piano まるごと千里ナイト!! piano
〜Vol.2 魅惑の神戸編〜

2004年11月27日,27日
クラブ月世界


27日 28日
1  DOG'S LIFE  ファーストクラス
2  赤茶色のプレッピー  六甲おろしふいた
3  予感  ぼくらの階段
4  びんた  Rain
5  イコール  Love Letter
6  代々木上原の彼女  代々木上原の彼女
7  夙川パーキングナイト   夙川パーキングナイト 
8  ふたつの宿題  天気図
9  Downtown Girl  PIANO MAN
10  うぶげのきもち  今日のきみに贈る歌
E1  PIANO MAN  ジェシオ'S BAR
E2  エールをおくろう  エールをおくろう
E3  YOU  YOU
E4
 7年目


渋谷編から始まった『まるごと千里ナイト!!』のVol.2が早くも年内に開催されること自体驚きだったのに
場所が地元神戸なのにも驚きで日程が私の誕生日だってことも驚きだった
会場であるクラブ月世界は元キャバレーだってだけで怪しげなのに東門街にあるなんてますます怪しげ
どうやってこんな会場を見つけてきたのやら?(笑)とちょっと疑問
店に入るとすぐ右手に二階へ上がる階段があり
一階が奥行きあるように見えたのは入口から見て真正面の壁が一面鏡だったせいで
ソファが並べられている一階フロアに入ってみるとかなり狭い
円形のステージは入って右奥にありソファがそのステージを囲むように何列かに並んでいた
ソファはだいたい6人掛けになるよう番号が振られていたし両端に追加スツールが置いてあるソファもあり
一階席にかなりたくさん席数を作った感じ
二階までは円形の吹きぬけになっていて二階席はその吹きぬけに沿ってソファがステージを見下ろすように並んでいた
そのソファの後ろが立ち見客のスペースになっていたのかな?
吹きぬけになっていないところの一階の天井は低くて
そこに円状に灯っている電球がきらびやかでキャバレーらしい怪しげな雰囲気を醸し出していた
テーブルの上に置いてある星形の赤いランプがまたキャバレーっぽい
ステージの真ん中にはキーボードがあり左隅にはお店備え付けのピアノがちんまり置かれていた
ステージの後ろはビロードのような風合いを持った分厚い緞帳
歴史あるキャバレーだけあって造りはレトロ(トイレも古かった(^_^;)
千里さんにとってキャバレーは男のエンターテインメントの殿堂らしく「秘めやかな」なイメージがあるらしい
初めて千里さんがこの場所を下見にしに来たのは夏で
キョードー大阪の人と待ち合わせし損なって一人で来たら店の人が誰もいなくて
なのにずかずか入ってステージに立ってみて「まるごとの会場にいいんじゃない?」と思ったらしい
開演前のB.G.M.に映画『シカゴ』で聴いた曲が流れていたけど全部そうだったのかな?
千里さんの衣装は白のシャツに黒のパンツ
二日目に少し足元が見えたときには素足に黒の革靴を履いていたような…


<27日>

DOG'S LIFE
キーボードの前に座った千里さんが特にあいさつなどせずに
イントロダクション的にまずはムーディーなピアノを聴かせたあとに始めた一曲目
弾き語りなので原曲より少しテンポもゆっくりめかと思ったら
みんなの手拍子にあわせて少しずつ早くなっていき
最後はみんなでの♪ラァーラァーラララララァーという大合唱に合わせて合いの手を入れる千里さん

『まるごと千里ナイト!!』は大江千里よりも大江千里を知っている「ミーニアック(マニアック)」な人の集まり
視線が一度合うとそらさない絡みつく感じがする(笑)
ステージ前はダンスフロアだったところに椅子を設置しているのでツルツル滑るからお気をつけ下さい

赤茶色のプレッピー
原曲に近いピアノアレンジがかわいい
最後はみんなで ♪You are my preppy preppy girl ♪Just a little little preppy preppy girlの大合唱
このフレーズが歌えるのもミーニアックな証拠(笑)?

前日の名古屋プロモーションはいきなり国会中継で急遽収録のみ
その放映日をお客さんのほうが知っているのも「ミーニアック」な集い(笑)
名古屋駅である男性に「サインしてください」と色紙を渡されたときにふと思い出したことがある
デビュー間もない頃に名古屋で「大江千里さんですよね。サインしてください」って色紙を出した男性がいた
サインを求められること自体はとても嬉しい
だって何か記念になるものが欲しいって思ってくれてるわけでしょ?
NHK名古屋局でも収録前にトイレ行こうと思ったら僕のアルバム持ってウロウロしているスタッフもいて
思わず「先にサインしましょか」と言いたくなる
その男性には知名度があまりない頃に声をかけられたので
嬉しくて丁寧にサインをしていたら男性が別の女性アイドルにサインを求めに去ってしまった
気づくと紙袋にいっぱいサイン色紙を持っていて
どうやらその男性は芸能人のサインを集めてはそれを売っていたらしく
噂ではその稼ぎでソアラを買ったとか
よく見ると今目の前にいる男性はそれなりに年をとったけど正にあのときのその男性と同一人物!
「おまえ、まだ生きとったんか!?」
しかも周りには同じように紙袋にいっぱいサイン色紙を持った年齢さまざまなサイン小僧がいて
みんなで「千ちゃ〜ん、サインちょうだい」って言うのが怖くなったので
思わず携帯電話で友達に電話をするふりをしたら
サイン男曰く「千ちゃ〜ん、冷たいなぁ、昔は仲良くしてくれたじゃない」って
「一回サインしただけやろが!!」

予感
BBSとかで知りあった人と「会いましょう」ってことよくあると思うけど
そんな二人を描いた曲です、という紹介
始める前にキーボードの音色を変えて少しビブラートがかかった音へ
客席が静かすぎるのか蓋を閉める際に小さくパタンと鳴る音まで聞こえてくるのにはビックリ
ちょっと男性側の勝手な妄想入ってる歌詞があんまり好きじゃなかったんだけど
ビブラートかかった音色と千里さんの声がいい感じにブレンドされて歌詞の世界がフワーッと頭の中に浮かんできて
CDで聴いていたときより何だかリアルな曲に感じた
びんた
キーボードの音色を再びビブラートかかっていない音に戻すとき
今度は蓋を閉める音が聞こえないように千里さんが注意して閉めていたのに何だか笑える
久々に聴いたこの曲は千里さんもまるでシェルターに入ったように集中して歌っていたけど
聴いている方もグーッと歌詞の世界に引き込まれていって
珍しくふと涙が出そうになった
ラストのリフレインが切ない
弾き語りでなぜこんなに汗をかくんだ?と思うだろうけど実は弾き語りが一番パワーがいる
ピアノと格闘しているようなところがあるから
ツーステップで踊っている方がずっと楽
タオルで汗を拭いながらそう言う千里さんだったけど
この曲でのパワーを目の当たりにするとそれもすごく納得できる

昼食を食べに入った店に「神戸女学院同窓会ご一行様」という団体予約の看板があって思わず「おっ」と反応した
神戸女学院は関西学院大学のすぐそばにあってベルリンの壁のような壁で隔たれていた
その昔神戸女学院の女の子と付き合っていたんだけど
(「こんな話聞きたないよね」と言う千里さんに客席からは「聞きたーい」(笑))
同じ関学の女の子(仮名ジェニファー)と付き合っていて仲が微妙になっていた頃に
神戸女学院に通う会ったこともないジェニファーの友達(仮名ナタリー)からいきなり電話があって
「ジェニファーを泣かせたら許さへんで!」っていきなり言われた
「なんや?こいつ」と思いながら話を続けてると
「どんな音楽やってるん?ポップス?私は洋楽以外聴かへんねん。洋楽以外は音楽ちゃう!」みたいなことを言われ
そんなん言うなら一度会わへんかって話になって会ったらナタリーとも付き合うことになった
(客席からの「えーっ」という非難の声に「やっぱり『えーっ』かな?」と千里さん)
ある日ナタリーの下宿先で目覚めると台所から二人の女の子の楽しそうな話し声が聞こえてくる
ジェニファーとナタリーが僕のために朝食を作ってくれてたら…
それってモテモテじゃーん!なんて妄想を膨らませていると一方の女の子が「じゃあね」って出て行った
ふすまを開けてナタリーに「今の誰?」って聞くと
ジェニファーがアメフト部の新しい彼にサンドイッチを作るために寄ったとか
「え?ジェニファーは僕と付き合ってるのに?」と思っていたらナタリーにパチンと平手打ちをされた
(たぶん千里さんがショックな顔をしていたんでしょう)
そのときにナタリーが言った「好きになる気持ちにイコールはないのよ」
この言葉がずーっと頭に残っていた

イコール
ずっと頭に残っていたナタリーの言葉をモチーフにして作った曲
曲前のMCに自分でも動揺したのか始める前にマイクをキーボードから落としてゴトゴトッという音が響いた(笑)
でもさすがに歌い出すと切ない片思いをしている男性の気持ちに入り込んでしまう千里さん
聴いている私もこの曲のメロディと切なさが好きなので聴きいってしまう
でもこの台詞を言われたときのシチュエーションと歌詞の世界とは全然違っていて
千里さん曰く「シンガーソングライターって怖いでしょ?」ホント怖い(^_^;

名古屋でラジオの仕事をしたときにDJの人から「昔書いた歌詞って今読むとどうなんですか?」という質問を受けた
自分の書いた歌詞っていうのは他人が書いたようで
ウルフルズの「バンザイ」とか歌ってるときの方がかえって自分らしいと思うことがある
歌詞っていうのは書いた瞬間から自分の手を離れる
だから時々歌詞が変わることがある
でも書いてるのは自分だからそれでいいんです。だめ?
(普段の歌詞間違いを遠回しに弁解する千里さん。でも客席には「だめ」という雰囲気が(^_^;)

この前20年ぶりぐらいに二日酔いをしてしまった
前に酔っぱらってしまったのは関学の軽音楽部の新歓コンパのときで
先輩のバンドに誘われた嬉しさのあまり飲み過ぎてしまい
どうやら大阪のライブハウスでの紙ふうせんのライブで最前列でこぶしを振り上げて歌っていたらしい
そのあとも記憶がなく気がついたらライブハウスのトイレの便器に顔を突っ込んでた
それ以来記憶をなくすほど酔わないように気をつけていたのに二日続きのライブの一日目が終わった夜
とても嬉しいことがあったのでバンドメンバーと遅くまで飲んでいたら途中から記憶がなく
朝起きたらひどい二日酔いで頭ガンガン食欲もない
でも今日もライブがあるので何か胃に入れないともたない
考えたあげく蕎麦なら食べられるだろうと思って出かけてみたら店にあっさりした蕎麦がまったくない!
一番あっさりしてそうな鴨南蛮を注文したけど鴨の脂見ただけで「吐きそう」でトイレに駆け込んでしまった
トイレにしばらくいたら外の話し声とか蕎麦をすする音が聞こえてくるのに気がついた
向こうの音が聞こえるということはこっちの音も…?
トイレを出ると別のテーブルにいた老夫婦が僕に気がつき「大江千里よ。トイレで何してたのかしら?」と言っている気がする
結局全部を食べることができずお店の方に謝って店を出た
家まで帰る間もフラフラで当然リハーサルもできずだったけれどライブも無事に終わり
ちょうどライブハウスの一周年記念ライブだったので終了後にパーティがあり
お店の人が肉を焼いたものとか出してくれるけれど食べることができずにいると
「二日酔いが治りますよ!」と勧められたミント味のオリジナルカクテルを飲むと元気が出てきて
20分後にはワインを飲んでいた(笑)

代々木上原の彼女
「この曲はPAの人に協力してもらうので」ということで曲前にPAの人を紹介
この曲を生で聴くのは初めてなのでWAKU WAKUo(^-^)o
間奏の台詞のところはPAさんがマイクの音色を変えてメカニックに
コーラス部分まで千里さんが歌って楽しい雰囲気いっぱい
夙川パーキングナイト
PAGODAで歌って欲しいなといつも思っていたクリスマスソングをここで聴けるとは(*^_^*)
客席からも手拍子が起きる
♪たとえば〜の前のピアノのフレーズのため方にどうしても手拍子のタイミングが狂ってしまうけど(^_^;
歌詞が「個性」じゃなく元々の歌詞の「モデル」になってしまってたときにはついニンマリ(笑)

今年のPAGODA TREEはカフェクリスマス
僕の住んでいるアパートの二階のセットを作ったりいろいろ趣向を凝らしていてPAGODAPIAな雰囲気
グローブ座のカフェクリスマスに来てくれた人もいるでしょうか?
(たくさんの拍手に)ここは神戸だよ!?さすがミーニアック(笑)
グローブ座では濱田さんが出たりダンサーを入れたりしたけど今回は僕一人のステージング
ディナーショーはチャーチクリスマスでオルガン、パーカッション、弦を入れた構成
関西からだと名古屋や東京に来れない人もいると思うのでご当地ソングなクリスマスソングを歌った

ふたつの宿題
まるごと千里ナイトは通常のライブと違って大江千里を大江千里以上に知っている人たちが集うライブだし
学園祭のライブのような例えば「何時から3年B組の教室でライブやりまーす」みたいな
ほつれが見えたりするかもしれないけど手作り感のあるライブにしたい
そういった意味でこの曲は今日の背骨になるような曲
今日のMCは次にやる曲と連動しているような内容だったので
このMCを聞いたときに『ふたつの宿題』かな?と思ったらビンゴ!(たぶん客席のみんなビンゴだったと思うけどね(^_^;)

Downtown Girl
ピアノ一本でここまで盛り上がるか!?という感じで客席からは大きな手拍子
それにしてもこの曲はもうオリジナルなメロディでは歌わないのかな?
うぶげのきもち
遠くから神戸を想って歌う曲
最後は客席と一緒に ♪うぶげのきもち をリフレイン
なんだかほんわかあったかい感じで本編が終わった

PIANO MAN
アンコールで出てきた千里さんもハイテンションだったけど客席の手拍子もテンポが良すぎて
つい千里さんのピアノ演奏もテンポが速く「あれっ!速すぎない?」と思っていたら
千里さんも歌い出してから「速いっちゅうねん!」ということでやり直し
でもまだまだ速すぎて再度やり直し
最後にはかなりテンポを落としてようやくスタートしたけど結局はどんどん早くなっていた(^_^;
間奏ではお店備え付けのピアノを演奏
当然オフマイクなので聞こえてくる音がかわいい(*^_^*)
まさに元キャバレーのクラブ月世界にぴったりの曲
エールをおくろう
渋谷のときもこの曲で二階席まで行ったけど今回も!?と思ったら♪Sunday Monday〜のところでおもむろに客席に降りる千里さん
一階の一番後方でかなり長い間歌ったあとに「ちょっとコンビニ行ってくる!」と言って二階席へ
しばらくして二階から「きゃーっ」という歓声(笑)
一階へ降りてくるとき階段を踏み外し三段くらい落ちてた(^◇^;

YOU
再度のアンコールに最後は大盛り上がりのこの曲
後方の席ははみんな立って手振りしていた
私も立ったけどちょうどソファとテーブルが近くて立ちづらい位置にいたので飛び跳ねるところまではいけなかった(^_^;


<28日>

しーんとした客席に出てきた千里さんはキーボードにつくと同じように黙って準備したあとに
「あー、いいお湯だった」とボケをひとつ(笑)
ファーストクラス
昨日と同じようにイントロダクション的なムーディーな曲をピアノで演奏したあとの一曲目
事前にWeb上の日記で一日目と二日目では7割くらい曲を替えると公言していた通り一曲目から昨日とは別の曲
テンポの良い曲なので客席からはおずおずと(?)手拍子が出る
喉の調子はやはり一日目の方が良かったかな?とちょっと感じる

昨日も最初は結構静かだったけど最後は盛り上がって
そのテンションのまま今日出てきたらみんな静かなもんだからちょっと勝手が狂う
年々コアなファンの方は静かになりますね
そういう千里さんだけど同じテーブルには初対面の人ばかりで、しかも場所は滅多に来ることのないキャバレー
静かじゃないほうが不思議って感じもするし
昨日と比べても極端に静かってことはないと思うんだけどなぁ(^_^;

六甲おろしふいた
ちょっと意外な選曲だったので客席の反応も若干遅れると
「手拍子ぐらいしてよ」といきなりの千里さんからのリクエスト(笑)
それにしてもこの曲を聴くのは久しぶり
このあとに即興の曲『シルシルシルキー』(←千里さんがタイトルを言ったわけじゃない)
ちょっと硬めな客席の雰囲気をほぐすためだったと思うんだけど
♪神戸の夜はシルキーナイト
ぐらいまでは良かったけど合いの手の♪シルシルシルキー までくるとやり過ぎって感じもして
千里さん自身も歌いながら笑ってるし客席の雰囲気はこれでグッと柔らかくなった
(「シルキー」という言葉は以降のMCで「微妙な」とか「密やかな」とかいろんな意味で登場して笑いを巻き起こした(^_^;)

次の曲はテレビ番組のテーマ曲として依頼されて書いたもので
ちょうど34歳、いろいろと転機の頃で
身の周りにあるすべてのことを受け止めて生きていこうという観念的な歌詞の曲を書いて
ちょうど出来上がったのが夜明け前で寝る前にテレビをつけたら阪神淡路大震災の第一報を報道していた
関西に住んでる人ならみんなそうだと思うけど関西に地震が起きるはずがないと僕も思っていて
あまり気にせずに寝たんだけど何だか気になって目が覚めてもう一度テレビをつけたら大変なことになっていた
もちろん神戸の友達に電話をかけてもつながらなくて…
そのあと香櫨園の小学校へボランティアのようなもので行って
その小学校に避難している人たちのためにオルガンを弾きながらこの出来上がったばかりの曲を歌った
神戸ではなんだか逆に力づけられて帰ってきたような気がする
あのときオルガンの周りで聴いていた小学生たちもイケイケのギャルになっているのかも(笑)

ぼくらの階段
この曲を千里さんが歌うのを生で聴くのは(というか生じゃなくても)初めて
確かNHKの『34歳』という番組のテーマ曲でMCでも言っているとおり千里さん自身も34歳
出来上がったその日に大震災が起こったり
ボランティアに行った小学校で被災者のために歌ったこともあってライブでは歌ってくれないのではと思っていたけど
傷つけるつもりはなくてもいつのまにか相手をひどく傷つけてしまう
そんな誰にでもある年代のヒリヒリした風景が描かれている歌詞やサビのメロディが好きで
このコンサート前日に出演したNHK名古屋局での番組でこの曲を歌ったと聞き
ライブでも歌ってくれればいいなぁと思っていたのが叶った
オリジナルよりグッとテンポを落としてバラードふうに歌われたせいか心象風景が鮮やかで引き込まれた

コンサート前日の夜遅くに神戸入りして
新神戸から下ってくる道が工事中で灯りがクリスマスツリーのように見えた
これって絶対狙ってやってるんちゃう?とか思うぐらい神戸の街ってふとしたことが絵になる
こんなふうに思うんは僕だけかなぁ
僕が好きな神戸の風景はRIN'S GALLERYの辺りで気に入ってよく行っていた
Rain
そんな街中を歩く二人を描いた曲です、という紹介
よく弾き語りで歌われる曲だけどピアノのアレンジがいつもとは違っていて
前奏、間奏ともすごく印象的なピアノのフレーズが入っていた
Love Letter
VANE FOR ROADへの提供曲で苗場に続いて二度目のお披露目
提供曲だけに歌詞はきちんと覚えてないんだけど
『時間や距離になんて』だと思っていたところが『時計や距離になんて』と歌われていたので「あれ?」っと思い
家に帰ってから思わず歌詞を確認してしまった
正解は私の記憶通りで今はああいうふうに歌いたい気分だったんだろうなぁと一人納得
歌ったあとにタイトルを紹介しなかったので過去の提供曲だと思わず新しい曲だと思った人もいるかも!?

このクラブ月世界は二階に楽屋があって
『芸能人用』と書かれている部屋は畳二畳のまるでせっかん部屋のようなところで
スタッフに勧められたもう一部屋のほうにみんなと一緒にいたんだけど
衣装に着替えるときに女性もいる部屋ではなぁと思って「せっかん部屋行って来まーす」と入ってみようとしたけれど
「やっぱり止めとく、こっちで着替えさせて」って戻ってきてしまった
みんながいるその部屋にはサインがいっぱいあってE.YAZAWAっていうのもあったけど本当かな?
僕はペ・ヨンジュンとサインしときました
(この話の前に妹さんがヨン様が好きで「眼鏡やったらお兄ちゃんの方が十年早いわ!」と言ったという前フリMCあり)
実は昨日まで鈴木杏樹のようにペ・ヨンジュだと思っていたんですけど(笑)

代々木上原の彼女
ここで初めて昨日も歌った曲が登場
こんなレアな曲を昨日だけやって今日歌わなければブーイングものでしょう(笑)
間奏の声を変えてるところを歌い終わったときに自分でその声がおかしかったのかクスッと思わず笑う千里さん
夙川パーキングナイト
逆にこの曲は今日はもうやらないかも!?と思っていたので意外
昨日とはピアノの演奏が若干違い手拍子のタイミングも狂うこともなくスムーズにでき
歌詞も「モデル」ではなく「個性」と最新の方に戻されていた

『まるごと千里ナイト!!』今度はどこがいいかな?船上や灘の酒蔵でお酒飲みながらもいいよね
今結構反応が良かったんですけど酒好きな人が多いみたいですね(笑)
船の上は一度やったことがあるけど船酔いする人は大変だし
神戸に限らず各地でここがいい!っていう場所があったら教えてください
今日のスタッフの中に初めて僕の仕事をするという女性がいたんだけど彼女はあの六甲の納涼に来ていたそうで
二度とあんなライブには参加したくないって思ったって言ってました(笑)
そういえばTHE BOOMもあのあと同じ場所でライブをやったって聞いたので
宮沢さんに会ったときに「どうでした?」って尋ねてみたら「それが…」と言いよどんだので
「まさか?」と思って聞いてみるとやはり同じような雨と濃霧の中でのライブだったそう
宮沢さんも先に電話で僕に聞いてくれたら「あそこはハイリスク、ハイリターンや」って教えてあげたのに
ま、でも身体と心に余裕が出ればまたあそこでやってみたいね(笑)
(私たち聴く側にも身体と心の余裕が必要です〜(^_^;)

天気図
逆にここは昨日と同じ『ふたつの宿題』でくるかと思っていたのでこれも意外
だって「背骨になるような曲」だって言っていたのにと思っていたら今日の曲は「着物の帯の部分の曲」だそう(^◇^;
PIANO MAN
「ちょっと盛り上がりましょうか」ってことで前日はアンコールで歌われたキャバレーにはぴったりのこの曲
前日と同じく間奏ではお店備え付けのピアノを演奏
うーん、やっぱりこの音かわいい(*^_^*)
今日のきみに贈る歌
最後は歌わないと終われないでしょう!ってことでこれ
最後の大合唱ではグローブ座でアンプラグドで歌ったことがふと思い出されて
前日と同じようにほんわかあったかいアットホームな感じで締められた

アンコールで出てきた千里さんが着ていたブルー系の(チェックだったかな?)シャツはなんと
19歳のときに心斎橋で買ったものだそうで物持ち良すぎ!(笑)
ジェシオ'S BAR
昨日のアンコールで歌った『PIANO MAN』は本編で歌ったから何を持ってくるのかと思ったらやっぱりノリの良い曲
座りながらも客席は「GO! GO!」とこぶしを突き上げる
エールをおくろう
そしてラストはやっぱりこの曲で二階も含めた客席まで行かないと終われないって感じで
私のいるテーブルの前をピューンと駆けて通り過ぎていった(笑)

YOU
セカンドアンコールもやはりこの曲
間奏で隣の人に「後ろに誰もいないし」と言って誘って立ち上がったら
(この日の席は千里さん真正面の一番後ろ(とは言ってもソファは三列しかない(^◇^;)だったので)
前列の人たちが立ち上がらなかったので本当にピアノを弾く千里さんが真っ正面にいて手振りするのも少々恥ずかしい感じ(^_^;

7年目
昨日はみんなで一生懸命アンコールしたにも関わらず三回目の登場がなくてちょっと残念だったけど
二日目の今日は出てきてくれて「予定外だけど」とこの曲を歌ってくれた
この曲は私にとっては神戸を思わせる曲でとても好きな曲
神戸でのライブの最後にこれを歌ってくれたということはあながちそれも勘違いではないのかなぁと思った
メロディがちょっとオリジナルと違った気もしたけど「予定外の曲」だったということで
それもよし!と


Vol.1がわたし的にはイマイチ違和感の残ったライブだったけど
Vol.2にあたる今回は会場がBJWを思わせるちょうど良い狭さでステージとの距離感も良く
またWeb上の日記によると時間がなくてあれこれ考えずに決めたという選曲がレアでツボに入るものも多く
(逆にあまり考え込まない方が面白い選曲になるのでは?(笑))
時間の短さや曲数の少なさを全く感じない満足度の高いライブになった
この感想は私だけじゃなく一緒に行った友達も総じて同じような印象を抱いたらしく
Vol.1との違いはいったい何だったんだろう?と思わず考えたけど結局はわからなかった
結論としてはやはりライブは生ものだっていうことでぐちゃぐちゃ御託並べてみても仕方がない
とりあえずこんなレアな曲を披露してくれるのが『まるごと千里ナイト!!』だとしたら
Vol.3以降も行ける場所であるなら行ってみたい
とは言え関西の会場がやっぱりいいなぁ
あんな徹頭徹尾ナチュラルな関西弁での千里さんのMCが聴けるのも関西ならではって気がするから

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