ポカリスエットLive Depot
 Every Thursday, PM8:00〜 from TOKYO FM HALL
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Vol.08 2001/05/24 ON AIR (guest:綾戸智絵)
「こんばんは!ようこそ、大江千里です!よろしくお願いしまーす。今日は8回目にして初めてジャズの方をお迎えしています」
 (挨拶している時や綾戸さんが登場する時どうやら千里さんがマイクを持ったまま拍手をしているらしき音が…)

綾「まいど!(千里さんが綾戸さんを持ち上げたようで)おおきに〜」
千「すいません。ちょっと持ち上げてしまいました(笑)」
綾「持ち上げられてどうするちゅうねん、若いあんさんに」
千「バラの花をあしらった夏風な長袖のブラウスに…」
綾「よろしいか?花びらよりも私見てよ。(会場拍手)どうもぉ、おおきに、おおきに」
千「綾戸さんの基礎知識をここで簡単に紹介したと思います」
綾「おー、いっぺん聞いてみよか」
千「そんなウンコ座りはやめてください、ラジオでもわかります(笑)。身長148cm、体重37kg、大阪出身、3歳でクラシックピアノをはじめ、あ、僕と一緒です。17歳で単身渡米と。渡米のふりをされてますけど(笑)。98年に40歳にしてプロデビュー。以後年間100本以上のライブを行い、この3月には芸術選奨文部科学大臣新人賞大衆芸能部門、受賞ー!」(会場拍手)
綾「ありがとうー!」
千「お母さんとか喜びはったんちゃいますか」
綾「もうね(泣いてるふり)泣いてましたわ(笑)」
千「今日はどんな感じのステージになりそうですか」
綾「さぁ、お客さんに任せますわ」
千「そんな(笑)」
綾「盛り上げてくれはったらどんどんどんどん上がりますねん、私ら。凧と一緒ですわ」(会場拍手)

-CM-

(綾戸智絵ライブ)

『Everybody Everwhere』
-MC-
 まぁ、割れんばかりの拍手。(マイク持ったままの拍手の音がやっぱり聞こえてくる^_^;)
 千里さんはシンガーソングライター、曲書きはんねん。シンガーソング、カチッ、ライター。
 あ、ちゃうか(笑)。シャレが関西やねえ。すんません、椅子から落ちてもうておおきに。
 (落ちたのは千里さん?)
 状況説明せんとね。私も作りました。え?曲を。見て、聞いた?
 学がいっぱいあるから五線紙にチャーチャーチャチャチャチャーン、シレソシレソドド。
 カタカナで書いたよ(笑)。譜面書くのは専門家に任せて心を書きました、まずは。
 音程は心の様子です。アーッ。音程が上がっていくねん。あーそう。音程が下がっていくねん。
 私にはドレミは後ろから付いてきたんであって、まずは気持ちが先に行ってしまうんです。
 音が「いずこへ?」って感じです。(会場笑い)
 ウケてどうする?おおきに、おおきに。嬉しいやろ、久々に関西ノリ。
 会場では一番大江千里が喜んでおります。(会場笑い)
『Bridge Over Troubled Water』
(フューチャープロスペクト)

-CM-

(セッション)

『Amen〜365歩のマーチ』
 まずは綾戸さんと千里さんでピアノと歌声の掛け合い。
綾「寂しいな、みなさんも歌ってもらおか」
千「そうやね、一緒に歌いましょうか?」
 会場のみんなも歌い出すが声が小さいので
綾「朝ご飯、食べたか〜?」
 無伴奏になって会場のみんなの歌声と手拍子が響く。
 途中で綾戸さんの♪Amen〜Bmen〜Cmen〜Gmen〜の3段オチも入る(^_^;
 綾戸さん、千里さん、そして会場の掛け合いが面白い。
 途中からは千里さんが『365歩のマーチ』を歌い出す。
 (観に行っていた人の話では千里さんは『365歩のマーチ』でピアノ弾かずに踊っていたとか^_^;)
千里さんの「♪休まないで歩け〜」に
綾戸さんが「休みたいねん」とか「もう千里は歩いたな」
 綾戸さんの『Amen』と千里さんの『365歩のマーチ』が妙に合わさっていく。

綾「リハーサルせえへんかったら、こういうふうにうまいこといくんです」
千「普段もそうなんですか?しないんですか?」
綾「練習したら、次何やろ?考えるでしょ?練習せんかったら、何やろう?って思うでしょう?どうしよう?次何やったかな?と何やろう?と全然違う」
千「もう、汗びっしょりですよ」
綾「そう?若いね」
千「(笑)今日のセッションの感想は?」
綾「みなさん、最初はどうしよう、しな作りはんねん。恥ずかしいわぁ、キーは何かしら?そやけど、どんどん、楽しそうやわ、隣にオーダー出てきたきつねうどん食べるように」
千「カレーやめといた方がええかな?」
綾「私、たぬき頼んだけど、きつねの方がええんとちゃう。ちょっと食べてみたいな。隣のメニューをちょっと1本ちょうだいと言いたくなるような音楽を一緒に歌わせて。いいですね」
千「随分具体的な例だったんですけど(笑)。ところで、綾戸さんにとってジャズとは?」
綾「家庭環境の中から生まれた曲ですね。ジャズはどれやて探してません。聞いてきたんがジャズでしたね」
千「綾戸さんにとって歌うっていうことは…?」
綾「喋るののひどいヤツ?(笑)喋るよりうとた方が感情が通じやすい時あるでしょ。喋る時は歌うように、歌う時は喋るように。また言うてもうた、名言集(笑)」
千「ちょっとね、鳥肌たちましたよ、今」
綾「そう?どっか悪いんとちゃうか?」
千「(笑)17歳で単身渡米って事なんですけど、アメリカ文化に憧れてたんですか?」
綾「うん。もうね、行きたかったんやね、ロサンゼルスに、あの頃は。西海岸の旅、38万円!どこ見ても38万や。そこからきたんかな、嘘の三八(笑)」
千「20年間アメリカ、ニューヨークにいらしたんですよね」
綾「行ったり来たりよ。20年もおったら私つかまってるわよ」
千「不法滞在で?(笑)バイトとか?」
綾「いろいろやりましたよ」
千「ゴスペルチャーチで参加してはったんですよね」
綾「そうです。意義があんねん、参加することに」
千「(笑)」(再び『Amen』を歌い出す千里さん) 
綾「あんた、もう半分仕事忘れてるやろ、楽しいやろ。(会場拍手)目があっち向いてへん、私見てるもん、わかるわ」
千「(笑)いやいや、ゴメン」
綾「ラジオお聞きのみなさん、今日もう、おっさん、遊んでまっせ、ほんま」(会場爆笑)
千「僕が楽しいって事はラジオの前の皆さんも今頃第三京浜運転しながら"イエーッ"言うて」
綾「危ないなぁ。気ぃつけてや」
千「東京に1年ぐらい前から移られたということで」
綾「そうなんですよ」
千「もう、東京マダムで」
綾「ゴメンちゃちゃって、なんちゃって、そうなっちゃっちゃって。なんかわからんようになってもた(笑)」
千「渋谷なんか出ちゃったりしちゃったりしちゃったじゃん、みたいな」
綾「表参道だって!裏参道ってどこにあるの?(笑)」
千「食べ物とか…。それこそ、うどんとかってすごく、僕こだわりあるんですよ」
綾「あんたも関西やさかいわかるよねぇ」
千「あの東京のレベルの低さ」
綾「そばはレベル高いで。だからな、ここへ来てうどん食べようとするあんたの方があかんねん」
千「すみません。ごめんちゃい」(会場爆笑)
綾「ここへ来たら天ぷらとかそばおいしいんや。そっち食べたらええんや」
千「そうすか」
綾「東京には東京のおいしいもんがある。大阪には大阪のおいしいもんがある」
千「さ…綾戸トークが炸裂してますが」
綾「語りだしたら止まらへんで。あんた何か言わな」
千「そろそろ時間のようで」
綾「あ、そうですか」
千「綾戸さんに喋っていただいてますが、もうこんな時間ですよ。後半のステージに」
綾「え?いきましょか。どないしてここから音楽の世界に戻んの?(笑)難しいわぁ」

(綾戸智絵ライブ)
『It's Only A Paper Moon』
-MC-
 スゴイ!ゆうたでしょ?音楽作るのはみなさんやって。ノッてまんがな。
 最初約束2コーラス。3コーラス歌ってしもた。スゴイねぇ。音楽ってこういうことなんです。
 キャッチボールなんですよ。みなさんが投げた球、私取りました。そしてまた返しました。
 行ったり来たりします。通い合いますね。初対面なのに。怖いわぁ。
 音楽ってとっても自由です。でも私たまに辛い時あります。何度弾いても違う、こうじゃない。
 でもまた辛い時ピアノ弾いてると忘れてしまうんです。タクシーの中に落としてきた5千円札。
 俗に言う癒してくれるっていう言葉ですか?何でしょうね?この力。
 子供が寝ません。♪ねんねこしゃっしゃりま〜せ 寝ます。
 子守唄。どの歌が子守唄か。いいえ、タイトルではありません、心。
 寝かせてあげよう。どんな歌だってスッと子供は寝てしまう。
 さぁ、みなさん、この曲では寝てしまうんでしょうか?心の中に寝ていたものが反対に起きるんでしょうか?
 みなさんの数だけ音楽に数があります。
『夜空ノムコウ』
--CM--
千「お疲れさまでした!」
綾「まだまだ疲れてまへんで。どないしよう?(会場拍手)楽しいです、おおきに」
千「いいお客さんですね」
綾「やー、まいったね。千ちゃん、あんた、やっぱりな、ええ人なんやわ」
千「いきなり何言うんですか?(笑)」
綾「ようわかったわ」
千「(笑)ありがとうございます。全国ツアー中ということで3日に1本コンサートが入ってるスケジュール、もうずっとハイな感じで…」
綾「もう高揚しまくって、ずっと秋や」(高揚→紅葉?)
 (関東地方のコンサートスケジュールのお知らせ)
千「8月5日サマーライブということで河口湖ステラシアター、野外音楽堂」
綾「行きますよー、パァーッ。蚊がパァーッ。蚊にかまれながら」
千「いっぱい塗って出たほうがいいですよ」
綾「いや、それ、虫ヨケールでみんなよけてしまうからイヤや。たまには虫もついて欲しいわ(笑)」
千「そろそろ、お別れの時間ですけど」
綾「え!?嘘っ!」
千「(笑)いやいや、十分喋っとるちゅうに」
綾「そんな、足らん、足らん、まだ」
千「足らんですか?(笑)どうですか?今夜ジャズのライブを初めて聞いた人もラジオを聞いている人もいると思うんですけど」
綾「見えるんです」
千「え?」
綾「ラジオの向こうが」
千「どこにホクロがあるか?」
綾「アホな(笑)。ええな、ええなー、言うてはんのが見えるんです、聞こえるんです。ええ性格でしょ?」
千「はい(笑)」
綾「そんな出しなや、30秒前やて。腹たつわ(笑)」
千「見せたりして」
綾「もう楽しいからね、音楽は。壁ないよ、壁ない」
最後の千里さんのピアノ演奏は『365歩のマーチ』をアレンジしたもの