guitar PAGODA TREE guitar

2004年12月19日 愛知厚生年金会館
2004年12月22日 渋谷公会堂

1  真冬のランドリエ
2  This Christmas
3  ある雨の朝
4  六甲GIRL
5  STELLA'S COUGH
6  TORCH
7  吹雪におくれ毛
8  YOU
9  枕元でささやいて
10  What A Silent Night!
11  ゆめみるモダンクリスマス
12  雪の別れ
13  もう一度X'mas
14  サンタクロースがやってくる
E1  バンドをつくろう
E2  きみはサンタに恋してる
E3  ジェシオ'S BAR
E4  白い雪まいおりた
E5  Bedtime Stories
E6  ありがとう

★渋谷公会堂では『サンタクロースがやってくる』の前に『未来乗車券』そしてアンコールでelllie with senriの『ポインセチア』が歌われました

二年ぶりにクリスマスコンサートPAGODA TREEの開催
昨年はディナーショーだけで寂しかったけど今年はライブ!とかなり楽しみにしたのに
渋谷公会堂は平日でしかも半年前から午後に会議の予定が入っている日で
納涼@池上でチラシをもらったときは「うーん(-_-;」とうなったけど名古屋で日曜日に開催されることになり一安心
関西でないのは残念だけど名古屋って新幹線でたったの一時間と近いし全然OK

ステージにはバルーン人形に使われているような素材の真っ赤な緞帳(?)
今回のクリスマスコンサートは以前PAGODAPIAで一度やったcafe Christmasの再現のようなものだと聞いていたので
どんなステージセットが作られているのか楽しみにしていたのに
この緞帳のおかげでまったく中が見えず開演までのおあずけ状態(笑)
開演時間を過ぎその幕が静かに開くと千里さんは下手にあるカフェセットの椅子に座っている
衣装は上から下まで真っ白のスリーピーススーツ
ベストの下からは白いシャツの裾が出ていて靴も白色
そして頭にも白のハンチング帽
カフェの店員のような衣装を着たバンドメンバーもそれぞれの楽器の前にすでにスタンバイしている
ステージ真ん中には黒いピアノがありその後ろ下手側には木馬、そしてそのまた後方にスノーマンとクリスマスツリー
上手には二階建てのアパートの壁のようなセットがあって
一階はカフェになっているらしく布製のテントがかかっている
そしてCAFE de PAGODAの看板
ピアノの両脇にはテーブルと椅子がセッティングされていて
そのテーブルの上やステージ脇にはポインセチアの鉢植えが置かれ椅子には色とりどりの風船がついている
ビジュアル的にはまさにクリスマスコンサートの雰囲気満載でWAKU WAKUしてくる

真冬のランドリエ
静かに演奏が始まると椅子に座ったまま千里さんが歌い出した
PAGODAの1曲目は『サンタクロースがやってくる』で決まりだと思いこんでいたのに意表をついたバラードでスタート
1番が終わってからステージ上手にゆっくり歩きながら移動した千里さんは
ニコニコと笑いながら深々と客席に向かっておじぎをしていると2番の歌に入り損ねてしまって
客席からは(バラードなのに)思わずクスクス笑いが巻き起こる(^_^;
This Christmas
曲の最初にステージ中央でひざまずいて祈るようなポーズを取る千里さん
なんだか今年のPAGODAはクリスマス本来の厳かな雰囲気でスタートした感じ
このあとのMCは15秒で終わる予定だったのにナンダカンダと2〜3分は喋っていたような(笑)

ある雨の朝
あまりにも久しぶりの曲だったのでイントロを聴いたときにはビックリしてしまった
しかもクリスマスというと雪のイメージがあるだけに雨の曲が歌われるのは意表をつくというか意外
曲の途中で雨が降り出してきたような照明効果があると
千里さんはトレンチコートを着て帽子も黒に変えて雨を避けるようにコートの襟を立てる
(このトレンチコート、襟周りとかもうちょっとちゃんとして着て欲しいと思ったのは私だけかな?(^_^;)
六甲GIRL
静かな曲が続いていたので座ったままだった客席もこの曲でほとんどが立ち上がった
間奏でトレンチコートを着たままステップを踏む千里さん
私にはこのステップがマツケンサンバのように見えてしまった(^_^;
STELLA'S COUGH
トレンチコートはここで脱いでしまって再び白のスーツへ
ピアノの後ろに置いてある脚立に登って風船に触りながら歌う千里さんはかなり楽しそう
この曲には女声パートがあってPecoさんがいつも担当しているんだけど
今回はPecoさんが参加していないので誰が歌うんだ?コーラスはSANTAさんだけど男が歌うとシャレにならんでしょ?とか思ってたら
そのパートをなんと明石さんが担当
Pecoさんの迫力ある(ドスのきいた)歌声と違ってえらくかわいらしい声で
STELLAの性格もまったく違ってしまう感じ
2番では声が裏返ってしまって顔を両手で覆い隠していたのもご愛敬
曲の途中でアパートに入ってステージから消えてしまった千里さん
もう衣装替えか?と思ったらアパートの二階の窓から顔を出してきたりして
ケンカはしてても割れ鍋に綴じ蓋的なカップルの楽しげなシーンが繰り広げられた感じ
TORCH
ここらあたりで千里さんのテンションも客席のテンションもあがりきってきて千里さんの踏むステップも軽やか
「歌って下さいと言う前に名古屋は歌っているー!」と叫ぶ一幕も

名古屋には昨晩入ってスタッフやバンドメンバーは夕食を一緒に食べに行くということだったけど
一緒に行ってしまうと飲み過ぎたり喋りすぎたりして喉に良くない
それはライブ前日には避けたいと思って部屋でルームサービスを取ると言ってみんなと別れた
部屋に入ってみるとルームサービスの案内がどんなに探しても見つからない!
ロビーにしゃぶしゃぶの店があったことを思い出しスタッフたちがロビーに再集合する前に入ってしまおうと軽装で部屋を出た
店に入ろうとしたら一人だと相席だと言われ
しかもしゃぶしゃぶは一人前では用意できないと言われた
仕方なくホテルを出たら同じようなしゃぶしゃぶの店が近くにあり
(「捨てるしゃぶしゃぶあれば拾うしゃぶしゃぶあり」なんて千里さんは言ってました(笑))
入ると威勢良く「いらっしゃいませー!」って言われたのに「一人だ」と伝えると手のひらを返したように「満席です」と断られた
軽装のままウロウロして洋食屋を見つけ結局みそかつを食べた
お店の人に「大江千里さんですよね?」と声をかけられ「御園座に出られるんですか?」と聞かれた
御園座って芝居や歌謡ショーをやったりするところで
(大阪だったら新歌舞伎座みたいなところで、それこそマツケンサンバをやるような場所(^◇^;)
店の人にはどうやら御園座の芝居に役者としての仕事で来たと思われていたようで
「いや、コンサートなんですよ」と言ったのに
おばちゃんは最後まで「役者頑張ってね〜」と見送ってくれた

吹雪におくれ毛
明石さんのピアノ、徹さんのドラム、ウッディさんののベースというスリーピースでのジャズスタイル
いつもはグルングルン腕を回すノリノリの曲もこういうふうにアレンジされるとすごく大人っぽく
千里さんの歌い方もすごく素敵で
今回演奏された曲の中では一番のお気に入りになった
楽器を演奏していないSANTAさんと淳ちゃんがテーブルの前に座ってカフェを飲みながら
楽しそうに指を鳴らして曲に身を任せているのもジャズバーって感じで心地よい

クリスマスプレゼントは何がいい?とお父さんに聞いたら「カシミヤの下着」というリクエスト
千里さん御用達(笑)の某T島屋に問い合わせたら上下でなんと10万円!
高いと思ったけどリクエストだったし奮発してプレゼントしたら「ももひきありがとう」という返事があった(笑)

YOU
これも『吹雪におくれ毛』と同じくいつもはノリノリの曲なんだけど今回はアンプラグドバージョン
少人数でやろうと思ってリハーサルでアレンジをし出したら
「我も我も」って感じで結局全員参加になってしまったというエピソードがほほえましくて素敵
千里さんとSANTAさんの声が重なってかなり聴き応えのある一曲になった
枕元でささやいて
このコンサートのために書き下ろしたという曲
千里さんがピアノで少し弾いたあとに衣装替えのために退場すると
そのメロディを受けてメンバーの演奏とSANTAさんのボーカルが入った

What A Silent Night!
千里さんの衣装は真っ赤なベルベットのスーツで中は銀色にキラキラ輝くシャツ
丸いつばの赤い羽根がついた帽子まで赤色で
さっきまでの全身真っ白から全身真っ赤へ鮮やかなチェンジ
曲もいよいよクリスマスコンサートの盛り上がりへのインビテーションとして最適の曲
ゆめみるモダンクリスマス
間奏での千里さんのダンスがかわいい(笑)
雪の別れ
もう一度X'mas

スーツの上着は脱いでしまってキラキラ銀色シャツでステージを右へ左へと走り回る
上手側の花道へ出ようとしたらスピーカーが邪魔して
気持ち的には勢いがあるのに動きはモタモタって感じ(しかも戻るときも大変)だったのがかわいくて笑えた

サンタクロースがやってくる
「最後の曲という言い方はしない。大詰め。大円団」とか言いながら結局「最後の曲は〜」なんて紹介が(笑)
いつものクリスマスコンサートでは必ず一曲目にもってくるこの曲を最後に歌うことで
これが始まりだという意味があるそう
グローブ座の最後の公演のときのようなノリがかなりいいアレンジで汗びっしょりになった
曲が終わると全員がステージの真ん中に寄って行ったのでグローブ座のようにせり下がるの?と思ったら
赤の緞帳ががサッと閉じるという演出だった

バンドをつくろう
緞帳が開くと木馬に乗っている千里さんの衣装はくちびるが描かれた色とりどりのド派手なスーツで
帽子まで同じ柄で揃えていたので(しかもそれで木馬に乗ってるし)腹抱えて笑ってしまった
おかげでこの曲大好きなのに笑ってるうちに半分ぐらい過ぎてたという…(^_^;
きみはサンタに恋してる
なんだか微妙に千里さんが歌詞を間違っているような気がしたんだけど私も覚えてないので良しとする(笑)
ジェシオ'S BAR
「まるごと千里ナイト!!」では座ったままだったこの曲も今日は思う存分踊って結局最後は汗びっしょりに

白い雪まいおりた
グローブ座ではいつも最後に白い雪が降ってきたこの曲もホールではね、と思っていたら
雪の代わりに白い風船が天井から大量に舞い降りてきた
(私は結局この風船は手に取らなかったけど帰りの名古屋駅では手に持っている人をちらほらと見ました)
Bedtime Stories
そして最後はクリスマスコンサート定番のこの曲でしっとり穏やかに締められた

再度のアンコールで登場した千里さんは白のシャツにジーンズ、そして白のニット帽といういでたち
「ものまね番組で僕の真似をする人はいつもこんな格好をしているけど、そういった意味ではこれが僕の原点かも?」
「今年の後半は本当に忙しくて。お金をいただくための仕事だとしてもそれをいかにして楽しめるか
そしてどういうふうに次に持っていくのか
そういうことを考えながらひとつひとつこなしていったような感じ」
ありがとう
最後の最後はそんないろんな感情を噛みしめるように歌われているような感じだった


ずっとクリスマスはPAGODA TREEやPAGODAPIAというコンサートがあったので
ディナーショーはそれなりに楽しめるところはあってもやっぱり物足りなく感じることの方が大きかったし
特に今回のPAGODA TREEはPAGODAPIAの雰囲気againって感じで
おもちゃ箱をひっくり返したようなキラキラした楽しさがありつつも少し切なくて
クリスマスコンサートはやっぱりこうでなくっちゃというふうに思えたので
来年以降も
場所はどこになるかわかないけど
ディナーショーもやるのかもしれないけど
やっぱりPAGODAは続けていって欲しいなと切に思えてしまうようなコンサートだったな、と

名古屋では一曲すっ飛ばしてしまうというハプニングもあったけど
曲順見てるとすっ飛ばした曲だけはクリスマスソングオンパレードという流れからはちょっと異質で
曲数の関係であとから追加したのかな?だからこそ忘れたのかも?と思えるところもあり
個人的には千里さんが曲順通りにやるという冷静さを一瞬なくしてしまうほど気持ちが高揚して
客席にいる私たちと同じような楽しさを感じてしまった上でのことだとしたら
別にこれ一曲を歌わなかったからといってライブの楽しさが低減したとも思えないし
渋谷だけで披露したelllie with senriの『ポインセチア』も
ライブ途中でゲストが入ると流れが変わったり止まったりすることが多くて
どちらかというとあまりやって欲しくない気持ちのほうが強いので
(司会業が長くなってきた千里さんもゲストがいるといきなり司会者モードになってしまうし(^◇^;)
いつも複数回ライブに行ってしまう私としては
始まる前は渋谷に行けないことをかなり悔しく思っていたんだけど
今回は名古屋のライブ一回だけでも十分満足できるような内容だったなぁと思えた
ハプニングもハプニングにはならなかったし
でも『ポインセチア』はいい曲だったということなので聴いてみたい(笑)!


☆メンバー☆
Guitar, Chorus : Jun Yamazaki
Bass, Chorus : Woody Watanabe
Drums, Chorus : Toru Tanaka
Keyboards, Chorus : Toshiko Akashi
Keyboards, Guitar, Chorus : Naohiko Yamakoshi

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