Fly&Lure Fishing in Chichibu

イブニングパラダイス 
1996年7月〜12月

12月24日の情報です。

 前回(11月初旬)に情報を出してから、約1カ月半すぎてしまいましたが、今回は荒川本流の情報です。
 秩父市の浦山川にできた浦山ダムが完成し、今秋から貯水試験を開始しました。12月現在で水位が50メートルほどになっています。浦山ダムから約5キロほど上流の山掴地区までは、ダムが運用を始めるまで禁漁となっていますが、冬はダムにヤマメやイワナが下ると考えられるため、大型化するのが楽しみです。ただ、ダムにより水系が分断され下流からの遡上がなくなり、生態系がくずれないか心配でもあります。
 先頃、釣具屋で友人が二瀬ダム(大滝村)でのレインボーは、釣っても大丈夫だとの情報を仕入れてきた(秩父漁協へは未確認)ので、ルアーロッドをかついで様子をさぐりにいってみました。ヒットはありませんでしたが、浅場にレインボーが出ているようで、ラパラのフローティングミノーにはアタックしてきました。
キープは、漁期でも飲み込まれて死なさない限りしませんが、今の時期キープするのは考えものです。(イクラで餌釣りの人を複数見かけました。)
 
11月7日の情報です。

鱒類の禁猟になってから約1カ月がたちました。
10月から11月にかけて雨がよく降ったため荒川上流部もそこそこ水量があります。
禁漁になったため最上流部では、フライ、ルアーともできないため、赤平川中流部の小鹿野町下小鹿野地区に入ってみました。
ここは家から100メートル位のところにあり、春には大ヤマメが塑上してきて、希に良いファイトが楽しめますが、今はウグイ、オイカワ、ニゴイが泳いでいるくらいです。
管理釣場でレインボーを釣っていると、キャスティングは上手になっても(混んでいるので変なキャストはできない事が多い)、釣勘が鈍ってしまいそうなので、フライに反応の早いウグイを狙って見ました。
16番のブラウンパラシュートのみの使用でしたが、10センチ前後のウグイ、アブラハヤがぼつぼつ釣れてそこそこ楽しめます。(ヤマメの時期にウグイがやたらフッキングすると頭にくるのに不思議なものです。)
赤平川のウグイ類は、鱒類に比べて人影には鈍感で一つのポイントで何びき釣ってもスレないのですが、合わせが微妙で向こう合わせがほとんどないところがおもしろいところです。
今、埼玉県では赤平川の清流保全計画を策定中ですが、この川の自然が守られていくことを念願しています。(埼玉県の水資源課では赤平川支流小森川の煤川地区にダム建設を計画しています。)
話は変わりますが、小鹿野町役場保健環境課(TEL 0494-75-1221)では、小鹿野町自然環境調査報告書・小鹿野町の自然1「水辺の動植物」を刊行しました。
この報告書には小鹿野町内を流れる赤平川全域の魚類・水生昆虫類が網羅されていて、どこのポイントにはどうゆう魚と水生昆虫がいるか報告されています。小鹿野町役場に連絡すれば、4500円で買えます。

9月24日の情報です。

 今週は中津川の情報です。
 秩父地方は、2週続きで週末に大雨が降りました。先週は、約60ミリほど降ったとのことですが、今週の日曜日に来た台風は、土曜日の夕方から日曜日の夕方にかけて2倍くらいの雨を降らせ、荒川は本支流とも大増水です。
 2週続きで、大滝村中津川地区の中津川に入りましたが、台風来襲の数日前は、夕方4時くらいから、いろいろな所ライズしていて、かなりよくヒットしていたのですが、台風の前日は、フライ・ルアーとも全く無反応でした。
 ヒットしたヤマメのサイズは15センチから20センチと小型のものが多い状況です。
 もう1週間で荒川は禁漁となり来年3月1日まで渓流魚は、釣れなくなりますが、遅ればせながら、秩父の荒川の地図を乗せたホームページを開設いたしましたので、暇のある方はご覧ください。
アドレス http://pweb.aix.or.jp/~yosyo-a/

9月18日の情報です。

 9月13日から14日にかけて、秩父地方は、大雨が降った(60ミリくらい)ため荒川はかなり増水しました。連休中は水量が多くて川がわたれない所が多くなり、また水に流されそうで危険な箇所もかなりできました。  大血川合流点は、水量・渓相とも申し分ありませんでしたが、日中だったためだと思いますがフライ・ルアーとも全く反応がありませんでした。しかし夕方になってくると状況は変わるのではないかと考えています。 なお、水量が多すぎるためここは、合流点から発電用取水堰堤までの約100メートルほどしか移動できませんでした。水温は15度でした。  大滝村落合地区は、ウグイが非常に多く、ヤマメやレインボーを釣る状況にありません。フライには、ウグイが入れ食い状態で、しかもルアーにまで20センチから25センチのウグイがヒットしてしまいます。 特に大滝村の診療所したでは、ウグイが数百匹群をなして泳いでいます。  大滝村川又地区にも発電用取水堰堤があります。この堰堤は夏の間も放水していなかったのですが、今は増水により水が落ちています。この堰堤下には、ヤマメがたまって入るようで、ルアーで探りを入れたところ、 20センチクラスのものがいくつかフッキングしました。堰堤下は増水によってバックがとれなかったため、フライはキャストしてみませんでした。 ここの堰堤上は、好きなポイントのひとつで、型もファイトも良い、ヤマメやレインボーがでるポイントですが、増水により状況が変わり、フッキングしてくる魚が、イワナばかりでした。型は20センチくらいですが、オレンジの斑点のはっきりしたきれいな魚体のニッコウイワナ(チチブイワナ)でした。 ここも日中入ったため、フライへの反応は今一つでした。  ここの上流の入川は、増水のため流れが早くなりフライに不向きとなってしまいましたが、淵や石裏の流れが緩い所にフライをキャストすると18センチ前後のヤマメがライズしてくるような状況です。 ・使用ルアー スプーン3グラムから5グラム(色 赤・金他) ・使用フライ エルクヘアーカディス・パラシュート 12番から16番 (色 ナチュラル・ブラウン・ブリーチ他) テレストリアル(アント・ビートル・バッタ)6番から16番 ストリーマー 6番他 ・水温 13度から15度

9月11日の情報です。

 荒川上流の二瀬ダムは、下流地域の水不足解消のため今週も放流を続けていますが、大滝村落合地区では上流で工事中のためだと思いますが、かなり濁っています。  夏の行楽シーズンも終わり、川遊びの人たちが少なくなると同時に発電用取水堰堤からの取水も始まり、大滝村内の荒川では水量も少なくなってしまいました。  今週も中津川に入ってみましたが、釣り人はかなり多く、日中は魚影もぼつぼつとしかみられませんし、ほとんどライズもしてません。ただ餌釣りでは、そこそこでているようです。  しかし、日没直前になると状況は一変しどこにフライをキャストしてもライズするようになります。日中ほとんど見えなかった30センチを越えるような大ヤマメも足元を泳ぐようになります。  日没直前の30分間だけのイブニングライズですが、結構楽しめます。  ・使用フライ エルクヘアーカディス(ナチュラル、ブリーチ等) パラシュート(ブラウン、ホワイト、グリズリー)12番から16番   ・水温 16度   ・場所 大滑地区から中双里地区

 8月27日の情報です。

あと1カ月で秩父の荒川も禁漁になります。  8月中は、キャンプやバーベキューの人たちが多く、また釣り人も多かったため釣果はあまりよくありませんでした。  今週は、大滝村落合地区、川又地区、入川管理釣場付近に入ってみました。  落合地区の大滝村役場前は、埼玉県企業局の発電用のかなり大きいダム(幅約50メートル・長さ約300メートル)になっていて、春は、ヤマメやレインボーがかなり泳いでいましたが、今は、ウグイが群をなして真っ黒になるほどたくさん泳いでいます。ここは、バックがとれるところが少ないので、フライは、難しいためルアーをキャストしてみましたが、ウグイが群で追ってくるためヤマメは駆逐されてしまってヒットしません。  川又地区の入川・滝川合流点も堰堤があり発電用水を取水していますが、ここもそこそこの淵になっています。春には、ヤマメが多かったのですが、今はレインボーが多くなってしまいました。サイズは20から25センチのものがおおいようです。しかし釣人がかなり多く入っているので、たいへんスレています。  入川管理釣場付近も、大勢の釣り人が入っていて、日の明るい内は、釣りになりませんが、日没前1時間くらいになると、人も減って、ヤマメがイブニングライズします。ここは上流の管理釣場からヤマメなどが落ちてくるため魚はいますがサイズは20センチ前後が多いようです。

 8月21日の情報です。

 お盆のうちは、殺生はしないでいましたが、明けたので大滝村の強石地区の荒川本流に入ってみました。ここも以前に比べてだいぶ水量が増えているのですが、水温が高いためか、子どもの川遊びのためによるものか、ほとんどヤマメの魚影は見られませんでした。ここは、オイカワが異常に多く、14番以下のフライをキャストすると入れ食い状態になり、ヤマメの影が希に見えても、先にオイカワに食われてしまって、全くヤマメは、キャッチできません。  大滝村の落合地区より下流の荒川本流は、ウグイ・アブラハヤ・オイカワなどの外道が多いので、上流の中津川や入川に行ったほうが良いようです。  8月も下旬になりました。6月から7月にかけては、夜8時近くまでフライ・フィッシングができた(夜7時をすぎてからヤマメのライズが始まった)のですが、いまは、7時になるとまっ暗で、フライも見えません。

  8月6日の情報です。

 荒川本流の二瀬ダムより下流では、放流水により水量がかなり増えています。  特に、大血川合流点付近では、水量が増えすぎ合流点から取水堰堤までの100メートルくらいの範囲でしか、釣りはできません。  また、イブニングに飛んでいる水生昆虫が、少ないのも気がかりです。  しかし、水量が増えたことにより、いままで、ここから強石地区までの間にいたヤマメが、この堰堤下に集まっているようで、上からフライをキャストすると20センチ飛びついてきました。大血川が土砂で濁っているため(工事?)本流もわずかに濁り魚影は見えませんが、30センチクラスもいるような感じがします。  午後8時近くまで水面を観察していましたが、水生昆虫がほとんどハッチしていないため、捕食のライズは、ありませんでした。  ここは、人が簡単に流されるくらいの水量がありますので、十分な注意が必要です。

7月23日の情報です。

 今週は、岩手県盛岡市周辺の情報です。  岩手県の河川は、イワナを主に渓流魚の質・量とも国内有数であることは、知られているところですが、盛岡市周辺の葛根田川・志戸前川・根田茂川・簗川の様子をお知らせします。玄武洞、玄武温泉・田沢湖線に沿った沢・雫石町の赤渕駅・国道106号線(宮古街道)・県道盛岡大迫東和線  葛根田川は、岩井渓一郎氏のフライフィッシングのビデオで昨年紹介された川ですが、尺イワナが多いことでも有名です。ここは、禁漁明けから6月いっぱいくらいまで、周辺の雪代(ユキシロ)で、大増水し、全く釣りができないため、イワナが巨大化するようです。雫石町市街地から上流に10キロほど上流の玄武洞付近では、7月になっていく匹か尺イワナがキャッチされているようですが、今回は、20センチクラスのものが、いくつかみられる程度でした。玄武洞より3キロほど下流の玄武温泉付近は、ヤマメとレインボートラウト(レインボー特有の虹とヤマメ特有のパールマークがあるので、自然交配種かもしれない。)が混棲していますが、ともに20から25センチくらいのサイズです。しかし、秩父の荒川や千曲川の魚と比べて、体高があり太っているので、岩手の20センチクラスは、荒川の25センチ以上のファイト(引き)をします。  志戸前川は、雫石町市街地付近で葛根田川と合流する小さな川ですが、地元の人がイワナを釣るときは、ここに入ることが多いそうです。ここも20から25センチクラスのイワナが種になりますが、30センチクラスも混ざるようです。田沢湖線の赤渕駅近くにある大きな堰堤の上流がポイントとなっているようです。  根田茂川(簗川)は、北上山地の早池峰山付近を源流とする河川です。盛岡市から宮古市にいく宮古街道(国道106号線)に沿って流れていて、国道からも高度差がないため、糸をたらすこともできます。盛岡市街地からはずれればすぐにイワナやヤマメが釣れるポイントが多くあります。イワナ・ヤマメともは、20センチ程度のものが多いようです。またヤマメは、稚魚もかなり多くいるようです。  全河川とも水温15度前後、使用パターンは、エルクヘアーカディス・パンピー・ブラウンパラシュートの3種です。  地元では、フライフィッシングはほとんどいない代わりにルアーフィッシングを行う人が多いため、ルアーへの反応は悪いようです。  今回は、以上の3河川に入りましたが、北上山地から太平洋の三陸沿岸に流れる閉伊川・小本川・安家川はもっと魚影も濃く、入れ食いの川や幅広ヤマメ(普通のヤマメと比べて体高が1.5倍くらいあり大きくてもパールマークが消えない)の川もあるようです。  なお、サクラマスについては、地元の人が1年ねらって1匹釣れる程度だそうです。

7月17日の情報です。

秩父地方も梅雨が明け、毎日35度くらいになる日がつづいています。先週は、どこの沢には行っても、たいした釣果がなかったので、人も多いけれど魚も多い入川にはいってみました。 荒川上流部の入川は、前にも紹介しましたが、50メートルおき位に人がいるような状況で日があがっているときは全くライズは、ありませんでした。 しかし、午後7時をすぎると、どんなパターンのフライを流しても飛びついてくるようになりました。サイズが20センチくらいのヤマメが主ですが、魚体は、川底が茶色のため背中も茶色か灰色できれいではありませんが、よくファイトします。 秩父の河川も最近夕立がよく来るので、水量も増えてきましたが、毎日日差しが強いので、日中は厳しいようです。 今週の週末は、岩手に遠征するため次回はその報告をいたします。

7月8日の情報です。

荒川上流の大滝村落合地区から強石地区の間は、二瀬ダムの放流により水量が増えましたが、ハヤ(ウグイ)の活性があがり、すぐフライに出てしまうため、ヤマメや、レインボーをヒットさせるのは難しい状況となっています。 しかし、増水によりマス類の活性もあがっているので、日中でも、ルアーをよく追っています。 大滝村役場下では、30センチクラスの個体が、クルージングしているのをよく見かけます。 赤平川支流の薄川もここのところの雨で、水量が増えつつありますが、この川の下流部はアブラハヤがたいへん多く、ヤマメをヒットさせるのに苦労します。両神村日陰地区より上宇流まで上るとヤマメが多くなるようです。しかし、川が小さくなり餌も少ないため小ぶりのものが多いようです。

7月1日に情報です。

荒川上流の二瀬ダムは、先週から引き続き放流をしています。しかし、放流による、急な増水のため、カゲロウやその他の水生昆虫 も流されてしまったらしく、ハッチもほとんどみられなくなってしまいました。水温は、先週の8度前後から12度位に上昇しているようですが、ミッジが少し飛んでいる程度で、その他の水生昆虫の成虫は非常に少ないようです。 3月の解禁以来、毎週2日から3日ほど川を見に行っているため、最近カミさんの機嫌が悪いため、4歳のセガレを連れて、大滝温泉下の荒川本流に入ってみましたが、午後3時から6時までな間、ヤマメの ライズは、皆無でした。ただ、急な放流により、川の流露が変わってできた、直径2メートル深さ30センチ位の水たまりの中に25センチから28センチくらいの大型のヤマメが数匹、10センチから30センチ程度のハヤ(ウグイ)20匹程いたので、セガレと二人で素手で捕まえ、流れの中に放流しました。 4歳の子どもには、まだ狩猟本能があるようで、捕まえた魚を逃がすのに抵抗が、最初はあるようでしたが、無意味な殺生はすべきでないことを教えたところ捕まえて川に放すことに協力してくれました。 大滝温泉下から大血川合流点までの荒川本流は、ハヤがやたら多く、ヤマメより先にハヤがフライにフッキングしてしまう状況となっています。


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