Fly&Lure Fishing in Chichibu

イブニングパラダイス 

1998年7月


7月26日

荒川本流(落合地区)
二瀬ダム
大血川(管理釣場附近)
中津川(大滑地区)


ここのところ雨が良くふるため、水量が徐々に増え、水温幾分下がってきました。

荒川本流の落合地区は、水量が増える前に入ったため、水温が高く、日没前後となっても、ヤマメやイワナのライズはありませんでした。
ハッチしている水生昆虫の大部分は、ユスリカ(種類不明)で、日没直後のウグイのライズは、大粒の雨がふっているほど、派手でした。

二瀬ダムは、ダム本体から、川又方面へ約2キロ上流の場所にはいりました。
フライがキャストできる範囲にマス類が見えなかったため、ルアーで探ってみましたが、ウグイが追うだけで全く無反応でした。なお、対岸(約100メートル先)には鯉の群れが浮いていました。
大血川の管理釣場附近は雨による増水で若干濁りが入っていました。
イワナ、ヤマメとも数は少ないながら、淵尻等で定位していて、フライをうまく流すと反応してきます。しかし増水により遡行が難しいため、ポイントごとに高巻きとなり、フライをキャストしている時間より、薮のなかを歩いている時間が長くなりあまり面白くありません。また、ここは川幅が狭くクモの巣や、はり出した枝も多いのも疲れます。なお、餌釣師はたいへん多く入っているようです。(ベテランの餌釣師は、入った形跡を残さないため、クモの巣を切らないように気をつけているので、クモの巣が残っている。フライマンは、フライのキャスト時にクモの巣を切ってしまうことが多い。)
中津川の大滑地区は、ヤマメ、イワナとも数がたいへん少なくなってきました。
日没直前になるとウグイや10センチ以下のヤマメの稚魚がヒットするようになりますが、20センチ以上のものがヒットするのはごく稀です。
しかし、雨による増水で川の状況は良く、水生昆虫も豊富なため、ヤマメは体高もあり、魚体はきれいなものが多いようです。
なお、この附近はキャンパーが多くなってきました。

7月21日

荒川本流(落合地区、二瀬ダム流込)
入川(川又地区)
赤平川(下小鹿野地区)

今週は曇る日が多かった割に、雨量が少なかったため、荒川、赤平川とも減水ぎみの状況が続いています。
荒川本流の落合地区は、日中の水温が20度近くなり、イブニングになってもウグイの活性が高くなっています。
ヤマメのライズは、日没直前の10分位の間で終わってしまいます。
ハッチする水生昆虫もまばらな状況でした。
付近の照明灯に集まっている水生昆虫は、フックサイズで20番程度のクリーム系やグレー系のダンが多いようでした。
荒川本流の二瀬ダム流れ込みとこの上流周辺は、ヤマメ、イワナの魚影は少なく、ウグイが非常に多いようです。また、水量がたいへん少ないので、活性も低いようでした。
ただ、流れ込みには、40センチ位のイワナ(だと思う)の死体が浮いていたので、マス類はいると思っています。
入川と滝川の合流点付近は、取水堰堤がありますが、この付近は水量がかなりあります。
ここは、ヤマメ、イワナの他に、上流の管理釣場から落ちてきた、レインボーも棲みついています。サイズは20センチクラスが多いようですが、以前と比べて魚の数も減り、サイズも小さめとなってきました。
ライズは日没直前の5分ほどですが、フライのパターンは選ばないようでした。
この取水堰堤で川の水をほぼ全量取水しているので、ここより下流の二瀬ダム方面へは、水量がたいへん少なくなっています。
ここの堰堤から下流方向へは、約500メートル釣り下れますが、20センチ以下の小形のヤマメが、わずがにいるだけで、あまり面白くありません。
堰堤から約500メートルで巨岩の折り重なった「通らず」となり下流へは下れなくなります。
赤平川の下小鹿野地区は、水温が21度とマス類の適温を超えていて、今はヤマメはいません。
しかし、週末に「マスのつかみどり大会」があり、残ったレインボー50匹ほどを役員にお願いして放流してもらいました。
生き残るかわかりませんし、上流に上ってしまうでしょうが今後を楽しみにしています。
なお、放流地点は鮎の友釣専用区になっているので、今はフライフィシングはできません。

7月12日

荒川本流(落合地区)
中津川(中津川地区

秩父地方の荒川は、本支流とも今週も雨が少ないため、先週より減水傾向にあります。
しかし、先月雨が多かったため、例年に比べると、水量は若干多くなっています。

荒川本流の落合地区は、二瀬ダムの放流が続いています。
最近、好天が続き、日中の気温が40度近くまで上がったため、水温も上昇傾向にあり、この地点の水温が日没直前になっても、18度前後と高めなため、マス類の活性は下がってしまったようです。二瀬ダムの放水量が増加するか、または、日中の気温が下がれば、状況も少しは良くなるかと思います。
今週は、ヤマメのライズはほとんどない変わりにウグイの活性が非常に高くなり、15センチくらいのウグイが入れ食いで、16番のドライフライを飲み込んでしまうような状況です。

中津川の中津川地区も気温の上昇とともに、イブニングライズが日没直前の10分程度のみの状況となってきました。
カゲロウ等のハッチは、日没30分前くらいから始まり、クリームイエローのダンにヤマメはよく反応していました。
なお、ヤマメは20センチ以下の小さいものが多いようでした。

7月5日
荒川本流(落合地区)
赤平川(田ノ頭ダム)
入川(川又地区)


荒川本流の二瀬ダムは、今週も引き続き放水を続けていて、水量が多くなっています。
落合地区では、水量が多い状況が1ヶ月以上安定し継続しています。

ここは、去年から今年の春にかけて、ヒットするマス類は、ヤマメとイワナが半々だったのですが、最近は全部ヤマメになっています。
この周辺は、本来、ヤマメの棲息域と考えられるため、数がまとまったイワナがヒットすること自体変だったわけですが、昨年の成魚放流2月分はヤマメで3月以降分がイワナだったため、このようなことになったわけです。
放流する場合、ヤマメの単価が2300円/kgであるのに対し、イワナは単価が1800円/kgであることが理由のようでした。
この付近へのイワナの放流量は、数十kgであると予想されますので、約1年間でほぼすべてがキープされてしまったのだと思います。
落合地区の荒川本流へは、解禁中毎週最低1回は様子を見に入っていますが、フライで魚をキープする人は、全く見たことがないし、ルアーで稀にキープする人を見かける程度なのに対し、餌釣りでリリースする人を見たことがないことから、放流されたマス類のほぼ全量が餌釣師のフトコロならねビクのなかに入っているのだとおもいます。
秩父漁協は、魚はキープされることことを予想して放流しているし、キープを前提とした入漁料なので、批難するつもりはありません。
ただ、マス類が野生化して自然繁殖して、いつもある程度の魚の数がいる川で、マス類と水生昆虫の関係を調べながらの、フライフィッシングができるようになるのを望むものです。
山形県の寒河江川や多摩川のキャッチアンドリリース区間設定が羨ましいかぎりです。

今週の落合地区の最近の状況も先週と変わらず、日没前30分の勝負となっています。
魚はシビアになっていて、キャスティングとプレゼンテーション、魚が餌を捕食するポイントの読みが重要となっています。特にヤマメを狙った場合、フライが落ちるポイントが30センチ狂っても、ライズしてこないばかりか、次のキャストで、正確な位置に落としても出てこないことがあるほどです。
しかし、ドライフライの場合あまりパターンは選ばないようです。

赤平川本流の田ノ頭ダム周辺は、ダム湖内でライズする魚はすくなくなり、流れ込み付近の瀬に多く出ているようです。ヤマメが出るポイントは、多くが木が覆い被さっていたり、障害物があったりでヒットさせてからが難しく、引きも強くなってきているので、キャッチするのに技術が必要です。
ここも、日没前30分がよく、パターンは選ばないようです。
止水が得意な人なら、ダム湖をクルージングするヤマメやイワナも狙えると思います。

川又地区の入川は、今週もたくさんの釣り人が入っていました。特に上流部は餌釣師が多いようでした。
川又の滝川と入川の合流点から管理釣場までの間は、レインボーが多く、ヤマメも混じりますが20センチ以下の小形の物が多いようです。
管理釣場より上流は、ヤマメとイワナの混棲となり、上流に行くほどイワナの比率が高くなります。
管理釣場より約3キロ上流(徒歩約40分)の赤沢合流点付近に発電用取水堰堤がありますが、ここより上流は水量が多いようですが、下流は水量が少なくなっています。この近くまで上るとイワナが多くなりますが、20センチ以下の物が多いようですが、朱点がはっきりしていて、背が黒く腹は白いので、落合地区周辺の放流イワナとは種が明らかに違うようです。(しかし、自然繁殖した野生種ではないと思う。千曲川のイワナ、日光のイワナ、東北のイワナとも違う。本ページのトップに写真添付予定)
川又集落周辺は、日没前30分くらいにならないとライズが始まりませんが、赤沢周辺は水温が低いため、6時くらいからライズが始まります。(6時頃から、クリームイエローのダンがハッチを始める。)
赤沢周辺は夕方になると、熊、イノシシ、カモシカ等なにが出てくるかわからないため、用心が必要です。
また、日没すると転落等の危険があり、帰れなくなると考えたほうが良いと思います。



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