guitar X'mas Dinner Show "Quartet" guitar

2003年12月22日 横浜プリンスホテル
2002年12月24日 品川プリンスホテル

 1  サンタクロースがやってくる 
 2  What A Silent Night!
 3  YOU
 4  Pearl-White Eve
 5  ソナチネ
 6  真冬のランドリエ
 7  六甲GIRL
 8  白い雪まいおりた
 9  Bedtime Stories
E1  ありがとう

前年の名古屋で行われたディナーショーには行かなかったけれど
今回は他にクリスマスコンサートの予定がなかったことと
チケットの発売前頃に仕事がかなり忙しく残業続きの休日なしが続いていてキレたこともあり
また、たまたま一緒に行ってくれる人も見つかったので勢い余りポリシーを曲げて(笑)行くことにした
とは言え両公演とも行くという気はなかったので
関東のライブといえば最近は東京ばかりで横浜へはしばらく行ってなかったし
一日だけ休めば連休になるという休みが取りやすい日程だった横浜プリンスホテルのほうを選んだ
チケットを取ったあとに"Qartet"というタイトルが発表になり
ストリングスカルテットとの競演らしいという噂も入り
ディナーショーででもなければそういう構成もなかなかないだろうということでかなり楽しみになってきた
気になるのはディナーショーということで服装をどうするかだったけど
カジュアルにさえならなければフォーマルでなくてもいいかなぁととりあえず判断し
ブルーのフレンチスリーブニットと黒のシフォン地スカートそしてショールにパンプスという格好で出かけた

JR磯子駅から歩いて数分
磯子プリンスハイツの専用エレベーターで18階まで昇りプリンスブリッジを渡ると
なぜか横浜プリンスホテルの地下二階に到着
横浜プリンスホテルが高台にあることを知らなかった私にとっては「?」な感じ
三階までエレベーターで昇りクロークに到着したのはディナーのスタート時間である18:30頃
かなり遅めの到着だったらしくクロークも受付も結構空いていた
クロークにコートを預けたあと友達が受付でチケットを渡すとテーブル番号の書いた紙を渡された
会場である桜の間の前ではCDやDVD、ビデオの販売コーナーがありクリスマスバージョンのサイン色紙もあった
『僕の家』のサイン本も販売されてたそうだけど私たちが到着した頃にはもうなくて残念(;_;)
桜の間に入ると私が予想していたよりもかなり広い部屋でちょっとビックリというか圧倒された
天井はずいぶん高くてキノコみたいな形をしたシャンデリアがぶら下がっていて
その下にテーブルがずらっと並んでいて既にたくさんの人が着席して食事をしていた
入り口で係の人がテーブル番号を確認して案内してくれないとどこに行ったらいいものやら迷いそう
私のディナーショーに対するイメージは8人ぐらいが座れる大テーブルがいくつも並んでいるというものだったのに
グループ毎つまり私たちであれば二人用の小さいテーブルが用意されていたのでリラックスして食事ができそう
私たちのテーブルはステージに向かって少し左寄りの前後で言えばちょうど真ん中あたり
ステージを見ると両サイドに大きなクリスマスツリーがあり
下手のツリーの下にはスノーマン、上手のツリーの前にはストリングスカルテットが座ると思われる椅子
そして中央には木目調(?)のピアノ
ステージ後ろの緞帳には『Merry X'mas』の文字が浮かび上がっていた
お客さんの服装はまちまちだったけど予想以上にちゃんとドレスアップしている人が多いなぁという印象
テーブルの上には真っ赤なバラが一輪そして今日のお献立表が置かれており
私たちが席についてしばらくすると飲み物そして次々とお料理が運ばれてきた
ホテルでのディナーなんて久々なので結構ワクワクしてきた

《海の幸のシフォナード花飾り盛り 青リンゴのヴィネグレットソース》
薄くスライスしたリンゴの上にホタテとエビが乗っていて真ん中にはトマトで作ったお花
もともと魚介類は好きなのでかなりお気に入りの一品
《モリュー茸のクリームスープ 旬の野菜と共に
パイ地でふたをしたスープは熱々でおいしかった(*^_^*)
《牛フィレ肉のステーキとジャガイモのニョッキ フォアグラ添え2種ソース》
《温野菜各種》
《パン》

フィレ肉は柔らかかったけどソースの味は私の好みではなくいまいち(^_^;
ニョッキの上には温野菜が三種類ほど
《トマトとアンディープのサラダ 香草風味》
プチサラダって感じのボリュームだったけど香草があまり好きではないので少なめでちょうど良かった
《アイスクリームのパニエ飾り フルーツを添えて》
千里さん曰くツリー型のチョコレートが添えられたものでアイスクリームもフルーツもサッパリ系
《コーヒーと小菓子》
小菓子はチョコレートとあと数種類(←結局食べる時間がなかったのでわからない)
飲み物にオリジナルカクテル「千」というものがあったので一応オーダー
色はきれいなオレンジ色だったけど味は好きじゃなかった(^_^;
ジントニックがお好きな人なら好きかもしれないけど
せっかくのクリスマスディナーなのでもう少し甘めにしてアルコールが少々苦手な人でも飲めるようなものが良かったかな
私にはちょうどいい量のディナーで最後のデザートまでおいしく完食できて満足
(友達曰くは去年のディナーショーより料理はずっとおいしかったそうで)
ただパンを一個しかもらわなかったのでおかわりをお願いしたら係のお兄さんが二回ともすっかり忘れてくれて(笑)
待ってる間におなかが大きくなったので結局おかわりをしなかったんだけど…
食事でちょうど一時間かかりショーの開始まで30分弱となった
たまたま近くのテーブルに座っていた友達に声をかけ写真を撮ったりしたあと
化粧室に行って桜の間に戻ろうとしたら逆に化粧室に向かう大勢の人とすれ違うことになり
早めに行っといて良かったなぁ、と

開演時間20:00にステージが暗くなるとまずストリングスカルテットの四人が楽器を持って登場
カルテットはてっきり男性だと思い込んでいた私だったけど女性ばかりが出てきてまずビックリ
全員が黒のパンツに黒のノースリーブでスリムな若い女性ばかり(遠目だったけど若かったと思う…)
チェロ、ビオラ、そしてバイオリンがふたりという構成のカルテット
彼女たちが椅子に座ったあとに千里さんが登場
黒のスーツに白のシャツ、そして黒のシルクハット
スーツのボタンは赤色で、左胸にも赤でなにか模様が入っているような感じだけど何かはわからない
シルクハットにも何か飾ってあるようなんだけど、それも遠目ではわからない
帽子を脱ぐと髪の毛はインストアライブのあとにまた切ったのかなぁという感じで結構短くて
ちょうど『home at last』のジャケット写真と同じぐらいで
顔には相変わらずのおヒゲ(笑)と眼鏡はジャケット写真と同じものかな?

『サンタクロースがやってくる』
クリスマスの一曲目はやっぱりこの曲しかないのねって感じ
この日演奏された曲の中ではストリングスアレンジが一番合っていたというか新鮮に聴こえて
このアレンジが生で聴けただけでもディナーショーに来て良かったなぁと思えた
最後は千里さんとカルテットの計五人で「せーの Merry X'mas!」
『What A Silent Night!』
♪21世紀最初の日どこにいました?って聞かれて思わず「グローブ座」とつぶやいたσ(^_^;)
間奏で『ジングルベル』と『White Christmas』のメロディが挟まれ一層クリスマス気分を盛り上げる
千里さんはピアノだけじゃなく足拍子でも演奏(座ったままのタップ?)と大活躍
途中で随所に出てくる千里さんの雄叫び(?)にカルテットのみなさんはビックリだったかも(^◇^;
『YOU』
この曲のストリングスバージョンが聴けるとはビックリ
ストリングスと一緒でもかなりアップテンポなアレンジで
前の曲から始まった客席の手拍子も一段と早くなり立って踊りたいほど
でも大人なディナーショーだからそれはNo No No(笑)
ここで一旦カルテットのかたは千里さんの紹介に合わせて一人ずつ退場

「みなさん、さっきまで肉を切ったりツリーの形のチョコレートをバリバリ食べてたと思えないですね(笑)。
僕も同じ料理をみなさんとほぼ同じ時間帯に食べていました」
「横浜プリンスホテルは一度泊まりたいと思っていたホテルで、クリスマスコンサートができて嬉しいです」
「今日のディナーショーに合わせてFM横浜やTVKテレビに出させてもらって
どんな服を着ていけばいいかというファンのかたの質問に『ジャージでなければ』って答えたけど
ふたを開ければティアラ、ティアラ、ティアラ、オールティアラだったりして(笑)」
「僕も今日何を着るかすごく悩みに入って
横浜スタジアムで着た数メートルもあるターバンでないことは確かだし
赤のマントでないことも確かだし
最終的に基本である黒のスーツにしました」
「胸のところにはMAGICって書いてあります。見えますか」
と千里さんがステージ中央の階段を少し降りて客席にその文字を見せようとしたけど
「ちょっとぐらい寄っても見えないですよね(笑)。低くなって余計見えないという(笑)。
で、この帽子、ハトは出てきません(笑)。今日はMAGICが起きるような感じにしたいです」
「昨日は街に買い物に出てました。
毎年僕はこの時期に自分へのご褒美を買うんですね。今年も買いました。
発表させていただきます、2003年、大江千里が大江千里に送るクリスマスプレゼント!『ポンチョ』」
FC会報に載っていたポンチョ?でも昨日買い物に出て買ったんだったら別のもの?と疑問がわく
「Issei Miyakeの人が『これは大江さんにしか着こなせません』て言うんで
ついついその気になって買ったんですけど買って一か月半一度も着てません(笑)」
あーやっぱりFC会報に載ってたやつなんだと納得
会報ではモノクロ写真だったので色がわからなかったけどグレーだそうで
「デポであれを着てゲストを紹介する勇気もなく『いいとも』に出る機会もあったけど結局着れずで…」
『いいとも』でポンチョ着て来たらその話題だけでコーナーが終わっちゃっただろうな(笑)

『Pearl-White Eve』
千里さんのピアノ弾き語り
曲紹介のときは恒例の「♪ピンクのパジャマ リボンほどいて それが私の贈り物〜 ポン!」(笑)
歌い終わったあとに「どうでした?いけてました?」と聞かれても(^◇^;
『ソナチネ』
「昨日出かけたときに渋滞の車のランプを見ていて目が悪いのでそれがぼやけて見えて何となく切なくなった」
そんな気分にぴったりなこの曲はファーストバイオリンのかたとのセッション
一旦退場していた彼女を下手側に向いて呼び込んだ千里さんだけど彼女はなぜか上手側から登場
『home at last』ではハーモニカが切なかったけど今日のはバイオリンの音が切なく響くバージョン
ここからは少し懐かし目の80年代の曲のコーナーへ
『真冬のランドリエ』
「東京に出てきたばかりの頃に黄色い自転車のかごに洗濯物をいっぱい乗せて行ったコインランドリー。
三重ぐらいにロックした自転車を停めてランドリーの中に40分ぐらいいると温風と外の冷気が交互に感じられて」
演奏はストリングスのみという珍しいバージョン
千里さんは途中でステージを降りて客席中央付近までゆっくりと歩く
このときに初めて左胸の「MAGIC」という文字が読めた(^_^;
『六甲GIRL』
「25歳の頃に書いたけど40ちゃんちゃいになっても追い付けない大人っぽいフレーズが出てくる曲です」
この「40ちゃんちゃい」という発言にビオラの女性がえらくウケてたのが…(^_^;
これもストリングスのみの演奏でシルクハットをかぶった千里さんが軽快なステップを踏む
『白い雪まいおりた』
再びピアノの前に戻った千里さんは「クリスマスのMAX盛り上がりで歌ってくれよぉ」
最後は客席に降りて一番後ろまで「♪ラララララ」と歌いながら歩く、歩く
スポットライトが届かなくて暗くなっても構わず
一番後ろのテーブルのお客さんにマイクを向ける千里さんのサービス精神はやっぱりすごい!
そのあと徐々に前に移動するとき私たちの椅子のちょうど後ろとテーブルの前とで2回立ち止まってくれて
最後はバッチリ目も合って汗びっしょりな千里さんも間近で見れてラッキー(^-^)v

「今年は20周年でいろんなことをやりました。
Epic25という僕を育ててくれたレコード会社のお祭りみたいなものにも参加して
『YOU』のイントロを弾いたときに客席のワーッという歓声が聴こえてきてすごく嬉しかった。
同じ時代、同じ出来事を生きてきたみんなが、またここに集まってきたんだなぁと。
そして一番古い友達であるピアノと向かい合ってサントリーホールでもコンサートやりました。
夏には『もうリユニオンでいいか』と言っていた納涼を東京と大阪でやったら思いのほかたくさんの人が来てくれて」
「次に出す新曲は新たなデビュー曲になるような気がします」
話している間にもカルテットのかたの音合わせのためにピアノの鍵盤をポーン、ポーンと叩く千里さん
弦ってそんなにすぐ音が変わっちゃうものなのなんだぁとちょっとビックリ
『Bedtime Stories』
最後はクリスマス定番な曲で締めくくられた

アンコールの声に答えて再登場の千里さんは光沢のあるグレーのスーツにお着替え済み
「今日来てくれたみんなひとりひとりにありがとうと言いたいです」
『ありがとう』
歌詞は『たとえばもっと(Another Arigato)』のほうだったけど演奏はオーケストラバージョンで『ありがとう』そのもの
ストリングスの演奏から始まり千里さんのピアノが入るところもCDとまったく同じで
CDのアレンジにほぼ近いものは初めて聴いたので感動
このあとステージ中央に並んだ千里さんとカルテットの四人が再度「せーの Merry X'mas!」と挨拶して終演
時計を見ると終演予定時間を既に10分過ぎた21:40
二度目のアンコールを求める手拍子がなかなか鳴りやまなかったけど
ホテル側の数回に渡る(笑)終演アナウンスでしぶしぶ帰り支度を始めるお客さんたち
私はホテルの人に追い出されるまでステージ前で友達と一緒にツリーやピアノをバックにケータイで写真を撮りまくり
桜の間を出てからも外のデコレーションの前で写真を撮るなどして
結局一番最後にホテルを出たのではないかと(^_^;
でも十分にホテルでのディナーショーという特別な空気を楽しんできた

千里さんがホテルでのディナーショーを行うことに違和感というか「そういうのはやって欲しくない」と思っていたので
去年のディナーショーは大方の予想を裏切って行かなかったんだけど
実際行ってみると千里さんのコンサートはやっぱり千里さんだなという感じで
あんまり頑なに考えることもなかったなぁというのが実感
コンサート自体もホテルの雰囲気も思いきりクリスマスクリスマスしていて単純にクリスマス気分が楽しめたし
なおかつホテルならではのゴージャス感も女性としてはやはり嬉しいもの(*^_^*)
内容的にはクリスマス定番の曲ばかりでディナーショーならではの大人な意外性のある選曲はなかったのは残念だけど
演奏自体がストリングスカルテットとのセッションということで
通常のツアーなどではなかなかできないという構成だし
また天井が高いせいか千里さんの声もよく響き(調子も良かったような感じ)なかなかいい感じだった
だけど一時間40分という時間はあっという間というか短すぎる(>_<)
それでも同じホテルの別のディナーショーはすべて終演予定が21:15で千里さんだけ21:30だったし
結局は10分押しで終わったから長いほうだったのかなぁ
でももし次回があるならコンサートの時間をもっと長くするようホテル側と交渉してくれることを期待(笑)
あと、もし次回があって私が行くとしたらもっとお洒落して雰囲気を思いきり楽しんでこようっと

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