Fly&Lure Fishing in Chichibu

イブニングパラダイス 
1998年3月



3月28日

中津川(大滑沢出合)
荒川本流(大滝村落合地区周辺)水温約8℃

大滝村の中津川は、滝沢ダム工事のため、大滑沢出合から下流は禁漁となっています。

中津川も他の河川と同様に水量は多くなっています。また大滑沢出合附近から上流は、日陰に雪も残っていて水温もかなり低くなっています。

大滑沢出合附近に今年はじめて入ってみましたが、釣り人の多いのには驚きました。見渡せる範囲(100メートル位)に約10人もの人が入っていました。このためかなり場荒れしていて、浮いている魚はほとんどみかけませんでした、ニンフやストリーマーを引いてみるとヤマメがときどき反応指摘ますが、活性はひくいようでした。ユスリカやミッジのハッチもあまり多くなく、ライズは大きな淵の開きでたまにある程度でした。

大滝村の落合地区附近では、水温も上がりだし、日中の気温も上がってきたので、ユスリカが大量にハッチし、また、カゲロウ類もハッチし始めたので、ヤマメも浮いてきていて、時々ライズするようになってきました。

今までは、ミッジやイマージャのセコイ釣りやストリーマなどがメインでしたが、18番くらいのドライでもヒットするようになりました。また、イワナも岩陰の暗いところから流れのあるところに出ていました。
日没までヤマメ等がライズをくりかえしていました。

なお、今週末に放流したヤマメは、18センチ位のサイズが多く活性も高いようです。2月末に放流したヤマメより小さめですが、体高がありヤマメらしい形をしています。

3月22日

赤平川(小鹿野町下小鹿野、田ノ頭)水温5℃〜8℃
荒川本流(大滝村落合)水温5℃
入川(大滝村川又)水温3℃

最近の釣情報紙で、赤平川がよいとの情報が流れているようですが、根拠がよくわかりません。今年の赤平川の状況は、例年より良いとは思えません。

赤平川の下小鹿野地区は、いつもの年ならヤマメが釣れ始める時期ですが、今年はまったく姿が見えません。原因ははっきりしませんが、例年より水温が低いことと、冬から赤平川水系全域に川鵜が飛来してきていることが考えれれます。
川鵜は、500羽以上の大群でやってきて、川魚を根こそぎ喰尽くしてしまいます。東京都の浜離宮で川鵜が大繁殖し、対応に苦慮した都が、追い払ったものの一部が、秩父に飛来しているといわれています。最近、ウグイの数もめっきり減ったような気がします。

田ノ頭ダム周辺は、上流の河川工事が日曜日に休みになるため、水の透明度が高くなっていて、魚の様子がよく見えます。ヤマメは、底に潜っていてニンフ等のみ食べているようです。ごく稀にユスリカやミッジにライズしてますが、フライで狙うには難しいとおもいます。15〜25センチ程度のヤマメが多いようです。

荒川本流の落合地区は、本流・中津川とも水量が増え水温も下がったため、ミッジ等のハッチがなくなったため、先週はあったライズはありませんでした。ここの魚も底に潜ってしまったようです。

入川の本流合流点付近も、平年より水量が多く、かなり水温も低くなっています。
水性昆虫等のハッチも全く無いため、ライズはありませんでした。しかし、冬を超えた魚が多いため、喰は浅いのですがストリーマーへの反応はよいようです。
ここは、ヤマメ、イワナ、レインボーが混棲していて、どれがヒットするか予想がつきません。ヤマメは、15センチクラスの小ぶりなものが多いようですが、尾ビレがよく張っていてきれいな型です。イワナは、20センチクラスが多いような気がします。レインボーは、25センチクラスのものもいますが、尾ビレが丸く養殖体型をしていて冗談にもきれいとはいえません、しかし、ヒットするとジャンプを繰り返し大暴れします。(レインボーをヒットさせると、しばらく当たりがなくなります。)

3月15日

吉田川上流藤倉川(倉尾地区)
赤平川本流(河原沢地区)
浦山川(大神楽沢出合付近)
中津川(大滝小学校前)水温6℃

吉田川上流の藤倉川は、例年より水量は多くなっています。
吉田町と小鹿野町の境に合角ダムを建設中のため、吉田町塚越地区から小鹿野町日尾地区の長久保川出合まで約2Hが禁漁となっています。以前はこの禁漁区間に良いポイントがいくつかあったのですが、今は禁漁ですし、あと1年ほどでダムに沈んでしまい、もうフライをキャストできなくなってしまいました。

藤倉川は、馬上集落付近によいポイントがありますが、川が小さく餌釣師が多く入っているため。ヤマメの姿はわずかで、ほとんどがウグイでした。八谷集落付近も馬上と同様でした。なお、来年池原集落付近に管理釣場ができるそうです。管理釣場の準備のため、ここの河原の水の中には、1メートル位の石が無数に並べてあります。

赤平川本流の最上上流部の河原沢地区も吉田川と同様に例年の2倍ほどの水量があります。ここも、餌釣師が多く、ヤマメよりウグイやアブラハヤが多いようです。

浦山川は、浦山ダム建設のため、荒川本流との合流点から約5H上流の山掴地区までの間禁漁となっています。また山掴地区より上流でも目的不明の河川工事を実施しているため川は濁り状況は最低でロッドを出す気もおきません。

中津川も大滝小学校前から約10H上流の大滑沢出合付近まで、滝沢ダムの工事のため禁漁となっています。昨年、大滝小学校前付近は、釣果がさっぱりだったため、今年はどうかと思い、入って見ましたが、放流したてのヤマメがボツボツといるだけで、あまり状況は良くありません。上流の工事のコンクリート汚水の影響ではないか思いますが、ヤマメが居着かないようです。まだライズはほとんどありませんが、イマージャーかニンフを流せばボウズということは無いと思います。しかし、1〜2カ月もするとウグイのみとなってしまうのでないかと心配しています。

3月7日

場所 赤平川(田ノ頭ダム)気温15℃・水温6℃
   荒川本流(大血川合流点、大滝温泉前、同診療所前、同役場前)
    気温6℃・水温5℃

今日は、一時的に冬型の気圧配置となり、風が強く寒い一日となりました。

赤平川の田ノ頭ダムは、年ごとに土砂で小さくなっていきます。
現在、田ノ頭ダムの上流では、河川工事を施工中で、川は茶色に濁っていて、釣りができる状態ではありません。工事の工期は、多分3月末までと予想されますので、今月中は工事が休みとなる日曜日以外は、難しいと思います。

荒川本流の大血川附近は、たいへん多くの人が入っていました。合流点の淵に全く魚が見えなかったのは、入れ代わり立ち代わり人がくるので、魚の警戒心が強くなってしまったのだと思います。

大滝温泉前は、先週と状況はほとんど同じで、活性が低くいのですが、ヤマメがストリーマに時々ヒットしてきます。食いが浅く、唇の皮一枚のような状況で上がってきます。フライパターンやサイズはあまり関係ないようですが、色が黄色や赤などで沈むのものを良く追います。ニンフは、試しませんでしたが、川の石に水生昆虫が付いているにので可能性はあるとおもいます。まだ、水生昆虫のハッチはありません。

大滝診療所前は、ヤマメは全く見えず、ハヤが群れをなしています。

大滝役場前で、荒川本流と中津川が合流しますが、中津川にいるヤマメは、ストリーマーに反応します。本流の方では、全くヤマメは見えませんでした。

3月3日

場所 赤平川(下小鹿野地内)気温15℃・水温6℃

毎年、3月から4月にかけて、下小鹿野地内の赤平川には、上流から下ってきたヤマメと下流から遡上してきたヤマメがヒットするようになります。(イワナは、見たことがありません。)

今日の赤平川は、幾日か前に降った雪と雨で増水していて、普段の3倍位の水位があり、水温も約6℃とたいへん低くなっています。

ユスリカやミッジ等水生昆虫のハッチも全く無かったため、各ポイントをルアーで探ってみましたが、魚影は、ウグイ以外全く見えませんでしたので、時期がまだ、1〜2週間早いようでした。

ここは、鮎の友釣専用区となっているため、4月以降フライは禁止となっていますので、ご注意ください。

3月1日

場所 荒川本流(大滝村役場前、大滝温泉前)気温2℃、水温2℃

今日は、渓流の解禁日ですが、昨日の夜からの雨が未明から雪になり、大滝村落合地区では、15センチほどの積雪となりました。

雪は昼前から雨になり、午後2時過ぎにはあがりましたが、道路には雪が残っているところもあります。
上流の中津川や、川又地区は、かなり雪が残っていると思われます。
今週の週末に、入渓される方は、スタッドレスタイヤやチェーンが必要だと思います。

大滝温泉前の放流ヤマメは、深い淵に潜っていて、魚の活性は低いようです。水性昆虫のハッチがないため、ライズが全くありませんでした。
ニンフにも反応がないので、ストリーマーを使って何匹かヒットさせましたが、食いは浅いようです。
また、ナチュラルドリフトに近いようなスローリトリーブで深い層を泳がさないとヒットしないようでした。

気温が低く、濡れたラインで手がかじかみ、思ったとおりのライン操作ができないので、ルアーに変えてみましたが、ストリーマーと同様にスローが良いようで、赤、金、黄系に反応が良いようでした。
魚は、全てヤマメでイワナは見られませんでした。サイズは、20センチクラスで、太っていますがヒレが小さく最近放流されたもののようです。
しかし、淵尻の流れの中に冬を越したと思われるヒレの張ったヤマメもいましたが低水温のため、引きが悪いようです。

大滝村役場前のポイントは、河原に降りる道の除雪がしてあるため、多くの人が入っていて、探れるポイントは、少なっかったのですが、温泉前と同様で、時々放流したての20センチ前後のヤマメがヒットしますが活性は低いようです。

赤平川水系の各河川(赤平川本流、薄川、小森川)は、雪と雨の影響で、増水し茶色に濁っていて、釣りにならないようです。濁りが無くなるまでに、2、3日必要だと思います。



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