「木曜日8時がやってまいりました!みなさん、こんばんは!この番組のナビゲーターをやります大江千里です」-CM-
(「大江千里の〜」とか「大江千里がナビゲートする」という番組紹介が最近多くなってきたような…)
「今週のゲスト、紹介したいと思います。澄み切ったボーカルとギターが作り出す抜群のハーモニーでとにかくハッピーな気持ちにさせてくれる3人です」
(TOMATO CUBEの3人が登場)
ちさと「西村ちさとです。よろしくお願いいたします。今日はお世話になります〜」
千「ギターとコーラスの山元全(まっとう)さん。本名ですよね?いい名前ですね」
全「はい、重宝しております」
千「ギター、コーラスの高橋竜大さん。竜に大って書いてたつひろ。気に入ってます?」
高橋「そうですね。竜のように大きくなれという親の願いが」
千「どうですか?今日の東京FMホールでのライブですけど、ズバリTOMATO CUBEの本日の聴き所は?」
ちさと「済んだ歌声…済んだ歌声(笑)…ギターが作り出す抜群のハーモニー」
(千里さんのゲスト紹介を繰り返すちさとちゃん^_^;)
千「あ、そうですか(笑)。やられちゃいましたね」
(TOMATO CUBEライブ)
『choose my life』『桜』(フューチャープロスペクト)
-CM-
千「セッションタイム!」(セッション)
(千里さんのピアノ演奏に客席の手拍子が聞こえてくる)
千「ちさとちゃんは平仮名表記ですけど本名は千里と書いて…」
ちさと「同じ字ですね。よろしくお願いします」
千「いやいや、これを機会に(笑)。今日やるこの曲は3人組の名曲ですよね」
ちさと「同じような感じで…。尊敬しております」
千「高校時分とか良く聞いたりしたんですか?」
ちさと「そうですね。人間ジュークボックスみたいなことやってたんです、失恋レストランて感じで。みんながふられると私の元に来て歌ってけろと」
Dreams Come Trueの『すき』(TOMATO CUBEライブ)
ボーカルはちさとちゃん、演奏は千里さんのピアノがメイン千「いかがでした?ちさとちゃん」
ちさと「セッションていうものをほとんどやったことがないんで。TOMATO CUBEが私、生涯初めてのバンドで、最初で最後じゃないですか」
高橋「最初で最後…(笑)」
ちさと「それ以外の人とやる機会持ったことがないんで、すごく緊張したし楽しかったです」
千「ピアノが入るって感じはどうですか?」
ちさと「全然違いますよね、一人の人格が…入ってくる…」
千「人格?(笑)ピアノという人格が(笑)」
ちさと「いやいや、大江千里さんという人格が(笑)」
千「わかります(笑)。全さんは?」
全「感無量で。手に汗をかいて、手汁が」
千「(笑)結構抜けてくる言葉ですね、手汁ってね(笑)。ちさとちゃんがボーカルを目指したのって人間ジュークボックスと言われた頃?」
ちさと「そうですね、これでもしかして食っていけんじゃん?て」
千「(笑)食っていける…いきなり」
ちさと「自分が生業とできるものを探してる年頃じゃないですか。いろんなことやって、その中で『私、歌が好き』っていうのは一杯いるし普通の子だったんだすけど、友達に歌ってって言われて歌ったりする機会が、人前に出る機会が多かったんですよ。やってくうちに、私、これで人生食っていける…?」
千「(笑)そこで食っていけると」
ちさと「上手く言えないんですけど」
千「うまく言ってますよ。ニュアンスばっちり。プロになろうと思って、留萌なんでしょ?北海道の。修学旅行で来たときに抜け出してっていう話…。プロダクションか何かに?」
ちさと「そうです。今所属している事務所の方に会いに行ったんですよ」
千「それ、調べといて?」
ちさと「いや、前に一度お会いしてて。ま、お会いしたっていうか…直接ちゃんとマンチューで…」
高橋「マンツーマンね」
千「あ、マンツーマンね(笑)。高橋さんが全部翻訳してくれるんだよね(笑)」
高橋「ちょっとまだ不思議な言葉を喋るんで(笑)」
ちさと「ま、マンチューでお話しする機会がなかったんで、やっぱりわからないじゃないですか、人と人って」
千「(笑)マジで話してるんだけど『マンチュー』って馴染めないんで(笑)。面と向かって、ね?で、事務所でお手伝いしたりとかしながら?」
ちさと「トイレ掃除とか。『タバコ買って来い!』『はい!』やってました。体育会系です」千「メンバー3人が最初に会った頃ってお互いどういう印象だったんですか?」
高橋「リーダーはこのままで独特の喋りのペースがある人なので不思議な人だなぁと思って。1カ月ぐらい経って、やっと言葉が半分ぐらい理解できるようになったんですよ」
千「ちさとちゃんは?」
高橋「会う前からリーダーが一緒にやりたいってことで色んな話を聞いてたんで初めて会った感じがしなくて。歌聴いたときは、その時もドリカムの歌だったかもしれないですけど、歌うまいなって思った記憶が」
千「そんときは何の曲だったんですか?」
高橋「何曲も歌ってくれたんで。リーダーと僕がバイトしてたカラオケボックスだったもので」
千「全さんは?」
全「ちさとはお父さんと一緒に会ったんで、すごいパーツが似てるなぁと思って」
ちさと「それ、お父さんの話じゃん、どっちかと言えば」
全「なんかこう…はい…高橋くんは…」
ちさと「私、終わり?パーツが似てるだけ?(笑)」
全「高橋君はタンクトップ着てて真っ黒だったんですよ、ロンゲで。絶対友達にならないと思ってた」千「今それぞれがハマってるものを本番前に聞いてたんだけど全さんはカブト虫を飼ってるって?」
全「はい。(会場の笑いに)笑うとこじゃないんですけど。友達があまりいないっていうのもあるんですけど10匹飼ってます」
千「10匹?今は幼虫の段階?」
全「今、幼虫です。名前はミノルっていうんですけど」
千「ミノル?他は?」
全「え?全員、ミノル」(笑)
千「ちょっと待ってよ(笑)。ミノル?」
全「まだ幼虫だから顔の区別もつかずに」
千「そういうもん?ミノル?ミノル?ミノル?」(それぞれアクセント変えて繰り返す千里さん)
ちさと「もうすごいんですよ、デジカメで。これミノル、これミノルって。もうわかったって」
全「違うアングルで色んな角度からミノルをとらえています」
千「淋しいね」
全「(笑)言われてしまった」
千「高橋さんはカレーに凝ってるっていう」
高橋「食べ物の話ばっかりで申し訳ないんですけどネパールカレーにハマって。焼き鳥にハマったりとか」
千「ファーストアルバムに映ってる高橋さんよりちょっと恰幅が…」
高橋「申し訳ありません(笑)」
千「いや、人のこと言えないんですけどね。ちさとちゃんがハマってること…」
ちさと「何ですか?」
千「何?」
ちさと「書道」
千「でしょ?」
ちさと「書道って言ったら怒られるんです。書です、書。歌を歌う、ライブをするっていうのと同じ感じなんですよね。ちょっとでも気を抜くと線が乱れるんです。心の乱れがそのまま表れると」
千「墨とかすってるとグーッと入っていっちゃうんですか?」
ちさと「OLの方とかやってもらいたいですね、家で一人でいる時間に。面白いですよ、書道」
『あの娘の唄』『うたかた』--CM--
千「ひとことずつ、もう1回」
高橋「すごく楽しくやれて、お客さんもすごくのってもらって楽しかったです」
ちさと「多分大江千里さん目当てだと思うんですけど」
千「そんな…(笑)」
ちさと「若くてきれいな女性がいっぱいいるんで」
千「それ、挑戦か?(笑)」
ちさと「そういうとき私は張り切ってしまうんです。今日はしゃかりきで歌いました」
全「ありがとうございます。ほんと、温かい目で見ていただいて」
千「TOMATO CUBEはファーストアルバムが出ました。タイトルは」
ちさと「その名も『TOMATO CUBE』でございます」
千「これは潔いタイトルですね」
ちさと「でも他に思いつかなかったんです、逆にいうと」
千「これ、大江千里ニューアルバム『大江千里』て、こういう感じでしょ?TOMATO CUBEの『TOMATO CUBE』」
ちさと「でも、大江千里の『大江千里』だったら、ちょっと違うかも?(笑)」
千「(笑)すいません、余計なこと言っちゃいましたね(笑)。どんな仕上がりですか?」
ちさと「ストリートライブやってた頃の曲とかもたくさん入ってるんで1曲1曲丁寧にゆっくり作れたって意味でどれも逃さず聴いて欲しいですね」
千「ストリートライブ、結構色んなとこでやってたんですね。その時のファンの人とか楽しみにしてくれてる人はいっぱいいるんじゃないですか」
ちさと「いてくれたら嬉しいですね」
千「次々色んなところで呼ばれてライブが決まっていってるみたいですけど、今夜のこのライブ…あの…もう」
ちさと「何ですか?(笑)」
千「いや、なんかね、これからライブ活動があるじゃないすか。このライブデポが何かきっかけになればいいな!と。これからどういう活動を中心に?」
ちさと「今度単行本を。絵とかインタビューとか西村ちさとのことになってますけど。是非読んで欲しいと思います」
千「本のタイトルは?」
ちさと「『私がいるよ』でございます」
千「『私がいるよ』。(ポンとピアノの音がして)すみません(笑)。今、自分のキーボードを『私がいるよ』って弾いてしまいました(笑)」
最後のエンディング曲はゆったりとしたメロディ。
「TOMATO CUBEの歌を聴いてて、朝からガスパッチョを作って食べてたんですけど、トマト三昧ってことで、トマト、トマト、トマトってつなげて弾いてみました」