Fly&Lure Fishing in Chichibu

イブニングパラダイス 
1997年8月


8月31日

場所・赤平川上流部(水温22〜25℃)、大血川管理釣場直下流(17℃)、中津川大滑沢出合(20℃)

赤平川は、最近雨が少ないため、渇水状態で水量はたいへん少なく、水温も上昇してきています。薄川や小森川の上流に行けば、水温も若干下がりますが、川幅が狭く、樹木も覆い被さっているため、ヤマメやイワナは少しはいますが、フライには向かない状況となっています。赤平川本流の上流部や吉田川上流部の藤倉川の状況はもっと悪く、活性が高い魚はハヤのみとなっています。
大血川の最上流部には管理釣場が設置されています。その直下流は、管理釣場からは、危険なため立ち入り禁止となっていますが、途中の林道から川に降りられます。ここは、大きさが5メートル以上もある岩が重なり合ったような、渓相で足をすべらせると、命の補償がないような場所です。ロッククライミングの連続でフライより、餌釣りやテンカラの方が向いています。しかしここは、岩や樹木で日陰になっていて薄暗いところが多いので、日中でもフライにライズします。イワナ、ヤマメとも20センチクラスが多いのですが、25センチクラスも希にヒットします。またセレクティブになっていないので、フライのパターンはあまり関係ないようです。
中津川の大滑沢出合は、定期的に様子をみています。渇水により平年より若干減水の状況となっています。しかし夕方になると、水生昆虫も飛ぶようになりあちこちでライズがはじまります。魚の数は、キープをする餌釣師が多く入るため、以前よりかなり減りました。20センチクラスがぼつぼつヒットしてくる程度です。日中はフライに対してたいへんセレクティブでしかも活性は最低ですが、日没直前になると、魚もフライを選ばなくなります。最近は、イワナ、ヤマメの他にハヤもかなり多くなってきました。また、蚊が多いので半袖で入ると厳しいものがあります。


8月25日

場所・荒川本流(大滝村役場前・大滝村診療所前)、中津川大滑沢出合

今週もホームポイントの大滝村役場前の荒川本流に入って見ました。昼間は川遊びの人が多くて釣りにならないので午後5時から日没までフライをキャストして見ましたが、ヒットしてくるのはウグイばかりで、ヤマメ・イワナとも影も見えませんでした。ルアーでポイントを広く探ってみたところヤマメが追ってきましたが、活性は低いようです。水温が22度もあるので状況はかなり厳しいようです。
大滝村診療所は役場から約200メートル下流ですが、ダムによってせき止められたこのあたりの水深は深いところで10メートル近くになっていると思います。水温の上昇により、マス類が深く潜っている可能性があるので、ストリーマーを引いてみましたが、やはりここもヒットするのはウグイばかりでした。しかし20センチを超えるウグイはよくファイトします。
中津川の大滑沢合流点付近も最近の好天続きによる若干の減水により水温約20度となっています。ここも午後5時以前は、魚の気配はまったくありません。しかし午後6時くらいになるとあちこちでライズが始まり、日没直前の午後7時ころには最高潮となります。20センチクラスのヤマメが多いようです。ただ、所々にある淵にいるヤマメは強くプレッシャーがかかっていてヒットさせるのは難しいようですので、瀬を釣ったほうが確率は高くなります。ここのヤマメはかなり敏感になっていますので、ラインは3番、リーダーは8Xの12ftくらいがよいようです。


8月18日

場所・荒川本流(大滝村強石地区・大血川合流点・大滝温泉前)

レッシャーが強くかかっていて、ヤマメ等マス類が泳いでいる姿は、ほとんど見られません。
強石地区には、昭和電工の取水堰堤があり、この付近がヤマメのポイントとなっています。ここは、国道から川までの高低差がかなりありますが、村道を通って対岸に渡れば、川に歩いて降りる道がついています。渓相がよく水量もありヤマメが付きそうなポイントがあちこちにあります。取水堰堤付近には、20センチクラスのヤマメが付いていますが、堰堤を離れるとウグイが多くなってくるようです。この付近は河原も広くしっかりした道が付いているので日没までイブニングライズを楽しむことができます。
大血川合流点付近は、午後4時になると少し上流にある発電所の放水が始まり水量が突然増えてきます。この付近には、大勢の餌釣師がねらっている40センチクラスの大イワナがいるようですが、昨年ルアーでヒットさせたアングラーがいるだけで、餌釣師はバラシ続けているようです。(私はまだお目にかかっていません)しかし、大血川と本流がぶつかるところには、25センチクラスのヤマメがいるようです。ここも国道から砕石場に入る道で対岸に渡れば、橋のすぐ先で河原に降りられます。ここも道がよいので日没後まで楽しめます。なお、魚は以前よりだいぶ減ったようです。大血川は、川幅が狭いこと、餌釣師が多く入っていること、魚も小さいこと、ヘビが多いこと等により、最近は入っていません。
大滝温泉前は、ほとんど毎週入っていますが、毎回状況は大きく変わっています。イワナやヤマメが、立て続けに何匹もヒットすることもあれば、ライズもまったくなく、ハヤしかヒットしないこともあります。今週はまるでだめでした。ルアーで探りを入れてみたところ、ヤマメの色が深緑色だったことから、水面や瀬にはあまり出ていないことが予想されます。しかしハッチしている虫の数が徐々に増えてきたことから、今後を楽しみにしています。


8月11日

場所・荒川本流(大滝温泉前)、千曲川本流(長野県川上村役場前)

荒川本流の大滝温泉前の先週の状況は、水量・水温(約18度)ともあまり変化はないものの、先々週と比べ魚の活性は下がっています。またここのところ水棲昆虫のハッチも少なくなっています。川の石についているニンフ等もまだ小さく羽化を始めるのには、まだ時間がかかりそうです。午後7時過ぎになると、フライにライズしてくるようになりますが、羽化した水棲昆虫がほとんどいないので、単発のライズで終わってしまいます。魚もアブラハヤが多く、たまに出るイワナも20センチクラスが多いようです。
千曲川には、2週連続で行っていますが、ここも荒川と同じく水棲昆虫のハッチが少ないようです。そうゆうわけで、魚のスタンダードパターンのフライへの反応は、あまりよくありません。川に入っているフライマンもほとんどヒットしていないというかなり厳しい状況です。しかしここのイワナは、アント等のテレストリアルや小さいストリーマーにも反応を見せるようですので、ここに活路が開けそうです。
なお、ここも最近アブラハヤが多くなってしまい、16番より小さいフライが使えなくなってしまいました。(小さいフライだと、アブラハヤがボコボコ釣れてしまいます。)

8月3日

場所・荒川本流(大滝温泉下・大滝村役場下)、千曲川本流(川上村役場前)、千曲川支流相木川(北相木村役場前)
荒川本流の大滝温泉下は、ここのところあまり状況は良くありませんでしたが、魚の反応が良くなりつつあります。夕方6時30分くらいまでは、ウグイ以外の魚はまったくフライに反応しませんが、午後7時をすぎるころかから、エルクヘアーカディスやブラウン・グリズリーのパラシュートに反応を見せるようになります。ヤマメは25センチクラスも顔を見せますが、イワナは20センチクラスの小ぶりなものが多くなってしまいました。
大滝村役場前は、以前と比較して状況は良くありません。多くの人が立ち替わり入れ替わりに入っているため、魚にプレッシャーが強くかかっているのかもしれません。ウグイはやたらヒットしてきますが、ヤマメ等がヒットしてくるのは、午後7時30分頃の一時だけです。しかしかなり大きいヤマメやイワナもいるようです。
週末は千曲川の様子を見にいきました。川上村役場前は、千曲川にいくと必ず入って見るポイントですが、ここでひさしぶりに30センチクラスのイワナが群れをなして泳いでいるのを見ました。イブニングライズまで時間の関係でいられなかったのではっきりしたことはいえませんが、エルクヘアーには反応が良いようでした。
千曲川支流相木川の北相木村役場前も時々入るポイントです。ここは20センチクラスと小ぶりながら、かなりの数のヤマメがいるようです。また稚魚も多くいるので来年以降が楽しみです。なお現在は、鱒釣大会の期間中らしく、午前7時30分から午後5時まで以外は禁漁の看板があちこちにでています。
千曲川本流へは、大滝村中津川地区から中津川林道経由で1時間で行けますので、中津川でモーニングライズを楽しんだ後、千曲川でイブニングライズに挑戦することも可能です。(中津川林道は未舗装です。)


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