piano Blue Jay Way First Anniversary Specialpiano

2004年10月15,16日
原宿Blue Jay Way

 1  エールをおくろう
 2  メリーゴーランド
 3  ちいさなBreakin' my heart
 4  秋唄
 5  10years
 6  哀しみの環状線
 7  群衆の中で
 8  あしたのジョーネツ
 9  COOL
10  PIANO MAN
11  ジェシオ'S BAR
12  Rain
E1  YOU
E2  悲しいボーイフレンド

千里さんが所属する事務所Sony Music Artistが原宿にオープンしたライブハウスBlue Jay Way(以下BJW)
そのBJWの一周年記念ライブで千里さんのスペシャルが決定
今回は若干枚数を残してFCで座席を確保した上で会員一人一枚限定の抽選方式で
またもや私自身は落選したけど心優しい友達から譲ってもらえることができ
翌日の某国家試験受験のために終演後はすぐに夜行バスで帰らなければならなかったけど土曜日のライブに参加することになった
行きの新幹線の中で金曜日のライブに行った友達に終演時間を聞いてみると「10時半近くだったかな」
げげっ!そんな時間だと東京駅11時発のバスに間に合わないかも!?
でも翌日の試験会場に試験開始時間までに着くにはこれ以上遅いバスは危険だし……
聞くところによるとMCで人間ドックネタを20分以上話して市川氏の巻きが入ったらしいので
今日はその反省(?)をふまえて少しはMCが短くなりバスにはきっと間に合うはず
そう思って東京へ向かった

今回のBJWは座席指定だったので原宿のカフェでのんびりコーヒー飲んだ後19:00頃に到着
当然だけど既に大半の人が来場していて食事をしていた
私の席は一階の後ろに並んでいる六人掛けテーブルの一番出入り口に近いテーブルの一番ステージに近い席で
一緒に行った友達がそのすぐ横のテーブルのやっぱり一番ステージに近い席だったので
既に食事を始めていた隣の席(ステージから見ると私の後ろ)のかたにお願いして友達の席と替わってもらった
(替わってくださったかた、ありがとうございましたm(_ _)m)
BJWに来るまでにいろいろと食べてきた私たちはふたりで一枚のプレートに乗せた料理をつまみに
赤ワインを一本頼んで飲みながら
また同じテーブルの人たちとおしゃべりをしながら開演時間を待った
ステージ上には真ん中にピアノ、向かって右奥にドラム、その手前にベース、そしてピアノの左側にはギター
ベースとギターには椅子が用意されているので座って演奏するのかな?
狭いステージにこれだけの楽器が置かれているとぎゅうぎゅうに詰まっている印象がした

出入り口のドアが閉じられ照明が暗くなったのでそろそろ開演かな?と思っていたら
そのドアからメンバーと一緒に登場して客席を通りながらステージへ
楽屋から一旦外に出てから入ってきたらしく「寒くなったね」と千里さん
衣装はシャツ、パンツとも黒一色(シャツの左前身頃に何か刺繍らしきものがあるような……)
千里さんがピアノに座るとちょうど私の席から直線上の位置で目線も変わらないのでかなり見やすい
『エールをおくろう』
これは意外な一曲目
通常のライブでやるような「元気が出る」バージョンとは違ってちょっとまったり系のアレンジ
「BJWは今日で一周年」という千里さんの言葉に窪田さんがギターで『HAPPY BIRTHDAY』(?)を弾き始めると
千里さんもピアノで合わせようとするけど結局うまくいかず(笑)

『メリーゴーランド』
横揺れ系アレンジが気持ちがいいしギターのサウンドがかっこいい!
『ちいさなBreakin' my heart』
ここでは千里さんのピアノの音がころころ鳴っててかわいい
最後はボーカルも楽器の音もささやくような小さな小さな音になって
ラストにいきなりドスの効いた♪Breakin' my heart〜〜〜で〆(笑)
ここからはメンバー紹介
ドラムのマイケル河合さんは朝から子供を送ってテニスをして歯医者まで行ってくるというすごいスケジュールをこなしてて
そのせいで午後4時になると眠たくなるらしい(^_^;
昨日は打ち上げで遅くなったのに睡眠時間は足りているんだろうかという千里さんの疑問に同意
マイケルさんによると千里さんも昨夜の打ち上げでかなり深酒したらしい
「明日も朝が早いので今日は3時には終わりましょうね」って昨日は一体何時まで飲んでたの?
ベースの石村順さんはシャツがおしゃれ
千里さんもサイジングにこだわって肩が中に入るかどうか微妙なところをチェックして買っているのに
「久しぶりに着るとしっかり肩が中に入ってるやないか! 」ってそれは太ったってこと?
「食欲の秋でございます」の一言に客席から苦笑が漏れる(^_^;
ギターの窪田晴男さんは今年の夏、猛暑の東京で何もできずに部屋から一歩も出なかったとか
『SENRI HAPPY』というアルバムでもギターを弾いている窪田さん
アルバムをロンドンでミキシングしたときに千里さんがいろいろと観光に連れて行ってくれたというエピソードを披露
「今日のライブは一人一枚だったから隣は全然知らない人、という感じなんですよね?」
と気にする千里さんだけど客席の雰囲気はいつもと変わらないと思うけどね
「昨日は男性が一人だけいらしてたんですけど今日も?」の言葉にドア付近におられたスタッフが指を一本たててうなずく
そういえば開演前に話していた知り合いの前の席に男性がいたような……

『秋唄』
ギターのフレーズがボサノバ調?意外な上にすごく感じが良くて今まで聴いた中で一番好きなアレンジ
この『秋唄』なら何度も聴きたいなぁ
ピアノの音も大きさを押さえているのがまさに秋という感じ
ドラムもかなり効いていて私のツボに入った一曲
『10 years』
丁寧に歌う歌詞とサウンドのマッチングが心地いい

ここでメンバーが一旦退場し千里さんの長いおしゃべり(←本人談)
昨日はワンコーナーで25分しゃべったらしい(^_^;
内容は初めて胃カメラと大腸スコープでの検査を受けたという話
(「思い当たることがあって」という言葉が気になったけど異常はなかったということなので一安心)
千里さんが一番伝えたいのは大腸スコープを飲むときのファッション
スモッグのような上着にパンツなんだけどパンツがお尻のところだけ穴が開いてる
それを着て廊下を歩いたりするので下手をすると……(笑)
胃カメラは喉の麻酔なんて全然効かなくて一回むせると全然入らない
ひどくむせる僕を看護婦さんが「大丈夫ですよ、大江さん、リラックス、リラ〜ックス」と言いながら背中を優しくさすってくれた
(そういえば私が胃カメラ飲んだときも看護婦さんがそうしてくれた)
画面を見ている医師の「きれいですね〜」の言葉に安心したとたん唾を飲み込みそうになって猛烈にむせて
これは早く終わらないといけないと先生も焦ってカメラを抜き出したけど
むせかたはどんどんひどくなってきた
最初は背中をさすっていただけの看護婦さんも最後は「大丈夫です、落ち着いて、落ち着いて」とギュッと抱きしめてくれたとか
(さすがに私はそんなことしてもらわなかったなぁ(^_^;)
「あの看護婦さんの母性愛、あ、愛じゃないか、仕事だよね(笑)」ってもしかしてファンだったりしたらどうする?(笑)
終わった後に「鏡を見て顔を整えて下さいね」と言われて鏡を見たら本当に涙でぐちゃぐちゃ状態だった
という話には経験者は納得!同意!って感じだろうなぁ
大腸スコープの検査を待っているとき「何も悪いところがないといいなぁ」と思いながら
窓の外に沈んでいく夕日を眺めているとふいに涙が落ちたそう
子供の頃に団地の窓から「早く帰っておいでー」と呼ぶお母さんに「うん、わかったー」と言いながら
夕日が落ちる瞬間まで眺めていると涙が出てくることがあったことを思い出したそうで
この秋はそんな切ない気持ちをすくいとって曲を書いていきたい
今書いてる曲は『AVEC』を書いていたときのようになんだか内省的な感じに仕上がりそう
という話で締められ来年の春に発売されるニューアルバムの感じがどんなものかわかって楽しみになってきた

ここから二曲は千里さんの弾き語り
『哀しみの環状線』
岩崎宏美さんへ提供したばかりの曲
岩崎宏美さんというとバラードというイメージが強くて悩んだけど
久しぶりにドライブソングを書いてみようと思って出来上がった曲だそうで
音域がかなり広いのも「聴きどころ」とか
まだアルバムを買ってなくて初めて聴く曲だったので興味深く歌詞を聴いていると
大阪人は環状線というとJRの環状線を思い浮かべてしまうけど曲の中の環状線は環八なのかな?
『群衆の中で』
渋谷の雑踏を思い浮かべて書いた曲
この曲は大好きな曲なので演奏されて嬉しかったけど欲を言うとバンドバージョンで聴きたかったかも

『あしたのジョーネツ』
メンバーがステージに再登場
さっきまでドア近くで写真を撮りまくっていた市川氏がいつの間にか消えていると思ったら
ステージ後方のドアから譜面台を持って登場
その譜面台がピアノの前に置かれて千里さんがハンドマイクで歌うコーナー
千里さんが「ここからはハンドマイクで歌います」と言いながら取るポーズがまるで西城秀樹(例えが古い?)のようで
一応まじめな曲なのに始まる前に客席から笑いが起こる
歌詞を覚えていないのか譜面台をチラチラ横目で確認しながら歌う千里さん(笑)
『COOL』
苗場で聴いたよりずっとかっこいいよぉ!
千里さんもすごい気持ちよさそうに歌っているのが見てても楽しくて
最後ディレイを効かせているところは千里さん自身がそのディレイを楽しんでる様子

『PIANO MAN』
再び千里さんがピアノの前に座って
「総座りもいいけど最後は盛り上がろう」ということで
千里さんのピアノが派手に弾んで楽しそう
『ジェシオ'S BAR』
いつものガンガン踊りまくり跳びまくりと違ってニューバージョンな『ジェシオ'S BAR』は渋いっ!
『Rain』
始める前に「今日はどうもありがとう。気をつけて帰って下さい。おやすみなさい」なんて言うもんだから
客席から「えーっ!?」の大ブーイング(笑)

アンコールは衣装替えして登場
白いシャツの袖口がひらひらしていて高見沢さんみたい?(←本人談)
『YOU』
このバンドでの『YOU』は通常バージョンと違ってなんだかリズムが心地いい
最後は演奏をバンドに任せ「♪ららららら〜らららら〜」と歌いながら客席を練り歩く
二階にも行ってカウンター席のお客さんの間から顔を出して歌ったり
ドアを開けて受付の女性に歌いかけたり
歌い終わった後はこれからの冬のライブの内容などをちらっと教えてくれた
クリスマスライブはCafe Christmas Againということで
PAGODA TREEでやるけどPAGODAPIAの雰囲気を残した2ナイツになる予定
そしてディナーショーはいつもとは違った編成でインプロビゼーションな感じでお送りすることになると思う
ということで冬も楽しみ(ディナーショーは行かないけど)

『悲しいボーイフレンド』
大ラスははみさっちゃんに一番初めに提供した曲を弾き語り
そして
BJWでの大江千里っていうのをこれからもやっていきたいので是非またみなさん来て下さい
というマイクを通さない生声でのご挨拶でライブは締められた
時計を見ると10時過ぎ
昨日よりはちょっとMCがコンパクトにまとめられたのかな?という感じで(笑)
無事に夜行バスに間に合い大阪への帰途についた


今回のライブは基本的にサウンドがかっこいいと思った
苗場のときと同じメンバーだけどバンドもよりこなれてきている感じがして
しかもこのサウンドはBJWのような場所の方が良さを発揮できるような気がする
『秋唄』はこのアレンジ以外はもう聴きたくないと思ったぐらい
千里さんはどの曲も気持ちよさそうに歌っていて見ている方も安心して聴けた
納涼のような飛んで踊ってのライブも年に数回はあって欲しいけど
やっぱり今回のようなタイプのライブも千里さんの歌がじっくり聴けていい
特にBJWという場所が雰囲気も店員さんの対応も良くてそう思ってしまうところがあるけれど
他のライブスペースでもそういうふうに思えるライブになるといいな

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