2005年3月12日 苗場プリンスホテル ブリザーディウム
1 | REAL |
2 | シークレット |
3 | ペルセウス座流星群 |
4 | 黒のオルフェウス |
5 | Cool |
6 | 格好悪いふられ方 |
7 | 黄色のレインコート |
8 | PIANO MAN |
9 | ジェシオ'S BAR |
10 | GLORY DAYS |
E1 | エールをおくろう |
E2 | YOU |
E3 | 雪山へおいでよ |
E4 | アンコールはしない |
昨日に引き続いてサブステージがあるかと思ったら今夜は取り払われていて通常のステージ
真ん中に千里さんが弾くであろうキーボードが置かれ
その他の楽器は向かって左にドラムセット、中央左寄りにベース、そして向かって右にはギター
登場した千里さんとメンバーはみんなそれぞれ今夜はジャケットでキメていて
千里さんは白のステッチが入っている黒のジャケットに黒のパンツ
そして白のシャツでシックな感じ
ギターの窪田さんは千里さんと同じ黒のジャケットでベースの石村さんは白のジャケット
そしてドラムのマイケル河合さんだけは鮮やかな緑色のジャケット(笑)
窪田さんは昨年末のLive Depotクリスマスライブでは長髪だった髪が短くなっていてビックリ
REAL
JAZZY NIGHTだとしても苗場の一曲目は『雪山へおいでよ』だろうと思っていたので意外な始まり
しかもイントロが始まったときには何の曲か全然わからなかった
アレンジがまったく変わっていて静かに始まり
千里さんの歌い方もとても落ち着いた感じ
いつもだとある種厳しさが混じった「リアルに生きてるか」という歌詞も柔らかく歌われる
一曲目が終わるとMCへ
今夜のライブはメゾピアノな感じで『REAL』も「激しく生きてるかっ!?」という大仰なものじゃないらしい
(「激しく生きてるかっ!?」と言うときの千里さんのフリが笑えた)
そしてもうひとつがトラックダウンが終わったばかりのニューアルバムから曲を披露するということ
これが今夜の聴きところだけど冷や汗をかきながらのライブになりそうだと千里さん
(千里さんのかく汗の90%は冷や汗らしい(^_^;)
そんな千里さんが苗場に到着してまずすることは部屋のカーテンを開け時計をはずすこと
「時計をはずすんです」と妙に大げさに言う千里さんに対して「それから?」と窪田さんが絶妙なツッコミ
予想外のツッコミに千里さんも焦り
「部屋に入るでしょ?ゲレンデに向かってズキューンでしょ?で、時計をはずすんだよ」と再度説明する
(「ゲレンデに向かってズキューン」の出典は映画『私をスキーにつれてって』)
とにかく時計をはずすのは時間を忘れるためらしい
シークレット
いよいよアルバムの中からの披露
アップテンポな曲だったので歌詞のすべては聴きとれなかったけど
どうやら彼女のバースディパーティを秘密で企画して驚かせる内容だというのはわかった
とても楽しげなメロディ
アルバムのタイトルが『ゴーストライター』って聞いたときどう思いましたか?
そんなことを客席に聞きつつニューアルバムの話をする千里さん
千里さんの中にはステージ映えする曲を書く千里さんや胸キュンな女の子用の曲を書く千里さんとかがいて
そしてたまにしか出てこない裏方的な作家なんだけど
『maybe tomorrow』や『This is my life』などの曲を書く千里さんがいて
その裏方的な千里さんが今回は謀反を起こして表に出てきて10曲書いたのが今回のアルバムであり
そういった意味もあってアルバムのタイトルは『ゴーストライター』
44歳で人生を語るにはまだ青臭いけど
人生を描いた曲を今回は作りたかったのでその裏方的千里さんに任せてみたんだとか
ペルセウス座流星群
タイトル自身も今までの千里さんにないタイプなんだけど
歌詞も今までにない感じで聴いていると切なくなってくるような内容だった
黒のオルフェウス
あまりにも久々だったのでイントロ聴いたときに感動♪
しかもドラムがカッコいい!
アウトロも四人の演奏がカッコよくて終わったときには客席からヒューヒュー(笑)
ここからメンバー紹介も含めた少し長いMCへ
ドラムのマイケル河合さんはT-SQUAREの初期メンバーで
千里さんがアルバムのディレクションをお願いしたら「ドラムも叩こうか」という有り難い申し出があって
今夜のライブでもドラムを叩いてもらっているけど
普通ディレクターっていうのは目立たない存在なので鮮やかな緑色のジャケットなんて着ないらしい(^◇^;
『ペルセウス座流星群』はマイケルさんの息子さん大ちゃんと
大ちゃんと仲の良い女の子ふたりの三人でイントロ部分をラーララーララーラララーとコーラスしてもらっていて
「どんなコーラスがいいの?」と聞く大ちゃんに「子供の声のコーラスが欲しいんだよ」と答えると
あとのふたりに「いわゆる子供っぽくやればいいんだってー」と言っていたらしい(笑)
その大ちゃんには妹がいて
ちょっと恥ずかしがり屋なのか千里さんとなかなか話をしてくれないんだけど
今夜食事しているときにボソッと「ゲレンデで千里くんの曲がいっぱい流れてたよ」と教えてくれたらしい
ちっちゃな女の子なのに千里さんことを「千里くん」と呼ぶのは多分お父さんの真似なんだろうな(^_^;
ギターの窪田さんとはデビューした頃が近いせいかおつきあいは長い
今回のリハーサルスタジオで千里さんのビデオクリップ画像が流れていて(『SENRI CLIPS II』のこと?)
その画像に釘付けになってPOP'N NIGHTのリハを聴こうと思っていたのに聴けなかったとか(笑)
「80年代の匂いがプンプンしてる」と言う窪田さんに
「普通昔のビデオってみんな見るのを嫌がるけど僕は昔のビデオを見ると格好いいなーって思う」と返す千里さん(笑)
そのビデオの中で窪田さんが気になったのは湖畔で歌っているものだったらしく
でも千里さんはどのクリップのことかまったくわからない
客席から「『真冬のランドリエ』じゃない」と言われても「『真冬のランドリエ』ってビデオ撮ったっけ?」
私も湖畔の波打ち際で歌ってるなら『真冬のランドリエ』だと思ったんだけど
『SENRI CLIPS II』には結局『真冬のランドリエ』は収録されてなかったので窪田さんの言ってたのは何だったんだろう?
ベースの石田さんは千里さん曰く「こう見えても一番若いんですよ」
それは言われなくても見ればわかるんだけど…という雰囲気が会場中に流れる(笑)
『10years』を聴いたのは高校生の頃だったらしい
『ゴーストライター』では三曲を演奏していて『home at last』ではカバー曲ばかりだったので新鮮だったとか
今日のライブでは曲によってはウッドベース弾いてる姿がなかなか良かった♪
Cool
窪田さんと石村さんがいるので『home at last』からも一曲
大好きな曲だしアレンジがまた変わっていて面白い
格好悪いふられ方
「大江千里と言えばこの曲と言われるあの曲」という曲紹介
Live Depotのクリスマスライブでも新しいアレンジで披露されていたけれど
そこからまたアレンジを進化させた感じ
ここでのMCはライブでの失敗談がテーマ
窪田さんも石田さんもそれぞれ自分の楽器から演奏が始まるのにすっかり忘れてしまったことがあるとか
それを聞いた千里さんも「僕もよく忘れますよ」と言ったら
マイケルさんに「もう慣れた」なんて言われて「ディレクターに慣れたって言われるなんて」と千里さんも苦笑
千里さん曰く「ステージには神様がいてイタズラをたまにするんだよね」
名古屋のPAGODAで『未来乗車券』をすっかり飛ばしてしまったのもステージの神様のイタズラなんでしょうか(笑)
目の悪い千里さんには目にまつわる失敗が多くて
80年代に「カルタス千里走る!」なくらいに走っている頃に山梨のライブで本編最後に自分の手でメガネを割ってしまい
当時のトレーラーがピンセットでガラスのかけらを顔から取ってくれたあと
アンコールに出て終わった後に甲府の病院に行ったら結構危険な怪我になっていて
念のために病院へ行ったほうがいいと言ってくれたスタッフに今でも感謝しているとか
最近では原宿で知り合いだと思って話しかけ人が全然知らない人だったこともあって
でも悪いことばかりじゃなく見たくないものがぼやけて見えないという良いこともたまにある
大江千里ファンって美人が多いけどもっと美人に見える(笑)んだとか
黄色のレインコート
ニューアルバムからもう一曲
ワルツ?と思ったら途中でテンポが変わったりしてミュージカル曲みたいだなと思った
最後は千里さん初のスキャット
このときはタイトルを言ってくれなかったのでわからなかったけど歌詞の中の「黄色いレインコート」が印象的だった
PIANO MAN
ジェシオ'S BAR
JAZZY NIGHTなのでここまでマッタリと盛り上がっていたんだけど
ここでたまらず立ってしまった
GLORY DAYS
「みんなはどの曲で大江千里と知り合ったのか、でも一瞬一瞬僕はみんなと出逢ってるわけで」
『REAL』同様アレンジがまったく変わっていて静かなんだけど
それぞれの楽器のエッジが立ってる感じで全然静かじゃない印象を受けた
アンコールに出てきた千里さんは黒のジャケットではなく
ちょっとくすんだ感じのブルーのコートを羽織って頭には鮮やかなブルーで花柄の帽子
そのコートをすぐに脱ぐと裏返してキーボードの前に広げてみると裏地はユニオンジャック
うっわーおしゃれなコート♪と思っていると
そのコートは着ないでステージ袖にそそくさと引っ込めてしまったので
えっ!?もしかして私たちに見せたかっただけ(笑)!?
エールをおくろう
YOU
JAZZY NIGHTなんでいつものノリノリバージョンじゃないんだけど客席はもちろん総立ち♪
ここでサプライズゲストがいると千里さんからのお知らせ
ゲレンデで滑ってるところを見つけたというT-SQUAREのサックスプレーヤー伊東たけし氏
伊東たけし氏、でっけー(笑)
雪山へおいでよ
ここでこの曲が来るかっ!?って感じで
伊東氏のサックスは格好いいし
千里さんもそれに触発されてご機嫌なキーボードを弾くし
『黒のオルフェウス』より客席のヒューヒュー度合い(笑)がヒートアップしていって
これがJAZZY NIGHTか!?って信じられないほどの盛り上がりようで終わった
アンコールはしない
大ラスは千里さん一人の弾き語りでこの曲
これはまさかここで歌うとは思わなかったので不覚にもツボに入った
でもメロディも歌詞もオリジナルからと違ってたところが多かったような気がするんですけど(^◇^;
JAZZY NIGHTだったんだけどある意味昨日のPOP'N NIGHTよりも最後は盛り上がったんじゃない!?と思えるほどで
いやー楽しかった!という感想
選曲はPOP'N NIGHTのほうが面白くてJAZZY NIGHTはちょっと定番曲多いかなぁという印象
その定番曲はアレンジがJAZZYな感じで
そのアレンジがピタッとはまった曲もあったんだけど
何曲かはオリジナルアレンジの方がやっぱりライブでは盛り上がるなぁとは思った
POP'N NIGHTとJAZZY NIGHTそれぞれの楽しみ方が今年ははっきりしていて
去年より今年の方がずっと楽しかったなぁ
<おまけ>
今年のティーパーティもツアーグッズでもらったマグカップを持参しての参加
そして席は一人一人抽選ってことで同行者と席が離れてしまった
去年は千里さんに向かって右端の方の最前列だったんだけど今年はその反対側の一応最前列のテーブル
横からだけどとりあえずは千里さんが近くに見えるってことで良しとする
ところが予定時間になっても一向に千里さんが現れる気配がなくJTB添乗員さんが必死に場をもたせる
さすが添乗員だけあって話をつなげていくのはうまくて退屈はしなかったんだけど
添乗員さんの必死さがこっちによく伝わってきて笑える
千里さんが現れるであろう方向を何度も何度も見てるんだもん〜(‾▽‾)〜
添乗員って言っても数百人もの主に女性の集団から一斉に見つめられるってことはないだろうしねぇ
それを考えるといつも平気な顔して喋ってる千里さんはすごい(笑)!
予定時間を15分以上遅れてようやく千里さんが登場
ピンク色のチェックのシャツに黒っぽいジャケットを合わせていたけど
暑かったのかジャケットはすぐに脱いでしまった(ちなみにシャツは半袖)
まずはツアー参加者から募った「雪にまつわる思い出話」をネタに喋ったり時にはキーボードを弾いたり
ホラーちっくな方向にいったとき千里さんの「キャーッ」っていう叫び声とPAの人がマイクにエコーをかけたのが
もう絶妙のタイミングだったのに千里さんも感動
思わずPAの人のところに駆け寄りハグをしてお互いに称え合っていた(笑)
同行者の「雪にまつわる話」が採用されたりもした
(私も今年は珍しく書いたんだけど当然ながら不採用〜(‾▽‾)〜)
そのうちスタンプラリーの話題になって多くの人から「n」が見つからないという話が届いていて
これは添乗員さんも場もたせのときに話題に出していたんだけど
ご多分に漏れず私も見つかっていなかった
ほとんどの人が四個は見つけているので残り一個だけというのがストレスたまって我慢できない
それでも既に五個揃えているという強者もいた
(私はティーパーティが始まる前に千友から有り場所を聞いたが「行けねー」とか思った(^◇^;)
↑これが「s」「e」「n」「r」「i」すべて揃った台紙。もちろん私のではない(笑)↑
そして最後にニューアルバム『ゴーストライター』からいち早く
『ゲームオーバー』と『母の手』を聴かせてもらった
『母の手』が流れているとき千里さんは目をつむって何かを考えているようにじっと聴いていた
これからまだマスタリングという作業が残っているということだった
そんなこんなでティーパーティも終了
千里さんは最後まで笑顔を絶やさず手を振りながら退場していった