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2002年7月31日 東京グローブ座

 1  塩屋
 2  A MOONLIGHT EPISODE
 3  これから
 4  帰郷
 5  遠く離れても
 6  COOKING〜ゴーヤー編〜(にがうり) 
 7  蔦屋敷(つたやしき)
 8  吉永小百合PHONE(小百合phone)
 9  Let it be, SWEET
10  ナチュラル
11  贅沢なペイン
12  眠り姫
E1  夏の決心
E2  プールサイド
E3  天気図

※6〜8の括弧内タイトルはFC会報に掲載されていたものです


2001年秋に奈良県香芝市で行われたトーク&ピアノコンサート
それに味をしめたのか(笑)その年のPAGODAPIA期間中に開催されたPIANISMも今回で二回目
しかも今回は東京グローブ座休館前の最後の三日間に行われるライブ最終日の昼公演
グローブ座の空き日がなかったので追加はないだろうと思っていただけにビックリ
空き日がないからこその"昼公演"だったんだろうけど
本人的にはミュージカルでよくある"マチネー公演"のイメージ(MC談)
だけどジャニーズファンがいない私の周りでは「演歌歌手かっ!?」の声(笑)

チケットは前回のPIANISMと違ってFC優先販売があったのだけれど
抽選ではなく一般発売日直前での電話予約になり
"Thank you, The Globe Tokyo!"に三日間とも行く予定の私たちは当然行くつもりで電話した
平日で月末でしかも昼公演
余裕で電話つながるだろうとタカをくくっていたのに予想もしなかったNTT規制の声を何度も聞くことになった
結局20分も経たずに優先販売は完売
とりあえず全員分の枚数を確保したけどビックリ&焦った(^_^;

真夏の真昼間のグローブ座の外は当然ながら暑いっ!
思い返せば真冬の真夜中のグローブ座も知ってるんだよなぁと思うと少しだけ感慨深かったり…
ステージは昨年と同じくキャンドルスタンドに囲まれたピアノが真ん中に置かれているだけのシンプルなもの
(コンサートの最後のほうでろうそくがかなり短くなってるのが気になって気になって^_^;)
PIANISMでは千里さんはほとんどピアノに座っているし客席の私たちもずっと座りっぱなしだし
あまり前の方の席だと見えにくいというのが去年わかっていたので
今回最前列のステージ向かって少し左寄りの席だった私たちは
コンサート中ずっと千里さんの背中を眺めることになるのかなぁと思っていたんだけど
去年よりピアノが少し奥まったところにセッティングされたのか
とても見やすく聞きやすい席で良かった
ボーっと会場を見渡してるとちょうど二階の真正面席あたりにPecoさんと明石さんが入ってくるのを発見
思わず手を振ってしまう(笑)

おもむろに登場した千里さん
"Thank you, The Globe Tokyo!"での白の衣装とは対照的に黒っぽいジャケット
『塩屋』
一曲目はピアノ弾き語りじゃ定番の曲
『A MOONLIGHT EPISODE』
まさかこの曲がピアノ弾き語りで歌われるなんて意外〜
いつもPAGODAPIAでの選曲で候補に挙がるのに洩れてしまっていたらしく
この曲が好きな私としては是非あのPAGODAPIAの世界の中で歌って欲しかったなぁ〜とちょっと悔しい

昼公演はリハの始まる時間も早くて千里さんにとってちょっと辛いものだったらしい
マネージャーが迎えに来る時間に合わせて携帯のアラームを設定するつもりが
(ちなみにアラームのメロディは『エリーゼのために』だそう)
早く行きたくない気持ちが無意識に働いて遅い時間に設定してしまっていたらしく
グローブ座に向かう車の中にいるときにアラームが鳴ったとか
(それじゃアラームの役目果たしてないよね?(^_^;)
それを考えると狂言師の和泉元彌はスゴイ!と言い出した千里さん
マスコミになんだかんだ言われてるけど朝から一本公演を終えて
どんな手段を使ってでも次の会場に11時には顔作って洋服の青山のCMのようにスーツを着て現れるんだから
これって嫌みに聞こえる?まるで傷口にお酢をすりこむような…
と千里さんが言ったとき思わず「お酢?!塩ちゃうん」と顔を見合わせながら口走った私と隣の(め)
それが聞こえたのかどうかわからないけど千里さんはこちらのほうを見て
「塩ですよねぇ」と笑いながら一言
それにしても千里さんてもしかしてワイドショーをよく見てる?

『これから』
ツアー中にひとり東京に戻り「夜のヒットスタジオ」に出演してこの曲を歌い
そしてコンサートのある島根へ行こうとしたら雪で飛行機が飛ばず
大阪からずっと雪景色を見ながら電車で移動した想い出がこの曲にはあるんだそう
『帰郷』
長めのイントロが演奏されたのが印象的

ここからのトークは過去のPAGODAPIAの思い出の話
第一回目のASIAN CHRISTMASはその頃比較的地味めなコンサートを行っていたので
「そろそろ千里も落ち着いてきたのかな」という声があったけれど
それを覆すかのようなショーアップしたライブで
しかもオープニングはいきなりベリーダンスでみんなの度肝を抜いたはず
翌年のHAUNTED CHRISTMASはコンセプチュアルでスタッフのみんなにも好評だったけれど
どこかで「これ(HAUNTED)でいいのかな?」という迷いも実は心の隅でちょっとあって
二部になった途端イキイキしているお客さんの顔を見ると複雑だった
そのあとファンの人からもらった手紙が忘れられない
「HAUNTED CHRISTMASはとっても楽しかった。楽しかったのだけれど一言だけ言わせてください。
私はおばけ屋敷がホンットにダメなんです。苦手なんです。
いきなり後ろから女の子の手が肩に触れたときには心臓が止まるかと思った。」
それを読んだときに「次のPAGODAPIAはSWEETなものにしよう」と決心した
喋ってる間に靴紐がほどけているのに気づいた千里さん
(ピアノ弾いてるときからほどけかけているのが見えたので気になってしょうがなかった^_^;)
佐野元春さんの物真似で「僕は靴紐がほどけていると話せないんだ」と言って結び直す一幕も
(確か淀川長治さんの物真似もしていたような記憶が…)

『遠く離れても』
千里さん自身も大好きなラブソング
最近はストレートに「好きだ」という言葉が出せるようになったとか


ここからがPIANISM本番
千里さんの説明とピアノのみで内容を表現する曲が演奏される

『COOKING〜ゴーヤー編〜』
最近家で料理をするのでゴーヤーチャンプルを作ってみた
男の料理なんで調味料も分量を測らずに適当に入れて作るのだけれど
できあがったチャンプルはとんでもなく苦くて今までに食べたことがないくらい不味かった
めげずに次はゴーヤーでペペロンチーニやサラダを作ってみたがやっぱり不味い
最高に不味かったのがサラダ
大根サラダのようにゴーヤーを千切りにして作ったみたら
最初口に入れたときは大根と同じようなシャキシャキ感がおいしそうだっただけに
そのあとに口に中で広がる不味さがたまらなかった
といった内容をピアノで表現したのがこの曲
最初は料理を今から始めるぞ〜というウキウキ感が出てるような軽やかなメロディで始まり
サラダを作る場面では♪シャキシャキサラダを作りましょう〜シャキシャキシャキと口ずさむ声がかすかに聞こえてきたり
ところができた料理の試食を始めた途端に鍵盤を叩きつけるように「不味い!」と顔中と体中で表現
あまりに激しく体を動かしたのでピアノの上に置いていたランプのシェードは傾くは
かけていた眼鏡が後方に飛んでいくはで大笑い
立ってピアノを弾きながら飛んでしまった眼鏡を何とか足でたぐり寄せようとする千里さんの姿にも爆笑
この『COOKING』シリーズはこれからも続けていきたいということで
今度はアロエのつけ麺になりそうだとか

『蔦屋敷』
千里さんが古い日本家屋に住んでいるというのは有名な話
だけど裏の家は逆にアメリカ風の蔦のからまる洋館になっているらしく
ある日目を覚ますと裏の家の壁を這う蔦が千里さんの住む日本家屋にも進出してきていて
蔦というと甲子園を思い出すけれど間近で迫ってくる蔦ははっきり言って怖いんだとか
日本家屋という純和風と洋風な蔦とのせめぎ合いをピアノで表現
「短く」と千里さんが言ったわりには三曲の中では一番長かったような…

『吉永小百合PHONE』
昨年のPAGODAPIAでのMCでも話したように携帯電話をしょっちゅうなくしている
昨年は全部で四回なくし今年に入っても前半だけで数回なくしている
なくす場所は行きつけの店だったりデパートだったり
大体がトイレで便器に落としていて掃除のおばさんが見つけたりして
引き取りに行くと白い布でグルグル巻きにされてたりする
家のトイレがつまっておかしいなぁ
またキョンちゃんとモモちゃんが何か入れたのかなぁと思っていると
吉永小百合さんがCMで背泳ぎしていたように便器の奥からプワァ〜と携帯が浮かび上がってくる
なんでこんなになくすんだろう?
ところでみなさんは携帯は二つ折りと吉永小百合状態(ストレートタイプのことらしい)とどっち持ってますか?
(客席の拍手では二つ折りのほうが多かった)
SOPHIAの松岡くんに「千里さんの携帯古いよ」って言われた
「今は二つ折りのほうが主流でしょ?だってそれだと落としたりしませんか?」と
そうか!それで(ストレートタイプだから)よく落とすんだ!と気づいた
(客席の沈黙に)じゃないですよねぇ…だってみんな落としてませんもねぇ(笑)
この曲は携帯でメールしたりウキウキ浮かれていると
携帯がなくなりどこだ?どこだ?と探す羽目になり
ある日便器の奥から吉永小百合の背泳ぎのように携帯電話が浮かび上がってきてガーン(T_T)
というのを表現してみたもので
これもわかりやすいメロディに千里さんの身振りをつけた演奏に大笑い


『Let it be, SWEET』
"Thank you, The Globe Tokyo!"でも歌っている新曲で後半スタート
『ナチュラル』
懐かしいこの曲では歌詞が染みてくる
『贅沢なペイン』
久々だったしピアノ弾き語りで聴くのは珍しくて嬉しかったので
シングル『イコール』のC/Wは『ナチュラル』じゃなくこっちのほうが良かったなぁ〜
(けして『ナチュラル』だとヤだってことじゃないんだけど^_^;)
『眠り姫』
本編ラストがこの曲だったというのはちょっと意外

『夏の決心』
アンコールにこたえて千里さんが再びステージに登場
夏の曲なんだけどピアノ弾き語りはかなり珍しいヴァージョン
『プールサイド』
夏のコンサートでのアンコール曲としては定番
曲のイメージは真夏というより晩夏なので季節的にはもう少しあとかな?

『天気図』
大ラスはオープニングと同じくピアノ弾き語りとしては定番の曲
これも季節は夏の終わりといった感じ

選曲的には前回のPIANISMのほうが私の好みだったな〜という感想
でもPIANISMは相変わらず面白かったので次回が楽しみ
ぜひ『COOKING』の続編が聴きたい(笑)

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