Fly&Lure Fishing in Chichibu

イブニングパラダイス 
1997年6月

6月28日の情報です。

20日に着た台風の影響もなくなり、川の濁りもなくなって来たところですが、また台風がきてしまいそうです。
大血川は、通常より幾分水量は多いものの、川虫の付きもよく、絶好の状況となっています。台風のあと入っている人が少ないようで、本流との合流点から、上流500メートルくらいまで、どのポイントともよく、ヤマメやイワナがフライに反応してきます。サイズは15センチから20センチと小粒ですが、小気味よいライズで楽しませてくれます。入って一番最初のキャストで16番のグリーンのフローティングニンフパラシュートにでヒットしたため、ほかのパターンはつかってみませんでしたが、ナチュラルドリフトさせてやればどんなパターンにも反応すると思います。ほかの川と同じように、夕方の6時から7時30分くらいまでが、ライズがいちばん多いようです。
赤平川の田の頭ダムも台風による増水で魚がたまってきました。ここの堰堤下は、イワナ、ヤマメとも数は多くありませんが、表層を泳いでいます。しかしウグイがたいへん多く、これがすぐヒットしてしまうので、状況はあまりよいとはいえません。堰堤の上流は、イワナ、ヤマメとのそこそこいてよくライズしていますが、餌釣師が多くいて、しかも台風によりダム湖がかなり埋ってしまってポイントが小さくなったことにより、遠慮しながらフライをキャストするような状況になっています。サイズは20センチ前後のものが多いようですが魚体はきれいなものがおおいようです。当たりフライは、ブラウンのエルクヘアーカディスの14番でした。水温は18度です。

6月22日の情報です。

6月20日に来た台風によって荒川の水位も場所によって3メートルも増え、二瀬ダムより下流は、まだ濁流となっています。
しかし、中津川や二瀬ダムより上流は、水量はかなり多いものの濁りはだいぶなくなって来ています。
台風翌日の21日には、どの川も茶色の濁流で危険なため、濁っていなかった二瀬ダムで夕方1時間ほどルアーをキャストしてみましたが、魚影は見えませんでした。魚はクルージングしているはずなのでもっと長い時間キャストしてみれば、結果が出たかもしれません。二瀬ダムは満水となっているため、ダム鍵ホは岸からフライをキャストできるような場所はありませんでした。
荒川の濁りの原因は二瀬ダムから荒川に放流している水が、茶色に濁っているためです。
よって、今週末には濁りもとれて、よいコンディションに成るとおもいます。
中津川は、21日には水量はかなり多いものの濁りもとれ、まずまずのコンディションとなっています。水量の増加に伴い魚に動きがでて活性もあがっています。
中津川中流域の大滑沢合流点付近では、ヤマメが流芯にでていて、フライへの反応もまずまずです。サイズは18センチ前後のものが多いのですが、25センチクラスも泳いでいます。
フライは、ブラウンやグリーンのパラシュートやテレストリアルにはよく反応しますが、エルクヘアーカディスには、どんな色のものでも反応は悪いようです。
通常軽めタックル(ロッド9ft3〜4番、ライン3番DTF、リーダー9ft7X、ティペット渓流糸0.3号2ft)を使用していますが、水の勢いが強いのでフッキングさせた魚に流芯に入られて、25センチクラスのヤマメですがあっという間にティペットを切られてしまいました。
落合地区で測定した水温は中津川13度、荒川本流10度でした。


6月18日の情報です。

中津川下流部の鶉平地区については、先週報告したとうりとなっていてイワナ、ヤマメとも少ない状況なので、今週は中津川上流部の中津川地区ふれあいの森周辺の状況です。
このポイントは、久しぶりに入りましたが去年と川の様子がずいぶん変わっていました。ふれあいの森前の中津川は以前は、平瀬が続き、所々にポイントになる石があるというような渓流でしたが、今は、砂防堰堤の工事が行われたり、平瀬だったところに石をならべて小さな淵を作ってあったり(山梨県都留漁協の鹿留のよう)しています。
ヤマメやイワナの状況は、ふれあいの森のコテージの前に小さな砂防堰堤がありますが、ここを境にかなり変わります。
この砂防堰堤から下流、中津川キャンプ場までの間は、ポイントとなる石も多く淵もあって渓相がよいのですが、魚が少なく、イブニングライズもあまりありません。
この堰堤から上流側の建設中の大きな砂防堰堤までの間は、人工の小さな淵が続く変化のない渓流ですが、ヤマメ、イワナとも20センチ前後とサイズは小さいですがそこそこ数はいるようです。
飛んでいる虫は、ミッジやユスリカ、ガガンボの小さいサイズが多いようですが、クリーム色のカゲロウも時々飛んできます。フライは、サイズが16番位で、色が茶、グレー、ブルーダンならパターンを問わずよく反応するようです。
しかしここのポイントは、夏になると子どもの水浴び場になるのではないかと思います。

6月11日の情報です。


中津川の落合地区から鶉平地区までの約1キロの間は、以前は、ヤマメが多くいました。
5月中旬の二瀬ダム放水以来、落合地区のヤマメが少なくなったので中津川を遡上したのではないかと考え入ってみました。
しかし、ここでは良形のものはヤマメ、イワナともみられませんでした。
中津川は鶉平地区から塩沢地区まで滝沢ダムの工事のため、立ち入り禁止となっているので、後日、塩沢地区や大滑沢付近を調べてみようかと思っています。
鶉平地区で、川の石を並び替えている人がいたので話しを聞いてみたら、カジカの保護のためだそうでした。川の石を浮き石にするとカジカのいる場所ができて良いとのことでした。この人の話しによると、最近の釣人は川にゴミを残していってしまうので迷惑しているとのことでした。また中津川は昔に比べて、水量がかなり減ったそうで、今後滝沢ダムができて、水量がなお一層減ることと生態系が分断されることを懸念していました。ダムができると水量が減ること、生態系が分断されることは秩父のほかのダムや取水堰堤をみると明かです。
荒川本流は、落合地区の中津川合流点の少し上流に堰堤があり、ここで下流から二瀬ダム方面に遡上する魚は、大部分止まると思いますが、ここは、最近ヤマメよりイワナの方が多くなってしまいました。また、ウグイも多いので小さいフックを使うとやっかいです。
赤平川は、6月10日にイワナの放流がありました。
赤平本流に約30キロ、吉田川(藤倉川)に約20キロの放流とのことです。
赤平本流は、尾の内地区より上流は水量も少なく川幅が狭くクモの巣も多いので、ここより下流に入った方が良いようです。しばらくすれば、田の頭ダムに魚が下ってくると思いますので楽しみにしています。吉田川も水量は大変少ないようです。
なお、秩父漁協関係者の話によると、1キログラムあたり、イワナ1800円、ヤマメ2500円、イトウ10000円で購入できるそうで、最近イワナの放流が多いのは、安いからとのことでした。


6月5日の情報です。


大滝村の落合地区は毎週様子を見に行っていますが、大滝温泉前の状況は、5月下旬からあまりよくなくなってきました。
5月の中旬以降何日か二瀬ダムが放流したのですが、その時、セッジやカゲロウの幼虫を流してしまったようで、夕方飛ぶ虫のうち大きいものがすくなくなってしまいました。
また、水量が増えた時に、大滝役場前のダムの魚道に水が流れたので、魚が上流に上ったのかもしれません。
大滝温泉前では23センチくらいのイワナが瀬でぼつぼつ出ますが、以前のような30センチオーバーは、いなくなってしまったようです。
昨日ここで、,イワナのイブン二ングライズをねらっていたら、ジャコウネコ科のハクビシンが足元に出てきて、イワナを見ていました。
川岸の水深20センチ位のところでライズしていたのでイワナを食べようとしていたのかもしれません。(ハクビシンが魚を取って食べるかは、知りませんが)
ロッドでつついてもなかなか逃げませんでした。(イワナは、すぐ逃げました)
相変わらず、小さいブラウンパラシュートやブルーダンには反応は良いのですが、エルクヘアーへの反応は、今一つでした。(飛んでいる虫は、小さいガガンボかユスリカが多いようでくわえタバコで虫を散らしながらフライをキャストしています。)
なお、赤平川は、6月10日にイワナの放流があるようです。

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