「こんばんは!大江千里です!(久々のハイテンションな声)今週は一気に秋も深まって街路樹には落ち葉が舞う季節になってまいりました」(尾崎亜美ライブ)
(尾崎亜美登場)
尾崎「どうも、こんばんは~。お久しぶり~」
千「いらっしゃいませ。またこのツーショットが実現しました。嬉しいです」
尾崎「どうもありがとう~。呼んでもらえちゃった」
千「前回亜美さんがいらしたのが八月、去年の」
尾崎「そうですよ。一年と二ヶ月ぶり、季節もたくさん通り過ぎて」
千「去年は25周年を記念して『Amii-Phonic』の制作秘話とか伺ったんですけど今年は心機一転で、あれ?作ってなかったの?初めてだったの?っていうピアノ弾き語りの…」
尾崎「そうなんです。ピアノしか楽器は入ってないというアルバムを」
千「そしてそのアルバムのように今日のステージもピアノ一本で弾き語りということで、ピアノがドーンと真ん中に」
尾崎「もう仲間ですから、私の。パートナーなんで」
千「今夜の意気込みをラジオ聴いてるみなさんに一言、亜美さんのほうからお願いします」
尾崎「気楽に聴いてください。(笑)気が抜けちゃった?」
『My Song For You』『蒼夜曲 セレナーデ』-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノのメロディは『蒼夜曲』)亜美さんはスタンウェイの、生ピアノの隣にエレクトリックピアノがあって、そっちの方に、お客さんの方に向かわれてますけど。僕もピアノの前に向いてまして」(セッション)
尾崎「ちょっと離れてるんですけどね、場所的には」
千「審査員のように亜美さんの横顔をチェックしていて(笑)、不思議な感じです。検問みたいですね、酒気帯びとか(笑)」
ジョン・レノン『イマジン』(尾崎亜美ライブ)千「今日は黒のプリーツ…何て言うかスカート…」
尾崎「そう、プリーツ加工のね。さっき喉にホカロン当ててたんです。あ、言ってよかったかな(笑)?ダメですかね?」
千「(笑)。本番前にちょっと声帯あっためて」
尾崎「赤くなってしまったんですけど、もう直ってますか」
千「あ、とれてますね」
尾崎「ものすごい大きな唇の人にキスされたみたいな(笑)」
千「(笑)。そんなジャンボマックスみたいな」
尾崎「(笑)。ごめん、今日は品よくいきますよ」
千「いや、前回も品よかったんですよ」
尾崎「そうですよね、爆笑でしたけどね」
千「今回は選曲がニューアルバムに入ってる『蒼夜曲』を頭にガツンと」
尾崎「ちょっとシリアスに。秋ですし」
千「まさにそうでしたね」
尾 崎「ヘヘッ(笑)」
千「(笑)。あれだけの歌を歌われたあとにヘヘッていう(笑)。『pia-noir』、ほんとにもう作ってそうで実は初めてのピアノだけの」
尾崎「アルバムの中に一曲とか、そういうのはあったんですけど。ほんとにリクエスト、すごいされてたの。大江さんもされない?ピアノだけとかで歌って、とか」
千「あ、ありますね。時々ファンレターとかで」
尾崎「で、どうしようかなと思ってたんですけど。余りにも身近で、ピアノって自分にとって。逆にこういうもの、まとめて作ろうって感じじゃなかったんですけど、今回リクエスト募ったんですよ」
千「ファンのかた達から?」
尾崎「今日もブロードバンドとか使ってますけど、インターネットで一週間ちょっとぐらいの間にリクエスト募ったの」
千「『マイピュアレディ』とかありました?」
尾崎「あのね、一位はさっき大江さんも好きって言ってくれた『蒼夜曲』だった」
千「あ~みなさん、やっぱり泣きたいわけですね、『蒼夜曲』で(笑)、長いマフラー編みながら」
尾崎「なんでマフラーやねん(笑)。『北の宿から』のイメージもってないよね?大丈夫だよね?」
千「心臓をギュギュギュッと掴まれる感じしますね」
尾崎「心臓掴むの好きなんですよ(笑)。どんな趣味やねん(笑)」
千「(笑)。亜美さんのピアノと歌だけを聴いてて、やっぱり声と亜美さんの弾くFメジャーセブンなんかにしても(ピアノ弾きながら)ダ~ッとやったときの…」
尾崎「(笑)今、なんか猪木さんみたいな」
千「尾崎亜美です、1、2、3、ダ~ッ(笑)。声とピアノの和音が響きあうと、すごい音圧って言うか」
尾崎「倍音が多いって。倍音のおばさんなんで、そういうふうな効果があるのかもしれないですね。ピアノだけで歌ったっていうのはドラマを作るという意味でも自分を鍛えた感じというか、鍛えられましたね」
千「最小限の音数の中でメリハリというか」
尾崎「結構ロックンロールとかもやったんですよ」
千「あの曲でしょ?『Prism Train』。ずっと僕、あれコピーして歌ってましたから」
尾崎「(笑)。ほんと?ファンの人たちも無茶を承知で、そういうやんちゃなものもリクエストしてくれたので、私もそれにお答えしてと思って」
千「ほんとにもう空間が感じられるというか、そこでピアノと格闘しながら弾き込んでいくというあの世界、聴きごたえがありますね」
尾崎「あ、嬉しい。今回は教会で、日本では品川の教会で三曲録って、あとはアメリカのロサンジェルスで」
千「ロバータ・ フラックさんと会ったっていうね」
尾崎「(笑)。そうそう、私が卓球の玉を…」
千「ロバータ・ フラックにポコッと?」
尾崎「いやいや違う。わざとじゃなくて、はずしていったらロバータさんのところに飛んでいって。それで拾ってニッコリ笑いながら返してくれた(笑)」
千「Killing me softly言いながら」
尾崎「Killing me softlyって投げてくれたとか(笑)。(会場の反応に)あんまりウケなかった」
千「(笑)。ウケるためにやってるわけじゃない(笑)。音楽の話を」
尾崎「尾崎亜美としてギリギリで頑張ってみたんですけどね、今ね(笑)」
千「会場に来て下さってるみなさんからいただいてるアンケートを紹介したいと思います。『寒くなってきましたが、お二人の冬の醍醐味を教えてください』」
尾崎「食べ物?え?」
千「(笑)。面白いですね。醍醐味って言うとまぁ」
尾崎「あ、醍醐味って言ったの?食べ物って聞こえたの(笑)」
千「すいません(笑)。不明瞭な発音で申し訳ない」
尾崎「秋冬の醍醐味?でもやっぱり食べ物にいかない?」
千「栗とか」
尾崎「そうそう。秋とか冬ってみんなが集って、おいしいもの、あったかいもの食べるイメージない?」
千「ありますね。鍋とかね」
尾崎「人恋しくなるし。音楽もそうなんだけど、デジタルデジタルしたものよりもアナログとか聴きたくなる感じしません?」
千「うねりのある、すごく人対人のね」
尾崎「そうそう。縛られたものじゃなくて自由に人間の心で作ったものに惹かれる」
千「もう一枚。『リラックスしたときほど、例えばお風呂で歌う鼻歌とかは亜美さんの場合どんな曲になりますでしょうか』」
尾崎「みんな必ずお風呂で歌うのですか?」
千「歌いますよね。僕の友達、シャワーを浴びるときにタイタニックを歌いながら、ん~って言う女の人いるんですけど」
尾崎「めちゃめちゃ広いお風呂なんですかね(笑)。私、曲作りますよ、よく。お風呂の中で。ふんふんふんと言いながらできた歌ありますよ」
千「例えば?『マイピュアレディ』とか?あ、こればっかり」
尾崎「『マイピュアレディ』は違ったかもしんないけど、水物?」
千「水物って…」
尾崎「(笑)。あの~水が出てくるような歌。もっとわかんない(笑)」
千「亜美さんは曲を書くときって詞とメロディが一緒に出てくるんですか」
尾崎「サビとか結構同じに出たり。さっき弾いていただいた『オリビア』なんかそうですね」
千「はぁ~、いい話を今日も聞かせていただきました」
尾崎「いつもいい話をしてやるじゃろう(笑)。あれ?おばあさんみたいになっちゃった」
千「(笑)。さ、そろそろ時間です」
尾崎「しきられちゃった(笑)」
『Forgive Yourself』『オリビアを聴きながら』『手をつないでいて』
千「myu:さんにも登場していただきましょうか」
尾崎「あ、せっかくですからね。ありがとうです」
myu:「どうもです~。お邪魔します~」
千「芸人のような落ち着き払った。デビューしたての」
尾崎「したのてほやほやで。まだシングルが出たばっかりなんです」
千「ホタテの(笑)」
尾崎「ホタテって言ってないもん」
千「言ってないですよね(笑)。デビューしたてのほやほや」
myu:「そうなんです。できたてのほやほやで」
千「どうですか?今亜美さんのステージを間近でご覧になって。その中で一曲歌って」
myu:「いや~やはりすごい、大先生は。どこにいても大先生ですよね。尾崎亜美さんですね」
千「あ~空気がね。変わらないって言うかね。亜美色にね。普段は亜美さんのこと何て呼んでるんですか」
myu:「亜美ママと」
尾崎「(笑)。あれ?妹分って言われたのに、さっき」
千「後でいじめられるで(笑)」
尾崎「でも姪ぐらいの感じなんですけど。一緒に旅行に行ったときも亜美ママ、亜美ママとか言ってて(笑)。ホントどこに行っても親子だと。顔も何かテレビだと似てるらしい。目と目離れてる系だからかな」
myu:「あ~かもしれない。イルカとかは虫類?哺乳類系に似てるって」
尾崎「海の哺乳類って言ったほうがいいかもしれない」
myu:「そうそうそう」
千「しばらくお二人にお任せして」
尾崎「(笑)。ごめんね、ごめんね」
千「myu:さんから見て亜美さんは、myu:さんにとってどんな存在なんですか」
myu:「一言で言ってすごい人っていうのもあって。プライベートでも良くしてもらってるのもあるんですけど、仕事のときは仕事のときで歌の大先生として、ときに厳しく。でもプライベートのときはプライベートのときですごく優しくて。myu:にたくさんおいしいご飯を作ってくれるかな、みたいな」
尾崎「myu:巨大化計画っていうのをたててるんですよ」
myu:「すごいですよね、料理。だってmyu:こっちに出てきて、もう二年ちょっとになるんですけど、亜美さんちで初めて食べたものって数えきれないですよ」
尾崎「今日、結局、最初から最後まで食べ物の話になってる気もする(笑)」
千「でも僕ね、食べ物とか音楽とか共通してるとこあると思うんですよ」
尾崎「共犯意識持てるよね、一緒にご飯食べると。あ、でも19歳の声って思えないほど温度を感じる感じの声じゃないですか」
myu:「温泉のような温度を感じていただければ」
尾崎「はい、きみは黙ってる、黙ってる。今、大江さんに聞いたの」
千「(笑)。僕もしゃべっていいですか(笑)。温度はちょっとクーラー上げて、みたいな感じ、冷たくなったり、あったかくなったり、キュッと変わるんですよね、一瞬でね」
尾崎「そう、歌によってすごく変わるんで、アルバム一緒に作ってても、すごく楽しかったですよ」
千「このたび尾崎亜美さんニューアルバム『pia-noir』。何かどっかで聞いたような、ぶどうの品種に」
尾崎「ピノノワールっていう赤ワイン用のブドウがあるじゃないですか。千里さんもワインすごく好きでしょ?」
千「匂いっていうか、フワーッとしたやつですよね」
尾崎「ボルドー系とかブルゴーニュ系とかわかります?」
千「わ…多少。東京じゃないことだけはわかってますけど」
尾崎「(笑)。ボルドーの系統っていうのはブドウをいくつか混ぜて作ってるんですよ。ブルゴーニュっていうのピノノワール種を木一本で作ってるのね。だからピアノだけっていう楽器設定でやったので、その潔さとか、そういうところを、まぁ勿論ピアノっていうのに引っ掛けてシャレで作った名前なんですけど」
千「僕ちょっと聞いたんですけど田崎真也さんと最近」
尾崎「(笑)。仲良しで。うちに遊びにきていただいて、お料理作ってくれたり、洗い物までされるんで」
千「それ、させたんじゃないですか?ソムリエ、世界一の」
尾崎「(笑)。便利な友達できたって。いいんですよ、私もいい加減酔っぱらうと働いていただけるんで(笑)。myu:はよく来るけど未成年なんで、お酒飲めないので」
千「myu:さんは誕生日が12月23日ということで」
myu:「そうなんです。鶴瓶さんと同じ日で」
千「(笑)。あの~、レギュラー持ってください、一日も早く(笑)、トークのね。もうすぐ仲間入りできるし」
myu:「そうなんです。あと二か月ぐらい十代って言えるかな、ぐらいな」
千「myu:さん一本で、この番組も遊びにきてください」
myu:「あ~お願いします、ぜひぜひ」
千「僕もその日までいっぱいしゃべりの勉強しときますんで(笑)」
尾崎「myu:に負けないようにしてくださいね(笑)」
千「はいっわかりました(笑)」
尾崎「myu:、もう言い残したことない?」
myu:「あ、一言いいですかね。尾崎亜美大先生が11月6日にアルバムをリリースするわけでございますが、なんとmyu:も早くもファーストアルバム、リリースさせていただきます。タイトルは『as you are』」
尾崎「意味知ってる?」
myu:「あなたらしく、とかね、それなりに、とか。あなたらしくいるのが一番いいですよっていう思いがこもったアルバムなんですよ。これがまたいいアルバムでね」
千「あ、いいアルバムですか?」
尾崎「私、しゃべり教えてないですよ」
千「そのアルバムは曲と曲の間にしゃべりが入ってるんですか」
myu:「いや、微妙にツッコミとか。あ、なんでやねん、とか、そんな感じの(笑)」
千「曲は亜美さんが?」
尾崎「私が半分ぐらいかな。あとは私、プロデュースなんですけど、私が選んだいろんな新人のことか、いろんな人のメロディで。彼女も詞を書いたりしてるんですよ」
千「亜美さんからみてmyu:さんの魅力っていうのは?」
尾崎「あるかなぁ?」
myu:「あれ?」
千「(笑)。帰らせてもらうわ」
尾崎「(笑)。やっぱりギャップですね。歌とこういうキャラクターとのね」
千「亜美さんも十分にそのギャップはありますよ」
myu:「(笑)。ほらね~、そうですよ」
尾崎「おかしいな」
千「さっきmyu:ちゃんも言ってたけど亜美さんてどこに行っても亜美さん」
myu:「そうですよね。いろんなイベントで尾崎亜美さんが歌ってるのを見させてもらって、どこで歌ってるのを見させてもらっても、すっごい尾崎亜美さんオーラが出てるんですよ」
尾崎「myu:もそんなんになるんだよ。大江オーラ、尾崎オーラ、myu:オーラって感じになろうね」
myu:「myu:オーラって恐そうですよね。ま、気をつけます」
千「あ、いやいや…(笑)」
尾崎「ごめんね、今日ごめんね。あとで電話しようか」
千「いえいえ、とんでもないですよ。全然、僕気にしてないですよ、ええ(笑)。『pia-noir』って言うことでピアノと田崎さんとのトークじゃないですけど、ワインがあって…」
尾崎「あ、いいですね」
千「分かんないですよね、ホテルの…小部屋?」
尾崎「ホテルの小部屋?」
千「いや、小部屋じゃなくてもいいです(笑)。広いところでいいんですよ(笑)。こういう場所でトークもあって知識も入れて。是非そういうのを実現してください」
エンディングテーマは『For A MI』
「前回登場したときに書いた曲は『亜美ファンタジア』ってことで、亜美っていう名前が僕は入れたくなるみたいです」