Vol.14(1997/07/04 O.A.)ゲスト:浅野忠信(映画俳優) |
この回は浅野さんが木箱みたいな椅子に座りMCふたりと向き合い、その周りにオーディエンスが体育座りという珍しいセット。小道具になぜかドリアンが置かれていたり(笑)。 自転車に乗って登場した浅野さんは普段着に寝癖のままのような髪型を千里さんにつっこまれてましたが、それも絵になるという感じ。トーク番組に出演すること自体が珍しいですが、岩井俊二監督や井坂聡監督のコメントがあるのはまさに映画俳優。 千里さんはCHARAとのことをかなりつっこんで聞いてましたが照れながらも嬉しそうな感じで答えていた浅野さんはすごく素直な人なんだなぁという印象を受けました。 |
Vol.15(1997/07/11 O.A.)ゲスト:宮崎駿(アニメーション作家) |
ちょうど『もののけ姫』が公開される直前でスケジュール表がびっしり埋まっていた宮崎監督。作り手側でありながら、三歳までは子供にテレビを見せない方がいいと断言して、千里さんに一週間に30分しかテレビを見せなかったご両親を「えらい親」と感心されてました。 話を聞いてると宮崎監督はどうも一番作りたいものをまだ作れていないという印象を受けました。映画を作るには莫大な費用が必要になってくるので興行的なことを考えてしまうと結局妥協をしてしまわざるを得ないんでしょう。 千里さんがオーディエンスの持ってきた絵を宮崎監督に見てもらおうと提案したら見事に断られてました。こういう場所では正直にクソミソに言えないし、自分よりうまい絵を見ると不愉快になるそうです(笑)。 |
Vol.16(1997/07/18 O.A.)ゲスト:俵万智(歌人) |
歌集『チョコレート革命』を出版されたばかりということで話題はその内容が中心。『サラダ記念日』に比べ大人の恋愛を描いた新作について千里さんがかなりつっこんだ質問をしてます(^_^; その『チョコレート革命』から俵さん本人が選んだ数編を千里さんのピアノにのせて朗読するという形でセッションも行われました。 結構ノリのいいかたのようで千里さんが「失恋のどん底」と言うところを誤って「失恋のずんどこ」と言い間違ったときもそのまま「失恋のずんどこ」で会話を続けられていました(笑)。 オーディエンスが読んだ歌を熱心に全部を読んでらっしゃる姿が印象的で真面目な人なんだなぁと。ご本人もご自分のことを「優等生」と評し、悪いことじゃないけどその殻を破ってみたい、なんてことを言われてました。 |
Vol.17(1997/07/25 O.A.)ゲスト:千原兄弟(芸人) |
放送当時、千原兄弟=トップランナー?とちょっと疑問に思ったゲストでしたが……。 スタジオの中に作られたセットの階段に座ってのトークとなりました。千里さんはなぜか短パン(笑)。千原兄弟の二人につられてか終始大阪弁でした。 コントは『離婚式』と『聖一馬』でどちらも結構おもしろかった。どちらかといえば『離婚式』のほうが好みかな?『聖一馬』のほうは私の名字が連呼されるので(コントの登場人物が同姓だったので。珍しい名字なのに…)妙な気分になったり(^◇^; Jr.はかなり賢いな、という印象を受けました。お二人のお母様もVTRで登場していましたが(さすが大阪のおかん)確かに親としては普通に大学行って就職してほしかっただろうな、期待もしてたんだろうなぁと思いました。 |
Vol.18(1997/08/01 O.A.)次世代ニューパワー1997夏 |
NHKが注目(?)する各界の新鋭を紹介する回で、MC二人のほかにコメンテーターとして松尾貴史さん(タレント)と高城剛さん(ハイパーメディアクリエーター)が出演していました。紹介されたのは 音楽:ホフディラン、ル・クプル、朝日美穂、DA PUMP、D&D アート:MICARIN(ファッションアーティスト)、ロッキン・ジェリービーン(イラストレーター) 文芸:佐浦文香(小説家)、しまおまほ(漫画家) 映像:若木信吾(写真家)、金村修(写真家)、青山真治(映画監督)、篠原哲雄(映画監督)、矢口史靖(映画監督) 古典芸能:尾上辰之助、尾上菊之助、市川新之助(歌舞伎・平成の三之助)、茂山宗彦(狂言師) スポーツ:萩原美樹子(バスケットボール)、窪田二葉(テニスプレイヤー)、近藤有己(レスラー) で、このうちDA PUMP、青山真治さん、尾上菊之助さんは二人がMCをしているTRに後日出演されました。 |
Vol.19(1997/08/22 O.A.)時代を極めた主役達の素顔 PART1 |
夏休みスペシャルの総集編だったのでMC二人も浴衣姿。千里さんも白い浴衣でしたが猫背のせいか座っていると浴衣が妙に大きく見えます。 姜建華さんとのセッションで『塩屋』を演奏している映像も初披露(姜建華さんの回では未放映)。姜さんが楽譜にコードを書くときにDとかCじゃなく一とか二と書いていたのが印象的だったそう。 後半はアーティスト大江千里をフィーチャーした特集。千里さんの音楽の原点、創作のこだわり、30代での音楽活動を、益子さんが聞き手ということもあったからか、かなり率直に語っています。 チームプレーが苦手なのでソロにこだわったと言う千里さんに対して「強いですね。私は弱いからチームプレーなんです」と言う益子さん。「逆にチームプレーができる方が強い」と答える千里さんの言葉には共感を覚えました。 「音楽が好きで趣味でやるなら公園に行って一人でピアニカ吹いてます。聴いてくれる人がいて、そこに届けたいっていう想いがある。僕の曲を聴いてパッとその人の表情が変わるのを見たとき僕はハッピーになれる。それが原点という気がします」 最後は納涼千里天国@八景島シーパラダイスでの『YOU』の映像が流れました。 |
Vol.20(1997/08/29 O.A.)時代を極めた主役達の素顔 PART2 |
夏休みスペシャルの総集編第二弾でしたがMC二人は浴衣姿ではなかったです。今回は益子さんが印象に残ったゲストの特集と言うことで、やはりスポーツ選手など身体を使う人、そして益子さんの好きな漫画やアニメの作者というラインナップでした。 後半は先週の千里さんの特集に対して益子さんの特集。あの扉から登場するときに益子さんが昔歌った『VICTORY〜戦う勇者たちへ〜』という曲が流れたので益子さんもビックリの苦笑。また、スポーツキャスターになるきっかけになった(?)イトーヨーカドーの社内ビデオも流れ「ずるいですよ、大江さん」「出ましたね、益子さんの口癖が。ずるいですよ、僕は」とやりとりする二人の様子から仲の良さがうかがえました。 特集では自分の限界を若いうちに自分で見極めなければならないスポーツ選手の厳しさが語られていたのが印象的でした。 最後は先週に引き続き納涼千里天国@八景島シーパラダイスでの『星空に歩けば』に映像が流れました。 |
Vol.21(1997/09/05 O.A.)ゲスト:旭鷲山昇(大相撲関取) |
今ではそう珍しくないモンゴル人関取の出世頭だった旭鷲山関はMCふたりと並んでもそう大きくないなぁという印象。 トークの内容はモンゴルから日本に来て相撲部屋に入っての苦労話が中心。初めて名前が載った番付表が出てきて千里さんが旭鷲山関の名前を探すとき(すごく小さい文字で虫眼鏡がないと判別できないぐらいの小ささ)益子さんが一言、「大江さん、目はいいんですか」。「見ての通りです」と答えるしかない千里さんでした(笑)。 旭鷲山関の筋力の強さを証明するために背筋測定をやることになり、現役時代180はあったという益子さんは83、千里さんは95.5でした。益子さんよりあって良かったなぁと(^◇^; ラスト、MCが視聴者からの番組感想メッセージを紹介するときB.G.M.で『This is my life』が流れていました。 |
Vol.22(1997/09/12 O.A.)ゲスト:竹中直人(俳優・映画監督) |
『東京日和』という映画が公開間近の竹中直人さん。千里さんが「すごくシャイで照れ屋な印象がある」と言ってましたが、番組を観ててもそういうイメージを受けました。 それにしても幼稚園の頃からの好きな女性を順番にフルネームで今でも言えてしまうのはやっぱりちょっと気持ち悪いかも(^_^; 初めて出演した映画が『痴漢電車 下着検札』というピンク映画で、その現場がとても楽しく、また奥山和由(映画プロデューサー)に言われた「そんなに映画が好きなら自分で作ればいいじゃないですか」という言葉で「映画」という居場所をやっとみつけたという感じでいると言われていましたが、トーク内容からも映画に対する愛情がとても感じられました。「ずっと自信なく生きてきたけど、この仕事だけは好きだって自信があるんです」という言葉が印象的。 |
Vol.22(1997/09/19 O.A.)ゲスト:小田和正(ミュージシャン・映画監督) |
千里さんも出演した映画『緑の街』を撮り終えたばかりの小田さんがゲストで、前半は『緑の街』の話、後半はオフコース解散コンサートの映像も流れるミュージシャンとしての話という二部構成的な内容。 「俳優・大江千里はどうですか?」という益子さんの問いに「ドラマとか出ているのを見てたんで安心はしてたけど、ケンカっぽいシーンでやるたびに台詞が違っていたときは大丈夫かな?と思った」そうで(笑)。『緑の街』の仮タイトルは『映画』だったそうです。 後半に二人で話す時間があって、千里さんは50歳を迎える小田さんに、実年齢に合わせて書きたいことと歌として一番エネルギッシュな部分との落差に悩んでいることを話したりしていて、当時の千里さんの曲作りに対する迷いが伺えるトークでした。 |
Vol.23(1997/09/26 O.A.)ゲスト:国本武春(浪曲師) |
この番組で出会って、15周年のときも20周年のときもコンサートにゲストとしてお呼びするほど意気投合した国本さん。 スタジオライブでは『ロックロール次郎長伝』と『堪忍ブギ』の二曲を演奏し、千里さんとのセッションはオーディエンスからお題をもらっての即興演奏「三題噺セッション」。 お題は「トップランナー」「夏の終わり」「37歳」(←千里さんと国本さんが同い年で37歳だった)。この形態はその後Live Depotでも披露しているけど、初対面で初めてだったこのときは二人がどこへ進んでいくのかわからないハラハラ感があって聴いているほうも緊張。でも国本さんはこういうことやり慣れているようで、なんとかいい感じにまとまりました。 千里さんにネタにされた益子さんだけど、それを素直に笑い飛ばしちゃうところが素敵です。 |