうだ!会場に来てるみなさん、質問書いてくれてるんで早速聞いてみましょうかね。『私は来週の21日誕生日です。嬉しいような悲しいような。特にすることもなく仕事だけで一日がきっと終わってしまいそうです』そんな(笑)。『そこではねの二人は思い出に残る誕生日ありますか?こういう誕生日を過ごしたいとか、是非教えてください』」
安岡「誕生日ね〜。僕今年25になったんですけど、5になるとイヤですね」
千「(少しの間のあとに)そう?俺42だけど楽しみだけどね(会場から笑い)」
安岡「あ、ホントですか?この会場に来てくれた人も誕生日が嫌いな人はすごいたくさんいると思うんですけど。う〜ん、イヤになりますね」
千「あ、あれかな。25っていうと四捨五入して30に近づいてくるじゃん」
安岡「あ〜、もうイヤですね。考えたくもないですね」
千「もうあれだよ、ウェルカムって感じだよ。ま、40代からウェルカムって言っても随分あるけどさ(笑)。てっちゃんは?」
本多「僕はそんなに、うん、何も誕生日だからといって。わりと安岡くんの誕生日のときはレコーディングだったりとか、スタッフがいっぱいいるときに誕生日があるんですけど、僕8月2日なんですけど、普通に仕事、地方キャンペーンとかで、なんか…。隣からおめでとうって言ってもらえるぐらいで。だからといってプレゼントもらえるわけでもなく」
千「(笑)」
安岡「いや、でもね、俺、結構彼にいろいろやってますよ。服だとか時計だとか」
千「言ってるよ」
本多「こういうふうにね、恩着せがましい人がいるんですよね(笑)」
千「じゃ他の質問いってみようか。『二人はいつもライブの直前どんな話をしてるんでしょうか』」
安岡「さっきメンバーと話してたのは、今日演奏中に僕、アイーンするのでアイーンし返してくださいとか(笑)。そんな話してたんですよ」
千「みんなで円陣になってワーッスって言ったりとか?」
安岡「ワーッスはないですね。今、時代を感じた」
千「うるさいよ(笑)!じゃ、もう君ら、準備しなさい!」
『なれずに』『白紙の日々へ』『花サク』
千「どうもお疲れさまでした!どうでしたか?今日のステージは」
安岡「いや〜気持ち良かったですね」
千「最後の曲のドラムの人をはさんで、二人でこう、なんて言うのかな、お辞儀っていうか(笑)、お辞儀じゃないんですけど(笑)、シンメトリックで格好良かったですよ。僕、後半はブロードバンドで楽しませてもらいました。こんなに近くにいるのに(笑)。ま、水飲んで。冷たい水ゴクゴク飲んでください」
本多「おいしいですね」
千「飲んでる間に僕ちょっとプロモーションしとくんでね(笑)。来週の10月23日、ニューアルバムが出ます。『音遊記』。音を遊んで記すと書いて『音遊記』。『アルバムのタイトルはどうやって決めたんですか』という質問が来てますが」
安岡「これは元々ツアータイトルからできた」
千「元々そっちが最初だったんだ」
安岡「それと並行にレコーディングも進めてまして」
千「じゃ全国を回ってる漫遊記的な?」
安岡「そうそう、ホントにその通りですね。音で遊んで、それを記すという」
千「なるほどね。レコーディングの裏話とか、面白エピソードとか?合宿やったんでしょ?これ」
本多「何かありましたかね。コンビニとか行ったとか、そういう…。合宿レコーディングだったんですよ。その合宿中に安岡くんがランニングをずっと」
千「合宿所の周りを走ってた?」
本多「ちょっと怖いコースがあるらしくて、そういうところだけ速く走ったとか。まぁ面白い話ですよね、うん」
千「(笑)。興味はあるけど深くは聞けないな」
安岡「MC、下手になっちゃったね」
本多「何を言ってるんですか」
千「僕の目を見て話してくれよ(笑)。でも合宿すると、あ、思いついた!って、できるじゃん。九時五時とか、そういうんじゃないから。それ、良かったんじゃない?」
安岡「すっごい楽しかったですよ。でもコックさんがいるんですよ」
千「おでん作ったりとか?」
安岡「え?なんでおでんなんですか」
千「(笑)。いやいやいや。ちなみにどういう?」
安岡「きちんとバランスのとれた食事をね」
千「ワールドカップの合宿のように?」
安岡「ホント、そんな感じだったですね、すごい…」
千「あとですね、ちょっと(笑)、意外にしぼんじゃって。次の話行きます(笑)。ツアーで九州のほうは終わったそうですけど、どんな感じでした?酒飲みましたか」
安岡「すごい良かったですね。ツアーずっと長いことやってきてるんですけど、多分一番いいツアーになってて。やっててストレス発散してて」
千「自分が楽しいって言ってたよね?それが一番ですよ」
安岡「それが一番ですね。僕が詞を書いて哲郎が歌うじゃないですか。普通ボーカルが詞を書いて、それを歌うって多いんですけど、僕ら全く逆で。だからなおさら哲郎が歌ってるとき、一瞬僕が歌ってる錯覚を起こすときがあって、そのときってすっごい気持ちいいですよね」エンディングテーマは『濃縮MILK/days』
「僕は今カスピ海ヨーグルトを育ててるっていうんで、『濃縮MILK』っていうタイトルになったっていうのもあるんだけど(笑)。彼らの詞を読んでると、どうしてもいろんな、自分が歌を書いてきた想いと重なる部分があって、濃縮されたそういう想い、それが『days』っていう言葉にかかるイメージを音にしてみました」