Fly&Lure Fishing in Chichibu

イブニングパラダイス 

1998年8月


8月30日

大血川(大血川下流域、大血川西沢)

台風4号とこの影響により金曜日以降雨が降り続いています。
荒川本流は二瀬ダムの放水により大増水し濁流となっていて、釣りはできない状況です。
雨量はそれほど多くなかったため、災害は発生しませんでしたが、最上流部や枝沢以外は幾日か釣りは難しいと思います。

大血川の下流域は、土曜日以降増水により入れなくなりました。
ヤマメやイワナは、台風等による増水を予想し増水前にはたくさんの餌をとるそうです。
そのため、魚の数はあまり多くないものの、通常より若干活性が高いようでした。ヒットするのはイワナがほとんどで、20センチクラスが多いようです。
イブニングライズは午後6時から約30分間でした。
今後数日間は増水や濁りのため、大血川下流域も難しいと思います。

大血川の西沢には、土砂降りの雨の中でしたが、様子を探ってみました。
水量は通常の5倍ほどありましたが、濁りはほとんどない状況でした。
日没まで粘ってみましたが、ドライフライへの反応はごくまれにある程度で、イワナは川底に張り付いているようでした。
たぶん流されないように、小石等を飲み込んでいて、浮いてこれないのだと思います。
また、雨により神経質になり、浮かないのかもしれません。
魚の数はあまり多くないありませんが、底でじっとしているイワナは確認することはできました。
大血川の東沢は、増水により濁りは入り、ドライフライには向かない状況となっています。

なお、大血川は管理釣場があるため、漁協の監視員が良く回ってきます。
入漁券をもっていないと、現場売りで3000円くらい負担することになりますので、前もって、購入したほうが良いと思います。(日釣券1500円くらい)

8月23日

入川(川又地区)水温16度
大血川(荒川本流出合・管理釣場周辺)水温18度

秩父地方は、毎日曇りの日が続いていますが、雨が少ないため、荒川は本支流とも減水ぎみとなっていて、相変わらずヤマメ、イワナとも活性の低い状況が続いています。
特に水量が少ない河川では、魚の影もウグイ以外見えない状況です。

入川の川又地区周辺は、道路から河原までの距離が近いことや、キャンプ場が付近にあることなどから、日中に場が荒れてしまい、日没時間近くにならないとヤマメやイワナのライズは始まりません。
活性は高くなるのは、午後7時前後の約10分間くらいとなっています。
ヤマメやイワナのサイズも小さめのものが多く、20センチクラスが標準となっているようです。
また、入川は釣り人の数もかなり多く、休日には川又地区付近に入川へ釣りに来たと思われる50台近く車がとめてあるような状況です。
9月になり、夏休みが終われば、状況も良くなってくるのではないかと予想しています。

大血川の荒川本流出合付近も河原に下りやすいため、キャンプやバーベキューの人でにぎわっていて、特にヤマメやイワナのポイントで水泳をしている人がいると、日没近くになってもライズは全くなくなってしまいます。
ここは、コンディションの良いときでも、ひとつのポイントで1匹ヒットさせるのが限度に近いので、悪い場合はボーズのこともたびたびです。
大血川上流部の管理釣場付近も水量がかなり少なくなっています。
管理釣場から約200メートルほどで川を流れていた水は地底に吸い込まれ、ここより下流は、かなりの距離が水無川になっています。また水が流れている部分の真上の道路が工事中となっていて、埋立てをするダンプカーが石を捨て、川まで落石するのでたいへん危険で、立入禁止となっています。
このような状況ですので、川は荒れていてイワナ等の数は少ないと思います。
管理釣場の上流で大血川は東谷と西谷に別れるため、水量はたいへん少なくなります。
どちらの谷も20センチクラスのイワナが少しいるようですが、ヤブ沢のためあまりフライには向きません。
また、川が小さいため、先行者がいると場が荒れやすいのですが、大血川は有名であるため、モーニングライズには必ず餌釣りの先行者がいると心得て入ったほうがよいと思います。
イブニングライズでは、足場が悪いところが多いこと、マムシがかなりいることを注意してください。
奥秩父でも、中津川と大血川はマムシが多く良く見かけます。
しかし、マムシや熊は『山の守神』だと思っています。


1998.8.23.ooti-iwana

8月16日

荒川本流(落合地区)
大血川(合流点付近、管理釣場付近)
入川(川又地区)

秩父地方は先週も雨の日が多い状況でした。しかし、集中豪雨等が無く雨量は少なかったため、河川水量は平年より若干多いものの、減っていく方向に向かっています。
水温は、荒川本流の落合地区より下流や、中津川の下流域では20度以上となっていて、ヤマメやイワナの適水温を超えてしまっています。

また、秩父のイワナは夏になると腹に卵ができ始め、8月下旬に卵が成熟するまでまで餌をあまり食べなくなり活性が低下します。

荒川本流の落合地区では、水温が20度あり、ヤマメやイワナのライズはほとんど見られなくなっています。
水生昆虫はここのところ、セッジ類はほとんど見られなくなっています。照明灯等に集まっている水生昆虫は約95%がユスリカ類で約4%が小形(20番程度)のカゲロウ類、約1%が大形(14番程度)のカゲロウ類といったところです。
小形のカゲロウ類は、以前はクリーム色系の物が大部分でしたが、今は羽まで黒いダンも混ざっています。

大血川も水量が8月初めと比較して半分以下になってきて、平水位となっています。
荒川合流点付近や大血川下流域のヤマメは10日位前と比較してかなりスレてきました。ここは、川に下りやすいため釣り人が多く入ることが原因と思われますが、フライの食いが浅いため、バラしやフッキングしないことが多くなってきました。
水生昆虫はミッジが多く飛んでいますが、日没直前には14番程度のダンも飛ぶようになります。なお、ライズは夕方6時以降にはじまるようです。
大血川管理釣場周辺は、管理釣場から逃げたヤマメやイワナを狙うことになりますが、最近は、管理釣場の客の数に合わせ当日放流するようになり、落ちる魚も少ないほか、釣り味の悪い魚が多くなったようです。しかしこの付近まで上ると水温も若干低くなるので、ライズは5時頃から始まるようです。

川又地区の入川と滝川合流点付近は、8月初めと比較して水量が減り、魚の活性が下がったほか、川遊びの人が増えたため、状況は良くありません。以前は瀬でもライズがあったのですが、いまは堰堤の淵で日没直前の10分間程度単発に4、5回ライズがある程度で、フライへの反応は良くありません。

8月9日

千曲川(北相木村・川上村)

千曲川上流の川上村はイワナを多く放流するのに対し、北相木村や南相木村は、ヤマメの放流が多いようです。

北相木村を流れる北相木川(名前が違っているかも知れません)は、かなり減水していて、生活排水が目立ちまるで田んぼのようです。
また、川岸のブッシュも伸び放題でフライにはあまり向いている状況ではありません。
しかし、モーニングライズに入ってみましたが、20センチクラスのヤマメがかなり多くいて、朝8時位までフライへの反応はまずまずの状況でした。
ここの魚はフライパターンは選ばないようですが、白やクリーム色系のものには全く反応しないようでした。

川上村の千曲川もかなり減水していて、状況はあまりよくありません。
特に金峰山川の合流点より上流の梓山地区や秋山地区は、フライをキャストする気もしないような減水です。
また、金峰山川も原因は不明ですが本流との合流点付近は濁りが入っていて、良くありませんでした。
千曲川も8月になって、春と比較してフライをする人の数も減ってきたようです。多くの情報のとおり、千曲川のイワナはかなりフィッシングプレッシャーが強くなり、水温の上昇(日中で20度前後あるポイントもある)とともに活性も低いようで全般的にはかなり難しい状況です。
水温の上昇に伴い、イワナの付くポイントも限られてきたようで、数多くたまっているポイントも見受けられました。
川上市街地ので水温の比較的低いポイント(日中で18度だった。土地勘がないので地区はわからない)には50センチクラスを筆頭に30センチクラスが数匹いるポイントがありましたがスレていて一般的なフライ(エルクへヤーカディス、ミッジ、アント、パラシュート、ウーリーバガー、ハーズイヤーニンフ、ミッジピューパ、カディスピューパ、マドラーミノー等8番から24番)には全く無反応でした。
しかし、邪道ながらエッグフライには反応を示すようでした。(餌釣師がほとんどいないことを逆手にとって、エッグフライを沈めたところ50センチのイワナがヒットした。)
なお、ライズは午後5時頃から始まり、瀬のイワナは20センチ前後が多いものの、フライのセレクトは甘く、パターンは選ばないようです。


8月8日

入川(川又地区)
荒川本流(大血川合流点付近)

今週は、何日か夕立があり、最上流部を除き各河川とも若干の濁りが入ってしまいました。

入川と滝川の合流する川又地区周辺は比較的上流部にあるため、夕立による濁りの影響はあまりありませんでしたが、水量は若干多めとなっています。
入川は、ここのところ、ヤマメが少なくなり、ヒットする魚はイワナが多くなってきました。
ライズはあまりありませんが、夕方6時くらいになると、フライにヒットするようになってきます。
入川の魚はフライパターンをあまり選ばないようですが、サイズは16番程度、色は黒や茶系のドライに反応が良いようです。
ライズが少ないので魚がいる場所がわかりずらいため、不用意に川の中に立ち込まないほうが良いと思います。


荒川本流の大血川出合は、夕立の影響を受け、若干の濁りが入っています。また、水量も大幅に増水しています。
大血川は上流に管理釣場があり、増水等によりここの魚が下流に若干落ちるようで、合流点付近にもウグイにまじって、最近放流したようなヤマメがいるようです。
しかし、大血川の下流部のヤマメやイワナは20センチ以下の小形のものが多いようです。
ここの魚は、全くフライパターンを選ばないようですが、18番程度の小さいフライだと、ウグイがヒットしてしまい、サイズが大きいと魚の反応は全くなくなります。
合流点は増水により、流れが強くしかも複雑になっているため、ヤマメをヒットさせるには確実なメンディング等技術も必要となっています。


8月2日

荒川本流(落合地区)
大血川(大血川出合付近)
浦山川(山掴地区)
入川(川又地区)

荒川は週の初めにあった集中豪雨でたいへん増水しています。

荒川本流の落合地区には、集中豪雨の前にはいりましたので、先週の雨の影響で増水はしているものの、濁りはない状況でした。
相変わらず、ここはウグイの活性が高く、日没直前のライズのうち約90%がウグイによるものです。
ヤマメのライズをみつけて、フライをキャストしても、先にウグイに食われてしまいます。

大血川出合付近には、集中豪雨のあと入ったため、本流、大血川ともわずかな濁りがありました。
大血川は増水して合流点から50メートルほどに地点で遡行できなくなったしまうような状況で、水流が強くフライには向かない流れとなってしまっていました。ライズやフライへの反応もありませんでした。
合流点では、日没直前にウグイとヤマメがライズしますが、ここも落合地区と同様でウグイのほうが優勢のようです。

浦山川は山掴地区で浦山ダムに流れ込みます。
浦山ダムの流れ込みの止水部分には、ウグイが多く、ヤマメは数が少ないようです。
流れ込みの瀬は、増水していて、ヤマメとウグイの混棲となっていますが、ヤマメは1年魚の稚魚が多いようです。
浦山川は釣り人が多く、100メートル位の間隔で3人などということはたばたびです。
川又地区の入川は、週末には平水にもどっています。
入川も浦山川と同様に釣り人が多いのですが、夏になって、オートキャンプ場の近くでは、素潜りで魚をヤス等で突く人たちもいます。渓流魚を突くことが禁止されているのを知らないのだと思いますが困ったことです。また、ゴミや焚き火あとも増えてきました。
入川は6月に比べてヤマメ、イワナともかなり減ってきました。特にヤマメの成魚を見かけることがすくなくなり、稀にヒットする魚は、イワナであることがおおいようです。



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